暇潰し?面白いから転生?まあいいですよ。頑張ります。★更新停止中   作:写身

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病魔邪心です、初めまして。

今回が初投稿です。

開いてくれてありがとうございます。

頑張ります。よろしくお願いします。


1話

1話

 

「―――じゃからの。お主を転生させてやろう」

「……は?」

 

やあ、俺の名前は天羽智也。どこにでもいる高校二年生だ。

 

じゃない!いや、俺は天羽智也だけども今はそうじゃない。

 

目の前には目が見えているのかと思うくらいに眉毛が延びた爺さん。そして転生とか言ってる変な人。

 

「変な人じゃないわ!!」

 

まぁそれは置いといて。

 

「置いとくんじゃない」

 

とりあえず無視して、状況確認からだ。

 

「無視するでない」

 

まず俺は今日はいつも通り起きて学校に行った。そして放課後までちゃんと授業を受けて、帰路に着いた。

 

そして帰る途中、工事現場で資材が落下して、その音にビックリした猫が道路に飛び出した。

 

それを見た俺は、その猫を助けるために飛び出した。そして猫を抱えて歩道に戻ろうとしたが、そこに居眠り運転のトラックが突っ込んできた。

 

逃げるタイミングが無くなった俺は、衝撃に備えて受け身をとろうとしたが、俺は一般人。

 

怖くなって目をつむったが、一向に衝撃が来ず、助かったのかと思って目を開けると、辺り一面真っ白の空間だった。

 

そして爺さんがいた。

 

……………さっぱり分からん。これはあれか?衝撃が強すぎてショックで覚えてなくて、臨死体験中とかか?分かんねぇ。

 

……………寝るか。

 

「考え事は終わったかの?」

「まだいたのか爺さん」

「ここは儂の世界じゃからな」

「なんでそんな疲れてるんだ?」

「お主が話を聞いてくれんからじゃな」

「おいおい。人を年寄りを虐める悪人とでも言うつもりか?俺は自慢じゃないが部類としては善人だと思うぞ」

「知っておる」

「なんだと?もしかしてストーカーか?」

「違う」

「…もうちょっとリアクションとってほしいんだけど」

「疲れるから嫌じゃ」

「なるほど。ならば仕方ない。年寄りを虐める趣味はないから止めよう」

「今さらじゃな」

「何が?」

「どうでもいいわい」

「ふむ。………なら寝ていいか?」

「儂の話を聞いたらの」

「話を?それはどうでもいい話かくだらない話のどっちだ?」

「いや、大事な話じゃ」

「なんと!正直者のあなたにはどちらも話す権利を差し上げましょう」

「じゃあ話を進めるぞ」

「…泣いていい?」

「ダメじゃ。話を戻すぞ」

「分かった」

「お主はな…………」

「間、長くない?」

「猫を助けようとして…………」

「おお!そうだあの猫どうなったんだ?気になってたんだ」

「死んだよ」

「そうか。死んだか。かわいそうに、死んだのか…………………マジかよ。あの猫死んだのかよorz」

「何を言っておる?今のはお主の話じゃぞ」

「そ、そうか。俺の話かなぁんだ。じゃあ猫は助かったのか。よかったよかった」

「ん?死んだぞ」

「だからそれは俺のことなんでしょ?いやぁ助かってよかった。でないと俺、無駄死にだもんな。…………………………俺、死んだのかよorz」

「うむ、死んだぞ」

「で、でも猫は助かったんだよな。ならまぁいいか。よくはないけど」

「何を言っておる?猫も当然死んだぞ」

「…………………は?マジで?」

「マジじゃよ」

「Ohマジかよ。俺が飛び出した意味ってorz」

「無駄じゃの」

「無駄……」

「それどころか巻き添えで死んだ、間抜けじゃな」

「間抜け……orz」

「話を戻すぞ」

「どうぞ」

「…儂が言うのもなんじゃが立ち直り早いの」

「まあな。それだけが取り柄だからな」

「悲しいやつじゃな」

「やめろ!本気で悲しくなるだろ!というか俺って死んだんだよな」

「死んだよ」

「じゃあなんでまだしゃべってんの?もしかして俺って幽霊か?……ウオーーーなんでだぁぁぁぁぁ!」

「落ち着け」

「ウオーーー!ウオーーー!」

「落ち着けぃ」

 

痛っ。なんか体動かないんですけど。というか頭いたい。

 

「タライを落としたからの。百メートルくらい上からの」

「メチャクチャコントロールいいな!」

「動けないのは金縛りのせいじゃな」

「へー、金縛りねー。助けてー誰かー!」

「うるさいぞ。口も閉じるか?」

「ごめんなさい」

「分かればよい」

「んで爺さん誰?もしかして爺さんも幽霊か?」

「儂は世界を構成する神々が一柱じゃ」

「神?もしかして爺さんその年で中二病なのか?かわいそうに」

「やれやれ。ほれ」

 

爺さんが頭に手をのせた。

 

「ガッ!アアァァァァァァァッ!!」

「どうじゃ?」

「どうじゃじゃねぇ!メチャクチャ痛いんですけど!」

「儂は神じゃ」

「うんそうだね。……じゃなくて。今はそれより……あれ?神?爺さんが?」

「そうじゃ」

「今なにしたの?」

「心配するな。少し残念な頭を弄っただけじゃ」

「残念orz」

「事実じゃろ」

「って頭弄ったってなにそれ怖い」

「でも理解はしたじゃろ?」

「まあね。爺さんが神ってはいいよ」

「切り替え早いの」

「それだけが取り柄だからな」

「で、話を進めるぞ」

「どうぞ」

「儂の暇潰しに付き合え」

「どんな?」

「転生して好きに過ごしてくれればよい」

「転生?説明求む」

「面倒じゃ」

「面倒って…」

「ほれ」

 

爺さんが俺の頭に手をのせた。

 

「ウガーーーーッ!!」

「どうじゃ」

「はあっはあっ。これ止めようよ」

「理解できなんだか?」

「理解したよ。したけど毎回こんな激痛浴びせられるのはごめんだ」

「理解したならよいではないか」

 

おいおい。内容はこうだ。

 

神々は世界を管理するのが仕事で、世界は俺達人間が物語を作る度に増える。神からしたら、分割思考すれば何個でも世界管理できるらしい。なにそれ怖い。

 

だけどその力のせいで神々は暇らしい。だからときたま死んだ人間を連れてきて、どこかの世界に転生させて、それを見るのが暇潰しらしい。

 

行くのは自分が管理している世界を元に、全く同じように創られた世界で、簡単に言えば神の箱庭らしい。

 

「じゃあ日常系の世界がいい」

「残念じゃ。儂が管理しておるのは、全部ファンタジーじゃ」

「なんでだよ!死ぬよ!俺一般人!!」

「ふむ……なら使徒になるかの?」

「使徒?」

「うむ。使徒になれば特典がつくぞ」

「特典!なにそれほしいんだけど。どんな特典なんだ?」

「それは自分で決められる」

「マジで?」

「マジじゃよ」

「ウオーーーーーー!キィィィタァァァコォォォレェェェ!」

「うるさいぞ」

「ごめんなさい」

 

なにそれ怖い。その体から出てるオーラみたいなのなに?

 

「そういえば使徒ってなに?」

「使徒とは神に仕えるものじゃ。神に仕え、神に従い、神の意を示す存在。それが使徒」

「なるほど。そういや、なんで俺なの?」

「面白そうだからじゃな」

「……はい?」

「暇潰しに呼んだのじゃよ。だから面白そうなやつを選ぶのは当然じゃろ」

「あ、うん。それはいいよ。俺って面白い?」

「うむ。猫を助けようとして飛び出して、自分だけで無く猫も死ぬとか面白いじゃろ」

「まぁ他人事ならそうだよね」

「というわけでこれを飲むのじゃ」

 

すると、手にコップが現れ、中にはピンク色の飲み物が入っている。

 

「これは?」

「神の酒じゃ」

「これが?」

「儂の血が一滴入っておる」

「なんで?」

「儂の血を取り込むことで、特典でどんな力を得ても儂には干渉できなくなるのじゃよ。もし裏切られてもいいようにの」

「なるほど。って、裏切る前提かよ!」

「?当たり前じゃろ?」

「なんでだよ!」

「意思があるならば良くも悪くも変わる場合があるからの。悪くなったときの対策じゃよ」

「む、むむ、むむむむむ、むむむむむむ」

「ふざけとらんと、はよ飲まんかい」

「分かったよ」

 

俺は一息に飲む。

 

「味しねぇ」

「当然じゃ。それは神酒。神とその血族以外が飲んでも無味無臭じゃ。じゃがこれでお主は儂の使徒、血族じゃ。次は味がするだろう」

「じゃあもう一杯」

「儂の暇潰しに付き合った後にやろう」

「よし、早くいこう、すぐいこう」

「まずは特典で得た神力で能力を作らんと死ぬぞ」

「そうだった。じゃあ使い方を教えてくれ。というか神力って?」

「字の通り、神の力じゃ。神界以外では使うことができない力じゃ。神通力と言った方が分かりやすいかの」

「不便だな」

「神はどこでも使えるがの」

「理不尽だな」

「よく考えるのじゃ。神力の量だけ好きに能力を作れる。それだけでも相手からすれば理不尽だとは思わんか?」

「確かに」

「じゃあ早速能力の作り方から教えるかの」

「頼むぜ。早く神酒を飲みたいからな」

「なんでそんなに飲みたいんじゃ」

「そんなの旨そうだからに決まってるだろ」

「こっちじゃ」

「聞けよ!」

「何が?」

「旨そうだから飲みたいのっ!」

「早くこんか」

「聞けよ!!」

「何が?」

「だぁかぁらぁ、旨そうだから飲みたいの」

「早くこんか」

「だから聞けよぉっ!!!」

「何が?」

「リピート!もういいよっ!!」

「なら早くこんか」

「はいよ」

 

 

 

 

 

二年後。

 

「これでいいかの?」

「ああ。完璧だ。誰にも負ける気がしない」

「なら行くか?」

「いいぜ」

「儂の投資ぶんは楽しませてくれよ」

「まぁ頑張るよ」

「そういえば神力じゃが、世界に行けば帰ってきたときに更に増えるからな」

「どういうことだ?」

「転生して世界を渡ると、神界に戻ってきたときに、魂が洗礼され神力が増えるのじゃよ」

「つまり帰ってきたらまた新たに能力を作れるってこと?」

「そういうことじゃ。まぁ元々お主の神力は多いからそんなに必要ないかもしれんがの」

「初耳なんだけど」

「何がじゃ?」

「俺の神力が多いこと。いっつも爺さんより先にギブアップするじゃん」

「神と比べてどうする。神とは神力そのもの。神力が無くなれば神は死ぬ。それほど神にとって神力は大事じゃ。その量が圧倒的なのも当然じゃ」

「そうだったのか。確かにそれじゃあ勝てるわけないな」

「そういうことじゃ。じゃが、転生を繰り返すことによって、神に限りなく近づくことは可能じゃ」

「なるほど。……よし、いつか互角にまでなってやるぜ」

「それは楽しみじゃ。では行くか?」

「ああ。そういえば俺の行く世界ってどんななんだ?」

 

爺さんはそれには答えず、俺の頭に手をのせる。すると激痛が走り、意識が飛んだ。

 

 

 




どうでしたか?

面白かったでしょうか?

面白かった人はまた次回ですね。

面白くなかった人は、残念です。私の知識、技量不足ですかね。おそらく。

誤字脱字があれば指摘してくれれば直します。一応確認してから投稿はしてますが、見落しは結構あったりして、自分で読み返しても『え?』ってなるときがあります(笑)

それではまた次回の投稿で( ´∀`)/~~

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