リボーン×東方~外界異変~   作:Lan9393

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二十七話:○○○○病(笑

綱吉side

朝から俺は憂鬱な気分だった。

まあ、こんな事態になっちまったら、誰だって憂鬱にもなるよな・・・。

「はー・・・」

「・・・」

「・・・なにしてんのよ、沢田」

「さあな」

俺のため息に、博麗とリボーンがぼそぼそと(リボーンは隠す気はないらしい)話しているのが聞こえた。

何をしてるかなんて、聞かないでくれよ・・・頼むから。

俺は腕まくりをし、その腕にあるものに目を通し、ひっそりと溜息を吐いた。

「おい・・・それ、ドクロ病じゃねえか」

「なんだそれ?!」

「なにこれ・・・ドクロ・・・?」

『昔、女だと思ってた好きなキャラが男キャラだったことがあった』

「ぎゃぁああああああああああああああ?!」

「ふぅん・・・」

「は、博麗っ!?」

「いーいこときいたぁ」

博麗が棒読みでそれを言ってどこかへ行こうとする。

俺はその腕をつかんで、口止めをしておこうと口を開けて、そのまま声を放った。

博麗はそれを聞いて、嫌な顔をしていた。

「・・・はぁ、あいつを呼んでおくか」

☆ ☆ ☆

「俺の患者ちゃんはどこかなぁ~っと」

「よう、シャマル」

「よぉ。患者はどこだい・・・?」

「こいつ殴っていいわよね」

変なおじさんが来たかと思えば、まっさきに博麗の胸に手を当てようとしていた。

それを全力で阻止しながら、青筋を立てる博麗も、変だと思うけどなぁ。

「こいつだ」

リボーンは俺の肩に乗って、シャマルというらしいおじさんに言った。

シャマルは俺の胸を触って、舌打ちした。

「男かよ・・・」

「はっ」

「じゃあやめた。診ない」

「はいぃいいい!?」

シャマルは俺から手を引っ込め、ハンカチでその手を拭いた。

なんだよ・・・こいつ・・・!

「この男マジで殴りたい・・・」

「我慢しろ博麗」

「診てほしいんだったらこの別嬪ちゃんとちゅーさせてくれよ」

「なっ!?」

「・・・殴ろう、そうしましょう」

博麗を向いて唇を突き出すシャマルに、無性に俺はイラついた。

シャマルと博麗の間に割り込んで、俺は頼み込んだ!

博麗の怒りを買うのは俺になっちまう!それだけは嫌だ!

「・・・!」

シャマルの顔が、びっくりした、というように変わった。

目を丸くして、何かをじっと見ているようだった。

「・・・いやだが、しかたねえな・・・。診てやるよ」

「いいの!?」

「ほう」

シャマルは、申し訳なさげに視線を逸らすものの、こくりとうなずいた。

俺の隣で、リボーンが笑いながらそれを見ていた。

「よかったじゃねえか。死なずに済んで」

「そうだけどよぉ・・・、なんでなんだ?」

「いや・・・。お前、さっき腕に書いてあった・・・いや、なんでもない」

『初対面の女の子に殴られ蹴られぼこぼこにされたのがトラウマになっている』

黒歴史ともすでに言えないようなことが書かれていた。

それをみんなが見てしまう。

「ーーーーーー!?」

☆ 少年治療中 ☆

「おお、おお・・・治ってる!!」

「けっ・・・当たり前だろ」

「ありがとうございます!!それじゃあ、お茶でも・・・」

「私も、お茶くらいには付き合うわよ・・・」

「!!よし、じゃあおねがいしようか!!」

((やっぱやめときゃよかったかも))

俺らはそんな風に談笑しながらリビングに移動する。

ああいってしまった以上、お茶を出さないわけにはいかない。

完全に、博麗狙いな気がしてならないが、まあ・・・違うだろう、とは思いたい。

ガチャっ「じゃあそこら辺に座って・・・はっ?」

俺は目を疑った。

「・・・」

「・・・」

ソファに座った獄寺君の膝に座り、そのまま彼に抱き着いている霧雨がいた。

俺は、一旦開けたドアを閉める。

それを不審に思ったらしいシャマルと博麗がドアを開け、中身を確認する。

「・・・どうした?・・・って、かわいいk・・・隼人・・・?」

「十代目、シャマル・・・タスケテクレ」

うつろな目で彼はそう訴えかけてきた。

うん、でもね、幸せそうだなって思うよ。

「・・・デレデレ病、だな」

「「なにそれ?!」」

「ごぉくでら~」

「う、うおっ!?」

霧雨が獄寺君にしがみつく。

それに彼は戸惑い、わたわたと慌てた。

なんだか、その様は・・・ずっと避けてるようにも思えた霧雨らしからぬ態度で、「ああ、これも病気なんだな」と妙に納得できた。

「これも治したほうがいいのか?」

「いや、治そうよ!?」

しかたない、とシャマルは獄寺君の手の平に何かを乗せた。

霧雨はもっともっとと密着していく。

寂しがり、なのかな・・・。病気のせい?

「・・・うう、どうして・・・どうして、私を嫌ってるみたいにするんだ・・・」

その言葉に、獄寺君はびっくりしていた。

デレデレ病は、自白しちゃうような効果でもあるのだろうか?

「うっ、ひぐっ・・・。うぅ・・・ごく・・・むぅ!?}

獄寺君が、彼女の言葉をさえぎって手で口元を覆ってやり、なにかを口に放り込んでやっていたような。

「うるせぇ・・・」

「ご、ごく・・・?」

「・・・大丈夫か?」

霧雨の様子がおかしい。

いや、さっきほどおかしい物はないが、今も十分と言っていいほどおかしいとは思う。

パクパクと金魚のように口を開閉させて、魔理沙は見る見るうちに顔を赤くさせていく。

「お、まぁ・・・!」

ぷるぷると震える霧雨。

さすがに嫌な予感がしたか、獄寺君がその顔を覗き込む。

おそらく、それがきっかけになったのだろうか。

霧雨の拳が振り上げられる。

「はっ?」

「ばかぁああああああああ!!!!」

パァンッ!!!

乾いた音。

俺らは耳をふさいでその音を最小限にとどめた。

☆ ☆ ☆

「とりあえず、霧雨の病気が治ってよかった~!」

俺はほっと胸をなでおろしながらそうつぶやいた。

「まあ、獄寺は重傷だけどな」

「でも、仲直りしたみたいよ?」

「え?」

「ほら」

博麗が指し示した方向には・・・、

「いってぇ・・・」

「ご、ごめん・・・」

「いや、俺も・・・その、離れるの忘れてたし・・・」

「う・・・」

獄寺君を介抱しながらも、顔を赤く染める霧雨の姿があった。

そこに、シャマルが向かう。

「ったく、俺よりも先に彼女作るなよ、隼人」

「「はぁ!?」」

にやけた顔でそういうと、二人はすぐさま声を上げた。

「「いいねぇ~」」

「リボーンが悪乗りした・・・」

リボーンまでもがそういう始末で、俺は溜息しか出なかった。

「彼女、か」

そんなつぶやきが聞こえた気がするが、その声の主と内容が一致しないせいで、どうでもいいんだろうと高をくくり、聞き流してしまった。




ドクロ病?何それおいしいの?

友人N氏と話してて、確か「いい加減仲直りさせろよ!」って怒られた気がしたから、案だしたら意外とすんなり決まったデレデレ病。
シャマルの治療シーンないのは仕方ないでしょ!(←

次は・・・わからんな。
友人N氏がいまディノレミのなれそめ考えてた気がするから・・・
まあ、未定ってことで!←

ではでは、また次回!

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