鎮守府に変態が着任しました。   作:「旗戦士」

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提督「霧島が不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまった時の顔やります」

霧島「マイクチェックの時間だオラァ! 」


第Q集

<いいニュースと悪いニュース>

 

 

 

 「吹雪君吹雪君吹雪君!! ビッグニュースだ!! 」

「きゃあっ!? わ、わざわざ着替えてる時に来ないで下さいよ!? 」

 

「タイミング狙ったに決まってんだろ言わせんな恥ずかしい!! 」

「思いっきり言ってんじゃないですか! 」

 

これも全て私が仕掛けた超小型監視カメラ"盗撮くん"のおかげである。

吹雪君は急いで部屋着に着替え、私を座らせた。

 

「それで? ビッグニュースってなんですか」

「君宛てに改二の設計図が届いた。これだよ」

 

「えっ、えっ……本当ですか司令官!? や、やったあ! 」

「いつになくアグレッシブだね吹雪君。私に抱き付いてくれるなんて股間の暴走が止まらないよ。股間も改二になっちゃうよ」

 

「あ、すいません……」

(かわいい)

 

いつになく吹雪君が可愛く見える。

わざわざ着替えのタイミングを狙った甲斐があった。

 

「けど司令官、本当に私でいいんですか? 他の方も改二案は既にあるのに……」

「構わんよ。もしなんか言われたら全裸で土下座する」

「プライドもへったくれもねぇなオイ」

 

私は吹雪君の肩を掴む。

 

「あともう一つ言いたい事があるんだ、ふぶきん」

「えっ、いつも被ってる下着を取ってどうしたんですか司令官……? 」

 

彼女はいつになく真剣な顔している。

 

「下着が全部鳳翔さんに押収されたから取り返してほしい」

「死ね、氏ねじゃなくて死ね」

 

なぜか私はボコボコになるまで殴られた。

結構真剣にお願いしたのに……。

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<艦これアニメ化>

 

 

 執務を終え、私は急いで自分の居住スペースへと戻る。

そう、今日はいよいよ私たちの活動を元にしたアニメが放映される日。

きちんと録画はしてあるものの、リアルタイムで視聴したいのもあって早めに仕事を切り上げておいた。

 

「アニメ! パンチラ! 入浴シィィィィィィィィンッ!! 」

「あ、提督来た」

 

「もう、遅いですよ司令。みんなスタンバイ済みです」

「ごめんごめんぬいぬい。少し仕事が多くてね」

 

「まあいいです。あ、時間になりましたよ。テレビつけてください」

「任せるっぽい! 」

 

こたつの上に置いてあったテレビのリモコンを操作し、夕立ちゃんはテレビをつける。

丁度放送が始まった瞬間であり、全員は歓声を上げた。

 

『こんにちは! 吹雪です! 』

「あっ、吹雪が出てるじゃない! やったわね! 」

 

「ほんとだ! 曙ちゃんは出てないのかな? 」

「私はまだじゃない? けどここにいるみんなが出ることを祈るばかりね」

 

「おっ、珍しく機嫌いいじゃん曙」

「ふ、ふん。私だって鬼じゃないわよ。そういう深雪こそ、ずいぶんと楽しみにしてたみたいじゃない? 」

 

バチバチと火花を散らす深雪君と曙君を差し置いて期待の眼差しでテレビを見つめる天龍ちゃんや那珂ちゃんに内心悶える。

鳳翔さんや愛宕もさっきから気にしてるのバレバレだぞ。

 

「あ、睦月ちゃんなのです。最初に出演できて羨ましいなぁ……」

「電、このアニメの作ってるプロデューサーに枕営業すれば出れるよ」

 

「ど、どこで聞いたのその言葉……」

「司令のベッドの下にあった本に載ってた」

 

「提督、後でお話があります」

「私のせいなの!? おかしくない!? 勝手に見た響ちゃんのせいじゃないの!? 」

 

鳳翔さんから禍々しいオーラが発せられる。

彼女も我々の鎮守府の空気に飲まれてしまったようだ。

いいぞもっとお願いします。

 

「あっ、赤城さんです。そういえばここに正規空母の方は着任されていないんですね」

「空母は鳳翔さんが役割を担ってくれてるしなぁ。鳳翔さん、やっぱり空母の人ってもう一人いた方が楽になる? 」

 

「え、えぇ。まあ楽になると言ったらなりますけど……。そんな我儘言ってられませんよ」

「空母ならここにいるヲ! ぶっちゃけ裏切りバレても消せば問題ないヲ! 」

 

「ヲ級ちゃん君結構性格悪いね」

 

まあでも確かに鳳翔さんの負担は減らしたい。

ここは一つ、大型建造行ってみるか……。

 

「鳳翔さん。アニメ見終わったら大型建造しに行きましょう」

「えっ、でも提督。資材の方は……」

 

「那珂ちゃん達の遠征部隊が頑張ってくれたおかげで、なんとかなりそうです。ちょうど新しい方も着任させようと思っていたところなんですよ」

「な、ならいいんですけど……」

 

「なら思い立ったが吉日! 行きましょう鳳翔さん! 」

「きゃあっ!? お、お姫様だっこですか!? 」

 

私より少し背の低い鳳翔さんを抱え上げ、私は工廠までひとっ走りする。

 

「鳳翔さん、少し体重増えました? 」

「……提督のばか」

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<一航線のヤバい方>

 

 

「航空母艦、加賀です。あなたが私の提督なの? それなりに期待しているわ」

「やった、やったぞ鳳翔さん! まさかいきなり一航戦のヤバい方が着任するとは思わなかった! 」

 

「ちょっとそれどういう意味ですか」

「だって加賀さんってレズだったり五航戦いじめしてたり弓道で世界制覇してたりって噂を聞くし」

 

「……」

「加賀さん、すいません。こんなクソ提督ですけど、今日から貴女の上司です」

 

早くも加賀さんから豚を見る視線を浴びている。

うむ、やはり彼女のこの目は最高だな。

 

「……はぁ。まあいいわ、とりあえず他のみんなに挨拶してくるわね。提督、案内して頂ける? 」

「構わんよ。あと加賀さんの荷物とかも部屋に運んでおくね」

「そこまでしてくれるとは。ありがとう」

 

そう言いつつ私は加賀さんのキャリーバッグを持ちあげる。

そして彼女が居住スペースへ向かったと同時にバッグを開け、加賀さんの下着を取り出した。

 

「……白、か。素晴らしい、これは是非とも提督これくしょんに」

「頭にきました(ガチギレ)」

 

直後私の額に矢が突き刺さる。

鳳翔さんのものも含めて二本貫通しているわけだが、不思議と痛みを感じない。

 

「……えっ、何あれ」

「私にも分かりません。ただ、提督は異能生命体らしくて」

 

「はーっはっは! この提督、艦娘ハーレムを創り上げるまで死ねんよ! むしろこの程度、ご褒美にしか感じない! 」

(うわめっちゃ殺してえ)

 

加賀さんの表情が殺意のこもったものになるが、まあ気にしないでおこう。

 

「提督。私の下着返してくれませんか」

「んん? 聞こえないな、もっと懇願するようにしないと聞こえない」

 

「……提督、お願いします。私の下着、返してください」

「だが断る」

 

「殺す」

 

調子に乗ったら矢が3本額に刺さる羽目になった。





艦これアニメ、始まりましたね。
ふぶきんが出撃するシーンがどうしてもガンダムのSEで再生されます。

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