史上最強の弟子ケンイチ〜宇喜田転生伝〜 作:夏野菜固定金具
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ざ・説明回
まさか
転生してから7年たった。現在小学二年生。
そして今病院のベッドの上にいる。
「それじゃ孝造、大人しくしてなさいね。」
たった今病室を出て行ったのは母親で、シングルマザーでありながら入院した自分のために毎日顔を出してくれる。神様的存在から来た手紙によると、どうやら宇喜田孝造は母親に楽な生活を送ってもらうために柔道で身を立てるつもりだったらしい。ここまでとこれからのことを整理するために目を閉じた。
6歳の誕生日の時、枕元に神様的存在からの手紙があった。それを読むと自分が転生したことなどを思い出し、また特典のことについてもわかった。まず一つ目はデュラララの平和島静雄の能力。同んなじパツ金グラサンだからだそうだ。二つ目は我流の才能だそうだ。柔道を習っているのにどうしたものか。三つ目は健康とタフであるということ。正直ありがたい。そして神様的存在からオマケとしてオリジナルの技を幾つからしい。それとこの史上最強の弟子ケンイチの世界における宇喜田孝造さんの情報だが、結構中途半端だ。まぁ手紙を読んだためか一歳から五歳までの記憶があやふやになってしまったからありがたいといえばありがたいのだが。
で、唐突だが宇喜田少年はイジメられていたらしい。そこで母親さんから柔道をやるように言われて、やって行くうちに身体が成長。強くなって行くにつれて柔道で立身出世して母親に楽な生活を送ってもらおうとなる。はずだった。何が起こったか?宇喜田少年になったオレがイジメっ子に対して怒った。特典で平和島静雄の能力があるためにロッカーやら教卓やらを片手で、それこそ思い切り投げる野球ボールぐらいの速度で投げまくった。おかげで身体中ボロボロ。その後救急車で病院へ。病院では、学級会の結果を持ってきたダメダメな担任教師にキレてベッドを投げつけた。何処に生徒の目の前で母親口説く教師がいる!その後オレに襲われたと報告を受けた校長と教頭が来た。こちらの言い分をまるで聞きやしない。即日に来たために即日でベッドを投げつける羽目になった。おかげで全治半年プラス三ヶ月。誕生日が十一月だったためにベッドの上で進級と夏休みになったわけだ。さらには柔道教室の師匠が暴力を振るう奴は破門すると言って来た。ならアレか?柔道の技でヤリゃあ良かったのか?と理不尽さにブチ切れて投げ飛ばしたせいで七歳の誕生日をベッドで迎えることになったわけだ。
何故だろうか中学卒業までコレの繰り返しが起きる気がしてならない。母親さんに迷惑を掛けたく無いのだがどうしようか?