リボーン×東方~外界異変~   作:Lan9393

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四話:訪問者につきスキマ注意?!

フランドールSido

 

お姉様がさとりさんとお楽しみになるっていうなら、私だってこいしと遊ぶもん!

そう意気込んでこいしを弾幕やらを使って誘導する。

あ、ここは誰もいないね!

安心して暴れられるよ!

私は炎の剣、レーヴァティンを振りかざし、こいしに向けて振りおろした。

こいしはそれを軽々と避けた。後ろの森が火事になる。

 

「きゃははっ!こいし!誰か居たよ!」

「あー、ほんとだー」

 

「あいたたた・・・ミーは巻き込まれただけなのですがー」

 

カエル頭がひょっこりと出てくる。

私は面白くなってそっちの方に斬撃を飛ばす。

すると、カエル頭は急に消えた。

 

「!?」

「あ!あそこだよ、フラン~」

「!そこだね!」

 

さすが、無意識!

改めてレーヴァティンを振り回す。斬撃がこいしの指差した方向に飛んでいく。

 

「うわっ、ちょー、ミーばっかり虐めて酷いですよー。これはいつも受けてるようなのと同じくらいひどいですー」

「キャハハハハハハハッッ!!!ホラホラ、逃ゲナヨォオ!」

 

カエル頭が逃げ惑うのを見て、私は狂気に染まってく。

やめて、やめてよ・・・。

また壊すの?せっかく、せっかく外に出られたのに・・・!!!

 

刹那、急な重量感を覚えた。

 

「ミーばっかひどいですー。それだから、バツを受けるですよー」

 

下で逃げ惑ってカエル頭が私を押さえ込んで地面まで落ちて行った。

なんで?!

こいしも驚いた顔をして、硬直していた。

 

「ふ、フラン!?」

 

すぐそこで逃げ惑っていたカエル頭が消えていた。

関節を決められ、動けなくなった。

 

「ミー、そこの女の子知らないですよー」

「「え?」」

「そんな変な厨二じみた格好の子、知り合いにはいませんですがー」

 

私にそんなことしてたカエル頭はバカなことを言い出す。

フランって呼ばれて、自分が答えた?どういうこと、なの?

 

「あんたの名前はなんなのですー?」

「ふ、フランドール・スカーレット」

「ふーん。ミーもフランですー」

 

「「は?」」

 

「・・・・オモシロイネ」

 

ニタリ、と笑みがこぼれる。

そして・・・

 

すべてが焼けたような気がした。

 

—————————————————

 

霊夢Sido

 

私と沢田はただ妖怪を片付けながらスキマがいるであろう所へ飛んでいく。

こいつ、おかしいのね。

グローブから炎が出て、それで飛んでるなんて。

 

「紫ー?」

「・・・」

「なにかしら・・・って結婚する気になったの?」

「結婚?!」

 

沢田が顔を赤くして、慌て始める。

私は説明してなかったのを思い出す。

まあいいか、どうせ説明する気もないし。

 

「ちょ、どういうことだ?!結婚とか、聞いてないぞ!」

「言ってないもの」

「おい!!」

「ふふ・・・一緒に戦ってきて、その息のあいよう・・・やっぱり博麗の巫女に相応しい力をもつもの」

「まだ言ってるのね、紫」

 

呆れてしまうじゃない。

紫は「言うわよ?」と笑った。

沢田も呆れてきたのか、苦笑していた。

 

「さて、沢田綱吉」

「え」

「あなたには帰ってきて欲しい人がいる、違う?」

「・・・うん。二人」

 

紫が聞いた瞬間、沢田の表情に陰がさす。

・・・二人?

 

「リボーンと、笹川京子」

「・・・!」

 

沢田がびっくりした目を紫に向けた。

紫はなんでもお見通し、とばかりに微笑んだ。

 

「あなたたちに、タイムスリップする方法をあげるわ」

「嘘、だよな」

「まさか、スキマにいじれない境界なんてないわ。・・・多分、ね」

「・・・」

「あなたたち当事者は、この事によって過去へ送られたという記憶を失う。その代わり、今のあなたの戦い方が、体に残ってるの。そして霊夢たちはすべてを忘れてあなたたちの世界に馴染む。住みやすいようにね。でも親はいない。ここまではいいわね」

 

私と沢田はうなずいた。

 

「そして、今日になったとき、すべてを思い出す。チャンスは一度切り、よ。もう送ることはできないわ」

「・・・いかせてください、過去に」

「沢田・・・?」

「俺は助けたい。そして、今日に連れてきたい。リボーンと京子ちゃんを」

 

しっかりと紫を見据えて、沢田は言った。

拳は握り締められていて白くなっていた・・・。

私は笑った。

 

「気に入った。私も手伝うわよ、沢田」

「博麗さん・・・」

「霊夢、よ沢田。紫、お願い、沢田を全力でバックアップできる立ち位置にしてくれるかしら?」

「できないことはないわ。わかったわよ、霊夢・・・頑張りなさい♪」

「うるさいっ」

 

スキマに吸い込まれる。

沢田を抱き寄せて、迷わず、過去に行けるように。

私は願った。




次回から過去に行きます。多分。

ここでフラグが立ったとか言わない。
絶対空気になるキャラいるから、これ・・・。

ではでは、京子に告白未遂したあとくらいになります。
また次回!

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