リボーン×東方~外界異変~   作:Lan9393

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三人の視点から。

霊夢、妖夢が合流します。


一話:訪問者につき頭上注意?!

???Sido

 

  『ボンゴレファミリー』ーーー。

そこのボスになったオレは城をたてて、地域ならず世界を守るための自警団として、マフィアを栄させた。

もう、ボスになりたくないと泣いたあの時が懐かしいな。

アイツは、いないけど・・・・。でも、いると信じてる。

そうじゃなきゃ、未来を変えてきた意味もない。

と何時の間にか思い出に浸っていると、コツリと額が叩かれる。

それまでまったく気づかなかった、戦友の姿がそこにあった。

 

「や、綱吉」

「炎真・・・なんだい?久しぶり・・・ではないけど」

「うん。外が騒がしくってね。どうせなら一緒にと思って」

「そうか。じゃあいこうか・・・どうしたの?」

 

オレが椅子から立ち上がった瞬間、ボンゴレの一員が部屋に駆け込んでくる。

血まみれで、傷だらけ。

なんでだ。

 

「ぼ、ボス!!ただいま、謎の物体と少女たちの交戦が、ボンゴレアジト上空で行われている模様!ボンゴレ一員も、守護者さんたちもみんなで戦ってます!流れ弾がーーがふっ」

 

報告しようとしている人は、あまりに早くしゃべりすぎたおかげで吐血した。

オレは未だにしゃべろうとしている人の隣へ駆け寄り、制止させた。

 

「しゃべらないで。わかったから。炎真、近くの人に救援お願い。先いってる」

「うん、わかった」

 

オレは、走った。

 

 

 

外へ出ると、そこは戦場だった。

よくわからない生物と、少女が戦っていた。

な、なんだあれ!オレはただ走って行った。

そのうちの一人、紅白の巫女服の人の元に!

 

—————————————————

 

??Sido

 

  雑魚妖怪をなぎ倒していると、急に目の前に男が現れた。

つい構えていた封魔針を隠す。

男はオレンジの炎を纏った拳を妖怪の頬にぶつけ、そのまま上にあがり別の妖怪を蹴り倒す。

 

「・・・なにしてんのよ」

「ああ、悪い。女が戦ってるのを見て・・・危なっかしくて」

「余計なお世話。他に加勢しなさいよ」

 

女扱いされた・・・。

女子率の高いうちでは、私はあまりそういう風に言われるのが少なかった気がする。

気がする。せめて見栄を張らせてほしい。

つい、つっけんどんな態度を取るが、厳しかったのは事実。

それに対して男が口を開いたよう。

こっちに背向けてないで正面から話してくれないの?こいつは。

 

「目についたのが君だったから」

「・・・だから、余計なお世話っていってーーーなにしてんのよ?!」

 

言い終わる前にそいつはまた妖怪に攻撃していった。

私はそいつの後頭部に封魔針を投げる。

そいつはやすやすと避け、妖怪への攻撃を再開した。

 

「・・・・・・危ないだろ」

 

こっちを向いてきた男は、どこか見たことのある顔。

ああ、確かこの世界最強はこいつだったっけ?

名前が思い出せないけど、紫から見せてもらった写真と似てる。

・・・・そうすると、この異変の原因が思い出される。

とりあえず邪魔。退かさせたい。

 

「邪魔なのよ」

「・・・そうか」

 

そう言った男はまた戦闘を始める。

人の話聞け・・・!

また新しい男がこちらに寄ってくる。

 

「炎真、他の人に加勢を。できればみんなに言ってくれないかい?」

「わかった」

 

そう言って、炎真というらしいやつは何処かへ飛んで行った。

 

「・・・あんた名前は?」

「沢田綱吉」

「沢田ね。私は博麗霊夢。ちなみに、こんなくだらない戦闘に巻き込んだのは詫びないわ。関わってきたのはそっち。・・・ま、発端はあなただけど」

「はぁ?!」

「これ以上の質問はもっと向こうにいる重要人物との対面を果たしてからよ」

「あ、ああ」

 

私は沢田と飛んで、妖怪を蹴散らしながら向こうへと向かった。

 

—————————————————

 

???Sido

 

  息が切れる。

こんな量の妖怪と戦ったことなんてない。

最高で三匹。やっぱり修行が足りないのか?

私は、刀を一閃させながら、余計なことを考えていた。

すると、ふと背後に迫る殺気。

急に現れたもので、咄嗟に判断が出来なかった。

見てみると、飛んでくるのは槍。

狙うは心臓。

・・・これは、死んだ。

半分しか生きてないといっても、死は恐ろしいものです。

 

キィンッ

 

刹那、間に割って入った男の方が槍を打ち上げ、妖怪の胴を切り裂く。

刀の使い手さんらしい。

 

「大丈夫か?!」

「は、はい!」

「背中は任せろ。味方だ!」

「・・・了解しました!」

 

男の方は、そのまま庇うように刀を振るっていた。

どこか・・・かっこいい。

私も負けないと、刀を再度握る。

と、ふんわりと妖怪を押し退けて降りてくる人がいた。

否。人で在らず。霊で在る。

私、魂魄妖夢が住み込みで働いている白玉楼の主であった。

 

「残念だわ、妖夢。霊夢の側に付くなんて」

「幽々子様ーーー申し訳ありません」

「誰だ?!」

「お初ね。私は西行寺幽々子。そこの魂魄妖夢の主人よ」

 

男の方が息を呑むのがわかった。

話の展開に追いつけないのだろうか?

 

「・・・俺は山本武。一応、寿司屋の息子なのな!」

「あら寿司?まあ・・・いいわ。さ、二人とも。私が相手よ」

 

私も息を呑む。

山本さんというらしいその方と刀を同時に構える。

幽々子様はただ笑っていた。




プロローグからの流れで。
綱吉と霊夢が、妖夢と山本が合流しました。
友人に山本難しいって言われたけどがんばるもん。
めげないもん。

では~。

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