ブラック・ブレット〜赤目の神喰人(ゴッドイーター)〜   作:緋悠梨

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皆さんあけましておめdぐぼはぁ!!!!

悠梨「ちょっとそのままぶっ飛んでてクソ作者!! ……はい、というわけで皆さまお久しぶりです。5月以来の最新話となります。作者に代わりまして投稿が遅くなったことへの謝罪と、作者の自己満で始めたこんな小説をお気に入りに登録し続けてくれていたことに、最大限の感謝をいたします。

とりあえず作者の近況を話しておきますと(カットしてそのまま小説行ってもらっても全然かまわないですが)、艦これを4月に初めて、ショートランドで提督やってます。夏イベは丙で完全勝利、秋イベもE1のみ乙、それ以外丙で新艦コンプの完全勝利をしていました。こんなことしてるから執筆遅れるんだね……後でもう一発殴っておこう。あとは文化祭の実行委員会も無事に終了いたしまして、その後はレポートやらなんやらに追われて書けないとかほざいていたのを何回か見ました。そして今日もテスト一日目だったりします。もうアホとかそう言うレベル通り越してるよね……。単位落としても知らないよ全く……」

あ、あと今日からアニメが始まる「この素晴らしい世界に祝福を!」をおススメすrぐほっはぁ!!

悠梨「もうちょっと寝てようねー。まぁあとは今の通りアニメ見たりラノベ読んだり……あれ、ほぼ趣味じゃん。もうだめだな作者。

……っとこんなもんでいいのかな。内容がないね……。……で、では、あまり話が進みませんが、お楽しみいただければ幸いです」



22.作戦かい……し……?

―――side悠梨―――

 

 

バババババババ……

 

(ああ、なんかすでに懐かしいなこの感じ……)

 

夜間とはいえ、晴れているので窓から星はきれいに見える。だが、眼下には光一つ見辺りはしない。当然だ。今、僕達はヘリに乗って未踏査領域の上空を飛んでいるから。

 

ヘリコプターは、僕達ゴッドイーターにとっても、なじみ深い乗り物の一つだ。移動時間においても車に勝るだろうし、飛行機と違って着陸に土地をそんなに必要としない。騒音を考えなければ、もっとも利便性の高い乗り物なんじゃないかとさえ僕は思っていたりする。

 

それに乗っている間、ブラッドのみんなとたわいない雑談をしたり、任務の内容を話し合ったりと、何かと思い出深い場所でもある。誰かがそうしようと言ったわけでもなく、自然とそうするような感じになって……

 

(……いや、作戦のほうはシエルが来たころに始めたんだっけ? しかも強制で……)

 

ま、まぁ思い出はきれいなまま残しておくとしよう、うん。

 

そんなわけで(どういうわけだ)今回も軽い気持ちで蓮さんに話しかけてみる。

 

「ねぇ、蓮s……」

 

「ああ!! 前に見た映画で撃墜されていたヘリだな!!」

「おいコラ延珠!! 余計なこと言うな!!」

 

あーっと、やっぱり顔を逸らしておいたよさそうだ。逸らす直前にパイロットの人が嫌そうな顔でこっちを振り向くのが見えてしまったけど。……え? 逸らした理由? 話すのを回避するためだよ? それ以外に他意はないよ? ないったらないんだよ?

 

……笑いをこらえたりしてないからね?

 

「で、だ。これのどこが改良されているのだ?」

「お前ヘリ好きだな……。確かローターが云々……」

 

しばらく蓮さんのヘリに関するうんちく話を聞き続け……ふと、延珠ちゃんがなんでこんなことを聞いているのか気になった。顔をわずかにあげ、延珠ちゃんの方を見て、

 

(……なるほどね)

 

緊張。それが延珠ちゃんの顔から見て取れた。よくよく考えてみなくてもその理由はすぐに分かる。彼女はまだ10歳の子供なんだ。それが東京エリアの滅亡とかそういう話に巻き込まれているんだから。なんでこんな小さい子たちを戦わせて、大人たちは裏でふんぞり返っていて……

 

(……嫌な奴思い出した……)

 

誰とは言わないけどさ。あのクソ局長め。態度と体だけはデカいんだから。

 

……話が逸れたけど、何が言いたいかっていうと、緊張するのも仕方ない、ってこと。緊張をほぐすためになんかできるか……

 

「……蓮太郎蓮太郎! アレはなんだ?」

「アレ? ……ああ、天の梯子か」

「「天の梯子?」」

 

なんとなく心をくすぐられるワードに思わず反応してしまった。

 

「ああ。あれはな――――――」

 

以下、蓮さんの説明。

 

ガストレア大戦末期に作られた線形超電磁波投射装置―――俗称レールガン・モジュール。完成したはいいものの、ガストレア侵攻によって放棄を余儀なくされ、一度も使われることなく終戦を迎えた無念の兵器。

 

「……これが通称『天の梯子』の簡単な説明だな。分かったか?」

「何所でそんなこと知ったのだ?」

「結構前に菫先生が気まぐれに教えてくれたんだよ。人類の切り札になり得た『死体』だってな」

「し、死体なんですかねあれ……?」

「さぁな……10年近く放置されてるわけだから『使えなさそう』、って意味じゃ死体なんじゃねえか?」

「うわー勿体ない……レールガンとかロマンの塊なのに……」

 

思わず落ち込む。それを見て延珠ちゃんが苦笑する。その直後、

 

「いいタイミングです。つきましたよ」

 

パイロットの人がそう言って、降下体制に入る。

 

……あ、僕の出る幕がなかった。

 

 

――――――

 

 

積まれていた各自の武器を下ろすと、任務を終えたヘリは僕たちを置いて高く飛んでいった。蓮さんの指示で、ガストレアに気づかれにくくするためにライトはつけてない。未だ闇に慣れない目では、目の前の森の中もはっきりと見ることも叶わない。……だけども感じる、この気持ち悪さは、蓮さんを助けた日に降っていた大雨の残りの湿気か、それとも……。

 

「よし、二人とも。いつまでもここに留まってる訳にもいかないから動くぞ? いいな?」

「も、もちろんだ!」

「了解です。延珠ちゃん、あんまり力まないで? はい深呼吸」

「お、おお……」

 

思いっきり深呼吸する延珠ちゃん。それを見ながら、僕は傍らに置いてあった神機を持ち上げる。……ここから先は、暗い森の中を進む危険な行軍となる。緊張などで行動が遅れるわけにはいかない。気は引き締めながら、されど柔軟に。これがまた難しいが、延珠ちゃんは早く慣れるだろうか。

 

「とりあえず俺が先頭で進むから、二人は左右と背後の警戒を頼む」

 

そう言いながら前に進み出る蓮さんに、僕たちは無言の頷きを返す。

 

「よっしゃ、んじゃ俺らもいく――――――」

 

パッ!!ドガァァァァァァン!!!!

 

「……なぁ、俺もう帰っていいか?」

「……どうした蓮太郎?」

 

背中越しでも蓮さんが苦い顔をしているのが分かりそうなくらいうんざりとした声だった。まぁ僕も同意だけどね……。

 

「悠梨はたぶん分かってるよな? ……いいか延珠? 今のは閃光手榴弾が爆発した音だ。強烈な閃光と爆風で相手の視界を奪いダメージを与えるものなんだけどな。まぁさっきの通りすさまじい騒音もするわけだ。これが何を意味するか分かるか?」

「……???」

 

延珠ちゃんが首をかしげると、蓮さんは延珠ちゃんに見せつけるかのようにホルスターから銃を抜き、

 

「答えは、『森が起きる。』」

 

先ほど進もうとしていた道に向かいバラニウム弾を一発放った。

 

「ギイッ!?」

 

情けない悲鳴を一つ上げて、ステージⅠと思われるガストレアが撃ち抜かれ、絶命していた。

 

「森が起きる、なんてまた言い得て妙ですねぇ。どこのペアだが分からないですけど、正気の人間がやることじゃないです」

「ああ、それに今ので森中のガストレアが覚醒しちまっただろうな。……くそっ、隠密行動の予定がパーだ……!! 今頃手榴弾使ったペアはやられて……あ、悠梨!?」

 

やられて、という言葉を聞いた瞬間、僕の体は勝手に走り出していた。なぜすぐそこに思考が思い至らなかったのか。

 

(助けないと……!!)

 

ただその一心で暗闇に包まれている森に向かって走り出す。

 

「あンの馬鹿……!延珠、行くぞ!! 悠梨を見失うな!!」

「わ、分かった!!」

 

後ろから蓮さんと延珠ちゃんもついてきているようだ。だけど、

 

(ごめんなさい、蓮さん……先に行かせてもらいます!!)

 

全速力で走り抜ける。間に合わなかったなんてことにはしたくない。

 

キャ……

 

「っ!!」

 

横合いから飛び出してきたガストレアに対し、ガルドラをふるい絶命させる。直後に真正面から先ほどの物より大きい個体が迫ってくる。

 

「……邪魔っ!!」

 

それに対して逆に間合いを詰め、ガストレアの意表を突いたところで頭上から全力で刀身を敵にめがけて叩きつける。見事なミンチが完成した。

 

(こんなのに構ってられない……)

 

肉片を踏みつけさらに暗い道を進み……

 

(ガサっ)

 

後ろ、と思った瞬間にパリングアッパーを放てる姿勢になった。案の定蜘蛛型のガストレアが木の上から降ってきたところを大甲で受け止め、そのままガルドラを下段から上段に向かってふるい、上空に撥ね飛ばす。と、

 

「ッ!? シィッ!!」

 

そこへ延珠ちゃんが突っこんできてガストレアを彼方へと蹴り飛ばした。さすがの反応速度だと改めて思う。

 

「ナイス延珠ちゃん!……じゃ、行くね!!」

「じゃ!!、じゃない!!」

 

いい笑顔で、サムズアップして逃げようとしたのに失敗した。仕方なく立ち止まる。

 

「延珠ちゃん、ごめん、急いでるんだけど……」

「悠梨がしたいことは分かっている!! 手榴弾を爆発させたペアを助けに行こうとしているのだろう!?」

「うん、そうだよ。だから急がないと……」

「待てと言っている!!」

「だから急いでるんだって言って……!!」

 

走り出そうとした足を下ろし、再び延珠ちゃんに向き直り、

 

 

―――延珠ちゃんのパンチが胴体に突き刺さった。

 

 

「げふっ」

 

能力を開放した彼女の一撃には流石に耐えられず、膝をつく。

 

「え、延珠ちゃん……なん、で……?」

「悠梨が暴走しようとするからだ!!」

 

暴走? そんなことを言われる筋合いは一切ない。僕はただ助けられる人を助けようとしているだけだというのに。……というかこれを言ってなかったからダメなのかな?

 

「助けられる人は助けなきゃ――――――」

「……ああもう、落ち着け悠梨。いかにお前が強いといっても、先走らせるわけにはいかねぇんだよ」

 

僕の言葉を遮るように発言しつつ、蓮さんも追いついてくる。何か都合の悪いことでも言ったかと思考を巡らせるが……特に思い当たる節はない。

 

「悠梨……すべての人を助けるのは、無理だ……」

「!!」

「……延珠……」

 

見ると、俯き、何かをこらえるように両手を握りしめた延珠ちゃんがいた。

 

「妾は……顔見知りすら助けられない……だから、全部の人を助けられるなんてもっと無理なのだ……だから、今は行くな悠梨!! お主までいなくなってほしくはない!!」

「……だ、だとしても僕は……!!」

「……悪い、悠梨。今は延珠を立ててやってくれ」

 

延珠ちゃんの、あまりの迫力に思わず言葉がつまる。そしてそこにかぶせられた蓮さんの沈んだ言葉で、ついに僕は先行を断念するしかなくなった。

 




ったくひどい目にあったぜ……。腹パンはマジで痛いんだよ……。
あ、「このすば」は真面目に原作小説面白いのでお勧めしたいです、はい。
どう転ぶか一切分からないですけどね。

そういや自分がドロンしてる間にブラブレ×GEの小説がハーメルンに増えていて、なんか嬉しいです。連載当初はこの手の話がネットになくて、「じゃあ俺がやってやらぁ!!」とか思ったものです。……ネットにうpするつもりはなかったんですけどね。気付いたら手が動いてた……。ですが、(人気小説には全く届かないですが)当初思っていたよりたくさんの人に読んでいただけていて、ホントにうれしい限りです。再度自分からもお礼を述べさせていただきます。本当にありがとうございます。

さてこれからの執筆予定……なんてものはないんd((ry いや、あのすいません。書くのはしばらくこっち中心になるかと思います。こっちはプロットだけは無駄にあるし、書きたいシーンもたくさん溜めてるので……。時間の許す限り書きたいなーと思います、はい。……受験期の方がよっぽど投稿ペースよかったな……現実逃避ともいうけど。

ん?そうすると今週末とかセンター試験だったりするんですかね? おお、あれもう一年前なのか……歳とったなぁ(おい)。戯言はさておき、この小説の読者の方に「今年受験生!!」って人がどのぐらいいるか分かりませんが、センター試験、そこから続く入試まで頑張ってください!! 受かるよう密かに応援させていただきます。

感想、指摘等ありましたらよろしくお願いいたします。

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