暇潰し?面白いから転生?まあいいですよ。頑張ります。★更新停止中   作:写身

12 / 35
12話

12話

 

 

 

 

「着いたぞ」

「わあ、大っきいねぇ」

「ようこそ、妖精の尻尾へ」

 

俺達はハルジオンから帰ってきたところだ。

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま~」

「おーシスイ、おかえり。どうだった?」

「いやそれがさぁ…」

「ただいまー!!!」

「ただいまー」

「ナツ、ハッピーもおかえり」

「新聞見たぜ。シスイが居て止めれなかったのか………………よ」

 

ナツが飛び蹴りをぶちこむ。

 

「てんめぇ!サラマンダーの情報嘘じゃねぇか!!」

 

そいつはナツにサラマンダーの情報を教えてくれたやつで、その情報が嘘だった事に、ナツはご立腹のようだ。

 

「ナツが帰ってきたのか!?」

「グレイ…服来なよ」

「はっ!いつの間に!!」

「品のない男は嫌だわ」

「ガキじゃあるまいし、漢なら拳で語れ!」

「邪魔だっ」

「まざってくるねー」

 

ナツが帰ってきたのを知り、グレイが勝負を挑み、カナが裸を注意しながら樽で酒をのみ、エルフマンが喧嘩に混ざって瞬殺され、ロキがそれに混ざる。

 

他にも別で暴れていて、ギルドはカオスになっていた。

 

「まともなやつはシスイだけってこと……」

「ははは」

 

否定できないのが辛い。

 

「ほらルーシィ、こっちだ」

 

俺はカウンターにルーシィを連れて行く。

 

「ミラ、新入りだ」

「ミミミミラジェーン!!!じゃなくて、お二人ともあれを止めなくていいんですか?」

 

騒ぎを指差して聞いてくる。初めてならそれが普通の反応なんだが、慣れすぎて逆に新鮮だ。

 

「いつものことよ、放っておけばいいのよ」

 

今日はいつもより暴れているな。

 

「それに………」

 

ガンッ!

 

ミラの側頭部に酒瓶が当たる。

 

「ミラジェーンさん!!!」

「ミラ!」

「それにこういうの楽しいでしょ」

 

ミラの頭から血が出ている。

 

「ミラ、すぐ治す」

「ありがとうシスイ」

 

幸い深くはないのですぐに治った。

 

ナツたちはヒートアップし魔法を使おうとする。

 

「てめぇら」

「え……?」

 

自分でも底冷えするようなドスのきいた低い声がでる。

 

「死にたいやつから、前に出ろ」

 

万華鏡写輪眼を発動し、いつでも天照を使えるようにする。

 

そこで、暴れていた全員の動きが止まる。

 

「い、いやシスイ、冗談だって」

「ァア?」

「悪かったよ、止めるよ。だから、な?」

「え?え?何?どーゆうこと?」

「シスイの目を見て」

「何!!?あの目!!!」

「あれは万華鏡写輪眼って言ってね。すごい力を秘めているの。シスイの一族固有の力で、その一族以外使える人はいないんだって」

「ど、どんな力なんですか?」

「んー、例えば、対象を燃やし尽くすまで消えない黒炎とかね」

「なにそれこわっ!!」

「はっはっはっ!!みんなしてビビりやがって!!!」

 

誰もが動きを止めるなか、一人だけ威勢のいいやつがいた。言わずとも分かろう。ナツである。

 

「ば、バカ!止めとけって!マジで燃やされるぞ」

「そんなこと言って、シスイは一回もしたことねぇじゃねぇか!」

 

まあ確かにな。

 

「シスイも仲間には手を出さねぇんだよ!つまりビビったお前らの敗けだ!!つまり俺の――――」

「月読」

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

 

ナツは悲鳴をあげ倒れる。

 

「何!?何が起きたの!?」

「あれも万華鏡写輪眼の力で、相手に幻術を掛けるんだよ」

「海の上走ったり、幻術掛けたり、何でもできるんですね、シスイって」

「すごいでしょ」

「うむ、シスイ。よくやった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うむ、シスイ。よくやった」

 

小さっ!!誰!!?

 

「マスター、いたんなら止めてくれよ」

 

マスター!!!

 

「シスイが居ったからな。居らなんだら儂が止めたよ」

「いやいや、マスターとして止めるべきでしょうよ」

 

うんうん。シスイの方が正論よね。

 

「ま、止まったんじゃからええじゃろ」

「ったく、マスターは……はぁ~」

「もしかしてシスイって、めっちゃ苦労してる?」

「そうね、シスイが強いから、マスターも安心して任せてるんでしょうね」

 

へー、シスイってマスターが信頼するほど強いんだ。

 

マスターが始末書を誰がどの事件を起こしたか順番に挙げていく。そのうちの大半がナツによるものだ。

 

私はその間もミラジェーンさんと話す。

 

「それに聞いたことない?“妖精の尻尾の門番”とか“妖精の尻尾の影”って」

「あっ!聞いたことあります。確かいつも赤い雲の模様の黒いロングコートを来た、妖精の尻尾の門番と言われ、その隠密能力から影とも言われているって……」

 

そこで改めてシスイの服装を見る。赤い雲のような模様のついた、黒いロングコート…………………。

 

「もしかしてシスイが!?」

「当り」

 

はがっ!!!!“妖精の尻尾の門番”相手にあんな馴れ馴れしく話してたなんて………もしかして殺される!?いやいやいや、それならここまで連れてこないでしょ。あ、さっきナツが言ってた仲間には手を出さないってあれかも、さっき新入りって言ってくれたし……。うん、きっとそうよ。っていうか何で気づかなかったのよ私!!?

 

シスイは任務中は黒いコートをいつも付けていたことと、かつて妖精の尻尾に攻め込んだギルドが、シスイによって簡単に倒されたことから“妖精の尻尾の門番”と呼ばれるようになり、マスターからもその性格や力の信頼は高く、頼りにされているということを教えてもらった。

 

ついでに、何かあればシスイに頼めば大抵は頼まれてくれるらしい。

 

「「「「「うおおおおおおおお!!!」」」」」

「何!?何!?」

 

ルーシィは思考に耽っていた内に、マスターのありがたい言葉を聞き逃していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、これであなたも妖精の尻尾の一員よ」

「よかったなルーシィ。念願のギルドに入れて」

 

俺はルーシィの頭をよかっな、と撫でる。

 

「あ、うん、ありがとう」

 

ルーシィは顔を真っ赤にする。恥ずかしかったか?

 

パリィン

 

皿の割れる音がしてそっちを向く。

 

「大丈夫か?ミラ」

「ええ、大丈夫よ」

「そ、そうか…」

 

何で、こんなにプレッシャーがかかるんだ?お喋りが好きだろうルーシィも、気まずいのか声を出さない。

 

そのまま沈黙が続く。

 

「よろしく、新入りのお嬢さん」

 

マスターが新入りのルーシィに挨拶するため話しかけてきた。

 

ナイス!マスター!

 

「あ、はい、よろしくお願いします」

 

ペコリと腰を折り、お辞儀する。

 

「改めてよろしくね、ルーシィ」

「はい、ミラジェーンさん」

 

ミラの雰囲気がもとに戻る。なんだったんだいまのは?

 

「ミラでいいわよ」

「わかりました、ミラさん」

 

ルーシィはナツのところに報告しにいく。

 

「それにしても、お主が居てあの騒ぎとはな」

「確かにそうよね。S級クエストでもシスイがいると特に問題らしい問題起きないのに、珍しいね」

 

ハルジオンのことを言っているんだろう。

 

「すいません」

「別に責めているわけではない。そばにいなかったのか?それとも、何かあったのか?」

「実はボラとか言うやつが妖精の尻尾を騙ってまして」

「あ、なんかもう先の展開読めたんじゃが」

「私も」

「それにキレたナツが手加減なしでぶっ飛ばして暴れたんです」

「やっぱり……」

「あ、あははは……」

「まあ、そいつが紅天(プロミネンス)のボラとか言うやつでして、炎の魔法を使うやつだったので、ナツの圧勝でした」

「ナツ相手に炎とは、さすがに可哀想だの」

「まあ、勝手に他所のギルド名を利用したんだから、いいお灸になったんじゃないですかね」

「そうだといいのぅ」

 

その後もいつも通り世間話等をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスターは酒を飲むため酒をとりに俺たちから離れていった。

 

「そういえば、今回はどうするの?」

 

ミラが聞いてくる。

 

「何が?」

「休みよ。や・す・み。いつも通り1日?」

「そうだな~」

 

もう原作始まったしな。

 

「気の向くまま…かな」

 

 

 




スマホで投稿しているのですが、今回ほどフリガナを打てないのが辛いと思ったことはない!

紅炎(プロミネンス)

読みを横ではなく上に書きたい(´;ω;`)

活動報告のアンケート1は、次の更新時間が締め切りとします。

すでにご協力いただいた方、ありがとうございます。

まだの人もよろしければご協力お願いします。

ではまた次回(^^)/~~~

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。