Minecraft ver1.8.0α ~とある高校生たちの旅路~ 作:ohtkhr
私も一応、高校受験生なので・・・
詳しいことは後書きで!とりあえず本編、どうぞ!
「そろそろ起きなくちゃ、学校に遅れちまうな。あー眠い」
目をこすりながら毛布をめくって、いつもと手触りが違うことに気付く。何か忘れているような気がしながら、あたりを見回す。
「ん、なんだここ。俺の部屋はこんなに狭くねーぞ。って俺、マイクラの中にいたんだっけ」
そうだった。俺は昨日、このマイクラの世界へきていたのだった。しかし寝起きがこんな狭っくるしい部屋では、この先の生活を想像するだけで気がめいる。というわけで、
「家建てるか、木材で。」
材料を取り出すためチェストをあけ、木材がほとんどないことに気付く。そういえば昨日は木こりを途中でやめたのだった。
「木、とってくるか」
チェストの中身を全部インベントリに移動させながら言った。しかしその決意は三秒後、見事に砕かれた。
「グキュ~~」←俺の腹がなった音
「・・・とりあえず朝飯が先だな」
もう全て焼かれているだろうと思いながら、かまどから焼豚を抜きだした。
朝飯に焼豚を三枚ほど食い、残りは腹が減った時のためにインベントリに入れといた。
・・・腐らないよな?
なんて疑問が俺の頭をかすめるが、腐ったらまたブタを狩ればいいだけだ。特に問題はない。ブタの数が減る以外。
「さて、どこら辺の木を切るか。なるべく広いところがいいよな。そこに家建てられるし」
あたりを見回してみる。前にはちょっとした林があるが規模が小さすぎる。左は草原だから問題外。後ろは切る木自体ない洞穴。そして、右には暗めのジャングル。
あのジャングルを全部切るとなれば持ち物は全て原木で埋まるだろう。しかし他に場所がない。
「石斧、あと五本作っておくか」
残念ながら石ツール(クワを除く)を一通り作ったため石が足りなくなり、石斧は三本だけ作ってジャングルに着いた。途中にブタがいなかったのは少し残念だったな。
目の前にして再び感じる。
「三日三晩ぶっ通しで木こりしなきゃ、全部切るのは無理だろ」
このジャングル、広さが半端ない。これ全部伐採したら原木には一生困らない生活を送れるだろう。原木王に、俺はなる!w
ふざけた思考を繰りひろげること数分、全体の四分の一だけ伐採して残りは後でやることに決定。さっそく目の前の木に取りかかる。リンゴも欲しいので葉ブロックもすべて破壊していく。うん、木の斧より全然効率が良い。爽快感がある。
俺はどんどん木をきっていった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~数十分後~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
結構な数の木をきった。すでに原木の数が一スタックを超えている。しかもさまざまな種類の木があるため、インベントリをさらに圧迫する。数十分の間に気が付いたのだが、下のほうに十個の枠のようなものがある。多分これが手持ちのアイテムスロットだろう。その右上にあるのが空腹ゲージ、左上にあるのがHPゲージと思われるものだ。つまり、このHPゲージが0になれば俺は死ぬということだ。リスポーンできるかどうか気になるが、さすがに試す勇気はない。理由もわからずに来てしまった世界で自殺なんてバカもいいところだろう。しかし、そんな俺の大切な命を脅かすものがいる。ゾンビやスケルトンなどのモンスターだ。そして、このジャングルは暗い。なのでモンスターが湧く。さっきから何体か相手してきているが、相手も懲りないようでしょっちゅうやってくる。今も左のほうから、
「キシャアアアアアア!」
クモがやってきた。
しかしアイテムの整理をしたため、手持ちのアイテムスロットに剣がない。あるのは石斧二本、原木五種類、ドア三つ、石ピッケル一つ、リンゴ十数個だ。(ちなみに、家においたチェストなどのものはすべて持ってきた。) 原木やドアで攻撃しても意味ないだろうし、リンゴだと餌付けになってしまう。しかもクモはリンゴを食べないから効果は皆無だ。斧での攻撃は外した場合の隙が大きすぎる。ゾンビ相手ならまだしも、クモだとまずいだろう。とすると使うアイテムは、ピッケルのみだ。しかしピッケルでも与えるダメージは期待できない。もともと武器として使われるアイテムではないというのが理由だろう。とすると使い方を考えなければならない。一番いいのは腹に叩き込むことだが、ジャンプした時しか狙えない。他に思いつく弱点らしき所といえば、
ドゴッ
口だけだ。ダメージがでかいうえに、とても狙いやすい。下から振り上げるような感じでやれば、ほぼ確実にあたる。
クモはひっくり返りながら後ろへ吹っ飛んで行った。さすがにあれは痛かっただろう。口内炎じゃすまなさそうだ。
「キシャアアアアアアアアアア!!」
やばい。クモにマジギレされた。かなりの距離があるはずなのに一瞬で間合いを詰めてきた。そして俺の背丈の三倍くらいの高さまで飛び上がる。こいつ本気で俺を殺しに来てる。
しかしそうなればもちろん隙も大きくなる。このジャンプ攻撃も受けたらかなりHPを削られそうだが、当たらなければ問題はない。高く飛んでくれたおかげで余裕も十分にある。
滑るように右に移動しクモの攻撃を避ける。すぐにドンッというクモからは出そうにない音が出る。その音を頭の片隅で聞きながら、ピッケルを振り下ろす。見事に腹を貫き地面の土に突き刺さった。
しかし、いくら攻撃方法が特殊でも所詮ただの石ピッケル。この二撃でクモのHP(20)を削りきれるわけがない。敵もそのことはわかっているようで、すぐに飛びかかろうと再び足を曲げる。全力でピッケルを振り下ろしたため、今の俺は隙だらけだ。この状態で攻撃されたらたまったものじゃない。しかし、別に焦りはない。なぜなら――
「キシャッ!?」
――なぜなら、ピッケルは土へ深々と刺さっておりクモはそこから脱出できないからだ。
後ろでクモが凄まじい声を上げながら必死にもがいているが、気にせず木こりを再開する。敵に背中を向けながら木をきるというある意味挑発行為ともとれることをしているが、何も問題はない。
と、油断していると、
「キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
すぐ近くで怒り狂った声が聞こえた。いやもう声というよりも雄叫びだろう。アの数も、!の数も増えている。さすがにやばっ、と思っていたら、
「キシャアァァ」
目の前で死なれた。さすがに驚いた。絶対に動けないと思っていた相手が脱出し、ピッケルが突き刺さったままという状態で俺に飛びかかり、そして目の前で死なれるという体験は人類の中でも俺が初めてだろう。ギネスブックか何かに載ってもおかしくないと思う。
疲れたので少し休み、また木こりを始めた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~数時間後~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
かなりの数の木をきった。手持ちのインベントリは原木6種類、リンゴ数十個、石斧・石ピッケル・石の剣一つずつである。リンゴの数から俺がどのくらいの木をきったのか推測できるだろう。しかし、少し腕が痛くなってきた。このままやっていては効率も落ちるし、筋肉痛になってしまうだろう。それはさすがにやばいので、休憩を取ることにした。
「はあー、疲れたー。ていうか、こんだけの木をきって少し腕が痛む程度ですむんだからすげーよな。この世界。」
ふと右下に目をやると空腹ゲージが残り二つだ。このままほっといたら餓死するだろう。思い出したように腹がなる。どうやら空腹ゲージと腹の減り具合は比例しているらしい。リンゴを手に取り、かじる。朝から焼豚だったせいもあり、口の中に爽やかな酸味が広がっていく。そのまま夢中でかじりつき、あっという間にリンゴがなくなる。立て続けに三個食い、飢えを満たす。美味いなーリンゴって。
木にもたれかかりながら、今までの労働の成果を確認するためにあたりを見回す。見渡すばかりの平原だ。そこらへんにアイテム化している苗木がある。葉ブロックが自然消滅してドロップしたものだろう。そしてそれらに混じってリンゴも浮いている。苗木にそこまで執着心はないが、リンゴは大切だ。もう十分に休憩もとったし取りに行こう。ついでに苗木も回収すればいい。植えとくもよし、かまどの燃料にするもよし、結構使い勝手がいい。わざわざ遠いところまで取りに行くつもりにはならないが、リンゴのついでならかまわない。少し気合いを入れて立ち上がり、取りに行く。近いところのものから回収し、全て集めていく。そういえば、休憩の間にまた一つ気づいたことがあった。Mobを見ると、右上に名前とそのMobのHPが表示される。ダウンロードしたModの効果だろう。
たいがいの奴らはHP20という石の剣でも5,6回斬れば倒せる程度だから今の装備でも集団で襲われない限り死ぬことはないだろう。とはいえ、なるべく早く鉄装備は揃えたい。命の安全は余裕があるに越したことはないのだ。
そんなことを考えながら回収したアイテムをインベントリにぶちこみ、元の場所へ戻るべく歩を進める。数メートル手前というところで目の前にいやなものが映る。洞窟だ。普通なら資材が確保できる場所として少し喜ぶだろう。しかし、木をきってる最中にゾンビやスケさんが出てこられては困る。かなり迷惑な上に心臓に悪い。敵が出てくる前に塞ぐべきだ、と思い石ピッケルを土ブロックに持ち替えすぐに蓋をする。これで問題なしっと。背筋を少し伸ばしながら体をほぐす。けっこうガチガチに固まっている。マッサージ師でもいないかなぁ。
そんなことを考えながら少し歩き、足元に草が生えている所でごろりと横になる。ちょうど上には葉ブロックがなく、綺麗な青空が見えていた。ああ、いいなこの世界。澄み渡る青空。肌に感じるそよかぜ。シューっていう音。
――ん?シューっていう音?それってもしや・・・
不吉な予感を感じながら頭の方を見る。そこには今にも「やあ」と言いそうな緑色の生き物、クリーパーが体を光らせていた。
「うわあああぁぁぁああ!!」
まったく、なんて世界だ!まともに休憩もとらせてくれないなんて!!
クリーパーに向かってどなる余裕もなくその場から逃げだす。ぎりぎりの所で爆死をまぬがれたが、うっかり剣を落としてしまった。弓がないため近接攻撃しかできないうえに、剣以外の武器だとノックバックが生じないため一回攻撃しただけで爆発されてしまう。なんとか爆発させずにこいつを倒すためには一撃でクリーパーのHP20を削らなくてはならないが、そんな武器今持っているものはおろか、この世界のどこにも存在しない。ダイヤモンドの剣にダメージ増加Ⅲのエンチャントをつけて、クリティカルを狙っても20というダメージは出せないだろう。他にクリーパーに対抗する策はないから、とにかく逃げるしかない。しかし、ジャングルゆえの暗さにより色々な所でモンスターがスポーンしている。どれだけ敵に見つからないようにして逃げれるかが生死を分ける――
……あれ、そういえばここってジャングルだったよな。それなら手段が一つだけあるじゃないか。後は運がどれだけ味方になってくれるか――
はい、今回は前編と後編で別れる感じです。本来は一つにまとめるつもりだったんですが、そうするとあと一か月は投稿できなくなりそうで(泣)
こんなところで愚痴るのも何だと思うので、やめときます。ま、実際には受験勉強なんてなにもやってないんですけどね←オイ
さて、ここで皆さんにお詫びがあります。これからもこんな感じの投稿ペースになってしまうのです。本当にごめんなさい・・・
ペペロンテさん、えだまミィカンさん、garciaさん、コメントありがとうございます!ここまで嬉しくなったのって久しぶりかもしれません。
また、黒龍紅魔さん、ペペロンテさん、アリスJさん、夢見の狩人さん、garciaさん、えだまミィカンさん、ポポカリプスさん、お気に入り登録ありがとうございます!心からありがとうございます!嬉しすぎて小一時間何も手につきませんでした。
実はここで一つ思いついたことがあります。それは、次回予告をしよう!というものです。最後までチョコたっぷりのトッポのように、この作品も後書きまで楽しんでもらおうというわけです!(え、この比喩必要かって?別にいらないと思いますヾ(ーー )ォィ )
そして、次回予告はゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙にやってもらうことにしました。このアイデア、実はえだまミィカンさんの小説を読んでいるときに思いついたものです。えだまミィカンさんに感謝、感謝。
というわけで、次回予告です!
<次回予告>
霊:「ゆっくり霊夢です!これからの次回予告を担当するよ。」
魔:「ゆっくり魔理沙だぜ。同じく次回予告担当だぜ。」
霊:「やったね魔理沙、出番ができ」
魔:「マスタースパーク!!」
霊:「ぎゃあああああ! (ピチューン 」
魔:「はあ、はあ、危ないところだった。ふう、とりあえずそこでくたばっている霊夢はほっとい て次回予告するぜ。
いきなりのクリーパーに驚いて石の剣を落としてしまった業平。絶体絶命の時に思いついた ジャングルならではのアイデアとは?そして業平に建築センスはあるのか?
次回、<木造建築> それでは次回まで、」
霊:「ゆっくりしていってね!!」
魔:「オイてめえ!私のセリフ奪いやがって!」
題名は変わることがあります。というか多分変わります。すいません。
そうそう、実は私、東方自然癒をダウンロードしました。けっこう楽しいですよ。え、そのせいで投稿遅れたんじゃないかって?ヤダナーソンナコトアルワケナイジャナイデスカー
東方の要素がたくさんありますが、東方知らない人ごめんなさい。私が少し東方好きなもので。ご了承ください。
さて、長々と失礼しました。感想、間違いの指摘、どんどんください!一言だけでもうれしいので!では、失礼します!
PS: 一つ、言い忘れてました。一縷をボコる会、通称IBKに入会してください!え、何の事だかわからないって?すいません。詳しくはペペロンテさんの、「少しおかしなマインクラフトの中に!?」の最新話をチェックです!入会する場合、ちゃんとコメント欄に書かないとダメですよ~
魔:「お前、なんで生きてるんだ。死んだはずだろ。」
霊:「私は死なない!何度でも蘇る!」
魔:「じゃ、もう一回死ね」
霊:「ぎゃああああああぁぁぁぁ!! (ピチューン 」