目の腐った能力者   作:ウルトラマンイザーク

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ローマ正教2

 

上条はオルソラを抱えて退却。それを追い掛けるシスター達。だが、その前に俺が立ち塞がり、シスターの手首を打ち払って武器を奪い、腹に峰打ちする。それと同時に五和と絹旗が俺の横に立った。

 

「比企谷っ!」

 

「ここは俺達が断ち切る。お前はどっか逃げてろ」

 

「すまん!」

 

そのまま上条は走る。俺は武器を構える。その俺を絹旗が蹴っ飛ばす。

 

「おまっ!なにすんだよ」

 

「いいから比企谷も行ってください」

 

「はぁ?」

 

「そうですよ比企谷さん。あの人のこと頼みますね」

 

五和にまで言われたら仕方ない。俺は比企谷のあとを追った。

 

「上条!」

 

「おまっ!戻って来るの早くね!?」

 

「いや違うんだよ。俺も戦おうとしたら絹旗に追い出された」

 

「…なんか、お互い苦労してるみたいだな」

 

「あぁ…」

 

すると、前にシスターが来る。ここは俺しかいないか…さっき奪った武器で切りかかろうとしたらいきなり目の前で爆発する。

 

「比企谷!さっさと行くってわけよ!」

 

「フレンダ…悪いな!」

 

そのまま俺と上条は階段を登る。下から迫るシスター、それを俺は蹴り落として先へ向かう。

 

「てか上条、これどこに逃げてんの?」

 

「テキトー!」

 

「ぶっ殺すぞお前!終わりのない仕事とか中世あたりのヨーロッパの刑罰か!」

 

「例えがよくわっかんねぇよ!」

 

とにかく、敵の頭を取らないとこの戦いは終わんねぇってわけか。屋根から外を見ると、インデックスがなんか歌いながら無双している。

 

「すげぇなあいつ…」

 

「あぁ、俺もビックリだ」

 

にしても俺と上条だけ緊張感なさ過ぎでしょ。だが、それでもこちらばかりが勝っているとは限らない。インデックスの攻撃を無効化するために向こうは耳を潰して突撃してきた。

 

「上条、オルソラ頼むわ」

 

「おい、どこに…!」

 

俺は答えずにシスターの群れをボコりながらインデックスの援護に向かう。周りのシスターをボコると、インデックスを担いだ。その瞬間に、上条がどっかの扉を開けた。

 

「こっちだ!」

 

その中に建宮、ステイル、麦野、滝壺と逃げ込んだ。俺はその中にインデックスを放り込む。

 

「比企谷っ!」

 

「オルソラを頼むぞ」

 

そのまま、俺はシスターの群れに突っ込んだ。それとともに扉が閉まる音がする。さて、あとはこの人数にどれだけ耐えられるか…。そして、こちらの被害をどれだけ減らせるか。

相手の攻撃をかわして、わりと全力の峰打ちを繰り返す。それでもたくさんシスターは迫って来るが、そんなもの凌駕する俺の強さ。以前より強くなってる気がしてなんか主人公みてぇだ。

そこに飛んでくる車輪と袋。それをかわす。そして、その先にはさっき上条をボコそうとした金髪と幼女。

 

「比企谷八幡、さっきから魔術は使ってないようですが、もしかして使えないんですか?」

 

「どうだろうな。お前ら如き使わなくても勝てるってのもあるな」

 

「舐めすぎですね」

 

飛んでくる車輪、袋。だが、それを絹旗とフレンダが防いだ。

 

「悪いな」

 

「これくらいなんともないってわけよ!」

 

「あの二人は私達がやるので比企谷は超下がってください」

 

「はいはい…」

 

そして、天草式に声を掛けた。

 

「天草式!全員下がれ!」

 

そして、ルーンを貼っつける。

 

「ラスボスの位置を特定する」

 

 

影の支配者ーヴァンパイアロードー

 

 

「っらぁっ!」

 

魔術を使うとなにかしら副作用が出る。だがこの際仕方ないだろう。それに今は夜で、しかも外だ。ヴァンパイアロードはデカイ。そのまま剣を振り回し、辺りにある建物をすべてぶっ壊した。

 

「出たー!比企谷さんのヴァンパイア!久々に見たー!」

 

さっきから天草式が興奮しててうぜぇ。まぁ確かにこの技かっこいいけどよ。そして、ようやくちっこいラスボスが見えた。

ロックオン、俺はそこに向かって歩き始めるが、魔術のダメージでふらつく。その俺を上条が支えてくれた。

 

「ナイスファイト」

 

「うるせぇ。探すの面倒だからセルみたいにぶち壊しただけだ」

 

「……あとは任せろ。あいつは俺達がなんとかする」

 

上条の後ろにはステイルに建宮に麦野にインデックス。特に麦野なんてご立腹だ。超怖い。

 

「さぁて、比企谷をここまでボコしたのはどこのどいつかにゃーん」

 

いや自滅だけどな…。なんて突っ込む気力もない。よく見れば絹旗もフレンダも天草式と協力してあの魔術を使う二人のシスターを倒している。残りはラスボスだけ…つーか可哀想になってきたな…。

まぁ勝ちは確定だろ…安心したら、眠くなって…来たな…。

 

 

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目が覚めるとまた病院だった。これで何度目だよ…。

 

「目が覚めました?」

 

「神裂か…」

 

「まったく、私がいなくなってすぐにこのざまじゃ、先が思いやられますね」

 

「……悪い」

 

つーかお前の部下に呼ばれたんだけどな…。

 

「でも、無事で良かったです」

 

「つーかなんでお前ここにいんの?」

 

「あぁ、そのことなんですけど…うちの天草式がご迷惑を掛けたようで…本当に申し訳ありませんでした」

 

「は?あ、いや別にあれくらい迷惑ってほどじゃないから…」

 

あれ?どうやって俺は天草式に呼ばれたんだっけ…あ、そうだ。

 

「そうだ神裂、ちょっと待っててくれ」

 

「は、はぁ」

 

俺は絹旗を呼び出す。その20分後くらいに到着した。なぜかアイテム全員来てるし。自己紹介は…まぁいいや。

 

「ほらこれ」

 

神裂に袋を渡す。

 

「なん、ですか?これ…」

 

「あぁ、夏休みの間ずっと俺のこと守ってもらってたからな。お礼だお礼」

 

「へ……?」

 

「私達で超選んだんですからね!」

 

絹旗がない胸を貼る。中を開けるとマフラーが入っていた。

 

「や、ほらこれから寒くなるじゃん?だから…」

 

「ぐずっ…」

 

え?なんで泣くの?なんで泣くの?

 

「ありがとうございます。嬉しいです」

 

「お、おう…」

 

そして、ようやく神裂の護衛の任務から解かれた。

 


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