暇潰し?面白いから転生?まあいいですよ。頑張ります。★更新停止中 作:写身
10話
原作開始まで後と僅か。俺は修行を終えて帰ってきた。何の修行かと言うと、九喇嘛の力を使いこなすための修行だ。
あ、ちなみに九喇嘛は俺の体の中にいるが、人柱力と言うわけではない。だから九喇嘛を出し入れ自由だし、出しても死なない。まあ、出すことは滅多にないと思うけど。
んで、修行の話だが、のチャクラも相当な量だが、チャクラの絶対量は九喇嘛の方が圧倒的に多い。なぜ俺が勝てたかと言うと、神羅天征マジ強すぎ(笑)
尾獣玉とか強力すぎて相殺しようとしたら、相当な量のチャクラを消費するが、神羅天征を使うと、絶対に当たらない。威力が強すぎてこっちが吹っ飛ぶが、尾獣玉を喰らうより遥かにましだし、消費するチャクラの量が全然違う。
神威でも充分、と言うか神威の方がすり抜けるし、対処としてはそっちの方が余裕だけど、神威は奇襲で使った方が効果があるからそれまでは見せたく無かったし、九喇嘛を倒した攻撃も、神威からの八門遁甲の第七驚門を使い、昼虎で倒したからな。
で、肝心の修行内容だが、原作のナ○トの九尾モードや尾獣玉の制御だ。実はこれは簡単で、次ぐに使えるようになった。九喇嘛が協力してくれたからな。なら何でそんなに時間が掛かったかと言うと、尾獣玉の制御だ。これは先に言った制御とは違う。
先に言った制御とは、尾獣玉を打てる制御だ。今から言うのは尾獣玉の威力や大きさ、個数などの応用編の制御だ。これが苦労した。大きさはある程度簡単だったが、威力が無理だ。普通の大きさでも軽く町が吹き飛ぶ。普通の大きさの尾獣玉に力を限界まで込めたやつを試しに海に打ったら、海に穴が開いた(汗)
慌てて水遁で津波になるのは防いだが、あれはダメだ。普通の大きさでも力を込めただけで、海の底が見えた。ちょっととかじゃなく、めちゃめちゃ。それこそ町一つ分くらい。大きい尾獣玉だと被害がどのくらいになるか分からんから試すのは止めた。
個数も大変だった。九尾モードで、チャクラの手を大量に出し、何個までできるかやってみた。三つまで作ることができたけど、これが戦闘中だったなら、二つしかできないと思う。
そう思ったから、とりあえずチャクラコントロールを鍛え直すことにして、片手で尾獣玉を作れるように修行した。最初の方は出来なかったが、なんとかできて、修行終了時点では七個まで作る事が可能になった。戦闘中だと五個が限界かな。ミニ尾獣玉だと十個ぐらい出来るようになった。というか、一個でもあの威力なのに、複数作る必要あるのかと出来るようになってから疑問に思った。使う場所なくね?(笑)
それと、修行してる最中に、俺には神威があったことに気づいて、神威を使い、その中で特大尾獣玉を打ってみた。なんということでしょう。できるだけ遠くにと思い、思いっきり飛ばしたら見えなくなるまで飛んでいったのに、尾獣玉が当たると爆風が俺の場所まで来て吹き飛ばされた(笑)
俺はその後、特大尾獣玉の威力に驚き、なんてものを使えるようになってしまったんだと三日くらい考え込んで、修行の間に使っている木遁で作った家に引きこもった。
そんなこんなで修行を終えた。そして修行が終わったのでギルドに帰ってきた。
「ただいまー」
「おーシスイ、お帰り」
「今回は修行だったんだろ?」
「長かったな」
「一体どれだけ強くなって帰ってきたんだ?」
「全くだぜ。ただでさえS級魔導士でギルダーツと並んで、ギルド最強とも言われてるのによ」
「ははは…………」
言えねぇ。尾獣玉の事は絶対に……。
「やっと帰ってきたか!シスイ、勝負だ!」
相変わらずナツが勝負を挑んでくる。
「止めなよナツゥ~」
「ハッピーの言う通りだぜ、ナツ」
「修行前のシスイに勝てなかったのに勝てるわけないって」
「うるせぇーっ!今度こそ勝ーつ!!」
毎回お決まりのセリフを言って、了承してないにもかかわらず、攻撃してくる。
『クハハ、面白いガキだな』
お前には面白いかもしれないがこれが続くと流石にめんどくさいぞ。
「火竜の鉄拳」
直線的に攻撃してくる。
「甘い」
俺はそれを避け、足を引っ掛けバランスを崩す。
「おわっ……、いってぇ~」
顔から床に激突するナツ。
「ナツ、大丈夫?」
「まだだ!」
ハッピーの問いには答えず、すぐさま起き上がり、攻撃してくる。
「火竜の咆こ……」
「バカっ、月読」
俺は慌ててナツに幻術を掛ける。こんなところで範囲攻撃とか、ギルドがメチャクチャになるところだ。
あ~、とか、やっぱりか~、と、いつも通りの反応をしてくる。
「お帰りシスイ」
「グレイか、すまんがナツを隅にやっといてくれ」
「何で俺が……」
「ん?」
万華鏡写輪眼のまま首を横にする。
「い、いや、分かった!やるよ!」
「ありがとう」
グレイは慌ててナツを隅に運ぶ。ハッピーはそれに着いていく。
俺はカウンターに座る。
「おかえりなさい、シスイ」
「ただいま、ミラ」
「すぐいつもの作るわね」
「お願い」
ミラはスパゲッティを作り始める。
「長い修行だったな」
「マスター、ただいま」
「うむ、おかえり。それで修行の成果はあったかの?」
「バッチリだよ」
「それはよかったの」
「ありすぎて逆に怖いぐらいだよ」
「どういうことじゃ?」
「俺が本気出せばこの世界を一人で滅ぼせるくらいに強くなってしまった」
「ホオ……………………ッ!!!!!」
口をあんぐりと開けて、言葉のでないマスター。
「じょ、冗談じゃろ?」
「いや、マジだ。俺も本気で、どうしてこうなった、と困ってる」
「ちなみに聞くが、どんな技じゃ?」
「…………見たいの?」
「……止めておこう」
「それがいいよ。俺もその技が出来たとき三日ほど家に引きこもったから」
「お主が引きこもるほどの技か、見なくてよかったわい」
「はははは…………はぁ…」
「ま、まあ使わなければいいだけじゃ」
「そんな引き攣った顔で言われても……」
「スマン……」
「いやまあ、元はと言えば、俺のせいなんだけどね」
「そうじゃな」
「ひどっ!」
即答って……。
「まあ、事実だしのぅ」
「…そうですね」
「「はぁ」」
「はい、お待ちどうさま」
二人揃ってため息をついたところに、ちょうどミラがスパゲッティを持ってきてくれた。
「ああ、ありがとう」
「どうしたの?二人でため息なんかついて」
「修行で開発した技について話してたんだ」
「シスイがどれくらい強くなったのか知ろうと思っての」
「その話でどうやって二人揃ってため息になるの?」
「実はの…………」
マスターがさっき二人でした話を、ミラに説明する。
「えっと…………が、頑張って」
「何を?」
ミラがすごい真剣な励ましてくれる。しかし何を頑張ればいいんだろうか?
「頑張って」
「何を?」
「が、頑張って」
「何を?」
ミラが頑張って励まそうとしてくるけど、やっぱり具体的ではなく、何を頑張ればいいのかわからない。
「ま、マスタ~」
ミラがギブアップして、マスターに泣きついた。
「ぐ~、ぐ~、ぐ~」
「ま、マスタ~」
寝たふりするマスターにミラはおろおろして涙目だ。ちょっと…いや、かなりかわいい。
そこで俺は、出されたスパゲッティをまだ一口も食べていないことに気づいた。
「頂きます」
「あ、め、召し上がれ」
ミラもそこで気づいたらしい。おろおろが直った。ちょっと残念。
「美味しいよ」
「ありがとう」
俺はいつも通り感想を言って、手と口を動かす。
「ごちそうさま」
「あ、お粗末さま」
俺が食べている間に、他の人の食事を作ったりしていたミラが、俺の方に戻ってきた。そういえばマスターはいつの間にかいなくなった。
「休みは一日?」
「いや、しばらく休むよ」
もうすぐ原作始まるからな。ナツをできるだけ見張ってないとな。
「そうなんだ。ならまた買い物付き合って」
「いつ?」
「早い方がいいわ」
「じゃあ明日?」
「そうね。大丈夫?」
「いいよ」
「じゃあ明日迎えにいくわね」
「分かった」
「ヒョホホホ。デートか?デートか?」
いつの間にかマスターがカウンターの上にいた。
「ま、マスター!」
買い物に行くだけなのに、マスターはデートか?デートか?とミラをからかっていた。あまりにしつこいマスターに、ミラがお盆でマスターの後頭部をおもいっきり叩く。
「ビョッ!」
マスターの動きが止まった。相当威力があったんだろう。仮にもマスターがお盆の一撃で気を失うとは…………。冷や汗止まんねぇ。
『やるな、この女。相当な実力だ』
九喇嘛まで感心するほどの一撃って…………。
「み、ミラ?」
「何かしら?」
「…………何でもありません」
「そう」
ミラの目を見ると、何も言えなかった。言ったらただでは済まない。そういう目をしていた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ミラとのお買い物の話は書きません。次から原作です。
そしてここで1つ報告と言うか、迷ってるところがありまして、アンケートをとりたいと思います。
内容は活動報告にて乗せるので、よろしくお願いします。