儀式デッキ使いの日常   作:アリスとテレス

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ううむ、なかなか進まない。全話にちょっと全力を出しすぎた....
真琴「さすが駄作者。ペース配分もできないのか」
ぐぬぬ、反論できぬ
真琴「だいたいリアルが忙しいなら、この物語の更新もそこまで躍起になってする必要無いだろ?」
真琴君や、更新すると、面倒事が起こるからされたくないんだろう?
真琴「全くもってその通りだ!」
おい主人公。ったく、では、そろそろ始めますか。今回、真琴君はデュエルをしません。しかし、お弟子ちゃんがします。応援してあげてね!では、本編をどうぞ!


月一試験・上

学校というものに通っていれば、それはほぼ必ずと言っていいほどあるだろう。それがあと少しに迫っていると言うのに、

 

「zzz」

寝てる奴がいたり、

 

「お願いします神様。この試験でラーイエローに上げてください。最下層からの上への移動これぞまさしく死者蘇生!」

死者蘇生を額縁に入れて祈り倒している奴がいたり、

 

「こいつは入れたいんだが、抜くカードが無いなぁ、ううむ」

デッキの組み替えをしている奴がいた。

 

わかると思うが上から十代、翔、真琴の順番である。と言うか真ん中のやつだけやばくないか?あと真琴は実技試験のためという言い訳ができるが、他の2人は完全にアウトである。

こいつらはそこまで勉強が嫌なのか?しばらくして

「まあ、及第点だが、こんなところでいいか。」

真琴のデッキ調整が終わったようだ。

「おい、お前ら何してる。おい!.....ったく」

そう言うと十代を起こし、拝み倒している翔の額縁のカードを「墓場からの呼び声」に変える。起こした十代に対しては

「十代、お前はやる気さえ「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」翔、うるさいぞ。出せばいい成績を取れそうなんだからもう少し頑張れよ」

そう言った。どの口がいうんだか。全く。ちなみに途中で叫び声を上げた翔に対してはウィジャ盤シリーズを投げつけた。サーカスのナイフ投げのようなこ状態で翔は壁に縫い付けられていた。

「全く、お前らはなんでそこまでやる気が無いんだ?あまりにも成績が悪かったら最悪退学、よくて一日補習だぞ?面倒でやってられんわ」

正直どの口が言うんだよと思ってたが、最後の言葉を聞いて安心した。うん、いつもの真琴君だった。

「そういう真琴も勉強してるのか?全くしてないように見えるぞ?ちょっとこのノートみせてくれよ」

そう言って真琴のノートを手に持ってパラパラとめくると、ちょっと首を伸ばして覗き込んだ翔が

「何これ!カードの種類でそれぞれ分けているし、ノートも見やすい!なんでめんどくさがりやの真琴君がこんなことしてるッスか⁉︎」

真琴のノートを見ながら思ったことを正直にぶつける。

「ん?後後1日2日丸々潰されるくらいなら毎日空いてる時にちょっとずつやって記憶しておいた方がいいと思うからな、俺は」

そう、答える。しかし、

「なあ、真琴。お前らしく無いぞ?」

十代は真琴らしくないと思った。

「いや、何のことだ?」

白を切るが、少し目が泳いでいる。

「そんなことより、勉強しろよ勉強!お前らは全然してないだろうが!十代も!お前は実技はいいんだから、もうちっと勉強しろ!」

真琴はガラにもなく慌てるが、

「う〜ん、じゃあ、真琴がなぜそこまで勉強するのかを聞いてからするわ」

そう言って真琴の方に体を向ける。何か十代の性格が変わって来ている気がする。するとそこへ

「すみませんが師匠!お邪魔するぜ!」

「真琴!ちゃんと勉強してる⁉︎」

そう言って彩花と陽美が部屋に入ってくる。そして壁に縫い付けられている翔と、面白がっている十代、少し困っている真琴、空気だったコアラ先輩を見て

「何してんの、あんたら?」

そう彩花が呟いたのは仕方が無いと思う

 

 

 

そんなこんなで勉強中。真琴と陽美は実技試験のためのデッキ調整に勤しんでいる。

「陽美は割とデッキとしては完成されてると思うんだがなぁ。ふむ、なかなか回らないなら、トレード・インを3枚にしてみるか....それに罠はカウンター罠だけにして、魔法で相手からの攻撃をなんとかするか。そうだとお触れとかも積み込みやすいし」

「師匠っていろいろなカードを試しているんだな。オレだとかなり固定された事でやるからなかなか変われないんだ」

「まあ、そうだろうな。儀式を使っているといろんなカードを使わないと勝てないからな。でも汎用性の高いカードは割とどんなデッキでも入るからな。ふぅむ、かなり変わるが、俺に任せてもらって構わないか?」

「師匠がデッキ構築をしてくれるのか!楽しみだなぁ!」

「俺はあくまで基本的な物を作るだけだ。あとはお前が手を加えて、お前だけのデッキを作れ」

「わかったぜ!師匠!」

 

聞こえてくる真琴達の声を聞いて、彩花は

「ぐぬぬぬぬ(ぽっと出のくせに!私も真琴とデッキ構築の話がしたい!と言うか真琴と2人で話がしたい!でもあいつはめんどくさがりやだからなぁ)はぁ。(って2人⁉︎そんな別にそういう関係になりたいわけではないけど!)」プシュー

ぐぬっていたり、ため息をついたりと忙しかった。

「なー、彩花、この大嵐に対してリビングデッドの呼び声でエアーマンを蘇生した時HEROのサーチができないのってなんでなんだ?」

十代はころころ表情の変わる彩花に物怖じげもせず話しかける。まあ、なんやかんやでいいヤツだっていうことを知っているからでもあるが。

「ああ、これはタイミングを逃すのよ。元々エアーマンの効果は任意効果なの。だからチェーン2以降には発動することができないのよ。だからこういう時に蘇生する場合、破壊されて得となる墓地で発動するカード.....例えば、カードガンナーやダンディライオンとかね」

とまあ、こんな具合で答えてくれるのである。根が優しいので、なかなか損な役回りになることが多い奴なのだ。

「『タイミングを逃す』事が特に多いのは

1.チェーン2以降で発動条件を満たした時

2.一連の効果の途中で発動条件を満たした時

3.コストやリリースされて墓地へ送られた事で発動条件を満たした時

この3つのパターンが多いわ。

誘発効果の発動に関して記述しているけど、実際には説明の通り魔法・罠カードの発動タイミングにも大きくかかわっている内容よ」

「へー」

十代たちの勉強は続く

 

とまあ、ところ変わって再び真琴達

「よし、こんなもんだろ。ダークホルスやダークアームドドラゴン達は全部ドラゴン族モンスターだからな。下級モンスターはある程度用意して、あとはレッドアイズダークネスメタルドラゴンを出して、1ターンで最上級モンスターを3体立てる事をメインとしたデッキにした。レッドアイズが来なくても冥界の宝札でドロー加速から引き込めるしな。冥界の宝札があるせいでなかなか黄泉ガエルが入れにくいのは残念だが」

「ほへー、やっぱすごいぜ!師匠は!」

その知識と自分の少ないカードプールの中ならデッキを大幅に組み替えることのできる度胸、そしてカードを大切にする心。めんどくさがりなくせにこういうところはしっかりとしているから、陽美は自分の目に狂いが無かったと再確認させられている。

「ふむ、俺もある程度の儀式無しのデッキを組むからそれとやってみようか」

「あざっす!お願いしやす!」

「体育会系のノリかよ......」

真琴はすこし驚いていた。

 

 

そうこうしているうちにテスト前日。真琴は十代と最後の確認をしていた。

「さてと、明日はテストなんだ。さっさとねるぞ」

そう言って立ち上がる。すると、

「なあ、やっぱり気になるんだが?お前が勉強する理由を聞いた時にちょっとうろたえた理由が」

「チッ、覚えていたのかよ。勉強の覚えは悪いくせに」

「へへっ、やっぱ気になるしな」

「この〜木なんの木?」

「木〜○くぅん!......っておい!ごまかそうとするな!」

十代が悪ノリするけど、すぐに正気に戻って言う

「別に聞くような話でもないだろう?」

「俺が気になるんだよ」

「はぁ、めんどくせぇ。別に聞いても何の得も無いぞ?」

「言っただろ?俺が聞きたいだけだって」

「ったく。....俺は前はな、あんまり成績はよく無かったんだ。今みたいに勉強もしてなかったしな」

すわると、仕方なしに真琴は語り始める

「まあ、なんだ。勉強なんて最低限度できてたらあまり必要じゃないと思ってたんだ。でもな、中学1年の時にな、夏休みに彩花と遊びに行くという約束をしてな、一応、お互いに用事があったりするしな。それであと3日という時に補習の呼び出しが来てな、遊びに行けなくなってしまったんだ。謝りにいってどやされると思ってたんだ」

「違ったと?」

「ああ、謝ったら。そう、なら、仕方が無いね。って言ってたんだが、楽しみにしてたんだけどなぁ。と言うと、ポロポロ涙零しはじめてな、その日は俺と彩花のちょっとした記念日(初めてのカード交換。詳しくは7話を見てくれ)だったからかなり居心地が悪くてな。後後こんな面倒なことになるくらいなら先に終わらせといたらいいやとなったからやっていたら習慣になってしまってな。そういうわけだ。あいつはなかなか泣かないからな、ただただ楽しみにしてくれていたらしくてな、女の涙は最強だとか言うけど、あれはある意味、的を得ていると思ったよ。どうすればいいのか全くわからなかった」

「ははは、さすがの真琴も彩花の涙には勝てなかったか」

「そうだな。それからかな。成績も上がって、先生に驚かれたのを覚えているよ」

「あれ?じゃあなんで今オシリスレッドにいるんだ?実技が良かったからギリギリ受かった俺と同じかと思ってたんだが」

「ああ、それはだな」

カクカクシカジカ

「と言うわけだまあ、今となっては面白いやつらがいるからまあいいがな。さて、もう寝るぞ。明日はテストだから、きちんと寝て、朝に起きろよ」

「おう。お休み」

 

 

 

 

翌朝......

「ったく!お前もお人好しだな!」

「お前に言われたく無いぜ!」

2人は購買部のトメさんと一緒に車を押していた。

「すまないねぇ、今日は大切な試験の日じゃなかったのかい?」

「今更いっても間に合わん。なら人助けをしてからいった方が清々しい」

「そうだぜ!情けは人の為ならず!ってやつだ!」

「十代、それは少し違う」

 

 

朝、いつも通りに出たはいいが、十代が筆箱を忘れたため、戻っていったのを待っていると、なかなか帰ってこない。おかしいと思って戻ると、トメさんと一緒に車を押していた。

「おいおい十代、もうすぐテストが始まるぞ」

「悪りぃ先行っててくれ!俺はこれを上に押し上げてから行くから!」

そう言ってまた車を押す。

「チッ、めんどくせぇ。」

そう言いつつ真琴も車を押し始める

「真琴⁉︎」

「ったく、さっさと終わらせて急ぐぞ!」

「おう!」

そして冒頭に戻る

 

 

車を押しあげると、俺達はトメさんのお礼をそこそこに教室に急いだ。

「「遅れてすみません!テストはまだ受けられますか!」」

そう言うと

「受けれまスーガ.....ドロップアウトボーイはともかくシニョール御鏡が遅れるのは珍しいデスーノ。何があったノーネ?」

「それはトメさんに聞いて下さい」

そう言ってテストにとりかかる。はっきり言ってテスト時間の半分は終わっていたので、すぐに解ける問題だけを書いていった。

そしてテスト終了のチャイムが鳴る。十代は寝足りなかったのかわからなかったのかサラサラっとかいたら寝てしまっていた。そんな感じでテスト結果の事を考えていると、周りの奴らは誰もいなくなっていた。

「どうしたんだい?めんどくさがりやの割りには真面目なお前が遅刻だなんて」

三沢が声をかけてくると、

「ん、まあな。いろいろあってな。それより起きろ十代!お前あれほど勉強しただろ!寝てどうするよ!」

そう言いつつ十代を起こす

「ふぁ?もう終わったのか。俺はまあ、実技にかけたからな。時間から考えたら筆記は怪しいからな」

「じゅ、十代がまともなことを言っている......明日は雹が降る⁉︎」

「おいこら真琴。それより周りの奴らはどうしたんだ?」

「ああ、知らなかったのかい?今日は新しいパックの発売日だからね。みんな買いにいったんだよ」

三沢は説明をしてくれる。

「そう言う沢さんは買わないんだな」

「沢さん⁉︎ん、まあ俺は今のデッキを信じているしな」

「十代?どうするんだ?今からいっても買えそうに無いぞ」

「それでも中のカードが気になる!ちょっといこうぜ!」

そう言って走っていってしまった。

「あっ!待ってくれッス!アニキ〜!」

翔も遅れて走っていく。

「さて、俺達もいってみるか?沢さん」

「それはいいんだが、普通に三沢って呼んでくれ。何かむず痒くてな」

「お前の微妙そうな顔は面白かったよ」

「俺で遊んでたのかよ!」

そう言いつつ購買に向かう。

 

購買では沢山の人だかりができていた。

「どうしたんだ?」

「なんでも売り切れらしい」

「もうか?ここはデュエルアカデミアだし、普通のところよりたくさん仕入れているはずなんだがな」

「なんでもここに来たカードパックを全て買い占めた人がいるらしいぜ」

「全く横着な事をするやつもいるもんだ」

すると少し外れたところからトメさんが手招きをしていた。

なんでも今朝のお礼に1パックずつ置いていてくれたらしい。ちょっとした期待を胸に開けてみるそこには

「カオス・ソーサラーか。墓地にいったマンジュ・ゴッドがコストにできるな」

かなりのレアカードであるカオス・ソーサラーがあった。

「おっ!これは相棒の補助カードじゃないか!」

十代もいいカードが当たったらしい。トメさんはレアカードを引き抜く天才なのだろうか?ちょっとした疑問が頭によぎった昼休みだった。

 

 

 

実技試験。それは寮入れ替えの目的もある試験だ。成績が優秀な人は上の寮へ、芳しくない人は落とされる、まさに弱肉強食の世界だ。まあ、デュエルモンスターズ自体がそれに似てるんだがな

さて、今は初めのオベリスクブルーの時間だ今は彩花がデュエルをしているが、もう決まりそうだ

 

「手札の3枚の魔導書を見せて魔導法士ジュノンを特殊召喚!効果で墓地の魔導書を除外して貴方のバックカードを破壊!バトルジュノンでダイレクトアタック!」

「キャァァァァ!」

 

ブルー女子LP2300-2500=0

 

順当に勝利していた。

「おめでとう」

そう言いつつ、リンゴジュースを渡す。こいつはこれが好きなのである。

「ありがと」

お礼を言いつつ飲む。

「そろそろあいつが来ると思うんだがな」

「ん?弟子さんかい?」

「そうだな」

「やっぱり心配ですかい?旦那〜」

「お前は誰だよ、ったく。まあ、かなりデュエルしたんだ。そう簡単には負けないだろ。」

そう言っていると、陽美が呼ばれる。

 

 

デュエルフィールドに行くと、先にピンクの髪の毛をした、つり目の女の子がいた。

「あんたがボクのデュエルの相手ね。よろしく」

「おう、よろしくな!」

相手に近付いてデッキを差し出す。相手は一瞬何かわからなかったらしいが、真琴の事を思い出したのだろう。自分のデッキを差し出して、お互いにカットをする。じゃんけんの元、先攻が決められた。元の場所に戻り、デュエルディスクを構える。

 

「「デュエル!」」

 

「よぉーっし、ボクのターン、ドロー!」

そう言ってカードを引く。

「ボクは永続魔法、六武の門を発動!さらに六武衆の結束を2枚発動!」

ブルー女子の後ろに大きな門が現れる、その周りに結束の印が浮かび上がる。

 

「おい、ちょっと待て。あいつガチじゃねぇか」

真琴はかなりびびっていた。

 

 

「ボクは手札から真六武衆ーカゲキを攻撃表示で召喚!結束と門に武士道カウンターが乗る!カゲキの効果で手札から六武衆ーザンジを攻撃表示で特殊召喚!」

腕が4本ある、侍が現れると、隣に違う、槍を持った侍が現れる。

ザンジATK1800

カゲキ200→1700

武士道カウンター

六武の門0→4、結束0→2

 

 

「カゲキの攻撃力が上がってる?」

「ええ、カゲキは自分フィールド上に六武衆と名のつくモンスターが存在する場合、攻撃力が1500ポイントアップする!」

「!(すごいアップ量だ。もともとの攻撃力が200とはいえ、1700になる。レベル3モンスターのステータスとは全く思えない!)」

「さらにボクは六武の門の効果を使用!武士道カウンターを門から2個、結束からそれぞれ1ずつ取り除き、真六武衆ーキザンを手札に加えて特殊召喚!再び武士道カウンターが乗る!」

門から新たな侍が彼女の手札に加わり、そのまま飛び出してきた。

キザンATK1800→2100

武士道カウンター

六武の門4→2→4、結束2→1→2

 

「はいはーい、六武衆の師範を攻撃表示で特殊召喚よ!」

そして、居並ぶ侍達を鍛え、育て上げたであろう老練なる人物が現れる

六武衆の師範ATK2100

武士道カウンター

六武の門4→6

 

「ボクは2枚の結束の効果を発動!このカードを墓地に送り、デッキからこのカードに乗っている武士道カウンターの数だけデッキからドローする!4枚ドロー!ボクはカードを2枚伏せてターンエンド!さあ、そっちのターンだよ」

恐ろしいまでの展開力。それが六武衆の武器である。相手が防御や攻撃の準備が終わっていない間に数で殴る。単純だが、強力なデッキだ。

 

ブルー女子

手札6→3→1→2→0→4→2

モンスター/六武衆ーザンジ、真六武衆ーカゲキ(ATK1700)、真六武衆ーキザン(ATK2100)、六武衆の師範

真琴、罠/セットカード2枚、六武の門(武士道カウンター6)

 

「オレのターンドロー!」

相手に負けない気迫でデッキからカードを引く

「オレは手札から永続魔法、冥界の宝札を発動!手札を1枚捨てて、THE・トリッキーを守備表示で特殊召喚!」

トリッキーDEF1200

捨てられたカード→レベル・スティーラー

 

「墓地のレベルスティーラーの効果発動!トリッキーのレベルを一つ落として特殊召喚!」

レベルスティーラーDEF0

 

「場の2体を生贄に捧げて、オレは手札からダークホルスを攻撃表示で召喚!冥界の宝札の効果で2枚ドロー!...ナイト・ショットを発動!右側のバックカードを破壊!」

 

破壊されたカード→六尺瓊勾玉

 

「バトル!ダークホルスでキザンに攻撃!」

ダークホルスが漆黒のブレスを放つが

「リバースカードオープン!攻撃の無力化!これでバトルフェイズは終了よ!」

次元の渦に飲み込まれて、居並ぶ侍達には届かない。

 

「くっ!オレ墓地のレベルスティーラーの効果でホルスのレベルを落として蘇生する。カードを3枚伏せてターンエンドだ」

 

陽美

手札6→5→3→2→4→1

モンスター/ダークホルス(レベル7)、レベルスティーラー

魔法、罠/冥界の宝札、セットカード3枚

 

「ボクのターン、ドロー!....うーん、ボクは手札から真六武衆ーミズホを攻撃表示で召喚!」

真六武衆ーミズホATK1600

武士道カウンター

六武の門6→8

 

2本の不思議な形をした武器を持った女武者が現れる。

「ミズホの効果発動!自分フィールド上の六武衆と名のつくモンスターを生贄に捧げることで、相手フィールド上のカードを1枚破壊できる!ボクはカゲキを生贄に、ダークホルスを破壊!」

「リバースカードオープン!闇の幻影!ミズホの効果は無効にされ、破壊される!」

ミズホはカゲキから受け取った4本の刀をダークホルスに向かって投げたが、そのダークホルスは朧霞のように溶けてしまい、すると、ミズホが突然苦しみだし、破壊された。フィールドには、ダークホルスがまだ残っていた。

「なっ!」

「闇の幻影は自分フィールド上の闇属性モンスター1体が相手のモンスター効果の対象になった場合、その効果を無効にして、破壊する」

「くっ!ボクは六武の門の効果を発動!デッキから真六武衆ーキザンを手札に!そして特殊召喚!」

真六武衆ーキザンATK2100

武士道カウンター

六武の門6→2→4

 

「ボクは六武の門の効果を発動!武士道カウンターを4つ取り除いて、師範の攻撃力を1000ポイントアップさせる!」

六武衆の師範ATK2100→3100

門の光が輝いたと思うと、その光が師範へと流れ込み、不思議なオーラを纏う

 

「バトル!六武衆の師範でダークホルスに攻撃!」

「ホルス!」

 

陽美LP4000-(3100-3000)=3900

 

「ザンジでレベルスティーラーを攻撃!キザンでダイレクトアタックよ!」

「リバースカードオープン!ショックドロー!」

 

陽美LP3900ー2100=1800

 

「手札が増えてる⁉︎」

「ショックドローは自分がダメージを受けた時に発動できる。自分が受けたダメージ÷1000だけ、デッキからカードをドローできる!ただし端数は切り捨てだけどな。オレが受けたダメージは2100ポイント!オレはデッキからカードを2枚ドロー!」

陽美がデッキからカードを2枚引き抜く。

「でも、ざーんねん!これで終わりよ!2体目のキザンでダイレクトアタック!」

2体目のキザンが陽美に攻撃を仕掛けようと走る。しかし、突然鳴り響いた鐘の音に驚いたのか、自らがいた場所に戻ってしまった。

「どういうこと⁉︎」

「流石です、師匠。助かりました。オレは手札からバトル・フェーダーの効果を発動した!相手のダイレクトアタックの攻撃宣言時に発動できる!攻撃を無効にして、このカードを特殊召喚する!」

「なるほどね。ならボクはカードを1枚伏せてターンエンドよ。この時、師範の攻撃力は元に戻る」

「エンドフェイズ時にリバースカードオープン!針虫の巣窟....よし、墓地に送られたダンディライオンの効果!自分フィールド上に綿毛トークンを2体特殊召喚する!」

六武衆の師範ATK3100→2100

墓地に落ちたカード→王宮のお触れ、レベルスティーラー、ダークストームドラゴン、収縮、ダンディライオン

 

ブルー女子

手札3→2→3→2→1

モンスター/六武衆ーザンジ、真六武衆ーキザン(2体)、六武衆の師範

魔法、罠/セットカード1枚、六武の門(武士道カウンター0)

 

「そうそう、師匠の前で負けるわけには、いかないんだよ!オレのターン、ドロー!」

そう言いながら、力強くドローする。

「トレードインを発動!オレは手札のダークホルスを捨てて2枚ドロー!」

陽美の目はまだ死んではいない。逆転への、師匠から渡された、ドラゴン族でもなければ闇属性でも無い、でもかなり高価なカードが来ることを願い、カードを引く!

「⁉︎師匠、ありがとうございます.....オレは自分フィールド上のモンスター3体を生贄に捧げる」

「3体生贄⁉︎そんなの、神ぐらいしか!」

「あるんだよ。その神に使える従属神がな。現れろ!神獣王バルバロス!このカードは妥協召喚以外に、3体でも生贄にできる効果を持っていてな、こちらの場合、相手フィールド上のカード、全てを蹂躙する!」

巨大な槍を持った神に仕える従属神がその本来の力を持って、相手フィールド上のカードを消し飛ばす!

「なっ!でも、リバースカードオープン!奈落の落とし穴!バルバロスには退場してもらうわ!」

「そうは問屋が卸さないってなぁ!オレは手札から速攻魔法、わが身を盾にを発動!ライフ1500を代償に、モンスターを破壊から守る!」

巨大なバルバロスを落とす穴が、ひらいたが、それを陽美がライフポイントで作った依り代が身代わりになることで守る

陽美LP1800→300

 

「くっ!六武衆の師範の効果発動!このカードが相手の効果によって破壊された場合、墓地の六武衆と名のつくモンスターを回収できる!ボクは六武衆の師範を回収!」

「流石!闘志は失わないか!オレは冥界の宝札の効果で2枚ドロー!オレは手札から死者蘇生を発動!墓地から、ダークホルスを蘇生する!」

墓地より、再びダークホルスが姿を現す。

「いくぜ!バトル!オレは神獣王バルバロスとダークホルスでダイレクトアタック!」

「きゃぁぁぁぁぁ!」

従属神の螺旋槍と漆黒の竜のブレスがブルー女子を捉え、ライフポイントを消し飛ばす。

ブルー女子LP4000-3000-3000=0

 

「負けた⁉︎いつもいつもレッド寮に遊びに行っていたのに、何でこんなに強いのよ⁉︎」

「ただ遊びにいってたわけじゃないぜ!オレが、師匠になってくれって頼んだ人が、レッド寮にいるから、行ってただけだぜ!」

「そう....なの。貴方も努力がボクの努力を上回っただけか〜。いいデュエルだったわ。次は負けないんだからね!」

「そうそう、負けねぇよ!」

少し話をすると、それぞれ、上に戻る。真琴は陽美が来ると、

「ナイスデュエルだ。お前のデュエルができていたな。頑張れよ」

それじゃ、呼ばれたら起こしてくれと言い、ベンチに寝転ぶと寝はじめた。

「姐御!これは師匠に認められたってことかな⁉︎かな⁉︎」

「さてね?これからも頑張らないとね」

「ウス!頑張りやす!」

まだまだ試験は続く。




と、言うわけで今回は上下に分けています。
真琴「当初はそんな予定は無かったんだろ?」
だって陽美ちゃんのデュエルが長くなったんだもん、仕方ないじゃん。
真琴「もう少し考えてかけよ」
書いてるよ!書いてるからこうなっちゃったんだよ!
真琴「はぁ、まあいい、今回のキーカードだ」

神獣王バルバロス
効果モンスター
星8/地属性/獣戦士族/攻3000/守1200
このカードはリリースなしで通常召喚できる。
この方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力は1900になる。
また、このカードはモンスター3体をリリースして召喚できる。
この方法で召喚に成功した時、相手フィールド上のカードを全て破壊する。

真琴「こいつは妥協召喚と3体生贄による、全体破壊が行える。今回陽美は全体破壊を行ったな」

真琴「スキドレバルバなどと銘打たれるように、自身の効果でステータスを下げているので、スキルドレインで元に戻る。似たカードに可変機獣ガンナードラゴンがいるな」

真琴「また、全体破壊も強力だ。これより前に出ていたギルフォード・ザ・ライトニングが完全にこのカードの劣化になってしまった。生贄モンスターを揃えやすいデッキだと、積極的に狙って行ってもいいだろう」

真琴「さて、ここらへんでいいかな?」
そうですね。
真琴「しかしあのピンク髮のツンデレの六武使いかなりの強さだったな」
モンケッソクケッソクカゲキカゲムシャシエンウキャー!
真琴「駄作者やよ!どうした⁉︎」
ちょっとトラウマが
真琴「そ、そうか。じゃあ今回はここら辺で終わっとくか」
そうしてもらえると助かるな。さて、デュエル中のミスやこうすればいいのでは?などといった意見はいつでも募集しております。感想も書いていただけたらなと思います!
では、また次回!


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