インフィニット・ストラトス ~紅の騎士~   作:ぬっく~

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どうして、こんなにもコメントが少ないのだろう・・・



第8話

(フレア、ソー○・アー○・オン○インを出してくれるか?)

 

(はい、どうぞ)

 

一時間目のIS基礎理論授業が終わり、今は休み時間だ。

後から、俺が入れたお気に入り作品を読んで気分を落ち着かせようとした時だった。

 

「一夏、話がある」

 

目の前にいたのは、6年ぶりに再会になる幼馴染がいた。

 

「箒か・・・」

 

「・・・・・・」

 

篠ノ之(しののの) (ほうき)

俺が昔通っていた剣道場の子。

髪型は相変わらず変わってなくポニーテール。

肩下まである黒髪を結ったリボンが白色なのは、やっぱり神主の娘だからだろ。

ちなみに、篠ノ之道場は神社兼任だ。

 

「廊下でいいか?」

 

教室では話しにくいのか、廊下へと出る。

別に何処に行こうが、特に変わることはなかったが廊下へと出た。

 

「久しぶりだな、箒」

 

「え?」

 

最初に話を切り出したのは俺だった。

 

「引っ越して以来だが、親父さんは元気か?あと・・・」

 

俺はこれだけは絶対に聞きたかったことがあった。

 

「束さんも」

 

だが、返って来たのは・・・・・・

 

「・・・・・・、あの人は・・・。私とは関係ない・・・」

 

キーンコーンカーンコーン。

 

二時間目の開始を告げるチャイムが鳴る。

 

「時間だ。戻るぞ」

 

俺から顔をそらし、また来た時と同じように歩き出す箒。

 

(やっぱり、あれが原因か・・・)

 

 

 

 

「それでは、この時間は実践で使用する各種装備の特性について説明を・・・ああ、その前に再来週のクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

 

ふと、思い出したのか織斑先生が言う。

 

「はーい!!織斑くんがいいと思います!」

 

ですよね・・・予想通りの結果でしたから

 

「そーね、せっかくだしね」

 

「私もそれがいいと思います」

 

(面倒だな・・・)

 

「自薦他薦は問わない。他に候補者はいないか?無投票当選になるぞ?ちなみに他薦されたものに拒否権などない。選ばれた以上は覚悟しろ」

 

(いいのかよ・・・それで?俺だと他クラスの生徒を殺しかねないぞ?)

 

(手加減すれば腕の一本ですみますよ!!)

 

軍用のISすら凌駕する赤騎士。

そんなのが、クラス対抗戦に出たらあっという間に廃墟になってしまう。

 

「納得できませんわ!!」

 

机を叩いて立ち上がったのは、地毛の金髪が鮮やかな女子だった。

 

「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表なんていい恥さらしですわ!このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえと仰るのですか?実力から行けば、わたくしがクラス代表になるのは必然です!」

 

(フレア、彼女は?)

 

(セシリア・オルコット、イギリスの代表候補生です。ちなみに専用機持ちでもあります。専用機の情報を提示します?)

 

(いや、いい)

 

「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、それはわたくしですわ!」

 

ほう、そこまで言うか・・・

 

「イギリス代表候補生でもある。わたくし以上に、相応しい人間はいないはずですわ」

 

(いつまで続くんだ?)

 

(そうですね・・・首を焼き飛ばしましょうか?)

 

そろそろ、俺も切れてもいいだろうかと思っていたが・・・

 

「あら、わたくしの言葉に何も言えなくなって・・・」

 

ついに堪忍袋が切れる。

 

(フレア・・・)

 

(Yes My Master)

 

俺は部分展開でレーヴァティンを取り出す。

 

「It's do not you think the words a little?」

 

実は、レーヴァティンを良く見るとこの剣には刃がなく、一部が破損している。

その破損部分は丁度、人の首が入るぐらいの穴があった。

 

「ひぃ!!」

 

セシリアの首の前で寸止めする。

 

「ちなみにこの場で、その首を焼き飛ばす事が可能だぞ?」

 

流石に不味かった為、織斑先生は止めに入る。

山田先生はあまりにもの行動に、泡を吹いて気絶していた。

 

「織斑、やめろ。それといつ専用機を手に入れた・・・」

 

あれ?もしかして、連絡行ってないのか?

 

「楯無さんから聞いていないのですか?」

 

「更識だと?」

 

その感じだと、連絡が行ってないようだな・・・

 

「まあいい」

 

俺はレーヴァティンを解除する。

 

「なんたる屈辱!!」

 

セシリアもついに我慢の限界だったようだ。

 

「決闘ですわ!」

 

机を叩くセシリア。

 

「へ~、いいぜ。五体満足で帰れると思うなよ?」

 

織斑先生は手を叩き話を締める。

 

「では、勝負は一週間後の月曜放課後、第三アリーナで行う。織斑は後で生徒会室に来い」

 

そして、イギリス代表候補生との戦いの火蓋が切って落とされた。

また、新たなる出会いも近づいていた。

 


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