東方翔霊録~守りたい未来~   作:来翔

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どうも来翔&優愛です。
今回から終章スタートです。
そして、今回は未来へ歩み続けるミレイの事を書きます。
では、本編


終章
未来へ(ミレイ)


あらすじ

輝月に勝った翔聖だったが破壊の矢の出現を阻止するために、1人崩れる塔に残り、破壊の矢を破壊した。

翔:「約束は守るさ、霊夢......」

 

〜決戦から数週間後〜

 

〜紅魔館〜

 

咲:「ほらほら、忙しいんだから、動く!」

ミ:「は、はい!」

 

ミレイは現在、紅魔館で生活している。前と同じように思えるが、現在はメイドとして働いている。

因みにメイド姿は様になっていた。

しかし、どうしてミレイがメイドになっているのかと言うと、それは数日前に遡る。

 

〜数日前〜

 

レ:「え?紅魔館で働かせて欲しい?」

ミ:「はい! お願いします!」

 

突然の要望にレミリアは困惑していた。確かに、人手が増えれば咲夜は楽になるだろうが、全く仕事をしていない、素人のミレイに紅魔館のハードな仕事は辛いだろうと思われる。

 

レ:「別にいいけど......。でも、急にどうしたのよ」

ミ:「はい......。私は、秦羅君に危険だからと紅魔館にいました。私は、その世話とかをしてくれた恩返しがしたいんです!咲夜さんとかが働いているのに、私は何もしてないので」

 

レミリアはぽかんとしていた。ミレイの観察力なら咲夜の仕事を見ただけで厳しい仕事だと判断出来るはずだ。

なのに、進んでやろうとするのだ。

呆気にとられる。

 

ミ:「お願いします!」

 

レミリアは迷っていたが、ミレイの真っ直ぐな瞳を見て

 

レ:「分かったわ。今から、紅魔館のメイドとして雇ってあげるわ。決めた以上、辞めたくなっても辞めなせないから」

ミ:「はい!一生懸命頑張ります!!」

 

〜そして、今に至る〜

 

フ:「む〜」

 

ミレイがパタパタと忙しくなく動いてるなか、フランが不機嫌そうな声を出す。

 

レ:「フラン、どうしたの?」

 

そんなフランを見てレミリアが近づく。

フランが不機嫌なのは、1つだけと思われる......

 

フ:「お姉様......。ミレイったら忙しいからって私と全然遊んでくれないの!」

 

やはり、ミレイが遊んでくれない事だった。

ミレイは、あまり構ってもらえないフランとよく遊んでいたのだ。そのため、ミレイによく懐いている。

 

レ:「ふふふ、そんなにミレイが好きなのね」

 

フ:「うん! 大好き♪ だってね、お姉様」

レ:「ん?なにかしら?」

 

レミリアは椅子から身を乗り出しているフランを見て、微笑みつつ問いかける。

 

フ:「ミレイはね、私のワガママを嫌な顔しないで聞いてくれるの!」

 

フラン曰く、流石に無理なものは断られている様だが、出来るものは実行しているらしい。

 

レ:「ふふふ、そうなのね。なら、いい子で待ってれば褒めてくれるかも知れないわよ?」

フ:「分かったわ、お姉様」

 

フランの笑顔にレミリアは微笑む。

 

レ:「......」(フランがここまで懐くなんて.....やるわね、ミレイ)

 

そして、レミリアはふと思い出す。

 

レ:(そう言えば.....ミレイって、皆から好印象持たれてたような)

 

〜回想〜

 

美:「ミレイさんですか? 優しいですよ? 暇な私の話相手になってくれます。たまに咲夜さんのナイフに巻き込まれますけど」

 

パ:「ミレイ? 優しいわね。 ふらふらってなった時にすぐに助けに来てくれたもの。その場にいたらね」

 

小:「ミレイさんは優しい人です。たまにお仕事を手伝ってくれます!」

 

咲:「たまに手伝ってくれますね。そして、可愛いです」

 

〜回想終了〜

 

レ:「ミレイ.....すごいわね」

 

〜そして、数時間後〜

 

ミ:「うみゅ〜.....こんなにハードだったんだ.....」

 

仕事が多方片付いたミレイは、ぐったりとしていた。

それほどハードだったのだ。因みに、ミレイの仕事は、床掃除であった。

たかが床掃除と思うが、館の全ての床を掃除するのだ。たかが床掃除とか思えない。

 

咲:「ふふふ、お疲れ様です」

 

咲夜はぐったりとしてるミレイを見て、ミレイの頭を撫でる。

撫でられたミレイは不思議そうに見つめる。

 

ミ:「咲夜さん?どうしたの?」

咲:「ああ、ごめんなさい。ミレイさんが妹のように見えたので」

 

恐らく、手とり足とり教えたからだろう。

そして、妹と言われたミレイは嬉しそうな表情を浮かべる。

 

ミ:「咲夜さんみたいな綺麗なお姉ちゃんなら、嬉しいな♪」

咲:「ふふふ、ありがとうございます。さてと、少しお茶にしましょうか」

 

ミレイが頷くと咲夜は待っているように指示し、自分はキッチンへ向かった。

 

1人残されたミレイは、空を見ていた。

 

ミ:(もしかして秦羅君は、私がこんな風な行動になるのを予想していたのかな?)

 

ミレイは自分の仮説に頬を紅く染めた。

まだミレイは、秦羅の事を想っているのだ。過去を断ち切ったとはいえ、好きなものは好きなのだ。

 

ミ:(って......いくら、秦羅君でもないかな)

 

ミレイがそんなことを思っていると

 

フ:「ミレイ〜!咲夜がお茶出来たって」

ミ:「うん、分かった。教えてくれてありがとうね、フラン」

フ:「えへへ」

 

ミレイは知らせに来たフランを撫でてやる。

撫でられたフランはミレイの手を握る。

 

ミ:(なんでやれ、秦羅君......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大好きだよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フ:「ミレイ?どうしたの?早く行こっ!」

ミ:「あ、うん。分かったから引っ張らないで」

 

フランはミレイを引っ張っていく。

 

 

彼女は歩み続ける。例え、その道が絶望で溢れていても。なぜなら、彼女は1人ではないからだ。

 

 

続く




どうでしたか?
ミレイは、まだ秦羅の事を想っているようです。
次回は、秦羅の予定です。
では、次回を楽しみに。

〜次回予告〜
秦羅が選択する未来に、彼を救う希望はあるのか

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