黒い銃弾とは何だったのか   作:黄金馬鹿

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最近疲れが取れなくて寝てばっかり……何故こんなに眠いんだ……


サーティーエイトパンチ

「生体ノリをペタリっと。」

火垂の隠れ家の中。ハミングバードは火垂の変えの服に着替えさせられ、椅子に拘束され、少しマシな治療をされていた。勿論気絶中。

下着が見えない程度に上げられた上着の下の傷跡は、もう弾痕ではなく大型ナイフで二回に分けて刺されたような傷になっていた。

「しかし、ざっつな縫い方だったなおい。」

「死にはしないわよ。ってか、こんなもんよ。医師じゃないやつが縫うと。」

「全部終わったら俺の先生に診てもらうよ。」

「んじゃ、後は包帯巻いてっと……ほら起きなさい。」

火垂が傷を軽く蹴る。

「ひぎっ!?」

「おっ、起きた起きた。」

「やっぱこいつ悪役より悪役らしいな。」

火垂はハミングバードの腹をかっ捌いたナイフを取り出して目の前をチラつかせる。

「さて、あんたの組織の事喋ってもらうわよ?」

「ふ、ふん。誰が……」

火垂が無言で傷を撫でる。それだけで激痛が発生するが、ハミングバードは悲鳴を上げない。

「あら、拷問に慣れる訓練でもされてるのかしらね?」

さらにツンツンと傷をつつく。ハミングバードが唇を噛み締めて悲鳴をこらえる。

「そうそう。縫った糸はとっとと抜糸したから傷が開いた時には……ふふふ。あ、勿論殺さないわよ?また縫ってちょっとくっついたらすぐに抜糸してを繰り返すだけだし。」

「ひっ……!」

(うっわぁ……)

最早尋問ではなく拷問に変わっている。

もちろん、糸は抜糸してないから傷が開く確率は低いが、開いたら大惨事になる。回復を促進する生体ノリパットがあっても流石にキツイだろう。

「そうそう。殺される時は楽に殺されると思わないで?そうねぇ……腹をかっ捌いて内臓引きずり出して殺すのもいいしかっ捌いたらガストレアの軍勢のど真ん中に放置して内蔵を食わせるのもいいし……」

ハミングバードの顔色はただでさえ血を失って白かったのが、もっと白くなっている。

もういっそそのナイフで首を刺して殺してくれとも思ってるかもしれない。

「聞く意味ないけど……そうね……まず、あなたの名前は?」

「……」

「言えっつってんのよ。」

火垂が問答無用でナイフの底部を使って傷を殴る。

「アガッ…………久留米……リカ。」

「そう。久留米リカね。じゃあ、次に……あんたの太腿にある五芒星のマークと羽根。このガストレアの写真と同じよね?これは何なの?」

「……」

「あ、そうそう。自決用に口の中に青酸カリ仕込んでたの知ってるから。勿論口に手を突っ込んで取り出したわよ。あと下着の中に仕込んであった蓮太郎曰く致死量の毒が入った小型注射器も取ったし胸に埋め込んであった機械は壊したから死ねないわよ?」

「…………」

「あっそ。」

火垂は無関心気味にリカの傷口を蹴る。

「イギッ!!」

「……」

今度は、火垂が引き出しの中からペンチを取り出してリカの爪を挟む。

「火垂。流石に爪は止めろ。」

「お断りよ。」

蓮太郎が止めるが、火垂はそのままリカの爪を剥ぎ取る。

「イッ…………ァァァァァァァァッ!!」

「おい火垂!」

「……駿見さんの分よ。」

「……やっちまったもんは仕方ないがもう止めろ。流石に拷問は見てられない。」

「尋問よ。」

「間違いなくこれは拷問だ。」

蓮太郎はすぐにリカの指を治療する。

火垂は気に食わない顔でペンチを投げ捨てた。

「で、いたぶるの無しでどうやって吐かせるのよ?こいつ、ある程度の訓練は受けてるから餓えや脱水症状くらいじゃ吐かないわよ?」

「んな事言われてもなぁ……」

「ここに電撃棒があるわ。」

「馬鹿野郎。」

火垂がどこからか持ってきた拷問用の電撃棒を即没収する。

電気の流れる部分をガッチリ触ったが、蓮太郎には全然通じない。

「まっ、吐かないなら吐かないでいい。」

「それだったらここで殺すわ。足手まといは増やさない。」

「助けた意味が無いだろ。」

「逆に聞くわ。口を割らせないなら助けた意味はないわ。」

「いつか吐いてくれるのを期待しよう。」

「ふざけないで。そんなの気長に待つのなら殺したほうがマシよ。」

火垂がペンタトルーパーの銃口をリカへと向ける。が、リカはとっとと殺せといった顔をしている。

「……やっぱダメ。そんな顔するんなら殺さないで……」

ペンタトルーパーの空マガジンをリカの傷口へ投げぶつける。

その瞬間、リカの顔が苦痛一色に染まる。

「ふふふ……こっちの方が断然楽しいわ。」

「火垂!」

「チッ……」

火垂はつまらないと言った顔をしてソファーに寝転がる。

蓮太郎も特にやることはないのか、リカをそのままにして椅子に座って目を閉じた。

「……メモリーカード。」

リカが呟く。

「メモリーカードに、重要な事が書き込まれているって言ってたわ。」

「……火垂。」

「知らないわね。」

「そんなわけ無いわ。」

「事実、知らないわ。」

「……そう。」

「他は?」

「私は実行部隊よ。」

つまり、リカは下っ端で、何故蓮太郎と火垂を殺すのかは知らされていないという事だ。

「そんじゃま……とりあえずやる事にはメモリーカードの事を加えておくとして……明日になったらこのガストレアの死骸を探しに行こう。まだ焼かれてなければ手がかりになると思う。」

「無駄足になんなきゃいいけど。」

蓮太郎と火垂は目を閉じ、暫しの休息を堪能する事にした。

のだが、

「なぁんで警察に囲まれるのかしら?」

「タクシーの運ちゃんが言ったんだろ。どうしようもない状況だったんだろ。」

「そう。これも全部こいつの属してる組織の仕業ね。」

「どうする?」

「逃げるわよ。警察とやりあって公務執行妨害で捕まりたくないし。」

そうかい。と蓮太郎は短く返事し、リカの手錠を一旦外して椅子から離した後、もう一回つけ直し、抱える。

火垂もへヴィマシンガンとペンタトルーパー、着替えと必要最低限、生活に必要な物を入れた鞄を持った。

「アテは?」

「プランB。」

「ないって事か。」

「よく分かったわね。」

「家にゲーマーが居候しててな。お前は?」

「鬼八さんのプレイを横で見てたわ。」

蓮太郎は火垂も抱えた後、一般人には知覚できない速度で窓から飛び出した。リカの傷に響かないよう、衝撃はなるべく殺しながら。

 

 

****

 

 

「あーたーらしい朝が来たっと。」

「ぜーつぼーのあーさーだ。」

「おいこら。」

「希望なんてこの腐りきった世界にあると思う?」

「それもそうか……」

少し遠くの彫刻工場だったらしい建物で一晩明かした蓮太郎達。付近には毛布が三つ散乱している。

「おい元気か、リカ。」

蓮太郎は廃材に手錠を括り付けられたリカに声をかける。

「名前で呼ばないで……」

リカは蓮太郎がかけた毛布が暑苦しかったのか、蓮太郎が起きた時には毛布を床に落としていた。

蓮太郎と火垂が起きるよりも早く起きていたが、意識は朦朧としてるようで、脂汗もかなり浮かんでいる。さらに顔色もかなり悪い。

「……火垂、鎮痛剤あるか?」

「嫌よ勿体無い。」

「そうよ……別に、いらないわ……」

「無茶いうな。お前、その様子だと昨日の夜からずっと痛みを我慢してたろ。火垂、ここで痛みで足手まといになられても困るだろう。」

「……チッ、今回だけよ。」

火垂は舌打ちしつつも鞄の中から救急箱を取り出し、注射器を蓮太郎に投げ渡す。

それが鎮痛剤だと確認すると、リカに注射する。

暫くすると、リカの顔色は幾分良くなった。少し荒かった呼吸も大分安定している。

「俺はリカの包帯を変えたりしてるから、火垂は自分とリカの分の飯を買ってきてくれ。」

「蓮太郎は?」

「要らねぇからその分腹一杯食え。って、そういえばリカの内蔵は大丈夫だったのか?」

「えぇ。奇跡的に内蔵には傷一つついてなかったわ。」

「一応、消化にいいものを買ってきてくれ。」

火垂ははいはいと二つ返事で財布だけ持って彫刻工場の外に歩いていった。

蓮太郎もリカの服を下着が見えない程度に上げて少し赤く染まった包帯を取って新しい包帯に変える。

後数日もしたらこの御時世のため魔改造された生体ノリで傷も塞がって抜糸が出来るだろう。

「……言っとくけど、まともな情報は知らないわよ。」

「知らないなら知らないでいい。ただ、目の前で死なれると気分が悪くなるだけだ。」

「命を狙ったのよ?」

「核でも俺は死なねぇよ。」

はい終わり。と言って服を元に戻すとリカの手錠を外した。

「……何のつもり?」

「もうすぐ飯だし手錠あったら不便だろ。」

「逃げるかもしれないわよ?」

「逃げれるもんなら逃げてみろ。」

ふわぁぁ……と欠伸をする蓮太郎。

そんな間抜けヅラの蓮太郎を見て、リカは地面に散乱していた粉を掴んで蓮太郎に向けて投げる。

「うぉっ!?」

まさかいきなりやってくるとは思わなかった蓮太郎はこれに驚く。

リカはその隙に傷に手を当てながら出口へと走り出す。が、

「言ったろ?無駄だって。」

一歩踏み出した所で羽交い締めにされて持ち上げられ、無力化された。

「……どうやらそのようね。」

「流石に外を出歩く時に幼女に手錠かけてたら通報されかねんからな。ついでに、逃げるのはやめてくれ。手間が増える。」

「誰が幼女よ!!」

「十二歳児相当の身長しかない奴がいう事か?」

「ぐぬぅ……」

リカを下ろすと、蓮太郎は毛布をちゃちゃっとたたむ。リカも近くの壁を背につけて座り込む。

暫くすると、寝息が聞こえてきた。昨夜は痛みで眠れなかったのだろう。蓮太郎はたたんだばかりの毛布をかけると、手持ち無沙汰のまま、火垂を待つ。

「戻ったわよ。」

十分程して、火垂が戻ってきた。手には食料が入ってるらしい袋が下げられている。

「はい、蓮太郎の分。」

火垂が蓮太郎に袋の中から取り出したサンドイッチを手渡す。

「いいのか?」

「私達だけで食べるのも悪いと思って……って久留米の手錠、何で外してるのよ。」

「あいつに逃げる意思は無いよ。逃がさないしな。」

「……まっ、それならいいわ。」

火垂も自分の分のパンを取り出すと、蓮太郎の横に座って食べ始めた。

「……そういえば、火垂って刺されたんだよな?」

すぐに食べ終わった蓮太郎がまだ食べている火垂に尋ねる。

火垂の服にはナイフ大の穴があいていたし、血も滲んでいた。

「えぇ、そうだけど?」

「気を付けろよ?流石に心臓とかやられたら死んじまうだろ?」

「心臓やられても首が繋がってれば生き返るわ。それに、私は絶対に死ねないから。」

「……どういう事だ?」

パンを食べ終わり、指についたパン屑やジャムを舐めてとる火垂。

「異能生存体っていうやつなのよ、私。」

「異能生存体?」

「例えどんな時でも、死ぬ事がないの。目の前で銃を撃たれても不自然な軌道で顔の横を通って行ったり、目の前に迫ってきた車も急に真横に逸れたりね。死神に嫌われてるのよ。」

火垂は懐からナイフを取り出すと、真上に投げた。

ナイフは確実に火垂の後頭部に刺さる軌道だったが、何故かナイフはクルッと半回転し、底部の部分から火垂の頭に落ちた。

「何度やっても同じよ。」

その後、五回やったが、火垂の頭にナイフが刺さること無かった。

「けど、撃たれる時もあれば刺される時もある。油断したら酷い目にあうのは確かね。」

「なるほど……」

「例え死んでもすぐに蘇生するから、寿命で死ぬ以外は死ねないのよ。」

「難儀な体質だな。」

「私という異能生存体を生き残らせるため、無意識にいろんな事が起きているって駿見さんは言ってたけど……鬼八さんが殺されたのも、もしかしたら私がこうして生き残るために起こったのかもしれないわね……」

「……」

「……って、何で会ってから数日の男にこんな事話してるのかしら。」

やめやめ。と火垂は言うと、ゴミを袋に突っ込んでリカを叩き起した。

「……まぁ、水原の忘れ形見のお前が自分は傷ついてもいいって思っても、俺がそんな事させないけどな。」

早く行くわよと火垂に急かされ、蓮太郎は二つ返事で腰を上げるのだった。

 

 

****

 

 

「えっ?もう回収された?」

「あぁ、三十分前に来たばかりでねぇ……いやぁ、残念だったね。」

リカを連れてガストレアの死体を収容する施設にやって来た蓮太郎と火垂は火垂のイニシエーターという立場を利用して中に入った。リカは蓮太郎の親戚の子で今日は親がいないため、預かっているという設定で連れてくるのに成功した。

ショッキングな死体もあるので民警の仕事とは関係が無い設定のリカは目隠ししているが。

ちなみに、蓮太郎は100円ショップのサングラスを買ってきてつけている。

「一歩遅かったわね。」

リカの言葉。蓮太郎と火垂は舌打ちをする。

「……ん?可笑しいな、回収日は今日じゃないぞ?」

係員である柴田の言葉に蓮太郎と火垂が反応する。

「おい、もしかして……」

「久留米リカ。どうなの?」

「……」

「言うのよ。」

「……えぇ、そうでしょうね。間違いなく私達の組織の人間だわ。」

リカの言葉に火垂が小さくガッツポーズをする。

「じゃあその回収に来た人達は違う業者の人だったりする?」

火垂が柴田に質問をする。

「いや、何時も通り永原運輸さんで同じ人だったよ。違う人が来たら怪しんで止めるだろうしね。」

火垂の顔が一気に不機嫌に変わる。

「……殺されたい?」

「息がかかってるとは考えないの?それに、殺してくれるなら本望よ。」

小さな声でボソボソと話す火垂とリカ。

火垂が舌打ちをしてリカの傷口を叩く。リカが傷口を抑えて蹲り、柴田が心配するが、持病の突発性腹痛だと火垂が説明した。

「けど、呼び出した方がいいかもしれないわよ?いっつつつつ……」

「……ここはリカの言う通りにしよう。捕らえたら有益な情報を聞けるかもしれん。」

「……そうね。でも、どうやって?」

「適当なガストレアにペンタグラムでも書けば?」

「そうね。シンプルにそうしましょう。」

ボソボソと相談し、作戦を決める。

「ねぇ、ちょっと私達に協力してくれない?」

「な、何をする気なんだ?君達は。」

「何も聞かず協力して。じゃないと口封じに殺されるわよ。」

「き、君達は何に首を突っ込んでるんだ?」

「少なくて一人の冤罪晴らし。多くて東京エリアの破滅を防ぐ事になるわ。」

「……分かった。君達に協力しよう。そうした方がいいのだろう?東京エリアの救世主君?」

柴田の言葉に蓮太郎は肩をすくめるのだった。

 

 

****

 

 

「さぁて、餌は撒いたし後は待つだけ。」

適当なガストレアに油性ペンで五芒星のマークを書いて柴田に五芒星の書かれたガストレアがまた運ばれたと連絡してもらい、再び回収者に来させる事にした。

ちなみに、収容所が見えるファミレスに蓮太郎達はいる。

「間違いだったらどうするの?」

リカが皮肉混じりにジュースを飲みながら話しかける。

「その時はごめんなさいだ。」

「お気楽者共め。」

蓮太郎と火垂が同時にブラックコーヒーを飲み干す。火垂が涙目になる。

「大人ぶるなよ。」

「黙りなさい。」

はいはい。と蓮太郎が返事して外に意識を注目する。

雨がシトシトと降っていた。だが、その中で無骨なトラックが収容所の前に止まった。

「……行くぞ。」

蓮太郎の言葉に火垂が頷き、リカが溜め息をつきながら立ち上がる。

そして、外に出て蓮太郎の上着を傘替わりにトラックからは見えない位置でトラックが出るのを待つ。

そして、トラックに落書きしたガストレアが運び込まれ、トラックが動き出した。

「蓮太郎、タクシー拾って……」

「お前らはここにいろ。」

「なんで?」

「ミニガンがあった。」

「ッ!?」

蓮太郎はトラックの二台を隠す覆いの中から確かに蓮太郎はミニガンを見た。もし、火垂かリカが撃たれれば一瞬でミンチになって死んでしまうだろう。

「……なら、あなたが私を守って。」

「正気か?」

「傍観者出来るほど大人しい性格じゃないのよ。」

蓮太郎が溜め息をつき、リカを抱える。

「着いてこれるか?」

「時速130kmならこの靴で出るわ。ゴーグル欲しいけど。」

「ならいい。行くぞ!」

トラックが見えなくなったところで蓮太郎が火垂に合わせて走る。

火垂のブーツがギュィィィィィンッ!!と音をたて、火垂の体が一気に引っ張られ、走り出す。

「これ、目立つわね。」

「どうせタクシーで尾行しても目立つさ。サングラスかけるか?」

「あなたの顔が割れるのも駄目でしょ?付けときなさい。」

「予備があるが?」

「新手の馬鹿ね。私達。」

火垂が蓮太郎の予備のサングラスをかける。完全に怪しい高速移動するキチガイの完成だ。

そんなキチガイに気が付かない訳もなく。

「トラックが速度を上げた。気付いてるな。」

「最高速度でやっとってとこね。行くわよ!!」

「は、吐きそう……」

口元に手を当ててるリカを無視し、走る。

ETCがあったが、そこは蓮太郎が火垂を抱えて飛び越えた。

「こんな事したら逮捕されそう。」

「グラサンあるからバレねぇよ。」

「おぶっふぇ……」

蓮太郎ならすぐに取り付けるが、火垂がいるため、どっこいどっこいの速度でしか走ることが出来ない。

そして、不意に覆いがとられ、中からぶっとい黒い物が現れる。

「わぉ、ミニガン。」

「なら俺がかく乱する。」

蓮太郎が不意にトントントンと走りながら反復横跳びを開始する。そして、

「マジシリーズ、マジ反復横跳び」

「や、止めてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

蓮太郎が何人にも分身した。

火垂が唖然とし、ミニガンの照準も完全に忘れ、ミニガンを構えている人物も開いた口が開いて塞がらない状態だ。しかもそのままトリガーが押されて他の乗用車が巻き込まれる始末。

これが反復横跳びと言うのなら、全国の反復横跳びを得意としている人物に真っ正面から喧嘩を売っている。しかも蓮太郎はムカつくほど真顔だ。

「このまま突っ込んで占領するわ。」

「え、えぇ……」

そのまま反復横跳びしながら蓮太郎は進んでいく。正直言って気持ち悪い。

そして、トラックがトンネルに入ったその瞬間……

「お邪魔しマンモス。」

荷台に蓮太郎が侵入。そのまま流れるようにミニガンを破壊し、乗り込んでいた二人を無力化。指弾で前方の運転手を気絶させ、すぐに運転手を退かしてブレーキをかける。

「よし、無力化完了。後はガストレアの付近の細胞を切り取って……よし、終わった。」

「蓮太郎!すぐに警察が来るわ!逃げるわよ!!」

「よし、全速前進だ!ドライアイス買って帰るぞ!!」

そのまま蓮太郎と火垂は鮮やかに離脱した。




リカちゃん拷問されるの巻。生きてるから問題ないよね!!

そういえば、このネタで始めた小説ももう半年以上続いてるんですよね……何故こんなに続いてるのかww

そして現在スターウォーズを4、5、6、1、2、3の順で見ています。双刃のライトセーバーがくっそカッコイイ。ミレニアムファルコン号もカッコイイ

次回は五翔会サイドの話をちょっとやってすぐにソードテール戦だと思います

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