暇潰し?面白いから転生?まあいいですよ。頑張ります。★更新停止中   作:写身

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会話文多いな……なんとかならないかな~。


4話

4話

 

あれから一年が過ぎた。俺はクエストをバンバン受けて、今ではちょっとしたお金持ちだ。

 

S級試験も簡単に合格した。そのお陰で稼ぐのが大分楽になった。特に、魔物討伐とかだと天照で瞬殺できるから余裕だ。

 

ギルドに帰ると毎回ナツに勝負を挑まれ、その度に月読で大人しくさせる。グレイの脱ぎぐせは別天神で刷り込んでも治らなかった。あれは謎だ。まさかグレイの脱ぎぐせが別天神でも直らないとは……。

 

まぁ面白いからいいか。ん?もしかして爺さんが直らないように相殺しているのか?楽しませてくれと言ってたし。公衆の面前でも脱ぐからその内捕まりそうなんだけど…………。まぁいいか。

 

それで今は、依頼書をミラに見せてクエストを受注するところだ。

 

そうそう、いい忘れていたが、俺が1度でも行った町や村はマーキングしている。いつでも飛べるようにな。まぁその事は皆には教えてないから俺が一人の時しか跳ばないけどな。

 

「ミラ、これ頼む」

「もう行くの?」

「ああ、お金はあって困るもんでもないから稼げるうちに稼いでおかないとな」

「そうだけど、少しは休んだ方がいいんじゃない?」

「心配してくれてありがとう。でも昨日1日休んだし大丈夫だよ」

「またそれ?いっつもだよね。毎回1日しか休まないし」

「それで疲れがとれるからな」

「まぁシスイが大丈夫ならそれでいいんだけどね。はい、受注しました」

「ありがとう。それに今回はナツたちも連れていくから急かされてるんだ」

 

そう。俺がS級になってから何度かナツや他のやつらをS級クエストに連れていっている。S級クエストは一人S級が居れば受けれるらしく、ナツたちは俺に連れていってくれと、頼んでくる。

 

俺はS級でも比較的簡単な奴に連れていく。はぐれた時とか危ないしな。白眼とかあるからはぐれても探知できるけど、一応な。

 

「クスッ。そう言えばそうだったわね。他の皆は連れて行かないから、連れて行ってくれるシスイに甘えてるのよ」

「そーゆーもんか?」

「そーゆーもんよ。行ってらっしゃい」

「行ってきます。ナツ、ハッピー、グレイ。行くぞ」

「おっしゃあぁぁぁ!」

「あい」

「用意はできてるぜ」

 

俺たちは魔導四輪で目的の場所まで行く。ナツが相変わらず乗り物酔いをしている。これも別天神で刷り込んでも治らなかった。多分爺さんがやってるんだろう。

 

 

 

 

 

 

魔導四輪を全力でぶっ飛ばすこと五時間半。目的の村に着いた。さすがに魔力(チャクラ)消費が激しい。少しフラフラするな。でも変われるやついなかったしなぁ……。

 

村はだいたい百人前後くらいの小さな村だった。それに家とかがボロい。

 

「毎回言ってるが、勝手な行動するなよ。したら二度と連れていってやらんからな」

「おうっ」

「あいっ」

「ああ」

 

村長の家に行き、訪ねる。

 

「妖精の尻尾から来ました」

「おお。上がってくだされ」

「失礼します」

 

部屋に通され、椅子に座る。そしてお茶が出され、一口飲んだところで話を切り出す。

 

「それで詳しい内容を聞かせてもらえますか?」

「はい。実はこの村を西に行ったところにある山なんですが、ここには色々なものが自生してまして、この村の大きな収入源になっているのです」

 

お茶を一口飲んで先を促す。

 

「それで?」

「しかし最近、1ヶ月位前ですかな、どこからか魔物が来て、収穫できなくなってしまったのです」

「魔物が食べるから、ですか?」

「いいえ。目視できるところまで行ってみると、何も手がつけられていませんでした」

「ではその魔物は…」

「ご想像通り、人を食べるのです」

「なっ!」

「人を!」

「ナツゥ、おいら怖いよ~」

「そうですか。近くのギルドには?」

「言いました。そして五人ほど来てくれましたが、誰一人として帰ってきませんでした。それで大きなギルドに依頼したんです」

「五人もいて一人もかよ」

「燃えてきたぁぁぁ」

「シスイ~おいら帰りたいよ~」

「静かにしろ。それで念のために聞きますが、形状とかは分かりますか?」

「はい。しかし目撃証言はばらばらなのです」

「というと?」

「二足歩行していたり四足歩行していたりとか蛇みたいだったとか色々でして、困っております」

「そうですか。どうやってそんなに目撃したんですか?」

「村の者で交代しながら山を見張って居たのです。いつ襲ってくるか分かりませんでしたから。それでたまに麓の方まで来るらしく、大勢の人が、いろんな証言をするもので、特定できておりません」

「なるほど。ありがとうございます。では明日の朝一で討伐に向かいます。どこか泊まれるところ教えてもらえませんか?」

「それでしたらここにお泊まりください」

「よろしいのですか?」

「はい。魔物を討伐してくださるんですからこれくらいお安いご用です。すぐ部屋を用意しますのでここでお待ちください」

「三人部屋でお願いします。作戦会議とかしたいので」

「分かりました」

 

村長は部屋を出ていった。

 

「おいシスイ!なんですぐに行かないんだよ!」

「声を抑えろ」

 

ナツの口を塞ぐ。

 

「俺も気になる。なんですぐに行かないんだ?」

「お前たちは怪しいと思わないのか?」

「どういうことだ?」

「まず、そんなに多くの魔物が一ヶ所に集まって、縄張り争いしないのか」

「言われてみれば」

「次に、それだけ目撃していて襲われたとは言わない。山に入ったものは誰も帰ってきていないのにだ」

「それって…」

「おいまさか!」

「グレイ、分かったか?」

「ああ。だが本当なのか?」

「確証はない。だから餌を巻いた」

 

一番の理由は魔力

回復するためだけどな。もしそんなこと言ったら、ナツが「じゃあ俺がやるから休んでろ」とか言い出し、暴走しかねないしな。

 

予想が当たってたら、今無駄に魔力を消費するのは避けないとな。

 

「そういうことか」

「おいらにも分かるように言ってよ~」

 

グレイは理解したらしいが、ハッピーは無理だったようだ。グレイって結構頭良いよな。すぐ脱ぐからそっちに注目して気づきにくいけど。

 

「つまり、魔物騒動はでっち上げで、この村の住人が人を殺しているかもしれないってことだ」

「ええむぐぅ」

 

叫び出しそうだったハッピーの口を押さえる。

 

「静かにしろって言ってるだろ」

 

俺は万華鏡写輪眼を出す。天照の話をしてから万華鏡写輪眼を出すと、怯えるようになったのだ。

 

「分かったか?」

 

こくこくと勢いよく頷くハッピー。

 

「ナツも」

 

ナツもこくこくと頷く。二人の口から手を離す。すると二人(一人と一匹)で抱き合って震えている。

 

「一応まだ可能性の話だ。もしかしたら本当かもしれない。だけど油断は禁物だ。いいな」

 

万華鏡写輪眼のままだったので全員が声を出さずに頷く。

 

「用意ができました」

 

丁度村長が入ってきたので、万華鏡写輪眼を戻す。

 

「ありがとうございます」

「どうぞこちらです」

 

俺たちは村長に着いていく。

 

「ここです」

 

部屋に入ると大きな部屋だった。ベットは四つあり、一つ多い。ハッピーはナツと寝るからな。まあ多くて問題はないか。

 

そしてソファとかもあり、家賃払ってここに住んでもいいぐらいに広かった。

 

「食事ができましたらお呼びします」

「ありがとうございます」

 

村長は扉を閉めて去る。

 

「さて、食事だが一口も口にするなよ」

「何でだ?」

「睡眠薬や痺れ薬が入ってるかも知れないだろ」

「確かにな」

「分かったよ。でもご飯どうするの?」

「心配するなハッピー」

 

俺は神威で、しまっていた食べ物を出す。

 

「おおー!。ごちふげっ」

「静かにしろって言ったよな?」

 

また大声を出したナツに口を塞ぎ、万華鏡写輪眼で脅す。こくこく頷くナツ。

 

「でもよ。出された食事はどうするんだ?全く食べないってできないと思うけど」

「その質問は最もだ。だから一瞬で村長に月読を掛ける。そして食べたと思わせて、その食事は見つからないように捨てる」

「なるほど。それならいけるな」

「ああ。だから呼びに来る前にさっさと食べてしまえ」

「わかった」

「おう」

「あいさ~」

 

全員が急いで食べ始める。魔物討伐という簡単な依頼だったはずなのに、どうしてこうなった。しかもこれって報酬も嘘っぱちってことだよな。

 

なんかナツたちと来るとお金がプラスにならないどころか殆どマイナスなんだが、そーゆー仕様でもあるのか?今回もここまでの費用分と帰り分、食事代がマイナスで、プラスは無し…っと。

 

 




オリジナルの話って難しいですね~。次は多分土曜日です。

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