暇潰し?面白いから転生?まあいいですよ。頑張ります。★更新停止中 作:写身
というか次の話の展開が思い付かない
ラクサスよ。君がシスイとまともに戦うと一瞬なんだけど……
とりあえずミラとの話です。多分お気に入りとか下がるんだろうなー。憂鬱だ。やる気が、リビドーが足りない
26話
「何?」
「好きよ」
「…………」
シスイが返事をくれない。どうしたのかな?
「シスイ?」
「あ、ああ(やっべぇマジか!ミラが好き?俺を?え?いいのか?嬉しいけど俺一応この世界の人間じゃないんだけど。おい爺さん!答えてくれ!!)」
「それでシスイは私の事、どう思ってるの?」
ウフフフ。もし、断ったら……ね?
「(まー答えてくれませんよねー。てか、なんかミラが笑ってるんだけど、邪悪な笑みにしか見えない。…ええい!なるようになれだ!!)俺もミラの事、好きだ」
「本当に?」
「本当だ」
「本当の本当に?」
「本当に本当だ」
「やった!シスイ!」
嬉しくてシスイをギュッと抱き締める。いいよね?両思いなんだから。
本当によかった。もし、断られたらどうなっていたか、自分でも分からなかったから。
○
勢いで好きと言ってしまったが、やはり俺の事情を話さずに付き合うことはできない。正直に話そう。嬉しそうな顔してるミラには悪いが、仕方ない。
「聞いてくれ、ミラ」
「何?」
「大事な話だ」
俺がそう言うとミラも真剣な顔になって話を聞いてくれる。
「俺はこの世界の人間じゃないんだ」
「…………え?」
何を言われたか分からないって顔だな。まあ仕方ない。
「俺は異世界の人間なんだ」
俺は今に至る経緯をミラに話す。
○
「そうなんだ」
「ああ。だから俺は死んでも完全に死ぬ訳じゃないんだ」
シスイは異世界の人間。最初はシスイが何を言ってるのか分からなかった。でも、シスイがこんな嘘をつくはずないし、私はシスイの話を黙ってきいた。
シスイは異世界の人間で、神様に選ばれて神の手足である神の眷族、使徒になった。そしてその神様の暇潰しのためにこの世界に来た。だからシスイはいつかいなくなるかもしれない。だから付き合えない。
確かに神様の暇潰しのために来てるなら、神様が呼び戻せばこの世界からいなくなるってことよね。
でも、そんなの関係ない!私はシスイが好きなの!
「それでも……」
躊躇する必要は無いわ。
「それでも私は…………シスイが好き」
シスイが驚いた顔をする。シスイは予想してなかったのかな、私がこう答えることを。
それから数秒間シスイと見つめ合う。
「はあ……」
なんでため息!?
「ミラは頑固だったな。分かった。いつまでこの世界にいるか分からないが、俺もミラのこと好きだから」
「じゃ、じゃあ!?」
「ああ。付き合おう、ミラ。君が好きだ」
「うん!」
フフフ、シスイの顔真っ赤ね。かわいい。でも、多分私も真っ赤ね。嬉しいからどうでもいいわ。
「シスイー」
「何?」
「呼んでみただけ」
「……そう(何この子!!鼻血がヤバイ!我慢だ俺ぇぇぇ!!)」
「うふふ」
初恋は実らないって嘘だったのね。リサーナも生きてたし、私、今とっても幸せ。
「シスイ」
「何?」
「んー、呼んでみただけ」
「……そう(これ、俺の理性持たないんですけどぉぉぉぉ!!)」
あ、そろそろ夜も遅いわね。もうちょっと一緒にいたいけど、仕方ないわね。
「それじゃあ名残惜しいけど、今日はこれで帰るわ。エルフマンのことも心配だしね」
「そうか」
「お休み、シスイ」
「ああ。お休み、ミラ」
私は嬉しくてスキップしながら帰って、いつもと違う私にエルフマンに心配されたのはシスイには内緒。
○
ミラが帰ってから、俺はソファーに座ってボーッとしていた。
「俺とミラが恋人……信じられねぇ」
俺の秘密を話したら諦めると思ったのにな。ミラにも秘密にするように言ったから、皆には内緒だけどな。
『情けねえ。もっとしゃんとしろよ』
「いや、しょうがないだろ。俺は彼女いない歴=年齢(神界での特訓でどれだけ過ごしたか知らないから、年齢なんて覚えてない)なんだから」
『情けねえな。てめえの力ならハーレムとか余裕だろうが。人間はそーゆーの好きなんだろ?』
「ふっ、俺は純情なんだよ」
『威張って言うなヘタレ』
「ああ?誰がヘタレだって?」
『お前だよ、シスイ』
「ほう。ククク、焼き狐にして喰ってやろうか」
『クハハ、上等だ。かかってこい。今度は負けん!』
「はっ!泣かせてやるぜ!!」
こうして、九喇嘛との二回目の勝負が始まった。結果は引き分けだった。写輪眼とか、俺の技をことごとく対策されてた。全部を出した訳じゃないが、両方魔力切れでの引き分け。神羅天征がなかったら普通に押し負けたな。魔力の絶対量が足りない。仙術でも修得するか。しかし、どれくらいかかるのかな。というか蛙化対策ってどうやればいいんだろう。一人で仙術修得するのは結構厳しいな。
翌日。九喇嘛との勝負で魔力が無くなるまで戦ったので疲労が半端なかった。そのため普通に寝坊した。ギルドに着いたのは昼を回っていた。
ギルドに行くと皆からおめでとうと言われる。訳分からん。
さらにエルフマンが「男ぉぉぉ」とか言いながら襲いかかってきたからとりあえず月読で大人しくさせ、周りにいるやつらに理由を聞くと、ミラと恋人になったことがすでに知れわたっているらしい。何故に!?
恋人になったのは昨日の夜だって言うのにどうして皆知ってるんだ?それにミラが告白してくれたのは俺の家の中。他に誰もいないから知れわたる理由が分からん。
昨日ミラと
ミラは何か知らないかと、ミラの方を見る。するとミラは笑って小さく舌を出してくる。うぉい!ミラかぁぁぁぁぁ!!自分でバラすって何でだ!?
「ひょひょひょ。いつの間にかミラを落としていたとはのぅ」
「マスター……」
落としたって人聞きの悪い。
「それで結婚式はいつやるんじゃ?」
「マスター、まだそこまでいってません」
「そうなのか?どうせすぐいくじゃろ。仲人は任せておきなさい。場所もここを使えばいい」
気が早いなマスター。人の話聞かないし。あ、それはいつもの事か。
「じゃあ私はミラのウェディングドレスを選んでやろう」
エルザ!?
「じゃあ私はケーキ作ってあげるね」
レヴィ!?
「私も手伝う」
ルーシィ!?
「じゃあアタシはいつも以上に飲むよ」
いつも飲みすぎだよカナ。てか皆気が早すぎ。ミラは笑ってるだけで止めないし。
「祭りだな!」
いや違うぞ、ナツ。
その後もこんな調子がずっと続いて、今までで一番疲れた日かもしれない。
まあでも、本当にミラと恋人になったんだなって実感がすごい出てきて、嬉しかった。
次の投稿は1月5日です。
皆さまよいお年を('ー')ノシ