「むむむ、よもやよそのゲームの住人だとはのぅ。これでは余り乱暴な真似は……」
ボクが旅人である事。すれちがい通信を利用してこの世界に来た事。
包み隠すこと無く全てを告げると、目の前の少女は悔しそうな顔をして頭を抱えた。
何か気に障る事でもあっただろうか。おずおずと声をかければ、彼女は不貞腐れた様子でそっぽを向く。かわいい。
「……仕方あるまい、ここはマーベラスの顔を立ててやるのじゃ」そして少女はそう呟き咳払いを一つ。強い視線でボクを睨み、言う。
「人間よ、貴様が自然の摂理に反する事をしない限りは何をしようが目を瞑ってやろう。しかし、もしそれを破った時はその限りではない。良いな?」
……正直全く話が見えないが、突っ込むとややこしくなりそうだ。
ボクはチキンヘッドさん達とアイコンタクトを交わし意思疎通、満場一致でとりあえず話を合わせておく事に大決定。いや、何か威圧感が凄くって。
「うむ、わらわの寛大な処置に感謝するがよいぞ。では行け」
そうして言いたい事を言い終えて満足したのか、少女は興味を失ったかのようにこちらから目を背け、畑へと向き直る。どうやらまた観察をし始めたらしい。
……よく分からんが、ボクは何かを許されたっぽい。え、何かって何よ?
少女が何者なのか、何を言いたかったのか。分からない事だらけで釈然としない気分ではあるが、根掘り葉掘り聞いても教えてくれなさそうだ。
あちらもあちらで敵意は無けれど仲良くする気も無いようだし、ちょっかいをかけられない限りは気にしなくて良いのだろうか。うーん。
「…………」
ボクは暫くそのまま手持ち無沙汰で立っていたが、特に何が起こる訳でも無く。しょうがないので畑を見続ける少女を放置して室内に戻る事にした。
……こんな夜遅くに女の子を一人きりにさせるの?
一瞬気が咎めたが、少なくともステータス表示が見えない以上あんなナリでもボクなんて及び付かない程の格上なのは確定である。ならば心配するだけ無駄というもの。
「…………」
――だがまぁ、やっぱり心配なものは心配な訳で。
ボクはベッドを見ながら溜息を一つ。リュックから寝袋を取り出し外に出て、少女の近くに――しかし決してその視界に入らない位置に陣取った。
ツインネッギも腰に差したままだし、これならもし不審者やモンスターが現れてもすぐに対応できる。彼女がいつまで居るかは知らないが、畑の周りに居る限りは割と安全だろう。多分。
「…………ふん」
少女はそんなボクを一睨みするだけで、特に何も言う事は無かった。
あーあ、また野宿だよ。すぐ傍に廃屋があるのになぁ。いやまぁ別にいいんですけどね、ぐすん。
そうしてボクは、一緒に寝たかったのか寝袋の中に入ってきたしずくとチキンヘッドさんを抱きしめ、ゆっくりと目を閉じた。すぐ傍に小さな気配を感じながら。
* * *
次の日、目が覚めた後も少女は畑を見つめ続けていた。
流石に腰は下ろしていたが、大まかな位置は変わっていないようだ。
まさか一晩中そうしていたのだろうか。疑問に思い聞いてみても「別になんでもいいじゃろ」としか返されず、視線すらも向けられない。
よっぽど育てている種に興味が有るらしい。育て主のボクとしては何となく嬉しくなりながら、朝食のおにぎりを一齧り。日課の畑の手入れに向かう。
「ほーほー、このようないたいけな少女を無視して自分だけ朝食とはのぅ。人間とはかくも利己的であれるのか、ほーほー」
「…………」
……、予備のおにぎりをしずくに持って行ってあげるようお願いした。気が利くよね、ボク。
まぁあげてもあげたで絶対文句言うだろうな。そう思って眺めていれば、しかし少女は意外な程素直にそれを受け取り頬張ったではないか。
何でも「人間からの贈り物は受け取らぬ主義じゃが、自然の権化たる精霊からならウェルカムなのじゃ」らしい。薄々分かっちゃいたが筋金入りの人間嫌いである。
ボクの世界でもエルフの一部とかモンスターとのハーフの人とかには人間嫌いもいるって言うし、この少女も見た目人間だけどそういう感じの存在なのかもしれない。
一人でそう納得しつつ、早くも芽を出し始めた作物達に井戸から汲んだ水を撒く。
「……ふむ」
そして結局そのまま彼女は畑仕事――と言うか畑そのものを観察し続け、終ぞ動く事は無かった。
観光に誘っても反応は芳しくなく、仕方なしに彼女を放置したまま街に行ったのだが、帰って来てもそのままだったので一日中そこに居たと思われる。飽きないのかな。
とりあえずおみやげに買ってきた串焼きをしずくに持って行かせる傍ら、せっせと畑を整備する。耕してないマスに生えてきた雑草を引きぬき、虫メガネで作物たちの様子を確認。うむ、土・作物共に赤文字は無し。
「もぐもぐ」
……本当、何なんだろうねこの女の子。
何を聞いてもツンケンするばかりで教えてくれず、ただただ作物を眺め続ける。
口ぶりからして自然第一主義者のようだが、それにしたってどうにも行き過ぎのような気がしてならない。タカ派っていうんだっけ、こういうの。
「……のぅ、人間。貴様は何を思い、彼らを育てる」
あれこれと考えながら畑作業をしていると、当の少女から声をかけられた。また難解な事を言いよる。
「そこに根を張る者達は、自然の摂理に反して自らを管理し支配する貴様を悪く思っとらん。そこがわらわにとっては不可思議でならんのじゃ」
「何故こんな人間なんぞに……」少女はブツブツと呟きながらそう問いかけるが、例によって例の如く意味が分からない。
もしかして自然と喋れる系の子なのだろうか。まぁ今までのものに比べればまだ答えられそうだったので、素直に思ったままを言の葉に乗せた。
何を思って種を育てるか――そんな事は決まっている。一言で言えば、愛を持ってだ。
「……あぁいぃ……?」
「♪ー♪ー?」
「コォケェ……?」
何かその場に居る全員から胡乱げな目で見られたが、それ以外に表現する言葉が見つからなかったので仕方が無い。恥ずかしくなんてないぞう。
「随分と歯の浮く台詞を吐きよるわ。どうせ貴様もこの者達が育ちきればその気持ちを裏切り、無慈悲に摘み取るのであろう。一体どこに愛がある」
少女はボクを詰るものの、こっちだってそれだけは譲れない。
確かに育てた作物は最終的に食べるなり売るなりする、それが主目的である事は否定してはならない事実だ。
けれど、毎日毎日水を撒き、肥料をやり、虫メガネを埋め込んだ色々なもので日々観察し、時には栄養剤やヴァリアブル水和剤を用いて枯れないように対処する。
そんな苦労をして見守ってきた存在に対し、何も愛着が沸かない訳が無いだろう。少なくともボクは湧く。
彼らの芽が伸び蕾が膨らむ度に感じる、えも知れぬ喜びと幸福感。そして自らの手を離れる時に感じる寂寥感。
学がないので言葉が出てこないが、胸に湧き出るその感情は愛と呼んで差し支えないものだと思うのだ。
「……だから都合のいいよう扱ってもよいと? それは人間達の理く――ぬ?」
「……?」
少女はなおもボクに何かを言おうとしたが、突然何かに気づいたような声を上げると視線を畑へと向ける。
その表情は困惑に満ちており、暫くそのまま畑を見続けるとやがて理解できないといった風にやれやれと頭を振った。
……何だろう、作物たちに何か言われたとか? 自然と会話できるならそれもありそうではあるが。
「ううむ、やはりわらわには理解できんのじゃ。確かに土の匂いはするが所詮は人間、どこにそのような魅力が……」
「…………」
「……まぁよい、余興じゃ。元よりそのつもりであったが、そなた達がそこまで言うのならば、分体であるとはいえこの目で見させてもらおうぞ。どうせ『あれ』の準備が整うまでは大きく動く気は無いからの」
端からは一人芝居にしか見えないが、何やら話は纏まったらしい。
少女は不機嫌な様子を隠さずにのしのしと歩き、少し離れた場所に手に持った杖を突き刺した。
その妙な行動に思わず首を傾げたが――次の瞬間地面から無数の蔓が湧き出し、少女の体を持ち上げたではないか。
こんな魔法、初めて見た。呆然とするボクの目の前でなおも蔓は数を増し、最終的には小さな台座へとその形を整えた。少女の雰囲気もあり、まるで祭壇のように見えなくもない。
「その者達が育ちきるまで、わらわは暫くここに居る。精々愛とやらをたーっぷりかけてやるのじゃな」
彼女は最後にそう言うと、3DSを取り出してゲームをし始めた。
縦持ちの所を見ると脳トレだろうか、まさかラブプラスではないだろう。いやそれは置いといて。
「…………」
……さて、これからどうしよう。
何となく手持ち無沙汰になったボクは、しずく達と目を見合わせたのであった。
* * *
とは言っても、ボク達の生活に特別な変化は無い。
強いて変化を上げるならば、畑作業をしていると常に視線を感じ、時々やじが飛んできたりするようになっただけだ。
まぁ別段やりにくい、という程でもなかったので放置し続け一日が経ち、二日が過ぎ。ふと気づけば、早くも彼女の存在を当たり前のように受け入れているボクが居た。
ボク自身もこの街に来て日は浅かった訳だしね。途中からならともかくとして、初期からあるのならば抱くべき違和も少ないと言う事だろう。
「何じゃその言い草は、まるでわらわがクリボーの如き1面からのお邪魔キャラのようではないか」
そこまでは言ってないが、上手い例えを言うね。思わず感心拍手パチパチ。
「嬉しくないわ馬鹿者!」
と、こんな感じで今では軽口も叩けるようになっている。
好感度で言ったらラブ度0のなかよし度1と2の間くらいだろうか。毎日話すし街に行く度おみやげを買ってプレゼントしているし、割と妥当な数値なんじゃないかな。
……相変わらず、名前も正体も全然教えてくれないけどね。
「……ふむ、そちらの花々は既に咲いたか。成長が早いのぅ」
そうして何だかんだと毎日を過ごしていると、育てていたチャームブルーやトイハーブの花々が成熟の時期を迎えた。
どれも手塩にかけた甲斐あって状態も良く高レベルのもので、顕現したルーンも見る限りでは良品質。
少女は成長までの速度に感心したような表情をしていたが、そんなに早いかな。土のレベルが高ければこんなもんだと思うけど。
「この世界では異常とも言える速度じゃ……とは言っても、システム周りが違う以上それを言うのは無粋なのかもしれんがな」
トイハーブの花弁に指を添わせつつ、彼女は愛おしげにそう呟いた。
その表情は今まで見た事も無い程柔らかなもので、思わずボクも一瞬目を奪われて――次の瞬間ひんむいた。
「そい」少女が軽い掛け声とともに杖を打ち鳴らした瞬間、畑に咲く花々が土ごと浮き上がり、発光する緑の光に包まれたのだ。
おそらく何らかの保護魔法の様なものなのだろう、光の中の花々は傷んだ様子も無く快適そうに花弁を揺らす。いやちょっと待って何してるんですかあなた。
「フン、ここに居る間に4をプレイしたから知っておるぞ。どうせ貴様はこの美しき花々を摘み取り、箱に突っ込んだり調合材料にするつもりなのじゃろ? わらわがそんな無体を許すと思うのか? ん?」
はい、思いません。
「別に無償で献上せよとケチくさい事は言わぬわ。花々の想いの結晶たるルーンは貴様が受け取るべきものであるし――わらわからも、ほれ」
かつん、と。
少女が杖を一振りすると、ボクの頭頂部に何かが当たる。ポロリと落ちるそれを慌てて掌で受け止めてみれば、パズルのピースにも似た四角形のプレートだった。
透き通るオレンジ色の不思議な材質で出来ており、アイテム名には『軽量化』と記されている。ルーンアビリティか何かの一種だろうか、どうやら代金代わりという事らしい。
「……それに、貴様もわらわが引き受ける方が嬉しかろう」
少女は最後に呟くと、宙に浮いた花々を伴って何時もの台座へと戻っていった。
まぁ色々と言いたい事はあるが、確かに彼女ならば花々を大切にしてくれると確信できる。
お金こそ入らなかったが、ボクとしては特に文句をつける気は無い。むしろどことなく嬉しく思い――――
「……?」
おや、そういえば少女はボクが嬉しく思う事を分かっていたような呟きをしていたな。
それはつまり、彼女も作物を大切に扱えばボクが喜ぶと予測したという事であり、少しはボクを認めてくれているという事に……なるのかなぁ? 幾ら何でも楽観しすぎ?
ボクはウンウン考えながら、土の抜けた畑の整備に取り掛かったのだった。
* * *
剣の種、そして盾の種。
これら二つの種類は、育てる際に注いだ愛情の深さによって質が決まると言われている。
つまり適当に育てれば低ステータスのものが、大切に育てれば高ステータスのものが育ち上がるのだ。
システム的にはリアルラック任せなのだが、ボクという存在は文章世界の存在なので説明文の方を優先させて頂く。うむ、破綻のないしっかりとした設定だね。
まぁとにかく何が言いたいのかというと――少女にボクの愛を分かって貰うに辺り、その2つの種はうってつけという事だ。
「……ぬぬぬぬぅ……!」
土のレベル良かった為か、すれ違いダンジョンの種共々短い時間で成熟し、見事な蕾を付けた剣と盾の種。
それを見た少女は、悔しさと賞賛が入り混じったような複雑な唸り声をあげた。
おそらく彼女もその質の良さがわかったのだろう。それか直接作物の声を聞いたのか。
今までさんざん嫌味を言ってきた少女の様子に得意げな気持ちになりつつ、ゆっくりと二つの蕾に近づき――そっと、触れる。
「……ほぅ」
――そうして開いた蕾の中から出て来たのは、それはそれは美しい武具達だ。
植物でありながら金属を思わせる光沢を持った、摩訶不思議な物質で出来た赤の剣と青の盾。
それぞれ剣草のつるぎと鋼身花の盾と名付けられた、見事な装飾の施された逸品だ。透明感といい輝きと言いこれ以上ない……とは流石に言えないものの、ステータスを見る限りは間違いなくボクの育てた中で最高級のものである。
「ふむ……成程、悔しいがこれは確かに良いものじゃ。価値にすれば130前後が良い所じゃが、人の作りしものでありながら神器の域に届いた事は賞賛に値する」
彼女はまじまじと剣と盾を観察しつつそう言った。
……何とも判断しづらいが、どうやら最低限のお眼鏡には叶ったらしい。何となくホッと息を吐き、水撒きを手伝ってくれたしずくと笑い合う。
それを見た少女は不機嫌そうに鼻を鳴らし、ぷいっとそっぽを向きつつ剣と盾とをこちらに差し向けた。
「わかったわかった。貴様の――そなたの持つ愛とやらがこの美しさをつくり上げる程度には深いと認めてやるのじゃ」
「…………」
「無論、植物への扱いについては納得はゆかぬ。……しかし、この者達はそれを受け入れて尚そなたを嫌っておらぬのじゃ。ならばわらわからは何も言えぬではないか」
ふと彼女の視線を追えば、剣の種と盾の種を植えた場所に種袋が落ちていた。
実った作物を収穫した時、運が良ければ出現するボーナス要素であるが――この少女の言からすると、それ以上の意味がある風にも聞こえた。彼女の持つ自然と会話できるという能力が、その予想に拍車をかける。
「…………」
「……む? 何じゃ?」
ボクは差し出された剣と盾を押し返し、代わりに種袋を拾う。
まぁ、あれだ。ボクにはもうツインネッギという愛剣があるし、盾装備としてはリュックの中に「かさ」がある。
例えどのような出来栄えであれ、剣草と盾草を装備する機会は少ないと言わざるを得ないだろう。
持っていても売るだけになりそうだし、それならば花々と同じく大切にしてくれる人に預けた方が彼らも喜ぶと思うのだが、どうだろう。
「む…………ああ、つまりあれじゃな。わらわへの置き土産という事じゃな」
少女はボクの言葉に一瞬眼尻を釣り上げたが、こちらの言わんとする事を察してくれたようだ。
そう、剣の種と盾の種を植えた場所の直ぐ側。畑の隅には、成長しきったすれ違いダンジョンの種が大口を開けて鎮座している。ボクの決めた旅立ちの日は、もう訪れているのだ。
「まぁ、そういう事ならばこの者達を引き取ってやろうぞ。ふふふ、部屋に飾っていつでも見られるようにするのじゃー」
彼女は一転嬉しそうに顔を綻ばせると、剣と盾を何処かへとしまった
そこには遠慮や寂しさの類は一切見えず、イサカル達とは真逆の様子。いやまぁ、分かっちゃいたけどね。
ボクは溜息を一つ。最後に彼女に挨拶を告げると、リュックを背負って種の入り口へと向かう。
しずくとチキンヘッドさんも後ろに続き、少女に向かって手と羽を振っている。ボクと違って少女の方に敵意がなかった所為か、ボクよりも良好な関係を築けていたようだ。
何となく寂しさを感じつつも、ボクは種の内側にある魔法陣に足を乗せ――――
「――ああ、ちょっと待つのじゃ」
その間際、少女がボクを呼び止めた。
振り向いてみると、こちらに歩み寄っていた彼女が桃色のボールを差し出していた。カービィかな?
「ちゃうわい。これは破掌という種の神器じゃ、剣と盾の対価として持って行くが良いぞよ」
そうして受け取ったそのボールはとても不思議な感触で、よく見れば表面にでかでかと少女そっくりの萌えイラストが描かれていた。かわいい……じゃなくって。何これ、どう使えと。
「これ、こう。手を入れてグッと握る感じで……詳しくは説明書を参照するが良い。HOMEボタンを押して下のバーじゃぞ」
どうやら武器の一種らしい。まぁくれるというなら貰っておこう。
いそいそと破掌とやらを懐に納めるボクに気を良くしたのか、彼女はニヤリと笑って杖を向ける。
「ふっふっふ。わらわをモチーフにしたそれは、我が自然軍の中でも限られたものしか持っておらぬ貴重品じゃ。そなたは忌々しき人間であるが――植物への愛故に自然軍の末席にある事を認め、それを授けよう。感謝せよ」
……またぞろよー分からん事を。何だよ自然軍って、冥府軍ってやつの親戚か何か?
ああ、そう言えばボクは最後まで少女の正体を知らなかったなぁ。まぁ名前を知らないまま別れるっていうのも旅っぽいけど、どうせなら最後に聞いてみるかな。
ボクはすれ違いダンジョンの種の淵に手をかけ、少女に向かって問いかけた。簡潔に。無造作に。
――すると彼女は一瞬きょとんとした後、くつくつと笑いながら大声で宣言したのだ。
……そのあまりの内容にボクはずっこけて種の入口を潜り、次の世界とすれちがった訳だけど。
慌てふためく中で聞いたその声は、きっと一生心に残り続けると思う。少なくとも、記憶喪失にならない限りはね。
――――わらわこそは自然王ナチュレ!
神の一柱にして、この世の緑と自然を司る神である――――!
スマブラの話書くとしたら再登場するかも。一応出てるしね。