リボーン×東方~外界異変~   作:Lan9393

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はい、大変お待たせしてしまいました。
ここから、少々ディーノの過去編?っぽいのはいります。

N氏「このネタとこのネタ、どっちからやる?」
俺「どっちでもよくね?」
N氏「あ、でも、お前最新話のあとがきでディノレミやるって言ってたよな」
俺(言ったっけ)

はい、未定とは言いましたがそれらしきことは言ってました。
N氏ごめんね、殴らないから殴らないで。

というわけで、ディーノと少女の奇行(?)、はーっじまーるよ~


二十八話:ディーノと少女

ディーノside

 

「いって・・・。また転んじまった・・・」

 

 俺はそんなことをぼやきながら、打った頭を押さえ、あたりを見渡した。

周りには人がいない、それを確認したとき、ふぅと息を吐いた。

 

(よかった・・・)

 

なんでそう息を吐いて胸をなでおろすのか。

さっきの言葉を聞いてわかる通り、俺はよく転ぶ。

当然、よく転ぶのならば見る人はいるわけで。

いつもなら、転ぶと「ヘナチョコディーノ」とからかわれるか、無視されるか。その二つだけではない、睨んでくる奴だっている。

・・・マフィアこえぇよ。

 

「友達、作れよボス」

「しっかりやれよディーノ」

 

ロマ―リオと親父の言葉がよみがえる。

その二人が、俺が今入っている学校に入る前、そんなことを言ってくれたのにな・・・。

申し訳ない気持ちを抱きながら、天井を仰ぐ。

天井をぼんやりと眺めながら廊下を歩いていると、ドンッと何かにぶつかってしまった。

それがなにか視認する前に、それは、

 

「きゃっ」

 

・・・短い悲鳴を上げた。

誰かにぶつかってしまったようだ、俺は急いでその人の背中に手を添え、支えてやりながら声をかける。

 

「わりぃ、大丈夫か?」

 

慌ててその人に怪我がないかを確認する。

あまり固くない体。

支えてるのも楽だと感じるほど軽く、体格は小さめ。

・・・少女、だった。

しかも、その子の顔は真っ赤で、俺はつい怒らせてしまったのか?と不安に思ってしまった。

 

「・・・」

「あーっと、痛いところはないか?」

 

顔を覗き込みながら俺は問う。

少女は真っ赤な顔のままこちらをジロリとにらみつけるように見ると、ふいと顔をそむけてしまった。

 

「・・・ちゃんと、前見て歩きなさいよ!」

 

俺を小さく押して支えていた手を払うと、彼女は早足で歩いて行ってしまった。

小さめな子だった。

 

「・・・あの子も、マフィア関係者なのか・・・?」

 

この世界は非情だなぁ、なんて。

俺はそんなことを思いながら、また歩き出す。

今度はちゃんと前を向いて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 数日後。

俺は食堂で昼食をとろうとしていた。

・・・こんなところで、またドジだけはしたくない。

そんな思いで昼食をもって席につく。

と、目の前に誰かが座ったような気がした。

 

「ちょっとあんた・・・いいかしら?」

「ん?」

 

俺はその子の顔を見やる。

 

(誰だっけ、この子・・・)

 

どこかであったような感じがする。

(失礼がないようにそっと)彼女の顔を見る。

そして、彼の中で一つの答えが導き出された。

 

(ああ、・・・あー、何日か前にぶつかった子だぜ・・・なんか、表情が硬いし、マジで怒ったのか?)

 

表情が硬い、とはそのままの意味で、彼女の表情は怒ってます、と言っているような顔だった。

そうであるかは俺にもわからない。

しかし、怒っていてもいなくても、マフィアならなにを去れてもおかしくはない。

少々警戒して、彼女の次の言葉を待った。

 

「私を、護衛してくれないかしら」

 

待った彼女の言葉は『それ』で。

 

「・・・は?」

 

やや間はあったものの、驚きの中で絞り出せた声はそれしかなかった。

仕方がないとは思わないか?

急に現れて、急に何を言い出すかと思ったら、「護衛をしてほしい」?

疑問を抱いた俺は問う。

 

「・・・誰が?」

「あなたが」

 

「・・・・・・はーーーーっ!?」

 

俺の問いに即答して見せた彼女は、状況がいよいよ読み込めなくなってきた俺の叫びに顔をしかめ、耳をふさぐ。

 

(護衛って・・・この子を?!俺弱いのに?え、ちょっと待てよ、そもそも・・・・・・何で俺?)

 

混乱する俺を見て、彼女は首を傾げた。

俺が未だに答えを出さないのを不思議がっているようで、彼女なりに考えをまとめたのか、声を発する。

 

「報酬は、払うわよ?」

「なんだよ、報酬って!」

 

別にそういうわけじゃないんだって!そう言う間もなく、彼女は言葉を紡ぐ。

 

「お金でもいいわよ。別に、何かのお手伝いとかでもいいし・・・」

 

ほほえみながら、彼女は報酬の内容を話した。

それを言われてなお、俺は困惑する。

これは確実に、彼女のペースで進んでしまっているのだ。

 

(断れっかな・・・)

 

そんな不安に駆られながら、俺はふと思った。

これまで、俺はずっとロマ―リオや親父、ファミリーのみんなに守ってもらってきた。

・・・これはいい転機ではないだろうか?

誰かを守れるやつになれば、俺も少しは変われるのではないだろうか?

いや、違う。

これからは、今までと違う俺になれるかもしれない。・・・なるんだ。

誰かを守れるやつになりたい!

そんな結果に行きついた俺は少しでも勇気を出そうなんて思った。

 

 

 

 

 

「・・・いいぜ。お前の護衛、するよ。その代わり、報酬っていってもあれだが・・・いいか?」

「ええ、恩に着るわ。本当に報酬はなんでもいいのよ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあ、その。あれだ・・・」

 

俺はそいつの言葉を受けて、言葉を絞り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・友達に、なってくれねぇか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

俺のその『報酬』の内容に、そいつは目を丸くした。

うう、そりゃあそんな反応もするだろうさ!

もうちょっとなんかあるのカナ、なんて思ったろうさ!

 

「俺、友達いねーから、すっげぇほしかったんだよ」

 

そう肩をすくめ、苦笑していってやれば、そいつはびっくりしたような顔をする。

 

「・・・っ!」

 

なんだか顔が赤いような気がしないでもないけれど、俺はそいつの言葉をまた待つ。

 

「・・・いいわよ。あなたの友達、増やしてやるわよ」

 

そっぽを向きながら、そいつがそう言ってくれる。

それが嬉しくて、俺は少し詰め寄りながら、声を上げる。

 

「ありがとうな!あー、そういや、名前聞いてなかったな。なんて言うんだ?」

「・・・レミリア。レミリア・スカーレットよ」

「レミリア、か。俺はディーノだ。よろしくな!」

「・・・ええ、よろしく、ディーノ」

 

お互いが笑いあい、軽く握手を交わす。

 

 

 

 

 

護衛っていう仕事が、俺にとって本当に転機と呼べるものになるとは。

この時の俺は、そんなこともつゆ知らず。

―――――――友達ができる、という嬉しさに心を躍らせていた。




ディノレミだァアアアアア!!!!(*´▽`*)
プロット見て早々俺は心の中で叫びました。

地の文変えろって言われたけど、取り込んだよ!!!!
やったねN氏!!!!!!
これのどこが恥ずかしいのか俺わかんない・・・!

というわけで、一・二話程度はディノレミ(?)編が続きそうです。

ここで、少々N氏と話したことをば。
・・・そろそろ黒曜編いけそうです!!!
大変時間が経ってしまった挙句、人間関係もややめちゃくちゃ、ボンゴレファミリーになぜか霊夢さんは入れないというこの状態!
なんとかしてN氏~!はい!俺がんばる!!

ですので、そろそろ物語が進むよ!というご報告を。
こういってるっていうのに、ディノレミ編ぶち込んだのはまあ仕方ないです!!!
だってN氏がスクaゴホッゲホッ

で、では、また次回!

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