リボーン×東方~外界異変~   作:Lan9393

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十四話:ランキングフゥ太。

霊夢Sido

 

  私と妖夢のスピードでたどり着いたのは、マフラーをつけた少年と、それを追う黒スーツ二名。

はい、変態決定。

私は妖夢に視線を送って、妖夢が頷いたのを見てすぐに駆け出す。

黒スーツの片っぽに踵落としをくれてやる。

 

「変態はッ!死刑ッ!」

 

踵落としが決まったあと、そのまま回し蹴りでその肩を蹴る。ま、首を折るわけにもいかないから肩なわけだけど。

ふふん、と得意気になっていると、もう一名の黒スーツが私の肩をつかんだ。

 

「よくお前、仲間を———!!」

「・・・ッ!?」

 

体が強張る。動けない。

それは、こいつがどうのじゃなくて——私の問題。

振り下ろされる拳に、どうすることもできず、私は目をつむった。

 

「いけ、ダメツナ」

 

「う、うぉおおおおおおおおおおおお!!!」

 

黒スーツの頭が殴り飛ばされる。

その後、私は誰かに抱えられていた。

 

・・・沢田だ。パンツ一丁の。

とりあえず、殴り飛ばしたいけれど・・・抑える。

 

「ちょ、お、降ろしなさいよ?!」

「・・・はっ!あ、ええっと、博麗大丈夫?」

「私は大丈夫!ってかあんた、なにしにきたの?」

「なにしにって・・・助けに来たに決まってるだろ!お前、男嫌いだから行って大丈夫かなって」

「余計なお世話!そろそろ降ろせっ!」

 

沢田を押して私は降りる。

ああもう、調子が狂うわね・・・心配されると、どうもね。

すると、視界のはしにホッとした表情の妖夢と、その方にいるリボーンさん。

 

「・・・あと、早く服着なさいよ」

「うわぁ!ご、ごめん!り、リボーン!!」

「ほいよ」

「さ、さんきゅー」

 

沢田がそんなバカなことをやっている合間に私は少年に近づく。

 

「す、すごい・・・ケンカランキング低いのに・・・」

「沢田のこと?」

 

ランキングって・・・もし私がつけられてるとしても、それはムカつくわね。

格付けされるのはあまり好きじゃないのよ・・・。

・・・沢田って弱いんだ。ぷっ。

 

「そう!男子ケンカ強いランキング!あ、博麗霊夢さんは・・・・」

 

ああやっぱり格付けされてんのね。

急にボソボソ言い出したかと思えば、急に周りのものが浮き出す。

な、なに?!なんなの?!

 

「・・・並盛中学校、女子ケンカ強いランキング・・・一位、博麗霊夢さん、二位、霧雨魔理沙さん、三位、十六夜咲夜さん・・・ただし、フランドール・スカーレットさんは論外」

 

・・・ふぅん、魔理沙が強い、ね。

てっきり妖夢が入るかと思ったけど。

 

「と、言った感じだね。ええっと、霊夢姉って呼んでいい?」

「別に構わないわ・・・あなたは?」

「フゥ太だよ!よろしく、ツナ兄、霊夢姉!」

「お、オレも?!・・・よ、よろしく、フゥ太」

 

沢田は照れ臭そうに笑った。

・・・なんか、嫌な予感がする。

誰かが霧の中で、笑っているような・・・。

私はしっかりフゥ太を見た。

 

「フゥ太・・・けっして、この中の誰かと離れないで」

「え?な、なんで?」

「嫌な予感がするの・・・あまり当たって欲しくない」

「あ、そういえばさ、フゥ太。男子ランキングは三位まで・・・誰なの?」

 

フゥ太は沢田の問いにキョトンとする。

それを聞きますか、今。

すると、フゥ太が爛々と目を輝かせて言った。

 

「ああ、それはね!一位が雲雀さん。二位が山本さん、三位が獄寺さんだよ!」

 

へぇ、あの三人が・・・。

総合も知りたいけれど・・・まあいいか。

私はフゥ太の手と妖夢の手を繋がせる。

そして、さっさと帰る。

あーもう、疲れた。寝たいわ。

 




フゥ太登場。このこの設定めんどいけど彼自身は好きです。
じゃあ、予定が狂ってしまったが次こそは笹川兄妹行ってみよう!
うん!

では~!

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