東方翔霊録~守りたい未来~   作:来翔

102 / 105
どうも来翔です。
ホワイトデーの時に投稿したかったのですが、遅れてしまってすいません!
では、本編


番外編(ホワイトデー)

ホワイトデー。

それは、バレンタインデーにチョコレートを貰った男性がチョコレートを貰った女性にお返しをする日だ。

因みに、バレンタインデーに貰っていない、又は、あげてない男性と女性にはには無関係な日である。

 

そんなホワイトデーに起こった、1人の少年を見てみよう。

 

 

 

?:「ふぅ.....」

 

冥界にある、白玉楼にて、1人の人物が縁側に座っていた。近くには大きな袋があった。

その、人物は見た目は女性ながらも男性で、名前は、守森秦羅という。

 

秦:「ホワイトデーか.....大変だな」

 

何が大変なのだろうか。1つしか思いつかないが。

 

秦:「まず、これが天子に.....そして、妹紅.....」

 

彼は袋からチョコレートである物を次々と出していく。恐らく、ホワイトデーのお返しだろう。

しかし、まだ、袋にはチョコレートがあった。

 

......ムカつく。

 

秦:「ミレイに......姉さん、こいし」

 

秦羅はまだまだ出していく。秦羅は女顔ながらモテるようだ。悔しい。

 

秦:「そして、これが......」

 

秦羅がラストのチョコレートを出そうとした瞬間

 

幽:「あらあら〜、それは妖夢にかしら?」

秦:「うわぁ!?」

 

幽々子が背後から話しかけた。

そして、秦羅は気づかなかったのか驚きの声をあげる。

 

秦:「ゆ、幽々子! びっくりするだろ!」

幽:「なによぉ〜。私はただ、話しかけただけよ?」

 

正論である。幽々子は驚かすつもりで話しかけた訳ではないのだ。

 

秦:「そうだが......」

幽:「で、そのチョコレートは妖夢にあげるのかしら?」

 

幽々子の問いかけに秦羅は頷く。

 

幽:「そうなのね、遂に、秦羅が男にねぇ〜」

 

幽々子は少しいたずらっぽく言う。まるで、前まで秦羅を女として見ていたように思える。

 

秦:「幽々子......それだと、まるで僕を女に思っていたと思えるんだが」

幽:「気の所為よ、気の所為」

 

幽々子はクスクスと笑う。思っていたようだ。彼を女だと。

しょうがいとは思われる。なにせ、彼は声も顔も女の子なのだから。

 

秦:「気の所為ね......っと」

 

秦羅は立ち上がる。

 

幽:「あら?どこか行くの?」

秦:「ああ、妖夢に渡しに行く。そして......」

 

秦羅は懐を探る。そして、1つの箱を幽々子に渡す。

 

幽:「これは?」

秦:「チョコレートだ。貰った訳ではないが、今までの恩返しとしてかな」

 

幽々子は秦羅からチョコレートを貰うと嬉しそうな表情を浮かべる。

それを見た秦羅は、微笑むと妖夢を探して屋敷の中に入っていく。

 

〜数分後〜

 

妖夢は自室で読書をしていた。

 

秦:「妖夢、ここに居たのか」

妖:「秦羅? どうかしたの?」

秦:「少し、君に用があってね」

 

秦羅はぽかんとしてる妖夢の隣に座るとある箱を渡す。箱はとても、可愛く装飾されていた。秦羅の趣味だろうか? だとしたら、可愛い趣味だ。

 

妖:「なに?これ?」

秦:「開けてみて」

 

妖夢は秦羅の言う通り、箱を開けるとそこにはハートの形をしたチョコレートがあった。

どこから見ても手作り感満載であった。幻想郷にハート形をしたチョコレートが売られているとは思えない。場所によってはあるかもしれないが。

 

妖:「これって.........もしかして」

秦:「そうだよ、お返し。初めて作ったから美味しいかは分かんないけど」

 

妖夢は秦羅のお返しという言葉に大きく目を見開いた。

そして、ハートのチョコレートは秦羅の手作りのようだ。可愛い趣味をしていると言える。

 

妖:「そっか、ホワイトデーだもんね。ありがとう、秦羅。とても嬉しいわ」

 

妖夢は可愛く微笑む。

 

秦:「そ、そう。」

 

秦羅は妖夢の可愛い笑顔を見て赤面する。シスコンの様だが、妖夢は溺愛しているのかも知れない。

 

さて、この後、秦羅はお返しの為に幻想郷を回ることになるのは別の話。




どうでしたか?
秦羅はモテモテなのが分かりました。
では、次回を楽しみに

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。