今回で翔霊録は最終回です!
では、本編
決戦から数年間の月日が経った
翔:「霊夢!!」
翔聖は勢いよく永遠亭の扉を開けた。翔聖は顔つきはまだ多少童顔だが、立派な青年に成長していた。(身長は小さいが)
鈴:「翔聖君......落ち着いてください」
翔:「あ......うん」
翔聖は鈴仙に落ち着くように言われ深呼吸をし、落ち着きを取り戻す。
翔:「って!落ち着いてる場合じゃない!霊夢は!?」
再び落ち着きを失う翔聖。成長しても相変わらずである
鈴:「大丈夫ですよ。そこの病室にいますので、安心してください」
鈴仙が指をさした方向を見て翔聖はホッと一息をつくと扉に近寄る。その時、背後から鼻で笑う声がしたので翔聖は思わず振り向いた。
翔聖が振り向いた先には
秦:「相変わらずだな、翔聖」
壁に寄りかかって腕を組んでいた秦羅が立っていた。秦羅は人妖故か、成長せずに姿は少年のままだ。(見た目は少女だが)
翔:「君こそ相変わらず......可愛い、ぶっ!」
翔聖は可愛いと言った瞬間に秦羅に殴られた。やはり、可愛いと翔聖に言われると殴りたくなるようだ。妖夢やアリスといった心を完全に開いてる人物ならば問題ないのだが。
秦:「次は遠慮しないからな」
翔:「は、はい......」
秦羅と翔聖が話していると若干忘れられていた鈴仙が
鈴:「あの〜重要な事を忘れてないかしら?」
口を開いた。翔聖は思い出したような顔をし、それを見ていた秦羅は、やれやれと言わんばかりにため息をついた。
翔:「そうだ!霊夢!」
翔聖は霊夢がいると思われる扉を開ける。秦羅はそれを確認すると気づかれないように去る。
〜部屋の中〜
翔:「霊夢!」
霊:「キャッ!って翔聖。びっくりするじゃない」
翔聖はベットで寝ている霊夢に、ごめんとジェスチャーで伝えると、何かを探す。
霊:「ふふふ......翔聖。ここよ、ここ」
翔聖が霊夢の言葉に反応し、そこを見ると
赤ん坊が寝ていた。
そう、翔聖が急いでいたのは、この赤ん坊に会うためである。
そして、紛れもなくこの赤ん坊は翔聖と霊夢の子供である。
翔:「よかった......無事に生まれて」
翔聖が一息をつくと、その赤ん坊に近づく。
対する赤ん坊は、翔聖をジィーと見ている。恐らく雰囲気からして父親だと認識したのかもしれない。若しくは、誰か分からないから見ているだけかもしれないが。
霊:「女の子よ。私達の娘ね」
翔:「娘.....ね」
翔聖が指を出すと、赤ん坊はその指を握る。握られた翔聖は何とも言えない気持ちになる。
霊:「ふふふ、なら名前を決めないとね。翔聖、何か考えた?」
霊夢の言葉に翔聖は反応すると、無言で夜空を見た。夜空には無数の星が煌めいていた。(竹のせいで若干見えにくいが)
翔:「星夢......」
霊:「え?」
翔:「博麗星夢なんてどうかな。こんな星が綺麗な日に産まれたんだ。ぴったりだと思わない?」
翔聖の提案した『星夢』という名前を聞いて、霊夢は赤ん坊を見やると
霊:「星夢ね、いい名前ね。星夢も喜んでるわ」
赤ん坊の名前は博麗星夢に決まった。星夢はこころなしか霊夢の言う通り喜んでいるように見える。
翔:「星夢は......多分博麗の巫女になるだろうけど、霊夢みたいに寂しい思いはさせない」
霊:「ええ、絶対に」
霊夢と翔聖は星夢を見ながら誓った。
星々は新しい生命の誕生を祝福していた。
どうでしたか?
新しい登場人物、博麗星夢が登場しました!
彼女は果たして活躍するのか!
次回は、今回最終回と言いながらも特別編を投稿します!