リボーン×東方~外界異変~   作:Lan9393

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十二話:紅白はカウンセラー兼・・・

霊夢Sido

 

  気がつけば、私の腕にどっかの中学校の女がひっついている。

・・・なにが、あったんだっけ。

それは数時間前・・・いや、数日前に遡ることになる。

 

 

☆  ☆  ☆

 

「リボーンさん、本当になにをするつもり?」

「お前には関係ないだろ」

 

中学校から帰っていると、リボーンさんと出くわした。

私に結界を張らせて試していたリボーンさんの真意がわからなかったために私は問い詰めているわけなのだけど、未だにはっきりしていない。

 

「・・・お前には、ツナを支えてもらわなければならねーんだ」

「私が沢田を?」

「ああ。・・・っとー」

 

ぎゅうう!

リボーンさんが言葉を続けようとした時、その姿が宙に浮いた。

それは、女の子がリボーンさんを抱き上げたからである。

 

「リボーンちゃん!お久しぶりです!」

「・・・おう、久しぶりだな」

「相変わらずキュートですね!」

「そうか」

 

適当にあしらわれているような気がするのだけれど、この子はなかなかタフな子らしい。

全く気にしていない。

私はひったくるようにリボーンさんを取り返すと、ため息をついてその場に下ろす。

リボーンさんはまた歩き出した。

 

「ああ!リボーンちゃん!あなた!なんで邪魔をするんですか!」

「・・・あんた、いたの?悪かったわね、気づかなかったわ」

「はひっ?!そんなわけありませんよね?!」

「じゃあ先を急いでるから」

 

そうやってあしらい、私はその場をあとにしたけど、その翌日も朝からうるさかった。

ピーギャー喚いて・・・何が楽しいのだか。

リボーンさんのことばっかり反論してきてあまり関わり合いたくない。

そんな時、私の視界に入ろうとしたか橋の手すりの上に立ち上がったのだ。

平べったく、人が確かに立てるものではあるけど、それはあまりにもでは。

 

「危ないでしょうが」

「やっと見てくれました、ね・・・ひゃぁあああ?!」

 

そいつが落ちて行く。私はすぐさまその橋の手すりを飛び越え、川へ落ちてしまった彼女を抱き寄せる。大丈夫、私なら救える。

あまり時間が立たなかったようで私にしがみついてくるそいつの背中を軽く叩いて、「しっかりしなさいよ」とつぶやく。

ああもう、昨日今日でこいつと何の因縁があるっての?!

 

「・・・無事?」

「はひ、なんとか・・・」

 

川岸へと上げると、だいぶ疲れた様子のそいつがブルリと震えながら私にすがりつく。

寒さからかしら?

 

「・・・悪いけど、うちに暖房なんて贅沢なもの、ないからこれ着てなさい。濡れてるけど無いよりマシでしょ」

「?!」

 

私が羽織ってた薄目の上着を掛けてあげる。

そいつを立たせて「あんたんちに送るわ」と言って笑ってあげる。

 

「あ!あなたの名前は?!」

 

私の方へ駆け寄って聞いてくるやつに私はただぶっきらぼうに告げる。

「博麗霊夢」、と。

 

「私は三浦ハルです!よろしくお願いします、霊夢さん!」

 

どうやら、懐かれてしまったようだ。

なにか面倒がおきそうな気がしてならない。

ばれないように深いため息をついた————。

 

☆   ☆   ☆

 

  そんな三浦ハルは未だに私に懐いているのである。

リボーンさんは何も言わないし、沢田の家にいるとバレたら沢田が迷惑こうむりそうだし・・・。しばらくあの家には泊まれないわね。しかたない、魔理沙の家でも借りるか。

 

「・・・三浦、私はそろそろ帰りたいのだけど」

「三浦じゃなくて、ハルですっ!わかりました、ではまた明日!」

「あー・・・明日ね」

 

手を振って追いやる。

憎めないのだけれど、少々苦手なタイプだ。

 

「なぁ、今のって?」

「あら魔理沙。ちょうどいいわ。泊めて頂戴」

「沢田は?」

「あの女、ちょっと沢田とあってね。だからしばらくあんたの家に・・・」

 

私の肩に魔理沙の顎が乗っていた。

重い。

 

「やだよ。ベッドそんな無いし」

「そうね・・・まあ床でも・・・って、あんたの家床なかったわね」

「失敬な。あるにはあるさ。ちょっと散らかってるだけで」

「足の踏み場が無いのに、『ちょっと』散らかってる・・・?」

「うるさいなぁ。お前は私のオカンか?」

「あんたのがよっぽど失礼よ」

 

そんな会話を交わした後、これは泊めてもらえないと判断した私は疑問に思っていることをぶつけてみる。

 

「獄寺とは話したわけ?」

 

ビクリ、と魔理沙は私の肩の上で反応を示した。

話してない、ってか。

 

「あっそ・・・あ!獄寺ーー!」

「な、・・・?!」

 

魔理沙は顔を染めてキョロキョロして電信柱に隠れる。

・・・しかし返事もなければ姿もない。

光の早さと言っても過言ではないほど早く魔理沙は私につかみかかってくる。

 

「お前なぁ・・・・っ!」

「なによ。そこまで警戒することないじゃない。それに、あんたは謝ったんでしょ?ってかまだ不安ならもう一回腹割って話せばいいじゃない。お互い平常心じゃなかったんだし」

「・・・そう、か」

 

魔理沙はうつむいた。

あーあーこんな空気嫌だ。

私はそれから魔理沙に手を振って立ち去った。

しかたない、沢田の家行こ。




なんでこうなったって言いたい。
ハルはこうしようってずっと思ってた。
ってか、黒曜はいるのにフウ太必要ですね・・・。
うーん。フウ太じゃなくてフランでいいんだけどなぁ・・・。
・・・まあいいか、フウ太もいれて。
フウ太ってどんな字だっけって悩んだけどそのままフウ太だった気がする。
調べますけどね。
というかランボさんいないなーって。
・・・相手いない人って空気になりそう怖い。
でも山本と妖夢はなぜか空気怖い(ネタが無いから)
ディーノさんっていつ出ましたっけ・・・。

次は笹川兄妹。さあ、妖夢よ輝け!

では~。

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