リボーン×東方~外界異変~   作:Lan9393

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二十四話:ハンバーグ

第三者Side

 

「A組ーーーっ、極限に頑張るぞーー!」

 

体育館から響く叫び声。

咲夜は屋上で、ため息をつきながらそれを聞いた。

そして視線を落とし、もう一人の人物に話しかける。

 

「みなさん、体育祭のために頑張ってるみたいですね」

「・・・」

「あの、雲雀さん?」

 

雲雀は黙って咲夜を見上げた。

咲夜と目が合う。

 

「・・・体育祭の日に、ハンバーグ作ってきて」

「え?私がですか?」

 

咲夜は急な頼みごとに、目をパチクリさせた。

雲雀がこくりとうなずく。

 

「君が作ったものが、食べたいから」

 

その一言は咲夜の向けて放たれたものの、雲雀の目線は咲夜でなく明後日を向いている。

咲夜からその表情が読み取れない。

 

「・・・いいですけど」

 

しばらく、間が空いた。

話すことがないのか、雲雀はそれ以来黙ってしまったのだ。

それが余計、咲夜を焦らせる。

 

(どうして黙るの?私がなにか言った?)

 

(いや、言ったには言ったけれど、どうしてこんなに黙ってしまうのかしら)

 

咲夜は心内でもんもんと考える。

しかしいっこうに答えは見つからず、ただため息しか出なかった。

そんな時、屋上のドアが開き、そこから風紀委員がくる。

その人物を二人は知っている。

 

「委員長」

「草壁さん・・・?」

「なに?」

「それが、棒倒しの対象に、笹川了平ではなく、一年生の沢田綱吉が選ばれたみたいでして」

 

草壁が告げた内容に、雲雀は対して気を引かれるわけでもなく、「ふぅん」と返した。

 

「まあ、それくらいならほっといていいよ」

 

そうつぶやくように言った雲雀は、草壁の横を通り過ぎて屋上から出て行った。

咲夜は草壁に近づいた。

 

「お疲れ様です。・・・あ、草壁さん、ちょっといいですか」

「なんですか?」

 

目の前で引き止め、少々考え込む。

草壁にとっては、このようなことはそこそこあるので、何も思わず待った。

問いたい内容を整理して、草壁に聞いた。

 

「雲雀さんって、ハンバーグが好きなんでしょうか」

「そうですよ。ああでも、作るのなら・・・委員長はにんじんが嫌いなので、抜いてきた方がいいですね」

「ありがとうございます。引き止めてすいません」

「いえ、いいんですよ。では」

 

咲夜は草壁を見送った。

そして、簡単にハンバーグのレシピを思い出す。

 

(・・・結構雲雀さんって、子供っぽいんだなぁ)

 

そんなことを思いながら、咲夜も屋上を後にする。

指折り数え、結論は。

 

「まあいいか。今日はスーパーにでもよって足りないものを買い足しましょう。少しでも喜んでいたたけるよう、頑張らないとね」

 

くすりと笑って、




友人N氏、文章に起こすのが遅くてすいません。
ちなみに、この体育祭編は、友人N氏曰く、「ヒバサクヒバサク」だそうです、
そして何となくお察しくださってる方もいらっしゃるかと思いますが、原作通りには行きません。
友人N氏のプロットに、「れーむSideもやっといて」とあったのだがそれは原作のワンシーンをとおっしゃいたいのだろうか。
・・・と、ここに愚痴ってもしかたないのでw
この話を書いて、・・・雲雀さんにんじん嫌いとかぷぷー(殴
・・・はっ!!殴られた!

と、テンションがおかしくなってきてるのでここいらで。
投稿遅れて申し訳ありません。
では、また次回!!

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