ガールズ&パンツァー 鉄脚少女の戦車道   作:流水郎

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へっぽこ戦車の意気地です!

頭領(ヘーチマン)、セルモーターがイカレたっぽいです」

 

 T-35の操縦手が報告した。古い戦車のセルモーターは脆弱で不調を起こしやすい。競技用戦車は現代の技術で信頼性が向上しており、千種の整備班もメンテナンスに手抜きはしていないが、やはり不具合は起きてしまう。特に今回は工作中、エンジン音や排煙で敵に気づかれないよう、頻繁に停止と再始動を行ったのだ。

 

「よし、圧縮空気を使え」

「了解」

 

 北森の指示で、操縦手はパルブを開いた。車体先端に備えられた二本のボンベから圧縮空気が送られ、クランクシャフトに回転を加える。大抵の戦車にはこうした予備の点火機構が備わっているのだ。

 低いうなり声の後、エンジンに火が灯った。リズミカルな音を立て、V型12気筒エンジンが作動する。各種計器類を確認し、異常なしと報告した。

 

 主砲塔のバスケットには四つのシートがある。車長席には以呂波、本来の車長である北森が砲手席、装填手 兼 通信手はいつもの席に腰掛けていた。残る一つのシートは戦闘時用の装填手席だ。傾斜装甲を用いた円錐砲塔のため、内部の容積は狭い。

 

「あんまり快適じゃないだろ、隊長」

 

 北森が苦笑した。二人の距離は間近だ。

 

「確かに狭いですけど、先輩の愛車精神がよく分かりますよ」

 

 義足のソケットを固定し直し、以呂波が答える。

 乗員が掩体壕掘りを繰り返したため、T-35の内部は泥だらけになっていた。しかしまだ撃っていない戦車砲は綺麗な状態で、日頃から手入れをしていることがよく分かった。この戦車でまともな撃ち合いは無理だと割り切り、砲弾を減らして食料や工具を積んでいる。しかし北森らは滅多に使わない主砲のメンテナンスを、一切手抜きしていないのだ。自分の戦車を愛していなくては、こうはいかない。

 

 以呂波は車長席から立ち上がり、再び座り、膝関節の動作を確認する。体重のかかり方をコンピューターが感知し、銀色の脚の中で油圧機構が動く。座席の支柱に固定された砲弾に踵が触れた。防水されたロボット義足ではあるが、雨に濡れた後なので簡単に点検を行ったのだ。この脚も今となっては以呂波の大事な相棒である。そしてそんな光景は北森たちチームメイトにとって、最早見慣れた姿だった。

 問題がないことを確かめ、指で咽頭マイクを喉に押し付ける。装填手が通信回線を開いた。

 

「これより、作戦を開始します。大洗の車両を追跡しつつ、相手の迎撃を逆に返り討ちにし、市街地到着までに数を減らします」

 

 円形の砲塔ハッチから顔を出し、以呂波は本来の愛車……44Mタシュ重戦車を顧みた。

 

「結衣さん、タシュをお願いね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 千種学園は追撃を再開した。トゥラーンIII重戦車を先頭に、フラッグ車たるタシュ重戦車、その後方援護にマレシャル駆逐戦車とSU-76i自走砲。チーム結成当初と比べ、隊列運動も大分熟練してきた。そもそも千種学園の編成は射程も速度もバラバラという有様だったため、複雑な隊列運動もあまり意味を成さなかった。その上錬成の時間も無かったため、最初の頃は「事故らなければいい」というレベルの隊列維持しか教えなかった。

 

 しかし長射程の戦車が徐々に増えてきたため、互いの死角をカバーし相互支援する訓練も行うようになった。そもそも一弾流は仲間同士で戦果を競うことを厳禁とし、味方と共同でより大きな戦果を挙げることを重視している。

 他にも一弾流には「エンジン不調によるリタイアを禁ず」「食べ物の好き嫌いを禁ず」などの掟があり、以呂波はチームメイトたちにそれを厳守させていた。前者はそのくらい整備を徹底せよという意味で、後者はどんな状況でも戦えるようにするための戒めだ。もっともある程度の融通は利かせており、大坪たち馬術部員が馬肉を拒否することは容認していた。

 

 今、タシュ重戦車は結衣に代わって、通信手の晴が操縦していた。二本のレバーを操り、隊列を乱さない程度の動きは維持している。万一操縦手が失神したときなどに備え、交代要員としてある程度の訓練は積んでいるのだ。

 

「言っとくけど、あたしゃ土台人間がガサツだからね。お結衣ちゃんみたいに繊細な操縦は無理だよ。『反対俥』みたいなことになっても勘弁しておくれ」

「それはそれで楽しそうじゃないですか!」

 

 いつもの調子に戻った美佐子が能天気に笑う。初陣の際、量産車仕様のカヴェナンターを一試合保たせたのは結衣の操縦技術に依るところが大きい。彼女は冷泉麻子とは違った意味で素質があった。

 しかし今結衣が立っているのは、以呂波の持ち場である車長席だった。長髪を風に靡かせ、凛とした表情で前方を見据える。

 

 思い起こすのは初陣の記憶だった。ドナウ高校との練習試合で最初の作戦が破綻した後、結衣は不安に駆られた。今でこそSU-100やE-100といった強敵とも渡り合ったが、初試合で見た長砲身のIV号戦車はとてつもなく強く、恐ろしい敵に思えた。

 だが以呂波は欠陥戦車のカヴェナンターで反撃を試みた。酷暑の中で見たあの笑顔が、目標だ。

 

「そろそろ会敵が予想されます。見張りを厳にしてください。トゥラーンはできる限り、砲弾を節約してください」

《今榴弾の信管を調節したわ。近距離ならそっちを使って、徹甲弾を節約するから》

 

 トゥラーンIIIを駆る大坪から快活な返事が返ってきた。榴弾でも信管の作動タイミングを遅くすれば、ある程度の装甲完徹力はある。例えばティーガーIの88mm榴弾なら、距離200mでT-34を撃破できたという。

 

 大坪も他の車長たちも、急遽隊長代理を任された結衣の指揮に逡巡なく従っている。もちろん、結衣が普段からリーダーシップを取れる人間だからでもある。しかしそれよりも、一ノ瀬以呂波が彼女を信頼して車長席を任せたのが大きかった。千種学園の隊員は以呂波を全面的に支持しており、それ故に以呂波の信頼する結衣を支持する。そういうことだ。

 

《こちら東。一ノ瀬隊長の読み通り、リーとルノーが本隊と分かれた。残りはポイントFの稜線の陰に隠れてる。迎撃の構えっぽいぞ》

 

 未だ追跡を続けているアンシャルド豆戦車からの報告。無砲塔で視認しにくい小型戦車とはいえ、あの西住みほをここまで追跡する東の腕はかなり冴えている。T-35の副車長だった彼女は、工作部隊『北森百貨店』の一員として車両の偽装やデコイ設置を行ってきた。その中で身を隠すのに最適な地形を学びとったのだろう。

 

 同時に、相手の次の一手を読んだ以呂波も冴えている。幼い頃から優秀で要領の良い結衣にとって、初めてあった時の彼女は弱者だった。重そうに義足を引きずり、虚ろな目で廃人のような日々を送るクラスメイト。それが戦車に乗った途端、英雄へと変わった。

 親から「他人の手本になるような人間になれ」と言われ、そのつもりで生きてきた。学級委員にも率先してなった。そんな自分がパニックに陥りかけたとき、以呂波は笑って「必ず上手く行く」と言ってのけ、皆の士気を上げた。

 

 あのときから、以呂波は結衣にとって『救うべき社会的弱者』ではなくなった。いつも義足で肩をつついて指示を出してくるため、彼女が障害者だということを忘れたことはない。しかしその義足も障害の証ではなくアクセサリーのように思えるほど、以呂波の笑顔には強さがあった。

 柔和だが、それでいて負けず嫌いな面のある結衣は、自分もそうなりたいと思った。いずれ以呂波のように車長として戦ってみたい、そのために以呂波の戦い方から学ぼう……そんな考えを胸に、これまで操縦手を務めてきたのだ。

 

「各車、前方の丘を左へ迂回します」

 

 号令に従い、先頭のトゥラーンIIIが変針する。敵との正面衝突を避ける形だ。

 

 結衣の野心と若干の嫉妬心を、以呂波は薄々察していたのだろう。車長の心得について尋ねたりもしたから、当たり前と言えば当たり前だ。そしてそんな結衣の感情さえ、作戦に組み込んでしまった。

 それでいい。彼女の凄いところをもっと見られるのだから。学び取って、もっと強く、賢くなれる。

 

「一ノ瀬さんが戻るまで、一両も落伍させない……!」

 

 

 単なる友情だけでなく、競争心を向けられる相手。そんな得難い親友を持てたことに、結衣は強い喜びを感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《千種学園、二時方向から接近中です! 先頭にトゥラーンIII、交戦距離までおよそ三分!》

 

 優花里の声が電波に乗り、みほの耳へ届く。彼女の左側にはいつも通り華が座り、右側には徒歩偵察に出た優花里に代わって沙織が搭乗していた。昨年度、プラウダ高校との試合中にも行った臨時配置である。

 

 千種学園は大洗が待ち伏せするポイントを予測していた、とみほは判断した。一弾流は伏兵を看破するのも得意だと共闘時に知った。だがここで敵を仕留めることが目的ではない。

 

「了解、帰還してください。全車、敵の来る方へ正面を向けてください。一発撃ったら即座に陣地転換します!」

 

 IV号、三式中戦車、III号突撃砲。各車が信地旋回で車体を二時方向へ向ける。雨上がりであるため地面は濡れ、土煙は立たない。

 後ろを振り返ると、廃墟となったオーストリア風の居住区、そして戦艦型学園艦の巨大な艦橋と煙突、マストが聳え立っていた。これから艦の中央部を越え、艦首側で市街戦に持ち込む。しかしこの学園艦で暮らしていた大坪たちがいる以上、地の利は千種側にある。その上T-35の乗員を歩哨に使ってくれば、こちらの動きが筒抜けになる。大洗の十八番と言える市街戦での優位が損なわれてしまう。

 

「相手が退いたら不用意に追撃せず、ウサギさんとカモさんがT-35を撃破するまで、時間を稼ぎましょう。その上で旧トラップ校市街地へ移動し、『クマウマ戦法』で決着をつけます!」

「……いよいよ使うんのか、クマウマ」

 

 麻子が呟いた。的確にレバーを操作し、戦車の旋回をぴたりと止める。

 この辺りはまだ地形の起伏や隘路が多く、大型戦車の行動はかなり制限されるだろう。このような場所にT-35を送るような真似はしないはずだ。周囲の地形を考えれば、何処を通ってくるかは予測できる。そこへ別働隊を向かわせ、撃破する。

 

「撃ち方用意!」

 

 初戦でポルシェティーガーを失った今、あの重装甲を頼みにした戦術は取れない。着実に相手の数を減らした上で、決戦を挑むのが最良の策だ。以呂波との策の読み合いになるだろう。

 

 みほにはあの義足の少女が、この知恵比べを楽しんでいる姿が想像できた。だが、当の以呂波がT-35へ移乗していることは未だ知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《こちら歩哨A地点、敵確認! B1bis、その後ろにM3だ!》

 

 見張りからの報告を聞き、以呂波はT-35の座席に片膝を着いて見を屈めた。顔が見えにくくするためである。自分がT-35に乗っていることに気づかれれば、作戦が破綻するかもしれない。いっそのこと『ニセ住みほ作戦』のときのように、ウィッグでも用意しておけばよかったと若干後悔する。

 

「マジであたしらを狙ってきたのか。嬉しいね」

 

 北森のその言葉は冗談などではなく、本心だった。すでに気心知れた仲である以呂波にはそのことが分かった。準決勝の後、トラビに礼を言ったアヒルさんチームと同じ感情だ。脆弱な戦車に乗っている自分たちを馬鹿にせず、排除すべき脅威と見なしてくれる。それが喜ばしいのだ。

 

「先輩のそういうところ、好きですよ」

 

 敬意を込めて言った後、以呂波は咽頭マイクに指を当てる。

 今T-35は艦橋の間際、整地された道路に停車していた。その隣には護衛の九五式装甲軌道車ソキが、同じように足を止めている。T-35乗員の内、後部副砲塔・機銃塔の乗員、及び主砲砲手をソキ車に跨乗(デサント)させ、先行して歩哨につけたのだ。

 

 間近に聳える艦橋は巨大だが、廃艦の雰囲気のためか往時の威厳が感じられない。国破れて山河あり、という言葉を思い起こさせる。足元には多数の車庫があり、かつては非常事態用の救急車や消防車が収納されていた。それらはビッグウィンドと同様、今は千種学園に引き継がれている。今では空になった車庫が軒を連ねているのみだ。閉ざされたシャッターも白い塗装が剥げ、錆が浮いている。

 それらをちらりと見つつ、以呂波は歩哨の報告を待った。

 

《こちら歩哨B地点、敵確認!》

《C地点からも確認、そっちへ向かっているよ!》

「戦闘用意」

 

 装填手が戦闘用の座席へ移った。以呂波の座る車長席の支柱から榴弾を取り外し、装填の準備をする。T-35の副砲は対戦車用の45mm砲だが、主砲は76.2mmとはいえ歩兵支援用の短砲身だ。徹甲弾も用意されているものの、貫通力は極めて低い。むしろ榴弾の方が、爆発による履帯破壊やエンジン故障などを狙える。

 

《こちらD地点! 敵が通過した!》

「作戦開始します! 戦車前進(パンツァー・フォー)!」

 

 ソキ車、そしてT-35の操縦手がクラッチを繋いだ。ソキ車は左側面のダクトから排煙を吹きながら発進する。続いて多砲塔戦車がゆっくりと歩みを進めた。入念なメンテナンスの甲斐あってスムーズな走行だ。不整地ではなく路上だということもあり、滑らかに走っている。戦時中には多くのT-35が故障で落伍したが、最低でも数百キロは走行していたのだ。

 砲塔を囲むループアンテナ、三メートルを超える車高。いつもとは違う風景を以呂波は見ていた。図鑑でこの戦車を知ったのは小学生の頃だが、まさか乗る日が来ようとは思っていなかった。今となってはそんな状況も楽しんでいられる。

 

 ほんの二十メートル程度進んだ所で、以呂波、そしてソキ車を駆る三木は敵を視認した。前方左手側の民家の陰から、ルノーB1bisが姿を現した。

 即座に以呂波は次の命令を下す。

 

「後退してください!」

 

 即座にギアが切り替えられ、操縦手たちが戦車をバックさせる。

 

「漸減徹甲弾なら急所に当たらなくても貫通できます。私の指示通りに撃ってください」

 

 あくまでも冷静に指示を出す。同時に相手の動きをよく見ていた。B1bisは車体に固定された75mm砲を活かすため、超信地旋回も可能な操向装置を備えている。それによって素早く車体を旋回させ、T-35へ砲を向けた。

 その背後からM3リーも姿を表す。初戦で塗装が剥げ落ち、満身創痍の風体だが、まだ十分戦える。

 

「合図と同時に右へ回避」

「あいよ!」

 

 操縦手が気合の入った声で答えた。以呂波がわざわざ移乗したのは直接作戦指揮を執るため、そして自分の卓越した射弾回避能力によってT-35を守るためだ。タシュを一緒に行動させないことで、相手の油断も誘える。

 いつも乗っている『まともな戦車』と違い、T-35は十メートル近い巨体だ。同じタイミングで回避しては間に合わない。車体の長さと旋回の速度を考慮して指示を出す必要があった。

 

 しかし以呂波のこうした技は計算だけで行うものではない。ベジマイトの野生の勘や、澪、華の射撃能力のように、己の感覚を頼る面も多いのだ。

 

「……今!」

 

 号令の途端に巨体が旋回し、右後方へ進む。

 相手はその直後に撃ってきた。二つの砲声が同時に響く。75mm榴弾は空振り、遥か後方へ着弾。爆煙が巻き上がる。旋回砲塔の47mm砲弾は副砲塔を掠めた。塗装が剥げ落ち、装甲は凹んだものの貫通はしていない。入射角が浅すぎたのだ。

 

「回避成功、全速で後退!」

 

 続いて撃ってくるであろうM3の動きを気にしながら、バックする。相手側は接近してきた。T-35が艦橋の陰へ逃げ込むつもりだと読んだのだろう。入り組んだ場所では接近戦もやむを得ないし、特に大洗はそうした状況に慣れている。それが以呂波の狙い目だった。

 T-35の主砲塔は左右に煙幕発生装置を備えている。しかしまだこれを使う時ではない。自分の周りに煙幕を張っては敵を視認できなくなるため、攻撃時には使えないのである。

 

 そう、今は攻撃の時なのだ。

 

「河合先輩、撃ち方用意!」

 

 スリルが体を駆け巡る中、決してそれに身を委ねることはない。ルノーB1bisのずんぐりとした姿が、キルゾーン……シャッターの閉ざされた車庫の目の前に差し掛かる。

 

「撃て!」

 

 刹那。錆びたシャッターを貫いた小さな砲弾が、B1bisの車体側面に食い込んだ。鈍い音と共に装甲へ沈み込む徹甲弾。60mmの側面装甲を浸徹し、ついにカーボン層まで達する。

 丁度M3の砲塔から顔を出していた梓が驚愕の表情を浮かべる。

 

 リトルジョン・アダプター。2ポンド砲の口径を40mmから30mmに縮小し、ゲルリッヒ砲化する装置だ。それを至近距離で叩き込まれ、B1bisの重装甲も膝を屈した。

 

「……ナイス」

 

 小さな砲塔から飛び出す白旗を見て、以呂波はニヤリと笑った。




お読みいただきありがとうございます。
仕事はハードな日がまだまだ続きますが、とりあえず十月前半は比較的休みが多いので、できるだけ書きたいです。

忙しいなりにも、ガルパン以外に美少女アニメを見ないのもどうかと思い、けものフレンズとRWBYを見てハマったり、楽しく過ごしております。
まあ前者は今大変なことになってますが……ガルパン最終章の方は無事に上映されることを祈りつつ、完結まで書いていきます。

活動報告に登場キャラのよもやま話を書き始めたので、そちらもよろしければご覧になってください。

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