暇潰し?面白いから転生?まあいいですよ。頑張ります。★更新停止中 作:写身
2話
「つぅ~……ここはどこだ?」
回りを見渡すと、どうやら町の入口らしい。太陽の場所から考えて、今は早朝か、夕方らしい。まぁでも、明るさから考えて、早朝だろう。
それから爺さんがくれた情報によると、ここはマグノリアという場所らしい。
それからこの世界は、“fairytail”という世界でこの世界には魔法が存在する。まぁファンタジーって言ってたから当然と言えば当然だ。俺の知っている世界じゃなくて残念だ。知っていればその知識を元に色々できたのに。
そして、この世界はギルドというものがあり、その内の一つの“妖精の尻尾”というギルドのナツ・ドラグニルというやつが主人公で、そいつを中心に物語が進むらしい。
で、妖精の尻尾はここ、マグノリアの町にあるギルドらしい。それと、今は原作開始のちょうど二年前らしい。メモっておこう。
この原作開始までの二年間で、この世界の地理や、どこのギルドに所属するかを決めろということらしい。妖精の尻尾に入ってもいいし、別のギルドでもいいらしい。まぁでも、原作主人公がいるところにいた方が、事件と関わりやすいし、妖精の尻尾に入る事にする。別に他に探すのが面倒ということは断じてない。
それから、今気づいたがお金を持ってない。つまり、どう考えても妖精の尻尾に入ることになる。お金がないと飯食えないし。狩りしてもいいけど面倒だ。家は自分の技で用意できるしな。
そうそう、俺の能力だが、本来は魔力を使うものじゃなく、別のエネルギーを使うのだが、この世界には存在しないため、爺さんが技に必要なエネルギーを魔力に変えてくれたらしい。
魔力量は、俺の持ってたエネルギーと同等の魔力らしい。この世界はどれくらいパワーインフレがあるのか知らないが、俺の力は相当なんだけど、そのまま使ってもいいのかな?まぁエネルギーが同等ということは好きにしろということだろう。俺の技についてはすぐにわかるだろう。
因みに、神界は自分の最も過ごしやすい温度になるので、どんな格好でもそれに適応する。なので、俺の格好は動きやすいように、上は黒いTシャツ、下は黒いスエットで過ごしていた。今はそれに、黒いロングコートを着ていて、所々に赤い雲の模様がある。これだけで俺が修得した技が何か、勘の鋭い人は分かるだろう。
さて、早速ギルドに行くとするか。
町の人にギルドの場所を聞きながら、進む。土地勘がないから何回か迷った。が、なんとか目的の場所に着いた。
予想通り、朝だったらしい。今は太陽が登り、時刻的には10時くらいか。それから考えると迷いまくったな。だいたい五時間くらい迷ったことになる。なぜギルドの前じゃなく、町の入口だったんだろう。ギルドの前ならこんな時間もかからなかったのに。まさかそれも面白いとか思ったんだろうか……orz。
気を取り直して、中に入る。中に入ると、大勢の人がいた。マフラーをしたやつが、上半身裸のやつと喧嘩してたり、露出の大きい女性が樽ごと飲んでいたりと、賑やかだった。
俺はとりあえず奥に行き、カウンターにいる銀髪の女性に話しかける。
「すまない、ちょっといいかな?」
「はい、なんですか?」
「マスターはいるかな?」
「マスターにどんなご用件でしょうか?」
「お金がなくてね。このギルドに入れてもらえないかと、ここのマスターにお願いしようと思ってね」
「わかりました。ちょっと待ってくださいね」
女性は奥の部屋に入っていった。その部屋にマスターがいるんだろう。そして部屋からすぐに出てきた。
「マスター、この人です」
「ふむ。ギルドに入りたいと聞いたが何故かな?」
あれ?女性に話したんだけど、聞いてないのかな。というか、マスター小さいな。この世界には小人でもいるのか。
「お金が全くなくてね。仕事がほしいんだけど、あいにくどこのギルドにも入ってなくて、仕事がないんだ。腕は保証するから入れてくれないかな」
「ふむ……」
マスターは俺の目を見てきた。どうやら目を見れば人柄がわかるとかいう人種らしい。
「ええじゃろ。お主、名前は?」
「ありがとう。俺の前はシスイ、シスイ・うちはだ」
「変わった名前じゃな。東方の出身か?」
片仮名の方がいいかと、転生したし別の名前にしようと、咄嗟に今の俺の容姿でもある俺の好きなキャラの名前を言ったが、どちらかというと漢字の名前だった。なんのために偽名を使ったのか。まあでも、東方にはこんな名前のやつもいるらしいし、肯定しとけばいいだろう。結果往来だ。
「そうだ」
というか結構すんなりいったな。実力テスト的なものはないのかな。
「ギルドに入るなら所属ギルドのマークを体のどこかに刻まねばならん。どこにする?」
そうなんだ。刻むって言葉通りなのかな。
「じゃあここで」
目立たない所と思い、俺は右腕をだし、服をめくり二の腕辺りを指差す。すると判子みたいなものを取りだし、指定した場所に押す。するとギルドマークが刻まれる。これは魔法かな。
「これでお主は妖精の尻尾の一員じゃ。皆に紹介するから着いてきなさい」
俺は言われた通り着いていく。
「静かにせい。今日から仲間になるやつを紹介する」
マスターに合図され自己紹介する。
「シスイ・うちはだ。よろしく頼むよ」
「私はエルザ・スカーレットだ」
「俺はグレイ・フルバスター」
「俺はエルフマンだ」
「カナよ」
「私はレヴィよ。よろしく」
次々と名前を言われるが、正直覚えられる気がしない。
「お前、俺と勝負しろ」
名前も言わず、いきなり勝負を挑まれた。
「おいナツ、いきなりなに言ってんだ」
ん?今ナツって言ったよな。じゃあこいつが主人公か。なら実力を知っておくのはいいことだな。
「いいよ、受けるよ」
「おお!じゃあ表に出るぞ」
場所を移動し、表に出る。回りをギルドの皆が囲み、賭けをやっている。その流れのなんとスムーズなことか。日常茶飯事なのか?
「勝負の前に名前くらい教えてくれてもいいだろう?」
「そうだな。俺はナツ・ドラグニルだ。ナツでいいぜ」
「じゃあ俺もシスイでいいぞ」
「これよりナツ対シスイの決闘を始める。二人とも用意はいいか?」
マスターが審判してくれるらしい。
「いつでもいいぜ」
「こっちもオッケーだ」
「では―――始めっ!」
「火竜の…鉄拳」
「っと」
いきなり火を腕に纏い、殴りかかってくる。俺はそれをバックステップでかわす。あれの炎版か。面白い。
「火竜の…翼撃」
今度は翼みたいに炎を纏い攻撃してくる。意外と範囲が広い。俺はそれをジャンプして交わし、攻撃する。
「火遁豪火球」
相手にあわせ、炎で攻撃する。しかし、ナツは相殺どころか避けようともしない。球状の炎はそのままナツに当り、ナツを炎で包む。これに反応できないのかと思ったが、そうではなかった。ナツは炎を食べていた。
「なっ!マジかよ」
「ごちそうさま」
おいおい。なんだよ今の。
「ナツに炎は聞かないよ」
ハッピーという空飛ぶ猫が、その理由を教えてくれる。
「ドラゴン…スレイヤー……」
短いですね(笑)
どうすれば長く書けるのか教えてほしいですねー。
まぁ、この切り方だと次のやつと繋げればいいんだろうけど、区切れるから区切っちゃえ的な感じで投稿しました(笑)
それではまた次回ですね( ´∀`)/~~