Minecraft ver1.8.0α ~とある高校生たちの旅路~ 作:ohtkhr
まあ、まずは自己紹介をしよう。 俺は、業平快斗 高校生だ。 特にもてるわけでもなければ、ブサイクなわけでもない。友人もそこそこいて、毎日がとても楽しいというわけでもないが別に不満があるわけでもない。これからもこんな風に暮らしていくものだと思っていた。
ある日、小学校からの幼馴染の三木凉人に、マインクラフトというゲームを教えてもらった。結構興味がわいたから、三木の家に押しかけてすこしやってみたが、案外面白くて、少し驚いた。
本人はまるで、人生最後の日のような暗い顔をして落ち込んでいたが。
そして一週間後。
「やっとマイクラをダウンロードできるぜ。ああ、これまで長かった!」
長かった理由は、母親が出したすさまじい条件が俺を阻んだからだ。
母曰く、テストで450点以上とったらよし、と。
俺は血のにじむような努力をして、451点という条件ギリギリの点数をたたき出したのだ。
「ん、これどっち選べばいいんだ?」
カーソルの先にはこう書かれていた。
Minecraft ver 1.8.0
Minecraft ver 1.8.0α
たしか、三木からの情報によると1.8.0が最新版だったはずだ。
バグでも発見されて新しいものが出たのだろうか。
「まあ、新しいほうがいいに決まってるよな」
と下のほうを選んでダウンロードした。
「後はいくつか入れたかったMODを入れてっと」
とバトルギアMOD、ミュータントクリーチャーMOD、他にもいくつか入れて終わりにした。
ちなみに、wikiや解説の類は、すべて読んでいない。やっていけば何とかなるだろうと思っているからだ。
三木からは、「お前はまずその適当な性格を何とかしろ」と事ある事に言われているが、直す気は全くない。別に困ってないし。
「よし、じゃあさっそくやってきますか」
マインクラフトを起動して それから一応MOD一覧を見ておく。ちゃんと全て入っていることを確認したら、ワールド名、シード値といろいろな設定をしていく。
「ボーナスチェストはオン、レベルはノーマルでと」
少しやってみたとはいえ、まだ初心者だ。ハードにしたら大変なことになる。ましてや、ハードコアなんてしたら、俺の心がいい音を立てて折れるだろう。
「よっしゃ、設定終わった!」
とワールドデータを読み込んでいる画面を見ながら、胸を躍らせること数秒、新たなウィンドウがひらいた。
「あ、まだなんかあんのか」
さすがに少しいらっとしながら画面を見たら、そこにはよくわからない事が書かれていた。
《以下のプログラムを、実行しますか?》
一番下のほうに 《YES or NO?》と書かれている。
よくわからないけど、平気だろ。という俺の脳内に0.7秒間で、出た答えに従って何の躊躇もせずにYESを押した。
数秒後、異変は起きた。
自分が、みずいろの半透明の球体によってつつまれていた。
そしてシュワァァンという音と共に球体が消えたとき、俺はもうそこにはいなかった。
「ねえ快斗、三木凉人君が行方不明なんだって。どこへ行ったのかしらねえ」
母親の声が家の中に寂しくひびいた。
うう、全然進まない・・・ すいません、まだマインクラフトの世界へは行ってません。次回から本格的にスタートします。もう一人の主人公は、後2,3話後に出てくる予定です。まあ、それまで続いていればですが・・・
ご意見、ご感想、お待ちしてます!!!
あ、あと好評価もお願いします!!