リボーン×東方~外界異変~   作:Lan9393

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十八話:お説教とお勉強

咲夜Sido

 

  いつもどおり、雲雀さんと部屋で待機している。

 

「茶」

「はいはい・・・どうぞ」

 

雲雀さんがそう呟いた。私は嘆息する。

雲雀さんのその一言だけで意味が分かるようになった。これはかなりの進歩・・・なのかもしれない。

すぐお茶を淹れて渡す。

 

「・・・」

「まったく。自分でいれなs・・・」

 

『みーどりたなびくーなみもーりーのー』

 

お説教しようかと思ったら雲雀さんの携帯が鳴る。

雲雀さんの視線は私を貫く。

ああ、もう。

 

『あ、咲夜さんでしょうか。校内の見回り、終わりました』

「あら、お疲れ様です・・・・?ところで草壁さん、あの校庭にいる人たちは?」

『ああ・・・あれはタイムカプセルを探しているらしいですよ』

 

タイムカプセル?また急になんで・・・。

 

『なんでも十五年前のものが見つからないらしくて』

 

十五年前・・・ね。

まあ先生たちがどうこう言って探してるんだろうけれど。

はっきり言って私には関係のないことね。

チラリと雲雀さんの方をみれば、本人は聞いていたか、興味もなさげに「ふぅん」と言った。

 

——————————————————時遡ること校長室で…

 

霊夢Sido

 

「校長こいつらを退学にしてください!」

 

校長室に集まった私たちは、校長をじぃっと見た。

校長は根津の言葉を聞いて考え込むようにうつむく。

退学ねぇ・・・生徒を脅すにはいい文句よね。

 

「いやぁ、でも・・・」

「こいつらは私をバカにした上に、カンニング行為までしているんですよ?!」

「おい、さっきっから聞いてりゃあカンニングカンニングと・・・。証拠はあんのかよ?!俺はしてねぇっていってんだろ!」

「そこは私の分まで否定しろよ?!」

 

魔理沙が獄寺に言い放つ。獄寺は魔理沙を一瞥したあと、何か言おうと口を開いて・・・そっぽを向いた。

それに気づいた魔理沙はまた悲しそうに眉を寄せる。

すると、校長室に誰か入ってくる。

 

「待ってください!先生、ツナ君たちを退学させないでください!」

「京子ちゃん?!」

 

笹川だった。

笹川は校長と根津に詰め寄って言う。

・・・どうせ、沢田のことだ、(やっぱり京子ちゃんって優しい)とか考えてんでしょうね、・・・あの表情。

とても恍惚としている。・・・そんなみっともない顔良くできるわよね、本当に。

 

「・・・ご、ゴホン。仮の話だが、もしここに心優しい可憐な少女がいたとしよう」

 

(それってロリコンの話にならない・・・?)

 

長くなりそうだったから、私が叫んで止める。

さっきっからうだうだと・・・。どうしても退学にさせたいわけ?!

 

「全く!」

 

根津も、全員が一斉に私をみる。

あーはいはい、急に叫んだのは悪かったわよ。

 

「いつまでも過ぎたことを・・・ごちゃごちゃうるさいわよ!こんなことで退学だなんてバカバカしくてやってたんないわ。器が小さい!」

「な、な、な、な—————?!」

「そうだ、沢田も博麗も我がボクシング部に極限に必要だーー!」

「お、お兄ちゃん?!」

 

暑苦しい声がする。

・・・あー、あいつね。

私はボクシングなんてやんないけど。

 

「・・・あんた、いつから居たのよ」

「うっせーんだよ芝生頭!」

「なんだとタコ頭!」

 

二人がいがみ合って唸り始めれば、根津はすぐに声を上げる。

 

「とにかくっ!お前らは明日再テストを行う!」

 

まったく、私はやってない無関係者だっていうのに・・・どうしてなのよ?

 

——————————————————

 

「とにかく、勉強を頑張りましょうか!ツナさん、霊夢さん!」

 

ハルがニコニコ笑いながら言った。

まあ、やらないことには始まらないでしょうし・・・。

でも無駄なのよねぇ。

 

「私はいいわよ。別にあんたらがどうなろうが私は知らないし」

「・・・ふぅん?」

 

リボーンさんがにやっとする。

ああ・・・この笑みは嫌なことを言う時の笑みだ。

 

「でも、根津に啖呵切って退学止めようとしてたじゃねぇか」

「あ、れは・・・あのウザったい奴にムカついたから、よ」

「へぇ?」

 

またニヤニヤして・・・。

まったくもってリボーンさんの意思がわかんない。

 

そして、全員が勉強を始めた。

私とかの成績優秀者がツナと意欲のある魔理沙に教える感じ。

フランは途中で飽きて魔理沙にかまってかまってってしていた。

 

その結果。

・魔理沙とフラン・山本と妖夢・笹川兄弟

・・・爆睡中。

それ以外は起きてるけど・・・まあ詰め込んだからかしらね。

 

「あ、ハルコーヒー持ってきたんです!飲みましょう!」

「捗ってるかしら・・・ピザ、夜食にどう?」

「あ、アネ・・・・キ・・・」

 

ハルが連れてきたのか、ビアンキまで来た。

とても嫌な煙を立ち上らせるそのピザを私は視界にいれず、ハルのもってきたコーヒーを飲む。

煙はコーヒーへ入って行く・・・危ないわね、飲むとこだったわ。

 

「・・・はひ?!ピザとコーヒーの化学反応ですか?!」

「そんなわけあるか!?」

 

(沢田・・・ツッコミはいらないわよ・・・)




よし、次で最後だ!
その次はおにぎり行きます!
マジN氏ありがとう(歓喜

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