マサラ人だけどスーパーマサラ人ではないはず   作:若葉ノ茶

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ホドモエシティにもいろいろあるらしい…。


第百三話~妹達はホドモエに着いた~

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは妹のヒナです。私たちはようやくホドモエシティにたどり着きました。着いた時にジムは何処にあるのか聞いて探していたんですが、いつの間にか兄の目の前にジムリーダーがいて、今はジム戦出来ないと言ってました。兄はそれに少し不満そうだったが、待っている間にピカチュウたちと対策をしようと考えていた。…まあ原作でもそうだったし仕方ないよね……。それでその後、アギルダーというポケモンとチャールズという人にも会った。

 

そしてホドモエマーケットという場所に案内してもらったり、泥棒を捕まえようと兄たちが追いかけたのだけれど、その途中で≪快傑ア☆ギルダー≫というヒーローが出てきたり、≪フリージ男≫という怪人がでたりとまあ騒がしい初日を過ごしました。ちょっとだけ特撮ヒーローの番組みたいだと思っちゃったりもしたけどね。

 

 

そしてその後、今日は兄たちがポケモンを鍛えようと技を繰り出している最中です。

 

「…お兄ちゃん気合十分だね」

『カゲ!』

『ピッチュ!』

 

「ヤーコンさんからいつジム戦オーケーの連絡が来るか分からないからね」

『サトシなら勝ちそうだが、念には念を入れての修行だな』

「そうね。サトシなら絶対に勝つと思うけど…やっぱり技の特訓をしていないときにジム戦の連絡が来るといけないもの。いつものジム戦前の修行は必要よね」

『キバキ』

 

「……でもこれはちょっと違うような気がする」

『カゲ?』

『ピチュ?』

『どういうことだ?』

 

「…いやだって、お兄ちゃんたち普通に技繰り出してないよね。合体技とか作ってるし……」

『カゲェ…』

『ピチュゥ…』

『……まあ、サトシらしいと言えばらしいがな…』

 

 

そう、兄はピカチュウたちに対して技を強める練習だけじゃなく、例えばピカチュウとミジュマルの技を合わせて繰り出したりポカブとツタージャの合わせ技をしたりと何だかジム戦には関係ないこともやってるような気がする。しかもかなり強い。ピカチュウの10まんボルトとミジュマルのみずでっぽうでかなり痺れそうなみずでっぽうになったり、ポカブのかえんほうしゃとツタージャのリーフストームで強力な技になったり…まあこれ絶対にジム戦では使わないよねと思える合体技の練習をしていた。しかも今度はミジュマル、ポカブ、ツタージャのトリプル合体技を練習し、披露してくれたんだけれど…あれかな、前世で兄がよくやってたスマブラのポケモントレーナーの最後の切りふだでよく使ってた≪さんみいったい≫のような感じになっていた。とても強力そうだけど、それどこで使う気なんだろう…しかもそれ絶対にジム戦で使えない技だと思う。…まあ兄なら何とかジム戦でも勝てそうだから大丈夫だと思うんだけれども…それでも何やってるんだとツッコミを入れたくなった。

途中でヒトカゲやピチュー、ルカリオも気づいてくれて、苦笑した。まあ兄らしい行動だと諦めれば何とかなるかなと私はため息をついてその修行を見ている。

 

 

 

「――――見つけたぞ、デント!」

「え?…ポッド!?」

 

 

 

兄の修行を見ている最中に、ポッドが何故かポケモンセンターにいて、デントに話しかけていた。そしてポケモンバトルをデントに申込み、修行の成果を見せろと言ってきた。

 

「えーそれでは。使用ポケモンは一体ずつで勝負を始める。バトル開始!」

 

兄が審判をして、ポッドとデントの勝負を始めたんだけど、バオップとヤナップという相性としてはバオップの方が有利な戦いでデントが華麗に勝利を収めた。それは、デント達のジム戦でのバトルスタイルという勝ち方だった。

 

そしてポッドがバオップをボールに戻そうとしたのだけれど、バオップは不満があるような表情でボールから戻らず、ポッドに怒鳴っていく。でもポッドはバオップが悪いと言って喧嘩している。

それを見て、私たちは喧嘩を止めようと行動し、デントがポッドに対して、バオップにばかり悪いというわけじゃないよと言ってポッドが悪いと言うのだけれど、ポッドはそれを聞かず、バオップがそのままどこかへ行ってしまい、ポッドもバオップを追いかけずにどこかへ行ってしまった。

 

「…デント、放っておいていいの?」

『キバキ?』

「ポッドの性格から見ると、今追いかけるのは逆効果だよ。コーンに事情を聞きに行こう」

『ヤナァップ』

 

 

コーンに事情を聞きに電話したのだけれど、そこで分かったのはポッドが家出をしたということ、連続で挑戦者にあっさり負けてしまったこととバトルスタイルの完全否定に傷つき怒ってしまったことだということが分かった。

 

そしてドーナツ屋でやけ食いしているポッドを慰めて後でデントがテイスティングをするということで収まり、次にバオップがいる木々では、きのみをやけ食いしている光景が見えてきて、まるでポッドと似たような行動をしているなと兄が小さく呟いた。そしてポッドが謝るのだが、それでもまだ怒っていて、代わりにヤナップが怒りをおさめるために木に登って話をする。それもデントとポッドがしていたやり取りに見えるとアイリスや兄が話していて、私たちは苦笑した。それでもまだ怒りはあるのか、バオップは拗ねた表情でヤナップの言葉を遮っていた。それに反応したポッドが木に上り、ちゃんと謝って、ほのおタイプのジムを開きたいんだと言う夢について語っていた。……ゲームでは2年後の話で、デント達のジムは閉まり、ジムリーダーを辞めてサンヨウレストランを経営しているだけだったのだけれど、この世界ではどうなるんだろうと少し気になった。…ポッドの夢もあるんだし、おそらくは辞めないだろうと思う。

つまり、3人そろって一人前というゲームのような話ではなくなるだろう、そしてポッドたちもちゃんと1人で戦える、ジムリーダーを辞めようとは思わないだろうと私は密かに考えた。

 

 

そして始まったテイスティングタイムでは、いつものように少し煩いデントではなく、冷静にゆっくりとポッドとバオップの相性を確かめていく。

 

そしてやはり相性はいいということになり、次に技を見ていくのだけれど、技はほのおタイプだけしかないため、他の技を教えて行こうということになった。

 

「攻撃こそ最大の防御!技を防御技に変えるということもできるかもしれないけど、ポッドとバオップの性格を考えれば、水タイプに効くソーラービームが一番いいんじゃないかなって思うんだ!」

「ソーラービームか!よしがんばろうぜバオップ!!」

『バオバォップ!!』

 

 

 

 

――――――――そうして始まったバオップとの修行。ソーラービームを使えるようになるという修行は、バオップが無事に修得できた。いろいろとあったけど、まあ何とかなって良かったかなと思う。

 

 

 

 

 




妹の心境。
 結局、お兄ちゃんのやってたことってジム戦で使う気なのかな…いや無理だよね。





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