リボーン×東方~外界異変~   作:Lan9393

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十六話竹寿司。

霊夢Sido

 

  妖夢につれられてやってきたのは、『竹寿司』というらしい店。

へぇ、寿司のお店なのね。

 

「こんにちは、山本さん!」

「山本ー!遊びにきたぜー!」

「・・・」

 

店の前で二人が嬉しそうに声をあげた。

あーもう、近所迷惑だっての・・・。そういうのに疎いはずはないわよね。特に妖夢。

人の家でそんな声をあげられる意味がわからない。

すると中から山本が出てくる。

・・・なんで店の前に集まってるのよ。入れないいゃない。

 

「よう!博麗と霧雨も来たのな」

 

笑みを浮かべて山本が迎えてくれた。

来ちゃ悪いのかしら・・・。

 

「おーい、山本ー」

 

突如、中からツナと獄寺が出てきた!

・・・・え?何でいるのよ?

 

「あ、あれ?!博麗たち?!」

「・・・げっ」

 

獄寺を見た瞬間、魔理沙は辛そうにうつむいた。

当の獄寺もまた、傷ついたようにそっぽを向いた。

山本と妖夢はそれに気づかない。

 

「あれ?沢田さんと獄寺さんも来てたんですか」

「ははっ。ダチは多い方が楽しいだろ?」

「そうですね!」

 

・・・もしかして、その『ダチ』には私まで含まれてるわけ?

ため息しかない。

私は別に友達になんていらないってのに。

いたとそても、どうせ先にいなくなるしかないのよ。

 

「は?誰が友達ですって?勘違いしないで頂戴・・・」

「は、博麗、そんなこと言うなよ!」

「そうだぜ、霊夢!」

 

私の言葉に沢田が焦ったように言い、また魔理沙はカラ元気のように明るく振る舞いながら言った。

別にそんなの気にしないし・・・。

 

「そうですよ、霊夢さん。素直になった方がいいですよー?」

「・・・なんで、あんたら私のことを理解したみたいに言ってんのよ?」

「理解してるからな!」

 

妖夢が言った言葉に私はただ呆れたようにつぶやくしかなかった。

魔理沙がまた強がって胸を叩いた。

・・・私は冷たい視線を向けると、魔理沙は「あっ」とつぶやいたうつむく。

強がらないで。まったく。

 

「おーい!寿司持ってきたぜ!」

「おっ寿司か!」

「美味しそうですね!」

「・・・」

 

山本がいつのまにか寿司を持って出てきた。

獄寺がキラキラした目で寿司を見る。妖夢もにっこり笑いながら言った。

 

「だろ?なにせ、親父の寿司日本一だからな!」

「そうですね♪その通りだと思います!」

 

 

ほわわん。あったかいような甘いような空気が流れる。

寿司を盗み取って、口に含む。

あ、美味しい・・・けど、

 

 

((((お前らもう結婚しろ!!!))))

 

二人の世界が繰り広げられ、私たちはそう思った。

・・・いいわね、思い合えるだろう存在がいるって。




友人N氏まじ神!!
今回は言ってしまえば山本と妖夢さんのいちゃラブ・・・みたいなのの話ですね。
獄寺と魔理沙、友情フラグ折れてますがなにか?
まあいいでしょう。どうせラブラブになる・・・はずですし。
あ、ちなみに最後のセリフ(思考?)はノリです。
ヴァリアー辺りまで友人N氏が面倒見てくださるそうです。
やったね。

では、次は雲雀さん再登場。
いやむしろ前が雲雀さん出番少なかったんだ!!!

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