東方翔霊録~守りたい未来~   作:来翔

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どうも来翔です
今回はとても懐かしい方々が出てきます
では、本編


月神の塔 最上階へ進む道 (VS魔石獣 前編)

あらすじ

秦羅はヒカルに見事勝利したが 秦羅は疲労や激痛から倒れてしまった

妖:「もう....ばかぁぁぁ.........」

 

秦羅達が四刃のメンバーと戦っているとき 翔聖と霊夢は最上階へ続く階段を上っていた

霊:「ね、ねぇ 翔聖..............この階段長くない?」

霊夢は息を少し切らしている それほど長いのだろう だが翔聖も違和感を覚えていた 今まで上っていた階段とは遥かに長いからだ

輝月はこの塔を天まで届かせたいのだろうか この塔の真実も気になるが翔聖は輝月を止めることだけを考えていた

翔:「確かに長いけど.........ここで立ち止まってると輝月にチャンスを与えるようなものだ 早く進まないと」

霊:「はぁ.........分かってるわよ」

霊夢は翔聖の言葉に渋々と足を動かすと ふとあることを思いついた

霊:「そう言えば あいつがいなかったわね」

翔:「あいつ?」

翔聖は霊夢が指している「あいつ」が分からない 恐らく霊夢がいう「あいつ」とはある少女の事だろう

霊:「カルマよ 緋皇カルマよ ほらヒカルの側にいた女の子」

やはりカルマであった

翔:「カルマ.......ヒカルの側にいた..............あぁ!」

翔聖は霊夢に言われやっとのことで気づいた カルマの印象はすごいはず 見た目は幼い少女なのに強さは秦羅と同等という実力者だからた

翔:「確かにいなかったな ヒカルがいるなら参加してると思ったんだけど 謎だなぁ」

確かに謎である ヒカルが参加してるのならば参加すると思うし秦羅と同等の実力者なのだ 戦力になるはずだ そんなカルマがこの最終決戦に参加しないのは謎である

翔聖と霊夢は上りながら考えていたがある反応により考えを切られる事になる

翔:「せ、聖月が..............」

翔聖の愛刀 聖月が突如としてカタカタ小刻みに揺れ始めたのだ

聖月がこの反応をするのは大きく分けて2つしかない

1つ目は、何かしらの強い妖気を感じ取った事により所持者に知らせる

そして2つ目は、聖月と相反する力....神月が近くにある時

今の反応は恐らく....後者であろう

霊:「神月....つまり輝月が近くに!?」

霊夢の言葉に翔聖が頷くと 突如数メートル先の空間が歪んだかと思えば ある少女が出てくる

翔聖達はその少女を見て身構える

この少女こそが翔聖達の倒すべき敵である

 

輝月だ

 

輝月は優しそうな瞳だがその瞳には冷酷さも混ざっていた

輝:「久しぶりですね 翔聖に博麗の巫女」

輝月は優しい声で話しかけてくる もし輝月の本性を知らなければ取り込まれるであろう 彼女のペースに

霊:「博麗の巫女って 確かにその通りだけど 私には博麗霊夢っていう名前があるのよ」

輝:「これは失敬」

ここで1つ 翔聖達は淡々と話しているものの翔聖と霊夢は輝月の放つプレッシャーに多少圧されている

翔:「っ....わざわざ会いに来てくれたなら嬉しい! 今!ここでお前を討てるからだ!!」

翔聖はプレッシャーに圧されながらも聖月を抜刀する

その行動を見た輝月はとくに構えはしない 何が目的なのだろうか

輝:「ここでの相手は私ではありませんよ」

輝月が指を鳴らすと天井の空間が歪みそこから30は超えるだろうか謎の生物が落ちてくる

翔聖達はこの謎の生物に見覚えがあった 最近は見なくなった

霊:「魔石獣...........!」

そう力を得る代わりに理性を失う魔石が変化した 魔石獣だ

だが、この魔石獣達は人形だがところどころパーツが欠けている ある魔石獣ならば片腕が無く ある魔石獣は指が少ないといった欠陥がある

霊:「なんなの....こいつらは」

翔:「....さぁ」

翔聖と霊夢は魔石獣達を見て言葉を失う

輝:「あぁ その魔石獣は私が力を抜き取った魔石が変化したものです 重要な力を取られたのでそのように欠陥してるのでしょう」

輝月が魔石獣について説明した この時点で輝月は更に強くなったと翔聖は思っていた

輝:「では 、頑張って私の元まで来てくださいね」

輝月は次元を歪め入ろうとすると

翔:「待て!」

翔聖が静止させようとするが言葉を無視して次元の狭間に入っていく

「しゃぁぁ!!」

魔石獣の1体が翔聖達に迫る

翔聖はそれになんとか反応すると切り裂く

翔:「再生しない....こいつらは特殊能力がないんだ」

翔聖は斬っても再生しないのを確認するとその結論に辿りついた 翔聖にしては珍しく頭の回転が早い(翔聖には失礼だが)

しかし特殊能力が無くても数が数である 体力の消費は必須である

霊:「翔聖は先に行って 特殊能力が無いなら私1人でも闘えるわ」

霊夢はここで翔聖の体力を消費させるわけにはいかないと考えたのか翔聖を先に行かせようとする

しかしその肝心の翔聖は

翔:「えっ!?」

霊夢を1人残す事に躊躇していた

霊:「今ここであなたを消費させるわけにはいかないのよ!!」

霊夢は説得するが翔聖は中々動かない

「しゃぁぁ!!」

そんな2人を見たのか魔石獣は突っ込んでくる

それを見た霊夢は思わず翔聖の盾になる形になる 恐らく翔聖を守るのだろう

 

 

 

だがその行為は無駄であった 突っ込んで来た魔石獣が雷撃によって吹き飛んだからだ

霊:(雷撃....ヒカル?)

霊夢は雷撃を見てヒカルかと判断するが 雷撃が飛んできた方向には2本の剣を構えた1人の幼い少女だった

?:「2人は先に行ってください ここは私が食い止めますから」

少女はそのまま翔聖達の横を通ると魔石獣達の前に立つ

霊:「カルマ!!」

翔聖達を救ったのはなんと ヒカルの従者の緋皇カルマであった

カ:「さぁ!早く!」

翔:「霊夢」

翔聖が呼ぶと霊夢は頷き魔石獣の注意がカルマに向いている間に翔聖達は階段を引き続き上る

カ:「さてと............どこからでもかかって来い 魔石獣!!!」

 

続く




どうでしたか?
久しぶりに魔石獣が登場しました
そしてなんと!カルマが助けに来てくれました
さて、カルマは魔石獣を全滅できるのか
では、次回を楽しみに

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