暇潰し?面白いから転生?まあいいですよ。頑張ります。★更新停止中   作:写身

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行き当たりばったりだとこういうことがよくある。


33話

33話

 

 

 

 

 

 

俺はニルヴァーナの事を急いで調べるために、九喇嘛から魔力をもらい影分身をした。

 

そして部屋に一杯に影分身が現れ、片っ端から本を取り、ニルヴァーナについて書かれている本を探す。

 

影分身のお陰で、思っていたより早くニルヴァーナについて書かれている本を2冊見つけることができた。

 

そしてその本を読み終えたのだが、まだニルヴァーナについて分からないことがある。

 

まず1冊目には、光と闇を反転させる魔法と書かれていた。この魔法は、初期段階で光と闇の狭間にいる者の心を強制的に反転させる。元々光の者が、ちょっとした切っ掛けで闇の感情を持ってしまうと、ニルヴァーナがそれを感知してその者の光と闇を反転させる。その逆もしかり。闇の者が自分のやっていることに、これは悪いことだ、と思っているとそれを感知して闇から光に反転させるらしい。

 

そしてこれは初期段階では強制効果で発動時に周囲にいる者を無差別に反転させる。

 

しかし恐ろしいのはここからで、初期段階が終わると、ニルヴァーナを操れるようになる。しかも光と闇の狭間にいる者だけでなく、純粋な光の者をニルヴァーナを使えば闇に反転させることができ、それは闇から光もできる。

 

そして2冊目に書かれていた事だが、ニルヴァーナとは別名平和の国や幻想都市と呼ばれ、すでに滅んだ今は無き古代の都だが、どれだけ素晴らしい都だったかを書かれていた。

 

ニルヴァーナと言う魔法にニルヴァーナと言う都。この二つは関係があるのか?

 

おそらく…というか十中八九、六魔将軍が狙っているのは魔法のニルヴァーナだろう。だけど、都のニルヴァーナを無視できない自分がいる。この2冊の本はバラバラに置かれてあったらしいが、なぜか二つは密接に関係しているように思える。しかしそう決定付けるためのピースが足りず、もやもやが俺のなかに広がる。

 

「おーい、もう1冊あったぞ」

「ほんとか!?」

 

悩んでいると、影分身の一人が3冊目を持ってきた。俺はそれを受け取り読む。

 

そこに書いてあったのは、ニルヴァーナという魔法を造った者達のことだった。

 

この本によると、ニルヴァーナはニルビット族という一族が造ったらしい。ニルビット族はこの魔法を戦争を止めるために造ったと書かれていた。

 

確かに闇の者を光に反転させていくと、闇が無くなり光で溢れることになる。そうすれば戦争を止めることができる。しかしニルヴァーナは逆のこともできる。光の者を闇に反転させていくと世界が闇で満ち、世界は戦争の絶えない混沌と化す。その事に気づいたニルビット族は、悪用されるのを怖れてニルヴァーナを封印し、見守り続けたとある。

 

そして、その後ニルビット族は都を離れた。そして彼らの新たな居住は、ギルド化猫の宿(ケット・シェルター)。これがニルビット族の末裔だけで形成されたギルドらしい。そしてその町に住む者もニルビット族だけらしい。

 

昔の本だから今がどうかは知らないが、この本が本当なら、化猫の宿はニルヴァーナを封じる力を持っているはずだ。おそらく六魔将軍もその事は知っているはず。となると化猫の宿を襲う優先順位はかなり高いはずだ。1位と言ってもいいだろう。

 

これは不味いな。本にはニルヴァーナを封印する方法が書かれていなかった。もし、ニルヴァーナの封印が解かれて、化猫の宿が滅ぼされたらニルヴァーナを封じる方法がなくなる。

 

あいつらの事を信用してない訳じゃないけど、万が一があれば不味いことになる。俺も応援に行った方が良さそうだな。

 

俺は本を片付けると、影分身を解き応援に行くためにこの場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃のナツたちはというと、複数のグループに別れて六魔将軍を追った。しかし敵は傘下のギルドを足止めのために呼び寄せ、それと戦っている間に時間が過ぎていく。

 

一番最初に倒された六魔将軍はレーサーだった。レーサーとはグレイとリオンの兄弟弟子の二人で戦った。グレイは元々ナツとシャルルとともに行動していたが、なぜかウェンディとハッピーが二人でいるところを見つけ、ハッピーとシャルルの(エーラ)という羽がはえて空を飛べる魔法でナツとウェンディがその場から逃げる。それを阻止しようとしたレーサーをグレイが足止めし、一対一になる。

 

しかしレーサーのスピードの前にグレイはなすすべがなくやられる。幸いレーサーは手加減していてグレイはなんとかくらいつこうとしていた。そこにリオンとシェリーが合流。グレイとリオンの二人で戦うことになる。しかしそれでもレーサーのスピードの前になすすべがなく、こちらのダメージが蓄積するばかりだった。

 

しかしそこでリオンが偶然遠くの鳥の羽ばたきを見てあることに気づく。それはレーサーの魔法が、実は自身のスピードをあげるものではなく、範囲内の他人の体感速度を遅くするものだったのだ。リオンはそれを遠くの鳥が早く動くのを見て気づき、グレイに耳打ち。作戦を説明し一芝居打つ。リオンとシェリーで戦い、グレイから離れ見晴らしのいい場所に行く。そしてグレイが効果範囲から逃れたところで遠くから氷の弓でレーサーを射つ。しかし決定打にはならず、レーサーは爆弾で自爆覚悟で巻き添えにしようとするが、リオンがグレイをかばってレーサーを捕まえ近くの崖から飛び降り、一人で爆弾を受ける。川が流れていて、下は滝壺になっていたが、生死は分からない状態となった。

 

次に倒されたのはホットアイだった。いや、倒されたというのは語弊がある。ホットアイと戦っていたのはジュラだった。しかし戦っている最中に、ニルヴァーナが発動。初期段階となる。ホットアイは幼いときに別れた弟を見つけるためにお金を大量に集めていたが、悪いことだと思っていた。そのためニルヴァーナがそれを感知して、闇から光に反転させる。そしてその性質が光となったホットアイはジュラと和解し、見方となる。

 

次に倒されたのはエンジェル。いや、これも倒されたとは言い難い。エンジェルはルーシィと戦ったが、星霊の相性でルーシィを圧倒した。そしてルーシィを殺そうとしたとき、ある魔法が発動。それは別天神。エンジェルに襲撃されたときに、シスイがエンジェルにかけたのだ。効果は“誰かを殺そうとしたときそれを改め、こちらの仲間になる”というものだ。ルーシィを殺そうとしたところで効果が発動した。

 

シスイの思惑としては、仲間があと一歩で殺される状態だと、敵も油断すると思い、そばにいる敵に不意打ちで攻撃しようという思惑があったのだが、生憎エンジェル一人なのでシスイの思惑は外れたが、エンジェルが仲間になる。最初からこちらに引き込むより、この方が敵も混乱すると思ったからこの方法をとったのだ。

 

そしてエンジェルはそのままルーシィの手当てをする。困惑するルーシィにエンジェルが味方になるという。ルーシィは善人なため、エンジェルが自分の手当てをしてくれてることもあり、腑に落ちないところはあるが、味方になるというなら、攻撃しない。

 

これで六魔将軍はその数を半分にした。

 

 

 




本当はもっとシスイを戦闘に絡ませるつもりだったのですが、なぜかこうなってしまった。

作者は基本的にシスイを書きたいだけなので、それ以外の事はこんな感じに雑になってしまったのです。

基本的に戦闘は原作通りなんですが、読んでない人もいるだろうと思ったので、こんな感じで書いてます。戦闘で異なる点はエンジェルが味方になったことだけですね。

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