友人ってこんな厳しい物だっけ!?
咲夜Side
私は、雲雀さんを探していた。
こんなときにまで見つからないとは、どこにいるというの、あの人は・・・。
と、言うのを忘れて居た。
本日は体育祭当日。時刻は昼の十二時ほど。正確な時間は、今は時計を見る暇すらないからいいとする。
何故雲雀さんを探しているかというと、作ってきたハンバーグを食べてもらうためである。
案外こういった物が好きだという雲雀さんのために作ってきたこれを、なんとかして食べてほしいのだけれども・・・作ってこいと言ってきたくせに、姿を消すとは何事か。
ハンバーグがどうなっても知らないというのか。
まあ、これをなんだかんだするのは、食材がもったいないからやめておくけれども。
私としては、一つの場所でおとなしくそこに居てもらいたい。
探す手間が省けるし、すぐ報告することも出来る。
そちらの方が、こちらとしても願ったり叶ったりなのだけれど、現実はそうも甘くはない。
それは知っていること何のだが、どうしても運命・・・いや、現実を呪わずには居られないわけだ。
様々なところを捜索しつつも、私はところどころ駆けたり、探したりで、忙しない昼を過ごしていた。
「・・・はぁ、居た」
「・・・・・・咲夜」
「どうしてすぐに離れて言ってしまうんですか」
「群れるのは好きじゃないからね」
つん、と顔を背け言う雲雀さんに、私はため息をこぼした。
「でしたら、少し離れた場所にいるでいいんです。なんなら屋上にいてくださってもよかった」
「じゃあそうしようか」
「いや、ダメです!!やっと見つけたというのに、どうして野放しにしましょうか!」
「ん?屋上には来ないのかい?」
行くとは言ってないんですが。
私は心の中でそうつぶやいてから、雲雀さんを見た。
雲雀さんは、木の上でくつろいでいた。
とりあえず、私は抱えて居た箱を雲雀さんに手渡す。
もちろん、私も木の上にのぼった。
「・・・ハンバーグ」
「はい、どうぞ」
「・・・ん」
ぱかっと箱を開けた雲雀さんは、思うことがあったのか、表情を変えた。
私はそんな雲雀さんを気にかけることもなく、ただそのハンバーグに物を差し込んだ。
「これ、さしときますね」
「・・・!」
並盛印の旗。
ハンバーグには、それがぴんっとたっていた。
爪楊枝と紙で出来た簡素な旗だが、気に入っていただけただろうか?
「・・・」
「草壁さんに教えてもらって、作ってみたんです」
苦笑しながら、私はその旗を見る。
これで気に入ってもらえたら、私はとんだ幸運を得てしまったかもしれない。
こん名簡単な物で、喜んでいただけるのか――――。
「・・・ありがとう」
ふっとほほえんでみせた雲雀さんがそう言って、ハンバーグを口に入れ、咀嚼した。
私は、ついその一言に思考が止まってしまう。
私が止めるのは・・・・・・なのに・・・!
「・・・戻っていいよ」
「は、はいっ!」
その言葉に、はじかれるように私はその場を離れた。
ふと木を見上げる。
嬉しそうにハンバーグを食している雲雀さんの姿がそこにはあって、私はなんだか心が暖まった気がした。
俺が悪い。俺が悪い。
このクオリティになったのは俺のせいじゃない!!!!
いや、プロットのせいでもないけどさ。
とりあえず、まあ、私頑張った。頑張ったよ。
ってなわけで、次は体育祭を本編通りに・・・
・・・・・・やると思った?←
よく考えてみてほしい!この体育祭の主役はヒバサクだと私は言った!!
つまりだ!!
この体育祭に主人公である綱吉の出番はない!!←
そして、次の話もおそらく空気になる模様。
あのぎくしゃくした関係に、ついに終止符が・・・!
ではでは!
(無駄に熱く言って終わるやつ)