中学三年生になった。高校は荒涼高校と言う原作通りのところに決まった。勉強は転生した為に二度目となり、それなりにできるのだけど普段の生活態度が原因でこの学校に決まった。いやぁ〜アレだ、不良が多いこと多いこと。石を投げれば不良に当たるレベルで沸いて来てる。そのせいで絡まれること絡まれること本当にどうしようもない。三年生になった今現在は絡まれることは少なくなったのだが、学校どうしのいさかいに呼ばれることが多くなったわけだ。
「宇喜田あぁーっ!今日こそはブッ殺す!」
鉄パイプを振り上げた不良が雄叫びをあげながら突っ込んで来る。今日も呼ばれたよ。断ればいいじゃないかって?イヤイヤ、なんだかんだで仲良くなった
「死ぃねぇっ!」 ガッキィィーン
手加減を覚える為の
「ま、まるで効いてねぇ…」
「バケモンかよぉ!」
「ちくしょー、ナイフ持って来ぉーい」
小学校卒業迄はなんだかんだで怪我を沢山して、何度も病院のお世話になったわけだけど、中学一年生になる頃にはフルパワーについて来れる身体を創ることができたし、筋トレも
「ぅおらぁっ」 ドッス
そのせいでコンクリートブロックを軽ーく砕けるようになったが普段の生活に困ることになった。箸や歯ブラシが折れるし砕ける。物を持てば取っ手が壊れる。これじゃ人を殴ったら一発でお陀仏だ。原作通りに行かないにしてもこれでは闇の殺人拳コース真っしぐらであるわけで、母親さんが泣くこと確定になってしまう。だからこそ学校から目を付けられることになろうとも
「や、やったか!」
いいえ、フラグです。何故か刺さって居ないナイフ(身体が頑丈過ぎる為でなく相手の良心の呵責を信じたい)の刃を握りそのままリフトアップする。
「ヒ、ひゃあ〜」
見上げれば何度か見た
「か、囲め囲めぇー!」
「行くぞオラァっ!」
「絶招…こども煉獄‼︎」
右平手打ち、左平手打ち、右平手打ち、平手振り上げ、平手打ち下ろしを前進しながら繰り出すこの技。正直平和島静雄の能力を持っているオレがヤるとシャレにならん。心の片隅に手加減を置きながらも
「ぐぎゃっ」
「げばぁ」
奇声を出しながら飛んでいく彼等を見ながら、虚しい勝利と手加減が出来てきたことに対する喜びで胸を一発いっぱいにした。…今日の夕飯は何だろうか?