ブラック・ブレット〜赤目の神喰人(ゴッドイーター)〜   作:緋悠梨

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なんか出来たんで、短いですがあげます。
あと1、2話を加筆修正しました。一人称視点に作り変えました。
よければご覧ください


3.衝撃

 

---side悠梨---

 

 

目を覚ましたらゾンビっぽいものが見えた。

 

「….ひいっ!?」

 

思わず後ずさりしたら『落ちた』。

 

(痛ったぁ….ん?今、落ちた、よね?僕は何から落ちたんだ?)

 

ゴッドイーターでなければもっと痛かったであろう痛みに耐えながらも、そのことに思い当たる。そもそもさっきまでは….

 

(ああ….狼っぽい新種のアラガミと戦って、隙をつかれて吹っ飛ばされて….)

 

その後の記憶がない。それに倒れたのは森の中だったはずだ。しかし、周りを見回してみると、

 

(….研究室….なのかな?)

 

そう思う有様の部屋であった。

 

目の前ではどこかの高校の制服を着た青年と、髪の長い、白衣の女性が言い争っている….というか青年が一方的にイジられてる感じであった。思わず笑ってしまいそうになり慌てて目を逸らす。

 

「あー….ごめんな驚かせて….大丈夫か….?」

 

「あ、はい….なんとか….」

 

決着がついたようで、青年がこちらに話しかけてきたので、顔を向けて答えた。が、

 

「なっ…!?先生、これ…!!」

 

「…!!ほう、これはまた奇異な…」

 

僕の顔を見た途端、驚いた様子を見せた。それを見て、僕がした反応はというと、

 

「えっ….ぼ、ぼぼぼ僕の顔になんかついてますか!?はっ!まさか黒蛛病が!?いや、え?でも….」

 

あまりのテンプレに青年がずっこけた。もちろんわざとだ。

 

しかし、そんなことを気にしてられない。

 

(黒蛛病になったとしたら間違いなく気を失ってる時に『赤い雨』にうたれたとしか….いやでも顔まで回るのは末期だって….そもそも僕は何日気を失ってたんだ….!?)

 

「考え中に申し訳ないが、話を聞いてくれないかい?」

 

「….あ、はい」

 

女性の発言で現実に戻ってきた。

 

「まぁ彼も落ち着いたようだし、まずは自己紹介といこうじゃないか。」

 

そう切り出した。

 

「私は室戸菫。ご覧の通り医者だ。今は検死医をやっているよ」

 

「俺は里見蓮太郎。高校生で、天童民間警備会社所属の民警だ」

 

民警….?知らない単語だけどあとできこう。ひとまず自己紹介。

 

「僕はフェンリル極東支部、極致化技術開発局、通称『ブラッド』所属、隊長の緋上悠梨と言います。腕輪を見てもらえば分かる通り、ゴッドイーターです。……それで、」

 

「「民警(ゴッドイーター)って、何ですか?(だ?)」」

 

里見さんと声がハモった。

 

 

ーーーside菫ーーー

 

「………え?」

「………は?」

 

二人とも、相手が何を言ってるか分からない、といった顔だ。

 

「….先生、今の緋上の内容、知ってるか?」

 

「いや、全く知らないな。極東支部やらゴッドイーターやらは耳にしたこともないね」

 

「そうか、先生でも知らないか….」

 

聞かれるだろうと思ってはいたが、知らない物は知らないのだ。むしろ知識欲が湧いてくる。

 

「悠梨で構いませんよ。それで民警って….?」

 

「待て、一回整理しよう。悠梨君、だったね?君はガs」

 

 

紅くー燃えるーその眼差しにー♪

 

 

「….蓮太郎君、君の着信音って….」

 

蓮太郎君の携帯からどこかで聞き覚えのある曲が流れてきた。

 

「き、木更さんだけだからな!!」

 

「….それ言い訳になってなさそうな気が….」

 

初対面の悠梨君にまで言われてしまう程の蓮太郎君の慌てぶりに、小さくため息をつく

 

「….どうしたんだよ木更さ….…ガストレアが!?……分かった、すぐに向かう」

 

どうやらガストレアがモノリスを越えて侵入してきたようだ。

 

「先生!えーっと、悠梨を頼む!!悠梨も後で俺にも事情を聞かせてくれよ!」

 

そう言い残し走り去っていった。

 

(….面倒くさがりの癖に、悠梨君の事情を聞こうとするところが、面倒見のいい蓮太郎君らしいねぇ)

 

難儀な性格だよ全く彼は。ふとそんなことを思ってしまう。

 

そこに悠梨君から再び質問が飛んできて、今度は大きなため息を菫につかせた。

 

「あの、質問ばっかで申し訳ないんですが、ガストレアって….?」

 

….こっちもこっちで、面倒そうだ。




第三次関東会戦まで話のプロットは出来てるんですが…書く時間がない…。

出来次第あげます。

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