マサラ人だけどスーパーマサラ人ではないはず   作:若葉ノ茶

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ジム戦前のやるべきこと。


第百四話~兄とミロス島と伝説たち~

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは兄のサトシです。ようやくヤーコンさんが帰ってきて、ジム戦ができると思ったのに、ふっかつそうがないから無理だと言われてしまいました。まあ忙しそうなジムリーダーだと思い、ふっかつそうさえ持ってきたらジム戦を受けると言われたので、ふっかつそうが手に入るミロス島まで行きました。

 

「ふっかつそうねぇ…採れるといってもそんじょそこらに生えているわけじゃないのよ」

「え…?じゃあどこでなら採れるんですか?」

 

「そうさね。あの山を越えた向こうの山のてっぺんに生えているよ」

「あそこか…ありがとうございます!」

『ピッカ!』

 

「あ、ちょっと待ちな。あの山にはユウトっていう青年がいるから、彼に聞いてみたらいい」

「わかりました!」

『ピィカッチュ!!』

 

ミロス島の住人に聞いた通り、俺たちは山を越え、そしてもう一つの山の頂上まで行くことになった。そしてその途中であった、ユウトさんに話を聞いて、ふっかつそうを貰おうとしたんだが…。

 

 

「俺たち、ふっかつそうを探しにきたんですけど…」

『ピカ』

「そう…か……もう日が暮れる。俺の小屋へ案内するよ」

 

ユウトさんの小屋に行くと、ドレディアと呼ばれているポケモンが寝ていたり、草ポケモンたちが倒れ、元気がなくなったということを話してくれた。

そして、肝心のふっかつそうが枯れているということ、島の土地がやせてきているということを教えてくれた。この島は伝説のミロス島と呼ばれている。伝説は三体いて、トルネロスとボルトロスとランドロスと呼ばれているポケモンたちだ。島の土地がやせてきたから雨を降らしてもらおうとユウトさんが言っていて、だから、その伝説の三体の内のランドロスに頼んで雨を降らしてもらおうと明日行動を開始するらしい。俺たちも当然手伝うことにした。

 

そして翌日、ランドロスを呼ぶための準備を整えて始まった儀式。するとランドロスが来て、ユウトさんの話を聞いてくれた。このまま土地にふっかつそうを生やしてくれると思った――――――ら何故か石碑の楔を壊していて…どういうことなのか分からないうちにいつの間にかトルネロスとボルトロスも来て、この島を豊かにするために技をかけあってそしてふっかつそうが生えてきた。

 

 

「…そうか!この島が豊かだったのはランドロスだけじゃない…トルネロスやボルトロスもいたからできたことだったんだ!」

「…あれ?でも何でそれで石碑を壊しちゃうのよ?」

『キバキ?』

 

 

「…たぶん。ランドロスがこの島を守ろうとして、トルネロス達に頼んで…それで手伝ってくれたのかな…?」

『カゲ?』

『ピチュ?』

 

 

「ああ、きっとそうだ」

『ピカチュ!』

 

 

 

雨や風、そして雷によって土地に肥料を与え、豊かに戻るように技を使って島にふっかつそうを生やしてくれた。そして一面ふっかつそうが生えているという光景が見えてきた。島が元気を取り戻したことにランドロスたちが帰って行った。

 

 

――――――――ドレディアたちも元気を取り戻したし、良かったと思える日だった。

 

 

 

「…ああそっか。ロケット団が暗躍してないからランドロスたちの騒動はなかったことになったんだ……」

『カゲェ?』

『ピチュゥ?』

「…ううん。何でもないよヒトカゲ、ピチュー」

 

 

 

 

何か、妹が言っていたような気がしたけどまあいいか。ユウトさんからお礼としてもらったふっかつそうで、ようやくジム戦を挑むことが可能になる。これでようやくジム戦でバッチをゲットだけだな。

 

 

 

 

 

 




兄の心境。
 これで門前払いだったらピカチュウたちと一緒に強行してバトルしてやる。




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