暇潰し?面白いから転生?まあいいですよ。頑張ります。★更新停止中   作:写身

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32話

32話

 

 

 

 

 

 

 

シスイは一夜とジュラの治療を終え、予定を変更することにした。

 

「助かりました、シスイくん」

「いえ、それより急がないとあいつらが危ない」

「そうですな。ここまで侵入された事を考えると、当然向こうにも襲撃にあっているだろう」

「急ごう」

 

シスイ、ジュラ、一夜の3人は先に飛び出していったみんなを急いで追いかける。

 

 

その頃のナツたちは、シスイたちの予想通り襲撃にあっていた。まず、青い天馬のクリスティーナが落とされた。そして六魔将軍全員が現れ、その実力に次々と戦闘不能になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我らがクリスティーナが落とされただと!?」

 

遠くに魔導爆撃艇が爆発し、燃えながら落ちるのを確認した。

 

「まずいぞ。すでに戦闘に入っているだろう」

「ああ、魔力を確認できる。すでに戦闘に入った」

「うむ。なら速度を上げよう」

 

シスイたちはさらに速度を上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナツたちはついに全員が戦闘不能になった。そして止めを刺そうとしたとき、ブレインがウェンディを見て驚き、天空の巫女と言う。そしてブレインはウェンディを捕まえ、拐っていった。そして常闇回旋曲(ダークロンド)を、放つと結果を見ずに去っていった。

 

常闇回旋曲がナツたちに当たる直前、シスイたちが到着し、ジュラが岩鉄壁で盾を作り防ぐ。

 

「ジュラ様!」

「助かった」

 

全員が安堵の息を洩らす。

 

「大丈夫かお前ら!?」

「シスイ!どうしてここに?」

「お前らが出ていったあと、エンジェルに襲撃されてな。こっちの作戦が筒抜けだったからお前たちも襲撃されると思ったから急いできたんだよ。あいつらは個別に倒さないとダメだぞ」

「そうだったのか」

 

シスイはみんなの治療を始めようとする。

 

「エルザしっかりして!!」

「どうした!?」

 

ルーシィが大きな声をだし、みんながルーシィの方を向く。そこには苦しそうに顔を歪めるエルザがいた。一夜は痛み止の香り(パルファム)が効かない事に驚いていた。

 

「エルザ、毒か?」

「ああ、このままでは戦えん。シスイ、なんとかできるか?」

「任せろ。喰らったのは右腕か?」

 

シスイは一応の確認のため、患部を効くが、エルザの答えを聞く前に治療を開始する。

 

「コブラか?」

「ああ。こっちの動きが読まれているみたいな動きだった」

「そうか。あいつはどんな技か分からないが心の声が聞こえるらしい」

「心の声だと?」

「ああ、そのせいで俺の分身も動きを読まれ、反撃もろくにできなかった」

「厄介だな」

「全くだ。……よし、毒は全部抜いたぞ」

「すまん助かった」

 

エルザの治療が終わると、シスイは次の怪我人の治療にとりかかる。影分身をしないのは少しでも魔力を残しておくためだ。

 

「ふぅ、これでとりあえず全員終わったな」

「さすがだなシスイ」

「ジュラ、一夜、このあとどうする?ウェンディが拐われたんだ、俺も戦闘に回った方がいいか?」

「いや、治療だけで十分だ。こっちは任せろシスイ」

 

シスイの問いにエルザが答える。

 

「うむ。こんどこそ油断はせん」

「こっちは我々に任せて、シスイくんは予定通りニルヴァーナの事を調べてくれ」

 

ジュラと一夜もエルザに賛成する。

 

「分かった、気を付けろよ」

「うむ」

「ああ」

「任せてください」

 

シスイ次にナツとグレイ

声をかける。

「ナツ!グレイ!」

「なんだ?」

「どうした?」

「分かってるな?妖精の尻尾に二度の負けは無いぞ」

「ああ、勿論だ」

「分かってる」

「ならいい。こっちも急いで調べる。じゃあな」

 

シスイはその場を離れていく。

 

「さて、このままシスイに任せっきりはダメだぞ。私たちは私たちでウェンディを取り戻し、あいつらを倒す!行くぞ!!!」

『オオッ!!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森の中の洞窟。

 

「ブレイン、何でこんなやつ連れてきたんだ?」

「こいつは治癒魔法が使える」

「治癒魔法だと!?」

「治癒魔法ってロストマジックじゃ」

「金の臭いがしマスネ」

「こんな小娘が…」

「そうだ。こいつで奴を復活させる」

「あいつがいればニルヴァーナは見つかったも同然だな」

「レーサーは奴をココにつれてこい」

「一時間はかかるぜ?」

「かまわん残りは引き続きニルヴァーナをさがせ。私はミッドナイトとここに残る。行け」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさかいきなり襲撃されるとはな」

 

厄介なのはエンジェルか、あの星霊が変身した奴の考えが分かるなら、今こうして俺が何を考えているかもわかるということか。

 

厄介過ぎる。エンジェル自体はそれほど強くないのに星霊が強力だな。

 

あとはコブラか。心の声……その範囲はどこまで聞こえる……?断片か、それともエンジェルの星霊のように考えてること全て聞こえるのか。

 

そしてレーサーのスピードが厄介だ。あれに対抗できるのはエルザくらいだろう。二人で背中合わせで戦えば或いはってとこだな。

 

ブレインの頭脳とレーザーみたいな魔法も厄介だ。ミッドナイトは情報が少なすぎるし……。

 

こう考えるとホットアイが一番楽か?まあ、相性もあるだろうがジュラなら余裕だろう。

 

とにかく俺がすることはニルヴァーナについて。それから封印場所だな。あの森のどこにあるのか。

 

そして終われば戦闘参加。ナツとグレイには発破をかけるためにああ言ったが、六魔将軍相手では厳しいだろう。まともに戦えるのはエルザとジュラ。一夜は補助系だからな。ナツやグレイも一方的にやられはしないだろう。時間稼ぎくらいはできるはずだ。そしてリオンだったなあいつも心配はないか。

 

心配なのは他のやつらだな。最低でも二人一組以上で五グループに別れればなんとかなるか。

 

問題はウェンディが捕まっているということ。今は奴らのが圧倒的に有利だが、もし、不利になると、盾として使われるかもしれない。いや使うだろう。ウェンディにはなんとか隙をついて逃げ出して欲しいな。っと、見えてきたな。あそこの蔵書の禁書欄を調べればニルヴァーナについて分かるだろう。急いで調べよう。まああいつに別天神かけたから大丈夫だろう。命に危険が迫れば何とかしてくれるはずだ。

 

 

 


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