東方翔霊録~守りたい未来~   作:来翔

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どうも来翔です
更新遅れてすいません! 寝落ちしてました!
まぁ、今回は番外編です
では、本編


番外編(バレンタイン)

バレンタイン......それは女の子が好きな男の子にチョコレートをあげるイベントだ。いや、老若男女関係ないが。

そして、貰う側の男の子はバレンタインが近づくとそわそわし始める。急にカッコつけたり、黄昏たりと様々である。見てる側としては本人には失礼だが面白い。

さて、そんな事は置いておいて、そんなバレンタインに幻想郷の少女達はどうするのか......

 

 

〜霊夢の場合〜

 

霊:「んー......」

 

彼女の名前は、博麗霊夢。博麗の巫女をしていて、突如幻想郷に迷い込んできた神代翔聖という少年の恋人である。

霊夢は悩んでいた。

 

霊:「翔聖はどんなチョコが嬉しいのかしら......分からないわね」

 

悩みとは、翔聖にあげるためのチョコレートの事だった。恐らく好みを悩んでるのだろう。甘いのか、それとも苦いのか。

 

霊:「まさか、本人に聞くのも。バレたら大変よね......って、あの翔聖が気づく訳ないか」

 

どうやら、翔聖は恋愛に関して鈍いらしい。モテる男の要素の1つだ、羨ま......憎たらしい。

 

霊:「やっぱり甘くていいわよね......甘い味は甘い恋愛みたいだし」

 

霊夢はわけのわからない事を言うとチョコレート作りに専念する。それほど翔聖に惚れてるようだ。

 

霊:「にしても......なんか恥ずかしいわね。男の人にチョコをあげるなんて......少し緊張してきたわ」

 

やはり霊夢も女の子だ。大好きな男の子にチョコレートをあげるのは緊張してしまう。貰う立場だったら緊張しないとは思うが。

 

霊:(まぁ......早く作ってしまわないと、バレンタイン過ぎちゃう)

 

まだまだ時間はあるが、霊夢は急いでチョコレート作りを再開した。

因みにビターではなく普通の甘いチョコレートである。

 

〜神楽の場合〜

 

神:「......」

 

神楽はどこの場所かは知らないがチョコレートを作っていた。なんのチョコレートだろうか。とても気になる。

 

すると

 

詩:「姉さん、何してるんだ?」

 

彼は詩苑。神楽の双子の弟で、四刃の1人だ。因みに神楽も四刃の一員だったがある理由で脱退した。

 

神:「し、詩苑!? いつの間に」

 

普段はクールビューティーな彼女が酷く驚いた。それほどチョコレート作りを見られたのがやばいのか?

 

詩:「そこまで驚かなくても......あ、バレンタインだから作ってるの?」

神:「なっ......」(当てられた......)

 

やはり、バレンタインのためのチョコレート作りであった。

 

詩:「誰にあげるの? まさか翔聖?」

 

翔聖の確率は低いだろうと思われる。理由としては、かつて翔聖と神楽は敵どうしだったのだから。

 

神:「ち、違うわよ!」

 

神楽は顔を真っ赤にして否定する。翔聖にあげるようだ。本当に翔聖はモテる。羨ましい。

 

詩:「ふぅーん、どこに惚れたの?」

 

詩苑は否定を聞きながらもそれが嘘だとを分かったのかイジリを開始する。

 

神:「......敵だった私に優しく接してくれたからよ。それから彼に惹かれ始めた......恋人がいるのは知ってるけど」

 

翔聖の優しいところに惚れたようだ。しかし、彼は霊夢という恋人がいる......報われない恋だと思う。

 

詩:「そっか。でも、普通さ、好きな奴がさ恋人いたら......本命渡せなくないか?」

神:「別にいいのよ......報われない恋だとしても......彼には伝えたいのよ。私の気持ちを」

 

神楽は恋する乙女になっていた。

 

詩:「そうか.........でもな、姉さん」

 

詩苑は真剣な表情になる。それを見た神楽は少し胸が痛くなった。

 

詩:「あいつは.........」

 

 

.........やめて、わかってるから。神楽の脳裏にこの言葉が横切る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩:「鈍感なんだ。多分本命渡しても、気づかないと思う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神:「は?」

 

神楽はポカーンとなる。恐らく彼が恋愛系には鈍いという事を知らないのかもしれない。

 

神:「え、なに、彼.........鈍いの?」

 

詩苑は無言で頷く。

 

神:「そうなの........でも、渡すわ。彼には」

 

神楽は信念を曲げないつもりだ。やはり、神楽らしいと言える。

 

詩:「そっか.........なら、頑張れよ」

 

詩苑はそう言うと退室していく。

一方の神楽は真剣な表情で作っていた。

 

 

〜ミレイと妖夢の場合〜

 

ミ:「これで.........いいかなぁ〜」

妖:「いいと思うわ」

 

ミレイと妖夢は白玉楼にてチョコレート作っていた。

因みに、どうして妖夢が敬語を使わないのかというと、ミレイを親友と認めたからだろう。

 

妖:「それにしても、一緒にチョコレートを作ろうなんてミレイから誘われた時は驚いたわ」

 

どうやら、チョコレート作りはミレイからの誘いらしい。まぁ、妖夢からミレイに誘うのはあまりないと思うが。

 

ミ:「えへへ、ごめんね。でも、お互いに秦羅君が好きなんだから.........どうしてもね?」

 

ミレイは可愛く首を傾げる。全く.........可愛くすれば解決すればいいと思ってるのだろうか。しかし.........とてもミレイが可愛いので許そう。

 

妖:「まぁ、そうね。秦羅には.........渡したいわね。感謝の気持ちも込めてね」

 

妖夢の言葉にミレイは頷く。やはり、秦羅は愛されている。とても、羨ましいほどに。

 

妖:「喜んでくれるかなぁ.........」

 

珍しく妖夢は不安そうな声を出す。そこは、問題無いだろう。

なぜなら、秦羅は冷めてはいるが決して他人の好意を踏みにじる行為はしない。

 

ミ:「大丈夫!秦羅君なら、美味しいって言ってくれるよ」

妖:「そうだね.........うん!」

 

妖夢はミレイの言葉に頷くとチョコレート作りを再開した。

 

〜終わり〜




どうでしたか?
どうして渡すシーンが無いのかと言うと、それは読者の皆様に想像して欲しいからです
では、次回を楽しみに

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