鎮守府に変態が着任しました。   作:「旗戦士」

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提督「鈴谷って土下座してくれればヤらせてくれそう」
鈴谷「あたし初めては好きな人って決めてるから」


第壱拾壱集

<節分>

 

 

「突然だが、今日は節分だな」

「本当に唐突ですね、ネタ切れですか司令」

「ネタ切れとか言うの本当にやめろ」

 

秘書艦の霧島くんを交え、私は比較的成人している艦娘たちを執務室へ集める。

駆逐艦たちのために節分豆撒き大会を企画するためであり、無論のこと鬼役や恵方巻を作る係を決めるのが最大の目的であった。

 

「それで提督、鬼役は誰がー? 」

「無論のこと、この私だ」

 

「まあそうでしょうね。他の艦娘たちに豆を投げては可哀想だもの」

「うむ。あと恵方巻の材料とかの買い出し係を君たちにお願いしたい」

 

「それは、私が致しましょう。霧島さんも来てもらってよろしいですか? 」

「えぇ、もちろんです」

 

「那珂ちゃんも行くよー! 」

 

鳳翔さん手作りの恵方巻はとても楽しみである。

 

「うっし、じゃあ俺と龍田は駆逐艦の奴らに節分の事を言ってくるぜ」

「じゃあ私は愛宕の服に豆をぶち込んでどれが乳首か当てる役な」

「殺すわよぉ~? 」

 

既に頭を鷲掴みにしてる愛宕ほど怖い物はない。

余裕で私の頭をリンゴみたいに握りつぶしそうである。

ボブサップかお前。

 

「むう。まあそんな感じで解散だ、みんなで駆逐艦の子たちを喜ばせよう」

「はーい」

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<節分2>

 

 

 「それで提督。鬼役を進んで引き受けてくれたのはありがたいです」

「うん」

 

「でも一つ聞きたい事があります」

「なんだい? 」

 

「なんでヒョウ柄のブーメランパンツなんですか」

 

そして迎えた節分豆撒き(提督の大事なお豆も消し飛ぶ)大会当日。

意気揚々とこの姿に着替えて執務室に向かうも、加賀さんに早速正座させられている。

 

「いや、これヒョウ柄じゃなくて鬼のモコモコパンツあるじゃん? それを端的に表現したものだから」

「どこが端的なんですか。ぶち殺しますよ提督」

 

「もしかして怒ってる? 」

「もしかしなくてもブチ切れです」

 

加賀さんは無表情だから分かりにくい。

だが私の眼前で弓を引き絞っている以上、ブチ切れなのは確実。

 

「分かったよ加賀さん、普通に赤タイツ着てくるよ」

「最初からそうしてください。全く、心労を増やされるこちらの身にもなってくださいね」

 

「じゃあ左手にサイコガンも付けていいよね、赤タイツだし」

「もう節分関係ないじゃないですか。調子に乗ってると股間のビームスプレーガン斬り落としますよ」

 

「股間のは波動砲じゃボケ!!! 」

 

瞬間、私のケツに加賀さんの矢が刺さる。

最近大きい方すると肛門が痛くてしょうがないから病院行ってみたら切れ痔って診断されたんだよね。

 

仕方なく私は普通の鬼のコスプレをして駆逐艦たちの待つ部屋へ向かう。

釘バット片手に。

 

「ぐへへへ~。鬼が可愛いロリっ子を襲いに来たぞ~」

「うわ、想像以上にしっくり来ててムカつくのです」

 

「相変わらず変態だなぁ、司令官は」

「そんな事言ってると襲うぞぐへへ」

 

時既に遅し、余裕をぶっこいている深雪の元へいち早く近付きスカートをまくりあげた。

苺柄とはかわいいものを穿いているな。

 

「きゃあっ!? な、何すんだよ! 」

「女の敵っぽい! 撃滅、っぽい! 」

 

「ふはは、怖かろう。しかも脳波コントロールできる! 」

「いい加減にしなさいよこのクソ提督! 」

 

迫り来る豆を避け、躱し、肉薄する。

曙君の投げた豆が私の乳首に少しだけ掠り、エクスタシーを感じたのは秘密だ。

 

「ぬいぬいはB! 吹雪君もB! 電ちゃんは……Aッ!! 」

 

その間に艦娘たちのボディチェックも欠かさない。

全変態紳士諸君よ、私の勇姿を見ててくれ。

 

「霧島さん」

「スターキリシマッ!! 」

 

「タコス! 」

「司令がきりもみしながら飛んでいったよ。ハラショー」

 

無敵のスターキリシマで私はこの前と同じように地面に叩きつけられる。

今更だけど戦艦でスタンド持ちとか意味分かんねえ。

 

「はーい、みんな~? 歳の数だけ豆を食べるのよ~」

「愛宕さん、司令はどうしますか? 」

 

「そうね、せっかくだから提督のタマも撒いておきますか」

「やめろ、それだけは本当にやめてくれ」

 

縄で縛られた私に迫る愛宕と不知火。

目がマジなのは本当に恐ろしい。

 

「不知火ちゃーん? 」

「お任せを」

 

戦艦クラスの眼光で私の下半身を見据えるぬいぬい。

胸を触ったことがそんなにいけなかったのだろうか。

 

「ゲームオーバーだ、ド外道」

 

「えっ? ちょっ、本当にマジでやる――――きゃぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!! 」





提督のタマはその後しっかりくっつきました。

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