緋弾のアリア~フラウの孫は武偵~   作:猫大佐

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思った以上に感想がないな…話数が少ないから?


第6弾 女子寮&男子寮

女子寮

 

報告書にあるアリアの部屋についた。

 

俺はピンポンを鳴らすと中から聞き覚えのある甲高い声が聞こえる。

 

そして数分後ドアが開いた。

 

「あんた…なにしにきたの?」

 

「聞きたいことがあってね…武偵としてのことをやりたいためにね」

 

「いいわよ…上がって」

 

同年代の女の子の部屋に入るのは初めてなので緊張した。

部屋に入るとそこは寮とは思えない豪華さだった。

 

部屋の構造は俺の部屋と変わらないが俺の部屋とは内装が違う。

ドアを開けてリビングに入った。

 

「で、聞きたいことってなに?」

 

ガリアのペリーヌおばさんの豪邸で見たソファーにアリアは座って言った。

 

「流石貴族。かなり高級そうなソファーに座るね」

 

「あら。私のこと調べたのね」

 

「まぁね。アリアが調べろって言ったから」

 

俺はアリアに報告書を見せた。

 

「ここにはお前の家系のことや武偵での実績が書かれてる」

 

「中々やるじゃない。そこまで調べるなんて…あんた本当に武偵なりたて?」

 

本当は俺が調べたんじゃないけどね…まぁその事は言わなくてもいいだろう。

 

「聞きたいことはただひとつ、なぜアリアはこの俺を選んだ?アリアはSランクの実力ある武偵なのになぜ武偵なりたてのルーキーの俺を選んだ?確かに俺はSランクだ。でももっと他に実力のある武偵はいるだろう?」

 

「それは調べても出てこなかったの?」

 

「選んだ訳なんて本人に聞かなきゃわからないだろ?だから聞いたんだ」

 

「……………あんた…知ったらただじゃ済まされないわよ?」

 

「? どういう意味だ?」

 

「……今は詳しく言えないけどこれだけは言っておくわ。私はある組織を追ってるの…それにあんたの力が必要なの…だから選んだのよ…」

 

なにかあるっぽいな…だがアリアが言えないなら仕方ない。

だが俺の力が必要とはどういうことだ?まさか固有魔法のことを知ってるのか?

 

ウィッチの固有魔法は軍の規則により極秘機密となっていて知れるのは仲間のウィッチだけだ…なのにまさかアリアはそれも知ってるのか?

 

「俺の力が必要?まさか俺の固有魔法知ってるのか?」

 

「知るわけないじゃない!でもあの時のあんたは凄かったわ…弾丸を避けて敵を倒すなんてね…」

 

成る程。昨日のセグウェイ倒した件を見て俺を必要と判断したのか…まぁ弾丸避けるなんて常人はできないからな…

 

「よくわかった。でもいずれいってほしいね」

 

「そうするわ…その時はあんたの固有魔法も教えてほしいわ」

 

俺は正式にはウィッチではないんだけどな…言った方がいいかもしれんな…

 

「それは別に言っても構わんぞ」

 

「本当?」

 

「あぁ。じゃあ説明するぞ…俺の固有魔法は能力特化だ。簡単に言うとひとつの能力を上げる魔法だ」

 

「例えばどんな能力を?」

 

「人間の身体能力とかだ。走力とかパワーなどの運動神経、視力や聴力などの五感。さらには頭脳を上げることができる」

 

アリアは関心したような顔で頷いた。

 

「じゃああの武偵殺しの時はなんの能力を上げたの?」

 

「セグウェイの時は飛んでくる弾丸を避けるため動体視力を上げたんだ。これで弾丸を正確に捉えて動いたんだ」

 

なお試験の時は大量の人間を避けるために反射神経を上げていた。これによって的確に瞬時に避けることができるからな。動体視力を上げてもあんまり動けなかったら意味がない。

 

「あんたの固有魔法は中々凄いものね…」

 

「褒めてくれてありがとう。まぁこれでランク付けの時も乗り越えたしね」

 

「Sランクなのは魔法のお蔭なのね」

 

「まぁそういうこと」

 

アリアはソファーから立ち上がり俺を見て言った。

 

「オットー、あんたの固有魔法は凄いわ。でもまだ武偵なりたてなのよ?だからこの私がビシバシ基礎基本を叩き込んで真の一流の武偵にしてあげるわ!」

 

「宜しく、アリア」

 

 

 

 

 

 

 

アリアと別れを告げて部屋を出て男子寮の俺の部屋に向かった。

その道中星伽さんに出会った。

 

「あ、オットーくん」

 

「ん?星伽さん?今帰りなの?」

 

「うん。明日から私恐山や合宿だから…」

 

「えっと…星伽さんはどこの学科なの?」

 

「私SSR(超能力捜査研究科)なの。だから探偵科(インケスタ)のキン……遠山くんとは中々会えなくて…」

 

なぜキンジの呼び方変えたんだろう?

 

「ふーん…まぁ学科が違うというのはしょうがないよね…まぁ合宿頑張ってね」

 

「うん。オットーくんも遠山くんのこと頼んだよ」

 

「了解。じゃーね」

 

星伽さんは手を降りながら向こうへ歩いて言った。

にしても超能力捜査研究科という学科があるなんてな…そういや魔法も超能力だよね?俺も魔法という超能力使えるからそこに入らなくてもいいのかな?

 

そう考えてるともう部屋の前についた。

玄関のドアを開けてリビングへ向かってるとキンジが例のジュウバコのベントーを食べていた。

 

「星伽さんのか」

 

「あぁ。しかも3日分あるぞ」

 

「合宿のせいかな?」

 

「白雪から聞いたのか」

 

俺は食べながらうんと言った。

 

「さっき帰り道であってさ…モグモグ…」

 

「食べながら喋るな…成る程な…」

 

キンジと食事をして食後俺とキンジはテレビを見た。

すると丁度ニュースで武偵の特集をやっていたのでそれを見てみた。

 

『いや武偵というのは非常に危ないものでしてね…あれは子供たちの成長を妨げてますよ』

 

評論家が武偵を批判してた。まぁそりゃこんな危ない仕事だもんね…

 

『あの去年起きた豪華客船沈没事故ってあったでしょ?あれでね』

 

キンジが突如テレビの電源を切った。

 

「………」

 

キンジはテレビを睨み付けてその場を去った…なんかあったのかな…

 

気になってたが聞かなかった。もしかしたら何かしらの事情があるかもしれないからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとで調べておこう。テレビで言ってた豪華客船沈没事故というものを。




オットー・ハルトマン 固有魔法 使い魔

・能力特化
体の身体能力や五感、また頭脳などをひとつだけ上げることができる魔法。
本来なら極限まで上げることが可能だが体力にかなりの負担がかかるのであまりしないがオットーの場合かなりの体力を持っているので極限まで能力を上げてもそこまで負担にはならないが長時間やると負担になる。

使い魔:猫であるが種類不明(当人もなにか知らない)

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