テンプレ…まじで?(リメイクしてみた) ※現在このすば!編    作:onekou

8 / 162
どうもonekouでございます。

今回はテンプレ中のテンプレ、読者様を若干置き去りにしていく高位存在の裏事情とか伏線張りの話です。

着物を着たほんわかお姉さん…一体何てらすなんだ…


『???:孔明の罠だった…?』

 皆さんこんにちわ。

 

 しがない中間管理職な神です。

 

 本名?

 

 天てらs……いえ、言いにくいし、ほとんどそう呼んでくれないのでのでエミリアでいいです。

 

 ここは、最初に(いおり)さん──今はコウジュさんですが──にお会いした宇宙空間を模した場所です。

 

 口調…ですか?

 ああ、実は庵さん──もうコウジュさんでいっか──にお会いしたときの口調とかは変装のためです。

 私だって女ですからね。あんな変な話し方本当はイヤです。

 姿だって本当は、長い黒髪に着物を着た、ほんわかお姉さん系です。

 まぁエミリアの姿も可愛いですが、あれは悪魔でも…あ、間違いました、あくまでも変装です。

 

 いやぁ、ダメですね。仕事以外の時間はお勧めされたアニメとかを見るのにはまってしまって…。

 人類が作るサブカルチャーってほんとに面白いんですよ?

 何でもかんでも擬人化したり、掛け算したり、歴史の過ちをそのままにせず笑い話に持っていったり、色々とよくもまぁ出てくるものです。一応、褒めてるんですよ?

 ほんと、馬鹿みたいに戦争してるよりよほど生産的ですよ。

 

 っと、脱線しましたね。

 

 え、変装をしていた理由ですか?

 簡単に言うと、ある方に頼まれたからです。

 

 

 ああ、そうそう、丁度今日はその方が来られるんですよ。

 

 

 ―――ブワァ…―――

 

 っと、丁度来られたみたいですね。

 

 それにしても、空間を裂いて来られるのは構いませんが、裂け目の両端にリボンが付いてたり、裂け目の内側で沢山の目がギョロギョロしてるのは何ででしょうか?

 

 どうせまた何かの漫画か何かで影響を受けたんでしょうけどね。

 紹介されて同じように影響を受けている私が言えることではありませんが。

 

 

「あーちゃん、居るかの?」

 

 そう言いながら裂け目から出てきたこの方が、つい先日、コウジュさんについてお願いしてきた方です。

 

 蒼銀とでも言えばいい色の、地面に着きそうなほどの長髪をリボン状の封印符で軽く巻くように纏めています。モデル体形で雰囲気は妖艶の一言に尽きる感じですね。

 

 そして何故かいつも服装が一定しない方でもあります。

 

 今日は日傘に、ナイトキャップ? それから和服と中華服の中間みたいなお召し物を着てらっしゃいます。

 これも何かのキャラの影響ですかね? 

 知らない子ですね…。何のアニメでしょうか…。 

 

「はい居ますよ。それと、いつも言ってますがあーちゃんは止めてください。恥ずかしいですから」

 

「そうは言ってものぅ、我からすれば、あーちゃんはあーちゃんじゃよ」

 

「でもせめて他の神の前ではやめて下さい! わかりましたか神姫様?」

 

「む、努力はするからそんな他人行儀に役職名でよばんでくれ?」

 

「はぁ、分かりましたよ光夜様。 これでいいですか?」

 

「うむ。本当は様も付けて欲しくないんじゃが、まあ良いか……」

 

「それで、今日はお話があるとお聞きしましたが、やっぱりこの間の件ですか?」

 

「うむ、件の際は世話になったのう」

 

「いえいえ、でも良かったんですか?」

 

「何がじゃ?」

 

「転生させるためにあの身体を使ったことを始め、神見習いにしたこととか、見習いにしては能力値的におかしいですし…」

 

「まあそうじゃの」

 

「しかも、私にさせた説明もほぼでたらめですし…。

確かに、天界も人間界のように情報化は進んでいますが、そんな簡単に人を死なせてしまうようなずさんな事するわけないじゃないですか」

 

「ふふん、そうじゃの」

 

「理由をお聞きしても?」

 

「今はあまり詳しく言えぬ…。

あえて言うとじゃのう、あやつは、我と同じ存在だったモノの欠片であり、受け継ぐものなのじゃよ…」

 

 何かを懐かしむように、目を細めながら微笑む光夜様。

 その姿は、同じ女の私が見ても見惚れてしまうような美しさと儚さを醸し出していました。

 

 

 

 

 

 ただ、一言言わせて下さい。

 詳しく言えないとか言いながら、ちゃっかり言ってますよ?

 

「それにしても、光夜様と同じ存在だったということは、始まりのシンキのお三方ですか…」

 

 『始まりのシンキ』。これは光夜様を含めてある御三方のことを言い表わす言葉です。

 

 シンキとはすなわち、神樹、神姫、神忌を表し、世界の創世に関わった方々です。

 人間界に伝わっている創世神話だとかもあながち間違いではありません。

 でも、俗に言う創世神と呼ばれる神々が生まれる前からいらっしゃった方々で、世界を創るための知識だとかはお三方が教えて下さったものです。

 

 光夜様が言うには、シンキの方々は、世界そのものに近く、所詮はシステムみたいなものらしいです。

 だから厳密には、神とはまた違う存在だとか。

 えっと、器と、接続と、バックアップ…?

 

 光夜様以外のシンキの方々ですか?

 

 それはまあ、今はいらっしゃらないとだけ言っておきましょう。

 

 

 

「さて、我はもう行こうかの…」

 

「御用事ですか?」

 

「新しい世界ができたのでのう。少し様子を見に行くのじゃよ」

 

「お仕事してくれないんですか?」

 

「前にも言ったが、我はただ在るだけじゃ。多次元世界や並行世界を運営するのはあくまで汝らでなくてはならぬ。それに、最初だけという約束だったであろう?」

 

「他のみんなも帰ってきて欲しそうにしてますよ? あと仕事多いんで」

 

「う~む、ならば、コウジュがしっかりとした神になった際には考えてみようかの…」

 

「約束ですからね?」

 

「うむ」

 

「あ、そういえばコウジュさんに関してなんですが…説明をしっかりしなかったからか、力を使っていきなり大地の創造とかしてましたよ? 中々危ないことをしたものです」

 

「ほう…、やはり素質があるのう」

 

「びっくりしました。

 いきなり龍脈の再構築とか、そのために武器の概念の強化とかを感覚で行ってましたし、しかも、本人は気付いてませんが、もう能力が拡大してますよ?」

 

「くくっ、将来有望じゃのう。土台は確実に出来つつあるということか」

 

「まったく、笑い事じゃないですよ…。かなりヒヤヒヤしたんですから」

 

「そう言うでないよ。完成(・・)すれば何よりも助かるのは汝たちなのじゃからのぅ。まぁその他の補佐も引き続きよろしくのぅ」

 

「はあ、また仕事が増えた…。今度何かお願いを聞いてもらいますからね?」

 

「うむうむ。では…」

 

 話は終わったので、光夜様は帰るためだろうか、後ろを向き、どこからか出した扇を縦にスゥっと一閃。来たときにあったようなリボン付きの次元の裂け目ができた。

 

「また何かあったら来るからのぅ」

 

 そう言って、中に入っていく光夜様。

 

「あの、最後に一つ聞いていいですか?」

 

「うむ?」

 

「ずっと気になってたんですがその格好って一体…」

 

「ゆかりんじゃ」

 

 それだけ言い残して帰っていった。

 

「ゆかりん? だれ?」

 

 ぐぐれってことですか。はい…。

 

 




いかがだったでしょうか?

よくある展開だと思いますが、伏線置いておきますね!



そういえば関係ない話ですが、『求めよ、さすれば与えられん』って言葉がありますが、物欲センサーって言葉があるくらいだしゲーム内はノーカンなんですかね?(´・ω・`)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。