Minecraft ver1.8.0α  ~とある高校生たちの旅路~   作:ohtkhr

2 / 4
はい、お待たせしました!やっと第二話です。やっと業平がマインクラフトの世界で動き始めます。今回は文字数も一気に増やしました。というほどには増えてないのですが・・・
と、とにかく本編をどうぞ!


into the minecraft

「っく、なんだ?なにが起こったんだ?」

俺をつつんだ変な球体がきえる瞬間、少しめまいをおぼえながら周りの状況を確認する。

 

 

まわりを確認した後の感想。

 

うん、だれでもいい。そこらへんを歩いている杖をついたおばさんでも、俺のクラスの担任の、年齢と残りの髪の毛の本数がほぼ等しくなってきている退職まぎわのおっさんでも、なぜか夏にしか商売をやらない石焼きいも屋の主でもいい。いやもう、そこらへんにいるありとかダンゴムシとか俺がこの世で一番嫌いなムカデでもいい。だから、教えてくれ。

 

「ここはどこだあああああ!」

 

そして、その答えは意外なものが教えてくれた。

上があきそうな四角い箱。それと、その周りを囲む四本の先が燃えてる地面に刺さった棒。

つまり、ボーナスチェストと松明。

一言言わせろ。 なんでこうなった、と。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~数分後~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「はぁぁ、これからどうすっかなあ」

と、少し落ち込んでいた時に、右のほうからピンクの物体がのっそりと歩いてきた。ブタだ。そしてそいつは、俺のほうに憎たらしい顔を向けると、

「ブヒッ」

と鼻息を出してから左のほうへ去っていった。

 

なんだろう、この感じ。さっきのはまるでブタにバカにされたようじゃないか。この世界に来てから、溜まっていた行き場のない感情もあわさって俺の単純な思考回路が一つのこたえをだすまでに、そう時間はかからなかった。

「あのブタ、今すぐ殺す」

不吉な言葉を発し、俺はすぐにさっきのブタを追いかけた。すぐに追いかけたためか、ちょっと走っただけですぐに見つけられた。

 

見つけた瞬間、全力で走る。殺す時は思考を捨てるべし。殺意以外はいだくべからず。

 

すぐそこにせまった瞬間、右足を前に鋭く踏み込む。全力ダッシュのエネルギーも上のせして、腰を素早く左へまわす。その勢いをなくさないようにして腕、拳へとつたえる。

「ハアッ!」

と短い気合い口からこぼし、今までの人生の中で一番威力のこもった拳をブタのみぞおちへ

とぶち込む。

「ブヒィッ!」という汚い声と共にブタがとんでいき、木に当たった。地面について生じた隙を見逃さずに、左から顔面を思い切り殴る。

今度は短く「ブヒッ!」とないたのと同時にその場を蹴り、ブタの間合いに入った瞬間、

「目指せ、ブラジル!」

という声を出しながら、本気でブラジルまでとばすつもりで蹴っ飛ばす。まあ、この世界にはブラジルないけどね。

 

この三連撃でお亡くなりになった、ブタの亡きがら(豚肉×3・経験値オーブ少々)を拾いながらふと考える。

「アイテムって、どこにしまわれてんだ?」

まあいいや、とりあえずボーナスチェストを取りに行こうと、さっきまで座っていた所へ向かうため足の向きを変えたとき、何かに手があたった。

「ん、なんだこれ」

なにやらポシェットの様なものが腰についている。色は水色だ。よかった、ピンクとかじゃなくて。

なんてことを考えていた時に、いきなり目の前に変な画面が出た。

「うおっ?!」

と奇声をあげながら驚いてその場で尻もちをついてしまう。俺、この世界に嫌われているような気がする。そんなことを考えながら、あらわれた画面を見る。左上には無様に尻もちをついてしまっている自分の姿、右上には2×2のグリッド、それらの下には、まあまあの量が入りそうなインベントリがある。

「あれ、こんなもんあったか?」

わきの方に、見た事のないものが小さく付いている。そのままそれに触れてみる。すると、画面の右上の部分の表示が切り替わった。

「あ、これがバトルギアMODのスロットか。」

確か紹介動画で見た事がある。ここに盾とか剣とかをおけたんだっけ。単に二刀流をやってみたくて入れたMODだったのだが、マイクラの世界にいる今、結構役に立つだろう。とりあえず今は使い道がないのでそのまま放置しておく。

「とりあえずさっき見かけた林でも丸裸にしてきますか。」

と俺は、さっき手に入れた木の斧を片手に木の伐採へ向かった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~またもや数分後~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「だああっ、やってらんねえええええええ!」

その場で思いっきり絶叫していた。この木の斧、ものすごくやりずらい。一本の木を切るのにまあまあの時間と、かなりの労力を使う。これじゃ林を丸裸にするのに、夜までかかってしまう。

「しゃーない、石取りに行くか。」

確か近くにちょっとした洞窟らしきものがあったはずだ。そこで石をかまどに使う分も含めて、二十個も採ってくれば足りるだろう。

 

 

移動途中でブタを二匹ほど狩りながら目的の所へ着いた。え、なぜブタを狩ったかって?そりゃ、ブタは我が生涯において一番憎き敵だからだ。後、食糧調達のためにも。

石を取っていたら少し奥のほうに石炭があるのが見えたのでそれもついでに取りに行く。やっぱ序盤は石炭大切だしね。

 

「木のピッケルじゃ採掘速度遅いな。さっさと石のピッケル作るか。」

なんて考えながら大量にあるピッケルを探していた時に、さらに奥のほうから「カラン」と音がした。

「なんか音がしたが、何の音だ?」と思った瞬間、いきなり矢が飛んできた。

「あぶな!!」

ぎりぎりでかわす。本当に危なかった。目の1センチ先で矢が通過するなんてこと、俺の十数年間の人生の中で初体験だ。しかし、このままでは敵対状態にあるスケさんが、また躊躇なく矢をうってくるだろう。石の剣で斬りにかかることも考えたが、いささか距離がある。次に矢が来たら避けれる自信はない。ならば、

「先手必勝、くらえ!」

捨てることを考えていた木のピッケルを全力で投げる。ドゴッという気持ちのいい音がしながら、見事にクリーンヒットした。ざあまみろ、スケルトンめ。

 

しかし、このままではさらにうってくるだろう。今度こそ石の剣で斬るかと考えたながらそちらを向いたら、そこにスケさんの姿はなかった。

「は?あいつどこに行った?」

よーく目を凝らしてみる。よく見てみるとなんだか奥のほうが妙に明るい。なんだろうと思いながら近づいてみる。そして、理由が判明した。

「あいつ、マグマの中に落っこちたんだな」

その場で、黙とうを捧げる。安らかに眠れ、スケさんよ。

さっきの石炭を取るために戻っていたら、今度は「ヴァー」と声が聞こえた。ゾンビ相手なら剣で戦っても問題ないだろう。でも、めんどくさい。なので、

「先手必勝、再びくらえ!」

と、今度は木の斧を投げつける。そして、さっきのスケさんと同じく溶岩遊泳。黙とうするのもめんどいし、石炭を取ろうと木のピッケルを出そうとしたところで、さっき投げでしまったことに気付いた。仕方がないのでその場で作業台を作って設置し、石のピッケルを作る。

「ついでに全部作っちまうか。」

石のピッケルを作るついでに、さっき投げた石の斧、そして竃を作ってから作業台を回収する。取りかけていた石炭もきっちり回収し、洞窟を後にする。

「後はひつじを狩るだけか」

なんて物騒なことを言いながら、俺はひつじを探しに出た。

 

 

「はあー、なんか今日半端なく疲れたなー」

今俺はベッドの上にいる。さすがに野営は嫌なので、適当なところに洞穴を掘り、そこにベッドと松明、かまどを置いて夜を過ごすことにした。ちなみにかまどには豚肉が入っている。朝起きるころには、焼きあがっているだろう。明日の朝飯は焼き豚にしよう。

「ふぁーあ、もう寝るか」

そのまま横になり、ふとんをかぶる。どんな夢を見るだろうか。ブタをぼこぼこにする夢だったりして。

なんてことを考えながら、俺は深い睡眠へと入っていった。

 

 

 

こうして、俺のマイクラ生活が始まった。

 

 




いかがだったでしょうか。やっと業平がマイクラの世界で動き始めました。これからどうなることやら。

ペペロンテさん、えだまミィカンさん、感想本当にありがとうございます!心から嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。後、お気に入り登録してくださったのって、どなたでしょうか。感想欄で教えて下さるととても助かります。とりあえず誰かわかりませんが、お気に入り登録ありがとうございます!!

悲しいことなのですが、これからあまり小説を書けなくなってしまいます。くださったご感想の返事も遅れることになると思います。それもかなりの時間で、二か月とか三か月とかです。本当に心苦しいのですが、その間も待っていただけると、とても嬉しいです。ちょくちょく書いて2000~3000文字くらいになったら投稿するつもりです。

さて、長々と失礼しました。コメント、お気に入り登録お待ちしてます!!次回がいつになるかわかりませんが、これからもこの作品をよろしくお願いします!!!
ではまたいつか、お会いいたしましょう!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。