提督「千歳と隼鷹を酔わせてあんなことやこんなことしたい」
千歳「では提督、この一升瓶一気飲みでお願いしますね」
結果:救急車不可避
<執務室>
「アドミラール、大本営から伝達が来てるよ」
「おお、ありがとうレーベ。貰ってもいいかい? 」
うん、とこの正真正銘の天使は私に微笑んで手紙を差し出す。
どうやら走って来たようで、額やこめかみに汗が浮かんでいた。
エロい、このまま夜戦へ洒落込みたいほどエロい。
「ふむふむ……ドイツの戦艦と駆逐艦の艦娘が数時間後に着任、か。ほほう、レーベも知り合いなのかな? 」
「そうだよ。ビスマルクとマックスって言うんだ」
「ちなみにおっぱいのサイズは? 」
「そ、そんな事分かる訳ないじゃないか! ……うぅ、アドミラールのえっち」
彼女(彼?)の発言によって私の単装砲ちゃんがダンケしそうだ。
「はっはっは、冗談さレーベ。というかこっちでの生活はもう慣れたかい? 」
「う、うん。同部屋の曙がとても良くしてくれてるよ。彼女口調は荒っぽいけど気遣いが出来る子で、いつもボクの事気に掛けてくれてるみたい」
そうかそうか、と私は頷く。
口ではクソ提督と言いながらも曙君は典型的なツンデレだからな、いつか私に身体を許してくれるに違いない。
「けど、同じドイツ出身の艦娘がこちらに来てくれる様で良かったよ。私もあんまりドイツの事は疎くてね」
「そうなの? 初めて会った時はドイツの提督とすごく仲良いように見えたけど」
「趣味は文化の枠を超えるのさレーベ」
「そ、そうなんだ……。なんかかっこいいね、アドミラール」
素で照れる言葉を言ってくるのは正直言って予想してなかった。
尚且つかっこいいとか勘違いするぞ?
「そうだ、鳳翔さんに言ってドイツの料理作ってもらおうか。私も丁度食べてみたかったし」
「えっ、いいのアドミラール? お仕事は? 」
「既にこの通り、私の変態神拳に掛かれば執務などイチコロだ」
私はイスから立ち上がり、向かい合わせで座っていたレーベの手を引きながら食堂へと向かう。
今回はケツに何か刺さらないといいな。
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<食堂>
「鳳翔さん。何かドイツ料理って作れるかな? 」
「ど、ドイツ料理……ですか? うーん……難しいですねぇ……」
「やっぱりそうだよね……。レシピ持ってきたんだけど、大丈夫かな? 」
襷をかけた鳳翔さんはより一層その美しさを際立たせる。
これでまだ20歳ぐらいなのだから驚きだ。
レーベはレシピを印刷した紙を鳳翔さんに手渡し、じっくりとレシピを見つめる鳳翔さんを見つめる。
「この"シュニッツェル"というものなら作れそうです。ちょうど足柄さんがカツ丼作りたいと仰ってたので豚肉には幾つか余裕がありますし」
「ほんと!? ありがとう鳳翔さん、大好き! 」
レーベが鳳翔さんに抱きつく姿はなんとも微笑ましく、抱き付かれた鳳翔さんもあらあらと言いながらレーベの頭を撫でた。
女神と天使は存在していたんだな……。
「わぁい私も鳳翔さん大好き! 授乳プレイして! 」
「人肉って美味しいんですかね? 」
「ヒィッカニバリズムは勘弁」
気を取り直して鳳翔さんは冷蔵庫から豚肉を取り出し、まずは包丁で薄く切り始める。
作り終えるまで待っててほしい、との事なので私は飲み物をレーベに手渡すと彼女の向かい側に座った。
「あらぁ、提督。こんなとこで何してるのかしら? 」
「やぁ愛宕。執務を終えて鳳翔さんにドイツ料理を作ってもらってるとこさ。その合間に君を料理してもいいかな? 」
「うふふ、冗談は顔だけにしといてね~ 」
最近愛宕からの辺りが強い気がする。
酔った勢いで乳首当てゲームをしたのが原因だろうか。
「ど、どうも愛宕さん、初めまして。ボクはレーベレヒト・マース。レーベって呼んでね」
「あらあら、噂のドイツからやって来た艦娘? よろしくねレーベ。同じ艦娘同士、仲良くしましょ」
「う、うん。でも……アドミラールにそんな言葉遣いしちゃダメだとボクは思うんだけど……」
その瞬間、彼女は呆気にとられた表情でレーベを見つめる。
「……ねぇ提督。私、この子に闇を見せちゃいけないと思うの」
「私もそう思う。ところで愛宕、香水かシャンプー変えた? いい匂いするな」
「あらぁ、気付いたの? うふふ、提督のそういうところ好きよ」
「じゃあ今すぐセ○クスしようぜ! 」
「ごめんねレーベ、ちょっと目を瞑ってて」
「何をする……あっちょっとタンマ愛宕! さすがにそれは私死んじゃう! キリコでも死んじゃうレベル! 」
何を思ったか愛宕は私の顔を鷲掴みにし始めた。
霧島のアイアンクローもさながら、彼女のものもなかなかの威力を持っている。
「はーい、もう目開けても大丈夫よぉ~」
「うーん……ってあれ!? アドミラールどうしたの!? 」
「男の子の日だよ……レーベ……」
そこで私の意識は途切れる。
強いて見えたのは、心配そうに駆け寄るレーベの姿ぐらいだろうか。
あ、レーベのパンツ見えた。
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<執務室>
「ドイツの誇るビスマルク級超弩級戦艦のネームシップ、それが私ビスマルクよ」
「同じく、ドイツ1934年計画型駆逐艦、その三番艦マックス・シュルツ。よろしくお願いするわ、アドミラール」
レーベと同じような制服を着こなし、ワインレッドの短髪にキャスケットを被るマックス・シュルツは私に向けて敬礼を見せる。
その隣に立つ金髪のナイスバディなビスマルクは、ドヤ顔を私に見せた。
今回の秘書艦である暁は見たこともない二人に緊張しているのか、微妙に体を強張らせながらビスマルクとマックスに敬礼を示す。
「暁型一番艦、あっ、あ、あ、暁です! よろしくお願いしまひゅっ! 」
「この鎮守府の提督だ。よく来てくれた、歓迎しようビスマルクにマックス」
緊張して噛み噛みの暁にニヤつきつつも、私は二人と握手を交わした。
「ふふん、聞いてたよりかは意外とイケメンじゃない。うちの提督が豪語していただけあるわね」
「……ビスマルク、見るべきところはそこじゃないわ。なぜ彼が女性ものの下着を被っているかよ」
「これは私の軍帽だ」
「らしいわよ、マックス? 」
「いや、どう見ても信用できないでしょコレ」
早くもマックスからの信用が失われつつあるらしい。
暁はビスマルクの姿にただただ目を輝かせ、この場にいる全員を和ませる。
「あっ、あっ、あの! ビスマルクさんに聞きたい事があるんですけど! 」
「何かしら、暁? 」
「大人のレディになるにはどうしたらいいですか! 」
何を聞くのかと思ったらなんとも暁らしい質問であった。
質問を聞いたビスマルクはふふんと得意げに鼻を鳴らしながら、腰に手を当てる。
「セッ〇スよ」
「……えっ? 」
「○ックスよセック○。大人になるにはそれしかないわ」
「ごめんなさいね暁、少し待っててくれるかしら」
「あっちょっと待ってマックス! さすがにそれは死ぬわ! GANTZでも再生できないレベルの技よソレ! 」
何故かマックスがビスマルクの首根っこを掴んで執務室を出る光景は私にとってすごく見覚えのある光景だった。
というか私だアレ。
「……ねぇ司令官」
「ど、どうした暁」
真摯な顔を私に向ける暁。
「せ○くす……って何? 」
「そこからかよ」
ちなみにビスマルクも大人のレディにはなれていないようです。
彼女に変な親近感が生まれた。
今回ド下ネタ成分過多です。