暇潰し?面白いから転生?まあいいですよ。頑張ります。★更新停止中   作:写身

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35話

35話

 

六魔将軍(オラシオンセイス)全滅によりある封印が解かれる。それはブレインのもう1人の人格、ゼロ。ゼロは六魔将軍のマスターで、(ブレイン)の“知”に対して(ゼロ)は暴力的なまでの圧倒的な“力”を持っている。そしてその性格はあまりに凶悪で六魔将軍という六つの祈りを鍵に封印するほどのもの。ゼロは形あるものを壊すのに愉悦を感じるという最低な性格をしている。そしてそのゼロがクロドアというブレインの持っていた杖の元に現れ、一瞬でグレイ、ナツ、ルーシィを倒す。

 

ゼロは王の間に行き、クロドアから状況を聞く。しかしそれをくだらないと一蹴し、クロドアを本能のままに破壊する。そしてゼロはニルヴァーナを化猫の宿(ケット・シェルター)に向けて発射する。

 

しかし、突如ニルヴァーナの射線上に巨大な門が3つ現れる。突然のことに驚き固まるゼロ。ニルヴァーナが発射されるのを知り、それを止めることができず絶望していたエルザ、ヴェンディ、シャルル、それにジェラールも何が起こったのかわからなかった。

 

時は数時間前に戻る。シスイは全速力で化猫の宿に向かっていた。近づいてくるシスイを感知した青い天馬(ブルーペガサス)のヒビキがシスイに念話を送る。それによりナツ達の状況を知ったシスイは影分身で倒れた仲間を回収し手当する。既に起動したニルヴァーナを止めるために、否、破壊するため青い天馬のクリスティーナを修繕する。

 

リオンの造形魔法やシェリーの人形劇、レンの空気魔法(エアマジック)でクリスティーナを飛ばすことに成功。そのまま化猫の宿に向かった。

 

そしてシスイは化猫の宿でマスターと話をする。クリスティーナはニルヴァーナにそのまま進む。シスイはニルヴァーナのことを言い、逃げるように言うが、マスターは動こうとしなかった。シスイはとりあえず化猫の宿の人達を守るために全員を1ヶ所に集める。当然その方が守りやすいからだ。

 

そうこうしているうちにニルヴァーナが化猫の宿目掛けて発射される。遠くで魔力の高まりを感じ取ったシスイはその方角に走る。

 

そしてニルヴァーナが発射されるとほぼ同時にシスイも口寄せを発動する。出したのは羅生門。それを三重。ニルヴァーナは当然羅生門に直撃し羅生門を破壊する。しかし三門目でニルヴァーナは止まる。

 

その直後、クリスティーナによりニルヴァーナの足が1本破壊される。そしてヒビキの念話で現状が知らされていく。古文書(アーカイブ)から知ったニルヴァーナの破壊方法等もだ。

 

ニルヴァーナの破壊方法とは。ニルヴァーナの足が大地から魔力を吸収している。それを制御ラクリマに供給することでニルヴァーナは動いている。そのラクリマは足の付け根辺りにあり、その数は当然足の数(6つ)だけある。さらに相互修復機能もあり、同時に破壊しないと修復される。よってニルヴァーナを止めるには六つのラクリマを同時に破壊する必要がある。

 

ヒビキに破壊方法を教えられた直後、ゼロがヒビキの念話をジャックして割り込む。そしてゼロはこれから全てを破壊すると言う。そして手始めにナツ、グレイ、ルーシィ、ハッピーを破壊したとも。さらにゼロはどこかのラクリマの前にいると言う。それを告げられ多くの者は絶望した。

 

 

 

 

 

『久しぶりだな、シスイ』

『ゼロ。封印が解けたようだな。六魔将軍は全滅か』

 

シスイは苦々しく言う。こいつには正直出てきて欲しくなかった。シスイは過去に1度ゼロと闘った事がある。その時はゼロは封印される前だった。しかしその闘いは決着がつく前に邪魔が入って終わったのだ。

 

シスイはその時の経験からゼロは出てきて欲しくなかったが、その期待は裏切られた。ジュラがいたし、1人くらい倒さず捕まえるだろうと思っていたのだ。それにそれを気にして攻撃が弱くなると逆に負けるとも思っていたからだ。ただでさえジュラとエルザ以外は個の能力で見ると負けている上に探さないといけないため分散しなければならなかったからだ。個の能力で負けている上に、捕縛のために手加減するなど死にに行くようなものだ。それにジュラなら捕縛し、尋問するくらいは予想できるので、あえて言わなかったのだ。

 

『不甲斐ないブレイン達のおかげでな。それで?一番壊しがいのある貴様は闘えるのか?』

『……』

 

シスイはみんなはの回復や影分身で魔力が減っている。いや、回復の時点で既に九喇嘛から魔力を受け取っていた。さらに魔力も渡しているので魔力がほとんど残っていない。そして先程少ない魔力で羅生門を口寄せした。

 

ゼロはラクリマの前にいると言うが、それが嘘という可能性もある。シスイをここから離し、その隙にニルヴァーナで化猫の宿を破壊するかもしれない。

 

魔力が全快の状態なら、影分身でもしてゼロのところに向かうが、今はその余力がない。ゆえに歯がゆい思いをしていた。

 

対してゼロはまだまだ余力があり、シスイの懸念は意味がなく、既にラクリマの前に陣取っている。逆に壊しがいのあるシスイがいて、化猫の宿のことなどどうでもいいといった感じだ。

 

『エルザ、俺は魔力がもう残り少ない。そっちは任す』

 

シスイはそっちには行かないと言い、エルザに話しかける。シスイが来ないと分かったゼロは念話を止めたが、それに気づく者はいなかった。

 

『!ああ。しかしこっちには六人もいない。どうやって破壊する?』

 

エルザが当たり前の質問をしてくるが、シスイには考えがあった。

 

『問題ないさ。ナツ!グレイ!ルーシィ!ハッピー!立て!!』

 

そう、ゼロはナツ達を破壊したと言ったが、殺したとは言っていない。それに生命反応もヒビキが確認している。ナツ達なら立ち上がると信じているし負けたままで終わらないことも知っている。

 

その期待に応えてナツ達は立ち上がった。

 

しかしそれでもエルザ、一夜、ナツ、グレイ、ルーシィと5人しかいないはずだが…とみんなは心配するが、エルザが問題ないというので信頼することにした。

 

そしてみんなはラクリマを破壊するため行動を開始する。

 

ナツは鼻がいい。性格的にもゼロがいるところ選んだはずだ。

 

そしてヒビキ達はそのままクリスティーナでニルヴァーナの足を破壊していく。魔力は渡してあるので全部は破壊できなくても、何本かは破壊できるだろう。

 

 

 

 

 


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