暇潰し?面白いから転生?まあいいですよ。頑張ります。★更新停止中 作:写身
12話
「着いたぞ」
「わあ、大っきいねぇ」
「ようこそ、妖精の尻尾へ」
俺達はハルジオンから帰ってきたところだ。
「ただいま~」
「おーシスイ、おかえり。どうだった?」
「いやそれがさぁ…」
「ただいまー!!!」
「ただいまー」
「ナツ、ハッピーもおかえり」
「新聞見たぜ。シスイが居て止めれなかったのか………………よ」
ナツが飛び蹴りをぶちこむ。
「てんめぇ!サラマンダーの情報嘘じゃねぇか!!」
そいつはナツにサラマンダーの情報を教えてくれたやつで、その情報が嘘だった事に、ナツはご立腹のようだ。
「ナツが帰ってきたのか!?」
「グレイ…服来なよ」
「はっ!いつの間に!!」
「品のない男は嫌だわ」
「ガキじゃあるまいし、漢なら拳で語れ!」
「邪魔だっ」
「まざってくるねー」
ナツが帰ってきたのを知り、グレイが勝負を挑み、カナが裸を注意しながら樽で酒をのみ、エルフマンが喧嘩に混ざって瞬殺され、ロキがそれに混ざる。
他にも別で暴れていて、ギルドはカオスになっていた。
「まともなやつはシスイだけってこと……」
「ははは」
否定できないのが辛い。
「ほらルーシィ、こっちだ」
俺はカウンターにルーシィを連れて行く。
「ミラ、新入りだ」
「ミミミミラジェーン!!!じゃなくて、お二人ともあれを止めなくていいんですか?」
騒ぎを指差して聞いてくる。初めてならそれが普通の反応なんだが、慣れすぎて逆に新鮮だ。
「いつものことよ、放っておけばいいのよ」
今日はいつもより暴れているな。
「それに………」
ガンッ!
ミラの側頭部に酒瓶が当たる。
「ミラジェーンさん!!!」
「ミラ!」
「それにこういうの楽しいでしょ」
ミラの頭から血が出ている。
「ミラ、すぐ治す」
「ありがとうシスイ」
幸い深くはないのですぐに治った。
ナツたちはヒートアップし魔法を使おうとする。
「てめぇら」
「え……?」
自分でも底冷えするようなドスのきいた低い声がでる。
「死にたいやつから、前に出ろ」
万華鏡写輪眼を発動し、いつでも天照を使えるようにする。
そこで、暴れていた全員の動きが止まる。
「い、いやシスイ、冗談だって」
「ァア?」
「悪かったよ、止めるよ。だから、な?」
「え?え?何?どーゆうこと?」
「シスイの目を見て」
「何!!?あの目!!!」
「あれは万華鏡写輪眼って言ってね。すごい力を秘めているの。シスイの一族固有の力で、その一族以外使える人はいないんだって」
「ど、どんな力なんですか?」
「んー、例えば、対象を燃やし尽くすまで消えない黒炎とかね」
「なにそれこわっ!!」
「はっはっはっ!!みんなしてビビりやがって!!!」
誰もが動きを止めるなか、一人だけ威勢のいいやつがいた。言わずとも分かろう。ナツである。
「ば、バカ!止めとけって!マジで燃やされるぞ」
「そんなこと言って、シスイは一回もしたことねぇじゃねぇか!」
まあ確かにな。
「シスイも仲間には手を出さねぇんだよ!つまりビビったお前らの敗けだ!!つまり俺の――――」
「月読」
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
ナツは悲鳴をあげ倒れる。
「何!?何が起きたの!?」
「あれも万華鏡写輪眼の力で、相手に幻術を掛けるんだよ」
「海の上走ったり、幻術掛けたり、何でもできるんですね、シスイって」
「すごいでしょ」
「うむ、シスイ。よくやった」
○
「うむ、シスイ。よくやった」
小さっ!!誰!!?
「マスター、いたんなら止めてくれよ」
マスター!!!
「シスイが居ったからな。居らなんだら儂が止めたよ」
「いやいや、マスターとして止めるべきでしょうよ」
うんうん。シスイの方が正論よね。
「ま、止まったんじゃからええじゃろ」
「ったく、マスターは……はぁ~」
「もしかしてシスイって、めっちゃ苦労してる?」
「そうね、シスイが強いから、マスターも安心して任せてるんでしょうね」
へー、シスイってマスターが信頼するほど強いんだ。
マスターが始末書を誰がどの事件を起こしたか順番に挙げていく。そのうちの大半がナツによるものだ。
私はその間もミラジェーンさんと話す。
「それに聞いたことない?“妖精の尻尾の門番”とか“妖精の尻尾の影”って」
「あっ!聞いたことあります。確かいつも赤い雲の模様の黒いロングコートを来た、妖精の尻尾の門番と言われ、その隠密能力から影とも言われているって……」
そこで改めてシスイの服装を見る。赤い雲のような模様のついた、黒いロングコート…………………。
「もしかしてシスイが!?」
「当り」
はがっ!!!!“妖精の尻尾の門番”相手にあんな馴れ馴れしく話してたなんて………もしかして殺される!?いやいやいや、それならここまで連れてこないでしょ。あ、さっきナツが言ってた仲間には手を出さないってあれかも、さっき新入りって言ってくれたし……。うん、きっとそうよ。っていうか何で気づかなかったのよ私!!?
シスイは任務中は黒いコートをいつも付けていたことと、かつて妖精の尻尾に攻め込んだギルドが、シスイによって簡単に倒されたことから“妖精の尻尾の門番”と呼ばれるようになり、マスターからもその性格や力の信頼は高く、頼りにされているということを教えてもらった。
ついでに、何かあればシスイに頼めば大抵は頼まれてくれるらしい。
「「「「「うおおおおおおおお!!!」」」」」
「何!?何!?」
ルーシィは思考に耽っていた内に、マスターのありがたい言葉を聞き逃していた。
○
「はい、これであなたも妖精の尻尾の一員よ」
「よかったなルーシィ。念願のギルドに入れて」
俺はルーシィの頭をよかっな、と撫でる。
「あ、うん、ありがとう」
ルーシィは顔を真っ赤にする。恥ずかしかったか?
パリィン
皿の割れる音がしてそっちを向く。
「大丈夫か?ミラ」
「ええ、大丈夫よ」
「そ、そうか…」
何で、こんなにプレッシャーがかかるんだ?お喋りが好きだろうルーシィも、気まずいのか声を出さない。
そのまま沈黙が続く。
「よろしく、新入りのお嬢さん」
マスターが新入りのルーシィに挨拶するため話しかけてきた。
ナイス!マスター!
「あ、はい、よろしくお願いします」
ペコリと腰を折り、お辞儀する。
「改めてよろしくね、ルーシィ」
「はい、ミラジェーンさん」
ミラの雰囲気がもとに戻る。なんだったんだいまのは?
「ミラでいいわよ」
「わかりました、ミラさん」
ルーシィはナツのところに報告しにいく。
「それにしても、お主が居てあの騒ぎとはな」
「確かにそうよね。S級クエストでもシスイがいると特に問題らしい問題起きないのに、珍しいね」
ハルジオンのことを言っているんだろう。
「すいません」
「別に責めているわけではない。そばにいなかったのか?それとも、何かあったのか?」
「実はボラとか言うやつが妖精の尻尾を騙ってまして」
「あ、なんかもう先の展開読めたんじゃが」
「私も」
「それにキレたナツが手加減なしでぶっ飛ばして暴れたんです」
「やっぱり……」
「あ、あははは……」
「まあ、そいつが紅天(プロミネンス)のボラとか言うやつでして、炎の魔法を使うやつだったので、ナツの圧勝でした」
「ナツ相手に炎とは、さすがに可哀想だの」
「まあ、勝手に他所のギルド名を利用したんだから、いいお灸になったんじゃないですかね」
「そうだといいのぅ」
その後もいつも通り世間話等をした。
マスターは酒を飲むため酒をとりに俺たちから離れていった。
「そういえば、今回はどうするの?」
ミラが聞いてくる。
「何が?」
「休みよ。や・す・み。いつも通り1日?」
「そうだな~」
もう原作始まったしな。
「気の向くまま…かな」
スマホで投稿しているのですが、今回ほどフリガナを打てないのが辛いと思ったことはない!
紅炎(プロミネンス)
読みを横ではなく上に書きたい(´;ω;`)
活動報告のアンケート1は、次の更新時間が締め切りとします。
すでにご協力いただいた方、ありがとうございます。
まだの人もよろしければご協力お願いします。
ではまた次回(^^)/~~~