鎮守府に変態が着任しました。   作:「旗戦士」

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子日「子日だよっ! 今日はなんの日? 」

提督「危険日」

子日「死ね」


第二集

<龍田ーっ!早く来てくれーっ!!>

 

 

「俺の名は天龍。フフフ……怖いか? 」

「怖いねぇ。特にこのでかいおっぱいとか」

 

「いっ!? い、いきなり何しやがるんだこの野郎! 」

「甘いな天龍ちゃん。今日は白か」

 

「て、てめぇぇぇぇっ!! 」

 

曙君の後に天龍ちゃんも建造されたということで、私はさっそく工廠へ足を運ぶ。

こうして彼女にセクハラすることが私の何よりの憧れだった。

 

「クソ提督、頭で煙草吸えるようにしてあげようか」

「曙君なんか衣装が黒のタンクトップに変わってるんだけど」

 

「うちの司令官がご迷惑をおかけしてすいません。一応秘書艦の吹雪です」

「お、おう。よろしくな吹雪」

 

曙君の連装砲の砲口が私の鼻の穴へと突っ込まれる。

さすがの私も鼻に連装砲ちゃんをぶっ放されたら死んでしまうだろう。

 

「いい加減にしてください司令官! あなたは私たちを指揮する提督なんですよ!? 自覚というものを持ってもらわないと私たちの身もあなたの身も危なくなるんです! 」

 

「えぇ~? だって人間の三大欲求は抑えられないっていうかぁ~」

「あ? 」

 

「すいません調子こいてました」

 

艦娘に尻に敷かれる系提督というもの新しいジャンルである。

私は受けも攻めもいけるから一石二鳥なんだがね。

 

「ま、まあまあ。俺も気にしてねーし、そこまでにしてやってくんねーか、吹雪? いくらセクハラしようとこいつは俺達の提督なんだからよ」

「で、ですけど……」

「て、天龍ちゃん……」

 

照れくさそうに天龍ちゃんは鼻の辺りを人差し指で擦った。

やっべくっそかわいい。

今すぐケッコンカッコガチしたい。

 

「だからよ。この事はお互い水に流して、な? 提督」

 

「そうだね、天龍ちゃん。このおっぱいに誓って」

 

「やっぱお前叩っ斬るわ」

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<はじめてのしゅつげき>

 

 

「司令官。艦娘の3人になった事ですし、そろそろ出撃命令をお願いします」

「あ、そういえばそうだね。忘れてたよ」

 

「なんでこいつ頭から血流してんのにピンピンしてんだ……」

「クソ提督こわい」

 

なんかボロクソに言われてる気がするけど私は気にせず出撃の手続きを済ませる。

天龍ちゃん自分から剣ぶん回しといてそりゃないよ。

 

「出撃の要請が受領されたみたいです。では行ってきますね、司令官! 」

「ま、俺に任せとけよ。近づく奴はみんな灰にしてやるぜ! 」

 

「期待してなさいよクソ提督! 」

「みんな、いってらっしゃーい」

 

海軍式の敬礼(手のひらを見せないように内側にし、肘を前に出す敬礼)を部屋から出る彼女たちを向ける。

釣られて3人とも慌てて返礼をする様子を見て、私は笑った。(※パンツ被ってます)

 

「さーて、吹雪君たちの指揮に回ろうか。私も行かねばね、正装で」

 

彼女たちを見送った足で私は執務室に置かれたクローゼットへ手を伸ばす。

白い軍服を脱ぎ、愛用のビクトリーパンツに赤いネクタイ、そしていつものパンツ(今日はピンク)を私は身に付けた。

 

 

「提督、抜錨しまぁーすッ!! 」

「天龍さん」

「やるか」

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<完全勝利!>

 

 

 

「前がみえねェ」

「そりゃビクトリーパンツに裸ネクタイで指揮を取ろうとする司令官がいたら誰でも止めますって。けどおかげで深海棲艦めっちゃビビってましたけど」

 

「まさか深海棲艦にキモがられるとは……。私のセンスが人類にとって早すぎるだけなのか」

「どう考えてもお前が知能的に遅れてるから安心しろ」

 

天龍ちゃんのグーパンにより私の顔がボコボコである。

殴られてもなお頑なに制服を着るのを拒んだ結果、みんなは私を止めるのを諦めて提督専用の視察艇へと乗っけてくれた。

おかげで深海棲艦の視線も釘付けになり、結果オーライといったところだね。

 

「そういやこの海域で一人の艦娘に会ったって聞いたけど……。その子はこっちに来てくれるの? 」

「はい。曙の説得により来てくれることになりました」

 

「クソ提督の事その子に伝えたら複雑な顔してたわよ」

「そりゃ俺だってパンツ頭に被ってる提督とかイヤだわ」

 

ボロクソに言われるのは日常茶飯事なので、私のアイアンハートには傷一つつかない。

曙君に案内されるまま工廠へ行くと、そこにはセーラー服を着て帽子を被った銀髪の女の子がいた。

 

「響だよ。その活躍ぶりから不死鳥の通り名もあるよ」

「やあ響君。私がここの提督だよ、よろしくね」

 

「司令官はどうして頭に下着をつけているんだい? 」

「それが紳士としての嗜みなのさ」

 

「なるほど……。そうだったのか……」

「違ぇよ!? 響も響で納得すんなよ!? 」

 

腕を組んでまじまじと私の頭を見つめる響君。

そんな見られたら私興奮して襲っちゃうからちょっと止めて貰っていいかな。

 

「君も被ってみるかい? 響君」

「あ、私はそういうキャラじゃないんで。むしろ皆からキモがられてもなお下着を被り続ける提督が面白いっていうか」

 

私はショックで一日寝込んだ。

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<建造開始②>

 

 

 

「司令官、任務達成の報酬貰って来ましたよ……ってまだ落ち込んでるんですか」

「べっ、別に落ち込んで一日寝込んでねーし! 気にしてねーし! 」

「涙の跡が残ってんぞ提督」

 

翌日。

響君に鼻で笑われながら言われた一言が私のアイアンハートをいとも容易く破壊してみせた。

私あの子怖いわ。

 

「けど一日鎮守府放置した結果けっこう資材溜まってきてるわ。クソ提督、もう一人くらい建造してみたらどうなのよ? 」

「そうだな、妖精さんも頑張ってくれた事だし建造してみようか。報酬の資材も合わせたら700近くあるから、重巡の子を狙って建造してもらおう」

 

「おっしゃあ! なあ提督、建造資材を選ぶの俺にやらせてくれよ! 」

「あぁ、いいよ。代わりに胸揉ませて」

 

「もう揉んでるじゃねえか!? やっ、やめろよ!! 」

 

響君に壊された心の部分が天龍ちゃんの胸の柔らかさによって癒されていく。

おっぱいは神。

そう、おっぱいこそ正義なんだ。

 

彼女にボコボコにされつつも私と天龍ちゃんは工廠へ向かう。

相変わらず妖精さんが作業をこなしており、私が来るなり手を振って出迎えてくれるようになった。

 

「……妖精さんにも穴はあるんだよな……」

「やめろ。それだけは本当にやめろ」

「冗談だよ。妖精さん、この数値で建造してくれないか? 」

 

ビッと親指を立てて資材を溶炉へ入れる妖精さん。

数分待つと何時間で出来るか判明したそうで、その時間は1時間25分だそうだ。

 

「この時間だと……高雄型だな。やったぜ! 俺様の引き運ってば最強だな! 」

「いよっ! 天龍ちゃん日本一! 」

「へへっ、なんせ世界水準だからなー」

 

おだてられるのが好きな天龍ちゃん。

余裕ぶっこいてるうちにスカートをめくると、なんと今日の柄は黒だった。

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<ぱんぱかぱーん>

 

 

「私は愛宕。提督、覚えておいてくださいね」

「あったごーん!! 私を抱きしめてくれーっ!! 」

 

「あらあら、意外と甘えん坊なのですね♪ 」

「愛宕ぉ~、他の艦娘が私の事変態って言ってくるんだよぉ~」

 

「うふふ、そうでしょうね」

 

規定の時間が経った瞬間に私は工廠へダッシュ。

そこには青いコートのような服に身を包み、金髪の綺麗な髪を揺らす巨乳美人がいた。

ぐへへ、やっぱり愛宕のおっぱい超でけぇ。

 

「ねぇ吹雪、なぜか凄く負けた気がするんだけど」

「そうですね響、別におっぱいなんかで女の価値は決まりませんよね」

 

「別に胸なんて大きくても不便なだけだぜ。肩凝るし」

「天龍さんは黙っててください」

 

何やら向こうで他の艦娘たちが火花を立てているようだが、相変わらず私は愛宕の感触に身を委ねたままである。

散々あの子たちに罵倒されてきたせいか愛宕の存在がまるで女神に見えるよ。

 

「いい加減愛宕に抱き付くの止めなさいよクソ提督! 愛宕困ってるじゃない! 」

「あらあらうふふ。提督、抱き付くのはまた後にしてくださいね」

 

「はーい! 」

「全く……ほんっとクソ提督はクソなんだから! 」

 

渋々愛宕から離れると、彼女はニコニコしながら工廠を出て行った。

 

「司令官、愛宕さんに抱き付いてる時すごく気持ち悪かったです。言うなれば赤ちゃんプレイするおっさんみたいで」

「わざわざ凄いレベルの性癖と比べなくても良くない? 」

 

「ま、これでやっと一艦隊が成立だな。最初から愛宕がいるなんて心強いぜ」

「司令官、愛宕の荷物が移動し終えたら早速出撃しよう」

 

頷くことで肯定すると、彼女たちは艤装を取りに整備庫へと向かって行く。

 

「あ、待ってくれ。私ちょっとビクトリーパンツ着替えて来る」

「真面目にやらないと沈めますよ」

「ごめんなさい吹雪さん」






一応説明にある通り戦闘描写はほとんどありません。
あるとしたらヲ級ちゃんの時とかだけになります。

後出してほしい!という艦娘がいたら活動報告のコメントにまでお願いします。

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