インフィニット・ストラトス ~紅の騎士~   作:ぬっく~

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最近の驚き
クロスアンジュのヒルダの声優さんかなのはまたは束さんの人だったことだ。
再度アニメを確認したら、本当だった。


第70話

一夏の反転によりIS学園は一時休校になった。

それもその筈、被害総額が1億を超えたのだから……

幸い死者及び負傷者は出なかったことがすごかった。

そんな中、また新たな事件が起こる。

 

「出来たっ!! うふふふ。これを見たらみんな驚くな!」

 

IS学園に新しく出来た篠ノ之束専用の整備室ではある物が開発されていた。

それが原因で一夏は……

 

 

 

 

「で……今度は何を作ったのだ? 束」

 

「じゃじゃん! これぞ、束さんの最高傑作!!」

 

第四アリーナに集められた一夏(女体化中)、鈴、箒、セシリア、シャルロット、ラウラ、千冬は束の作品発表会に付き合っていた。

束の後ろには相当大きな物が隠されており、千冬のまたか、と言う顔でそれが姿を現した。

8メートルぐらいある戦闘機なのだが、コクピットはバイクのように跨る形になっており、風防となるカウルもない。コクピットの下には機関銃があり、機体色は白地に緑の装甲と金色の関節が特徴の機体だった。

 

「これは……」

 

「ラグナメイル」

 

一夏の疑問に答える束。

 

「っと言ってもまだ試作段階なんだけどね。とう言う訳でいっくんに試験運転をしてもらおーう!」

 

「はいっ!?」

 

「大丈夫、大丈夫。それに、これにはいっくんのISとリンクできるようにしといてあるから」

 

「えーと……つまり」

 

「騎士の天使を全て顕現できるのです!」

 

「公式チートを超えたな……」

 

「時間は無限じゃないから、ちゃっちゃと済ませちゃおう!」

 

「はーあ……」

 

束が自作したラグナメイルの搭乗実験がおこなわれた。

ISスーツの腰部に何かの機械を接続され、そこから出ているケーブルをラグナメイルにつなぐ。

 

「そう言えば、この機体の名前ってなんですか?」

 

「うーん……そうだね。何かいい名前ないかな?」

 

そう言って、全員の意見を聞くことになった。

 

「姉さんが作ったんだから、ラビット号ってのはどうだ?」

 

ネーミングセンスのないファースト幼馴染。

 

「いやいや、ここは唯我独尊でしょ」

 

普通はつけないような名前をつけるセカンド幼馴染。

 

「いえ、ここはセイバーっていうのはどうですか?」

 

『貴殿が私のマスターですか?』のセリフが聞こえてくる名前をつける金髪縦ロール。

 

「そうかな……僕だったら、アリファールかな」

 

先程よりはいい名前をつける貴公子

 

「もう少しいい名前ないのかよ……」

 

今のところセシリアとシャルロットの案でよっかたのだが、ここに来てラウラが……

 

「アテナ……」

 

『ゑ?』

 

またしても意外な人物による案で一同固まる。

 

「アテナってあのギリシャ神話に出る……」

 

「うむ。最近始めた携帯ゲームのキャラがちょうどこの機体と同じ色をしていたもんでな」

 

シャルロットの質問に答えるラウラ。

ということで、この機体の名前はアテナとなった。

 

「名前も決まったことだし、始めよか」

 

「はい」

 

一夏は操縦桿を握る。それと同時にシステムが軌道した。

 

「ちなみに墜落防止が組み込んであるから自由に動かしても大丈夫だよ」

 

どうやら、システムが墜落と判断すると勝手に体制を直してくれるらしい。

と言うよりそれが無かったら危ないだろ!?

 

「そんじゃあ、行ってみよう!」

 

そう言って俺はアテナと共に一気に上昇させる。

 

「結構……Gがあるんだな……」

 

ISはある程度、Gを軽減させる機能が備わっているのでそんなに感じなかったが、これにはそんな機能は付いてい。

 

『いっくん、聞こえる?』

 

「はい! 聞こえています」

 

『出力テストが終わったから、今度は変形させるよ』

 

「これって変形出来るんですか!?」

 

『そうだよ! 今の状態を「フライトモード」ね。そんで今からやるのを「アサルトモード」だよ。操縦桿を縦にして手前に引くとなるから』

 

束の指示に従い操縦桿を引くと、アテナは人型へと変形した。

 

 

 

 

「エラーは検出されずと……」

 

束はさくさくとアテナのデータを記録させる。

普通の人なら3人でも大変な量をぱぱぱと終わらす。

 

『束さん……』

 

「何かな?」

 

『緊急事態です!』

 

「どうしたの!?」

 

一夏の緊急事態コールにより、周りが慌ただしくなる。

 

『突如現れた穴に吸い込まれて……うわー!?』

 

「いっくん!? 返事して!!」

 

『ざああああああ……』

 

砂嵐の音が響くだけで、一夏との通信が切れた。

束はすぐに調べるが出る表示は「ロスト」だけだった。

それを最後に一夏は姿を消した。


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