テンプレ…まじで?(リメイクしてみた) ※現在このすば!編 作:onekou
前話を纏めると、ケモミミ幼女(アルビノカラー)になった。PSPo2(ファンタシースターポータブル2)の道具と、その武器等のテキストを再現する力を手に入れた。死なない。物覚えがよくなった。『幻想を現実に変える程度の能力』なんていうよくわからないものまで貰った。となります。
食傷気味だとは思いますが、それでも良ければ引き続きお楽しみください。
さておき、新アニメとかだと切るか切らないかのラインになるらしい3話です。
某アニメみたいに突然首から上がどっか逝っちゃう衝撃的なものがある訳ではないですが、続きをすこしでも見たいなって思って頂けているとうれしいです。
場を和ませようとしてニャル子さんのセリフを借りて召喚に応じたんだけど、失敗したようだ。色合いは似てるし、いけると思ったんだけどなぁ…。でもよく考えればこのネタがこの世界で知られているわけ無いか…。
とりあえずは召喚完了だ。俺は目の前の少女、いや幼女へと目を向ける。
「あなたが……、私のサーヴァント?」
なんだろう、すごく残念そうな表情で幼女がこちらを見ている。雪を思わせる真っ白な髪に、ルビーのような紅い瞳、状況から言ってこの子はイリヤだろう。
うん、美幼女です(`・ω・´)b
ふむ、それにしてもイリヤかー…。好きなキャラだけど、イリヤのサーヴァントとしてやっていけるのだろうか。
そもそもFate世界でやっていけるかも謎だけどね!!
さておき、こちらへと召喚された際に、ある程度の情報が脳内に入ってきていた。
たしかサーヴァントは召喚される際にその時代において過ごす上で必要な知識を聖杯から渡されるんだったかな。
本来は魔力供給も聖杯からあるはずだけど、目の前にイリヤが居るってことはまだ冬木市じゃないんだろうし、なんか身体に流れてくるものがイリヤと繋がってる気がするからこれがパスってやつなのかね。
ちなみに流れてきた情報ってのは、聖杯戦争の情報(原作知識で知ってる)、現代の情報(元から現代人ですしおすし)、自らのクラス(バーサーカー)、といった感じ。思ったより少ない。
聖杯役にたたねぇなおい!!?
唯一役立つ情報は自らのクラスがバーサーカーだってことくらいか? まぁ他のクラスよりは、Koujuが持ってるある
……ゲーム内で俺が近接武器持って敵によく突っ込んでたからって理由ではないと信じたい。
「ねぇ、聞いてる? あ、でもバーサーカーとして召喚したんだから口頭での意思伝達は不可能か…。あれ、でもさっき這い寄る混沌がどうとかいってたような…、あれ?」
俺が一人で自問自答していると、目の前のイリヤ(仮)もなんか自問自答していた。
でも確かに本来のバーサーカーとして召喚されたのであれば、会話は成り立たないはず。でも俺は普通に話せる。というかニャル子さんのセリフ言ったし。
バーサーカーのクラスではあるけど、イレギュラーってことかな。
本来バーサーカーのクラスは、理性を失わせ魔力消費が膨大になる代わりに基礎ステータスのランクを上昇させることができる。
けど俺の場合は、元々『狂化』に当たるであろうスキルを持ってるからバーサーカーのクラス特性を得られない代わりに理性を保っている。メイビー…。
とりま返事をしておこう。
「大丈夫、話せるよ」
そう言うや否や少女はビクッと驚く。思わず俺もビクッとする。ごめんなしあ(´;ω;`)
「っ!? は、話せるなら早く言葉にしてよ。心臓に悪いわね…」
「ごめんなさい」
素直に謝っておく。これからパートーナーになるであろう少女なのだ。仲良くなっておくにこしたことは無い。俺も悪い部分あったし。
「あなたバーサーカーのクラスなのに話せるのね。私の名前はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。あなたの真名を教えて貰えるかしら?」
「俺は…」
待て、俺はなんて名乗ればいいんだろう。中の人の名前? この身体の元になったキャラの名前?
「…名前を言えないの? ひょっとして反英霊?」
「いや、そういう訳じゃないんだけど……」
どう説明しよう。
本来召喚しようとしていたヘラクレスと違い、出てきたのは俺。スペックで言えば原作バーサーカーよりも上だろうけど、中の人はただの元大学生。見た目はただの幼女。
ソフトは樹里 庵(元俺)、ハードはKouju(今の俺)。
この外見で日本名は変だから、コウジュって名乗っておくかな。
テテテテーテーテッテッテテー♪
「おう…?」
そう決めた途端、ポケットから軽快な音が鳴り響いた。某最終幻想に使われる音楽だ。どうやらさっきもらった携帯電話に着信があったようだ。
「えっと携帯電話?」
「そうそう」
「英霊が携帯…何かがおかしい…」
「気のせい気のせい。スマートホンではないからセーフ」
何がセーフかわからないが『常識にとらわれてはいけないのです』ってみどりの人が言ってた気がするし、流しておこうよ。何せ俺もこの現状がまだ受け入れ切れてないんだし。
そう頭の中で先送りにしつつ、携帯を取り出す。中折れ式の、昔ながらの携帯電話だ。
「メール、か。何々―――」
≪バーサーカー≫
真名:コウジュ/???
属性 混沌・善
筋力: A
魔力: C
耐久: C(D~A)
幸運: E(?)
敏捷: A
宝具: EX
○クラススキル
獣化(凶化): B~A+
○保有スキル
獣の本能: A+
幻想を現実にする程度の能力: EX
○宝具
ポケットの中の幻想(ファンタシースターポータブル):対人(?)宝具
こんなんチートや!! チーターや!! 頭が刺々してなくてもそう言いたくなるレベルのひどさを見た。あ、いや、生き残れる確率が上がるならチートでいいんだけどもさ。
というかハテナが多い。あと何さこの幸運の低さ。
『うわ、私の幸運低すぎ?』って口元押さえながら言えばいいの?
「…? 画面を見て固まってるけどどうしたの?」
「なんというか、ナンデサーって感じで…」
「???」
「ともかく、俺のことはコウジュって呼んでくれ」
「コウジュ、ね。聞いたことがない名前だけど、何を為した英雄なの?」
ただの大学生なので歴史に残るようなことは何もしてないんですがそれは…。
とはいえ普通に中身の話をするわけにはいかないし…、とりあえすKoujuの話をするかね?
「えっとですね、う…」
「う?」
「宇宙を…救いました……」
「………本当は?」
「いや、本当だって」
「宇宙って……いくらなんでも……」
「でも、確かにこの身は宇宙を救ったんだ……」
一応嘘は言ってない。ゲームの中でという注約はつくが。
「じゃあ質問を変えるわ。何から宇宙を救ったの?」
「古代神?」
「なんで疑問形?」
「えっと、現代に生きる人々の…あぁ、俺の元の世界のね…。その始まりの祖であり、古代を統べた王であり、神みたいなの。1度肉体が滅んだのに、再び現代に生きる人々を乗っ取って支配しようとした往生際の悪い奴」
あ、痛い子を見る目だ。痛いこと言ってる自覚はあるのでやめてください死んでしまいます。主に羞恥心的なダメージで。
ちなみにこれはPSPo2のラスボスの話ね。ぶっちゃけラスボスは割と簡単だった。パターンさえ読めば割とちょろい。むしろラスボスがいるところまでの、雑魚敵に群がられた時の方が面倒だったという謎よくあるパターン(笑) 戦いは数だよ兄貴!って言葉の意味がよくわかる。
「ほ、ほんとだって、確かにこの身は宇宙を救ったんだって」
「へぇ……。とりあえずは異世界の英雄ということで良いのね」
さらに胡散臭いものを見る目に…。でもゲームの中でKoujuとしてBOSSを何回もぬっ殺しに行ってるくらいだから嘘ではない。そういうことにしておいてくださいお願いします。
でも中が中だから戦闘経験なんて当然無いし、怪しいのは当然だろう。どこかで戦闘面での能力チェックをしないとだな。生存率に大きくかかわるから最優先事項だろう。
けど改めて考えると、よくある転生オリ主チートものの主人公たちってすごいよね。死んで、チート貰って、転生して、そしたらもうそのチートを感覚で使うんだぜ? まったく訳が分からないよ。
実際に今俺がチートをもらって転生(憑依?)してきたわけだけども、全く使える気がしない。もう少し転生初心者に優しいチュートリアルとかは貰えなかったんですかねぇ…。
ほんとなんで世のオリ主たちはチートを……、まさか、脳内修行(妄想)の賜物だとでも言うのか…? 厨二病恐るべし…。
最近の子は感受性豊かだっていうからな。頭の中で何と戦っていても不思議ではないな(遠い目
それにしても、ふむ、こう手を振ったら武器出てこないかな。こう宝具チックな神々しいやつ。
それくらい簡単なら苦労はしないか(笑)
でもそう言いつつブンっと手を振り下ろしてみる俺。
―――ッズパァ!!―――
「キャッ!?」
「ファッ!?」
えー……。
出たよ。宝具チックなの。ただし禍々しいやつ…。あと床が斬れた…orz
「それが…あなたの宝具なの…?」
「ソッスネ」
イリヤが恐る恐る俺に聞いてくる。それに対して投げやりにしか答えられない俺。だってこの床をどうするかで頭がいっぱいなんです。こんな古そうな建築様式の床って直すのに御幾ら万円要るんだろうか。あ、ここ日本じゃないか。あとで請求書回されたりしないよね?
さ、さておき、俺はこの武器に見覚えがある。現実逃避言うなし。
「ルカ……」
俺が思わずそうつぶやくと、手に適度な重さを与えてくれている目の前の武器が怪しく脈動した気がした。
キャリガインルゥカ。通称ルカ。
俺がPSPo2で愛用していたレア武装の一つになる。両剣という、持ち手の両側に刃がある武器カテゴリーに入る物の一つで、ゲーム内エネミーのキャリガインの両腕から作られたという設定のものだ。
見た目は鎌のように内側に反った刃が両側に付いていて、持ち手はどこか生物的な曲線を描いている。
同種の武器の中で言ってもレア度・攻撃力ともにさらに上回るものがあったにも関わらず俺はこれを愛用していた。
それが今、実際に腕の中にある。
え、これどうしたらいいの? 床のこと置いといてこっちについて考えたけどこっちもどうしたらいいかわからない。教えて偉い人!
「あなたが、確かに英霊なのはわかったわ。そんなものを平然と持てるんだもの…。そこにあるだけでこんなにもプレッシャーを感じるのに……」
イリヤの額に汗が滲んでいくのが見える。確かにルカからのプレッシャーに当てられているようだ。俺は全然感じないけど(震え声
まぁ持ち主が持ってる武器に圧倒されてちゃ世話がないか。
「そろそろそれを収めてくれないかしら…?」
「わ、わかった」
先生大変です!! これのなおし方がわかりません!!!
この際EROい人でもいいから教えて!!!
いかがだったでしょうか?
いやまぁ正直自分でも昔のこと過ぎて設定忘れている部分もありますので、間違っているところとかあれば、こう、やさしーくここが違うぞバカヤローと教えていただけると嬉しいです。