ホワイトデーの時に投稿したかったのですが、遅れてしまってすいません!
では、本編
ホワイトデー。
それは、バレンタインデーにチョコレートを貰った男性がチョコレートを貰った女性にお返しをする日だ。
因みに、バレンタインデーに貰っていない、又は、あげてない男性と女性にはには無関係な日である。
そんなホワイトデーに起こった、1人の少年を見てみよう。
?:「ふぅ.....」
冥界にある、白玉楼にて、1人の人物が縁側に座っていた。近くには大きな袋があった。
その、人物は見た目は女性ながらも男性で、名前は、守森秦羅という。
秦:「ホワイトデーか.....大変だな」
何が大変なのだろうか。1つしか思いつかないが。
秦:「まず、これが天子に.....そして、妹紅.....」
彼は袋からチョコレートである物を次々と出していく。恐らく、ホワイトデーのお返しだろう。
しかし、まだ、袋にはチョコレートがあった。
......ムカつく。
秦:「ミレイに......姉さん、こいし」
秦羅はまだまだ出していく。秦羅は女顔ながらモテるようだ。悔しい。
秦:「そして、これが......」
秦羅がラストのチョコレートを出そうとした瞬間
幽:「あらあら〜、それは妖夢にかしら?」
秦:「うわぁ!?」
幽々子が背後から話しかけた。
そして、秦羅は気づかなかったのか驚きの声をあげる。
秦:「ゆ、幽々子! びっくりするだろ!」
幽:「なによぉ〜。私はただ、話しかけただけよ?」
正論である。幽々子は驚かすつもりで話しかけた訳ではないのだ。
秦:「そうだが......」
幽:「で、そのチョコレートは妖夢にあげるのかしら?」
幽々子の問いかけに秦羅は頷く。
幽:「そうなのね、遂に、秦羅が男にねぇ〜」
幽々子は少しいたずらっぽく言う。まるで、前まで秦羅を女として見ていたように思える。
秦:「幽々子......それだと、まるで僕を女に思っていたと思えるんだが」
幽:「気の所為よ、気の所為」
幽々子はクスクスと笑う。思っていたようだ。彼を女だと。
しょうがいとは思われる。なにせ、彼は声も顔も女の子なのだから。
秦:「気の所為ね......っと」
秦羅は立ち上がる。
幽:「あら?どこか行くの?」
秦:「ああ、妖夢に渡しに行く。そして......」
秦羅は懐を探る。そして、1つの箱を幽々子に渡す。
幽:「これは?」
秦:「チョコレートだ。貰った訳ではないが、今までの恩返しとしてかな」
幽々子は秦羅からチョコレートを貰うと嬉しそうな表情を浮かべる。
それを見た秦羅は、微笑むと妖夢を探して屋敷の中に入っていく。
〜数分後〜
妖夢は自室で読書をしていた。
秦:「妖夢、ここに居たのか」
妖:「秦羅? どうかしたの?」
秦:「少し、君に用があってね」
秦羅はぽかんとしてる妖夢の隣に座るとある箱を渡す。箱はとても、可愛く装飾されていた。秦羅の趣味だろうか? だとしたら、可愛い趣味だ。
妖:「なに?これ?」
秦:「開けてみて」
妖夢は秦羅の言う通り、箱を開けるとそこにはハートの形をしたチョコレートがあった。
どこから見ても手作り感満載であった。幻想郷にハート形をしたチョコレートが売られているとは思えない。場所によってはあるかもしれないが。
妖:「これって.........もしかして」
秦:「そうだよ、お返し。初めて作ったから美味しいかは分かんないけど」
妖夢は秦羅のお返しという言葉に大きく目を見開いた。
そして、ハートのチョコレートは秦羅の手作りのようだ。可愛い趣味をしていると言える。
妖:「そっか、ホワイトデーだもんね。ありがとう、秦羅。とても嬉しいわ」
妖夢は可愛く微笑む。
秦:「そ、そう。」
秦羅は妖夢の可愛い笑顔を見て赤面する。シスコンの様だが、妖夢は溺愛しているのかも知れない。
さて、この後、秦羅はお返しの為に幻想郷を回ることになるのは別の話。
どうでしたか?
秦羅はモテモテなのが分かりました。
では、次回を楽しみに