儀式デッキ使いの日常   作:アリスとテレス

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よっしゃぁ!台風で学校が無い!今のうちに書き上げろぉぉぉぉ!
真琴「おい、無茶をするんじゃ無い。俺が面倒になるだろう。しかし今は学校が忙しいのだろう?こんなことしていて大丈夫なのか?」
ハハハ.....大丈夫ですよ。きっと。それにこの物語を更新することはそんな事では無い!待ってくれている人がいるから!それに大元が既にできていたから作るのも大変じゃ無かったからね。次からのはまだできてないけど
真琴「はいはい、まあ、駄文を撒き散らしているが、それでもお気に入り登録してくれている人がいるしな」
ドヤァ
真琴「ドヤ顔するな。ウザい」
だろうね。っと、今回あの人が再び登場し確固たる地位を確立します。まあ、読めばすぐにわかるんだがな。
真琴「そうか。ではさっさとはじめるぞ」
そうですね。では本編をどうぞ!


女子寮での戦い

あの万丈目達とのデュエルがあってから数日。特に問題も何もなく、平穏な日常を過ごしていた。そんな中、真琴は

 

「そろそろ味噌を入れた方がいいかな」

 

レッド寮の厨房にいた。

 

「ここの料理は少し酷い物があったからな。自分で作った方がいいぜ。ったく」

 

誰に言うでもなくつぶやく。

そうなのである。レッド寮の食事環境は酷いの一言ですむ。なので、鮫島校長に相談したところ、

「厨房の使用許可は出しますよ。材料はこちらが負担しますし、無駄使いをするというわけでなければ、中の材料を勝手に使ってくれて構いません」

とのことなので、一人暮らしの長い真琴は一通りの家事ができるため、こんなところにいる。少し意外かもしれないが、真琴はこの方朝食を抜いた事が無い。まあ、彩花の制裁を喰らうからだが。そんなところに

 

「おっいい匂いがするぜ!」

「アニキ.....犬じゃ無いんだからそういう事はやめるッスよ」

「ハハハ」

あの部屋の3人組が来た。

 

「やはり来たか。お前達の分も用意してある。そこまでたくさん作れないからこの寮にいるやつら全員のは作れないが、俺が作っていて初めに来た5〜6人程度は俺の作ったやつを食わしてやるよ」

「マジか!ラッキー!」

「真琴君!ありがとうッス」

「さっさと盛り付けをしろ。食ったらいくぞ」

十代達が盛り付けをした後、冷めないように鍋に蓋をして厨房を出る。

朝の献立にしては普通の、ご飯に味噌汁、ちょっとした野菜サラダに漬物である。

朝食は大事。きちんととりましょう。

 

世の中にはたくさんの学校があるが、デュエルのエリート養成学校であるデュエルアカデミアにも、普通の授業はある。国語数学英語etcetc.....

そんなこんなで学校に着く。翔が部屋に忘れ物をしたらしく、取りに帰っているため、十代と2人である。教室に入り、席に座って話をする。

「なあ、俺のHEROデッキに足りない物って何かな?」

「融合HEROが特定の融合素材でしか召喚できないやつしかいないからやり辛いんだろう。属性HEROを入れて見ろ。かなりかわるぞ」

「う〜ん、持ってないんだよな〜それにフレイムウィングマン達には思い入れがあるし」

「ま、俺だってカードがそこまであるわけじゃない。だからデッキをこまめに組換えているんだがな」

と、そんな事を話していると、おもむろに小さな紙を取り出して手渡す。

「今度この2回の島の簡単な大会にHEROが大会優勝者に贈られるそうだ。出てみたらどうだ?お前の持ってないHEROが手に入るぞ」

 

そこには日にちと手に入るぞカードが書かれていた。

 

○月○日、E・HERO ノヴァマスター

○月△日、E・HERO GREAT TORNEAD

 

と書かれていた。

「俺のために調べてくれたのか?」

「いや、なんだかんだで相談事を毎度持ち込まれるより、先に解決法を出しておいた方がいいと思ったからだ。他意は無い」

と、そこに翔が来るのだが、

 

「えへ、えへへ」

不気味な笑いをしていたので、声をかけれなかった。

 

「な、なあ、翔のやつどうしたんだ?」

「さあ?面倒なことになりそうだし、ほっといた方がよさそうだ」

 

こんな話をしていると、

「な、なあ!」

「ん?」

知らないオベリスクブルーの女子に声をかけられた。

アッシュグレイのセミロングの髪。その容姿は総合的にそんじょそこらの平均よりもかなり高い位置にあった。まあ、要するに可愛いって事だ。

「なんだ?俺に何か用か?」

「あ〜っ、用があるんだが、う〜んと.....あのさ!」

話そうとすると、チャイムがなる。全くもってタイミングが悪い。

「あっ.....」

「何があるかは知らんが、また後で来い」

そう言っておいた。

 

 

昼メシ時、十代にドローパンとジャムパンを奢らせていたところ。

ドローパンの中からカードが出てきた。

 

儀式の準備

闇の支配者ーゾーク

闇の支配者との契約

E・HEROフォレストマン

極戦機王ヴァルヴァロイド

 

「あ!いーなー、俺の持ってないHEROじゃん!」

「ん?いいぜ、後で交換しようか」

出てきたカードを十代と見ていると、

「あ、あのさ!」

「ん?ああ、今朝の」

後ろでは友人?達が頑張れ〜と応援している

「あのさ!お前もここに来てたのか!」

「ん?お前と俺は何処かであってたのか?」

「⁉︎」

何故か話しかけて来た女の子が沈んでしまった。そこに

「お〜い、真琴!」

彩花がやって来た

「どうしたんだ?彩花」

「何だじゃないわよこの大馬鹿野郎!」

「ガハッ」

ラリアットをモロに食らった。

「私の半径75cmは私と手の届く距離だから気をつけなさい!....じゃなくて!」

十代がついていけていないが今はそれどころでは無い。

「島に行く前日!忘れたのか⁉︎」

「いや、忘れてないが......まさか木佐貫か⁉︎」

そう言うと、パッと明るい笑顔になった。

「覚えていてくれたか!ってまあ、あれからそこまで日数が経ってないけどな」

苦笑しながら言う

「いや、あの時は男のような服をしていたからな。こちらの制服を着ていると可愛かったから気がつかなかったよ」

木佐貫の顔が急に真っ赤になる。

「な!か、可愛いなんて言うな!オレは可愛いはずなんて無いからな!」

こう言うが、余計に可愛く見えるだけである。

「ところで何か用があったのではないか?ただ、久しぶりと言いに来ただけでは無いだろ?」

「そうだ!そうだぜ!全く、可愛いなんて言うから忘れてたじゃ無いか!」

「俺のせいなのか?」

「真琴.....はぁ、先が思いやられるわ。でもライバルになりそうだし.....ぐぬぬ」

彩花は周りに聞こえない程度の小さな声でブツブツ呟いている。

「あ、あのさ!お前は前に俺に強くなれるようなことを言っていたよな!」

「ん?ああ、言っていたな」

すると、頭を下げて

「オレをお前の弟子にしてくれよ!」

と、言い出した真琴は頭を掻きながら

「断る」

即答した。

「「「ええっ!」」」

「下地はあるんだ。別に俺じゃ無くとも大丈夫だと思うんだがな」

「.....なあ、真琴。お前めんどくさいと思ってるだろ」

「なんのことだ十代。俺はいつも通りだぞ」

「はあ、成る程....」

「安心しろ!木佐貫!俺が教えれることは何でも教えてやるよ!弟子?別に問題もなんともないぜ!」

彩花が後ろでシャドーボクシングをしだすと、対応をコロリと変える。

「あっ、ありがとう!え〜っと、師匠って呼んでいいですか?」

「好きにしろ。はぁ、めんどくさい事を抱え込んじまつた気がするぜ....」

教室に戻るとまだ翔が気持ちの悪い笑みを浮かべていた。そんな昼時の1幕

 

 

 

夜、デッキの調整も終わり、寝ようとすると

「大変だぞ真琴!翔が攫われた!」

十代が飛び込んできた。

「大丈夫だ。赤帽子のちょび髭のおっさんが助けてくれるさ」

「それは攫われてるやつが違う!」

「じゃあ、何処ぞの勇者がなんとかしてくれるだろ」

「いや、そんなんじゃなくて!翔を返して欲しかったら、御鏡と一緒に女子寮まで来いってメールが来たんだ!」

「やだめんどくさい。てかこないだからロクな目にあってない気がするんだが?」

「マジで頼むよ!また昼メシ奢るからさ!」

「ったく、問題事がおこると毎度毎度、なんでここまで俺を巻き込むのかねぇ」

そう言うと

「うっ!許してくれよ」

少し申し訳なさそうにそう答える

「はあ、めんどくせぇ」

そしててんやわんやいいながら女子寮に向かう。

 

 

女子寮に行くと、たくさんの女子達が待ち構えていた。

「来たぞ!翔を返してくれ!」

十代がこう言うと

「そうはいかないの。この子が風呂をのぞいていたのよ」

「なあ、帰っていいか?完全にあいつの自業自得じゃねぇか」

「翔....」

俺達は呆れの眼差しを向ける。

「僕は覗いてなんてないッス!本当ッスよ!僕はたまたまこの手紙で呼び出されただけッスから!」

翔はこう言うと

「さっきからこの調子でね、でもこの子が持っていた手紙は私の名前が書かれていたけど、そんな物は書いてないの。だからあなた達を呼んだのだけどね」

天上院がそう言っていると

「結局何が言いたいんだ?」

「怪しきは罰せずってやつでね、たまたまあそこにいたのはこの子の問題だけど、それだけで突き出すのもかわいそうだと思ってね」

「明日香さん!そんなの気にしなくていいのよ!」

「そうよそうよ!さっさと突き出してしまいましょう!」

後ろの2人はそう言うが

「そういうわけにはいかないわよ。言ったでしょ?怪しきは罰せずって」

そうたしなめる

「で?結局どうするんだ?」

「ここはデュエルアカデミアよ、解決する方法は一つじゃない」

「へへん!デュエルなら受けて立つぜ!」

2人が湖に進み出てデュエルディスクを構える

 

「「デュエル!」」

 

........................

 

「サンダージャイアントでダイレクトアタック!」

「きゃぁぁぁぁ!」

 

明日香LP0

 

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

「嘘よ!明日香さんが負けるなんて!何かズルをしたのね!」

「ジュンコ!ごめんなさい。いいデュエルだっわ」

「じゃあ翔を返してくれよ」

「あら?まだそっちに1人いるじゃない」

周りの視線が真琴に集まる

「え?俺もやらないとだめなの?いや、めんどいんだが」

「しないならこの子を突き出すだけだけど?」

「突き出していいから帰っていい?」

真琴の口から発せられた言葉は予想外の言葉だった。

「「え?」」

「まっ!真琴君〜!助けてくれッスよ〜!」

「いや、明らかに紛らわしいとこにいたお前が悪いだろ。だいたい字の汚さで気付けよ」

「舞い上がっちゃって....」

仕方がなさそうに船に乗ると

「ったく、さっさと終わらせてかえるぞ」

「オシリスレッドが調子に乗らないでよね!」

「御託はいい。で?誰が相手をするんだ?天上院の連戦は流石に可哀想だろ」

「私がするわ!」

そう言って彩花が船に乗る。すると真琴は何かに気が付いたのか彩花に近づいて顎を軽く持ち上げる。

「えっ.....」

これからキスをするのかというような2人に見えなくもないな。しかし

「少し熱があるな。また毛布蹴飛ばして寝てたな。春とはいえ、夜は冷え込むんだ、暖かい格好をして寝ろよ」

と言うと

「〜〜〜〜〜っ‼︎‼︎」

声にならない声をあげて真琴を突き飛ばす。そして

「バカーーーーー‼︎‼︎‼︎」

そう言うと走って女子寮の中に入っていってしまった。まあ、周りにたくさんの人がいる中でのああいう姿は恥ずかしいのがあるな。

「どうしたんだ?あいつ」

真琴は気付いてないらしい。こいつは心を許している相手の状態を見極めるのが上手い。彩花の様子が少しおかしいのに気が付いたんだろう。あとは鈍くなければよかったんだろうが。

「訳の分からない奴だ。じゃあ、誰が相手をするんだ?」

「き、木佐貫さんは?」

「わ、わりぃな。この前負けたばっかなんだ。まだデッキをきちんと組み直せて無いし、今回パスだ」

誰かが言うも、陽美は無理だと言う。しかし、さっきの事のインパクトが大きいのか、みんなの顔が真っ赤である。女子で平静を保っているのは天上院と陽美くらいだった。

「なら私がやるわ!」

「ジュンコ⁉︎」

そう言って出てきたのは先ほど明日香が負けた時に騒いでいた奴だ

「あなた程度なら私で十分よ!さあ、デュエルディスクを構えなさい!」

そう言うが、真琴はいにも介さず、枕田にデッキを差し出す。

「なによ?」

「デュエル前のお互いのカットは基本だ。積み込みをしていないことの証明でもあるがな」

「そう」

お互いにカットすると、元の場所に戻り、デュエルディスクを構える」

 

「「デュエル!」」

 

今回の先攻後攻はルーレット形式だ。枕田のデュエルディスクのランプが点灯する。

「私が先攻よ!私のターンドロー!」

 

枕田手札5→6

 

「私は手札から魔法カード、テラ・フォーミングを発動!デッキからフィールド魔法を手札に加える!私が選ぶのは霧の谷(ミストバレー)の神風!」

「げっ!」

真琴は手札に加えたカードを聞くと、予想外だったのか、嫌そうな声を上げる。

「そして私は手札からフィールド魔法、霧の谷の神風を発動!さらに手札からハーピィ・チャネラーを攻撃表示で召喚!」

手が鳥の翼のようになっている美女が場に躍り出る。

 

ハーピィ・チャネラーATK1400

 

「ハーピィ・チャネラーの効果発動!手札のハーピィ・クィーンを切って、デッキからハーピィ・ダンサーを守備表示で特殊召喚!そしてハーピィ・ダンサーの効果発動!風属性モンスターを手札に返して、手札からレベル4以下の風属性モンスターを特殊召喚できる!私はハーピィ・ダンサーを手札に戻し、霧の谷のファルコンを攻撃表示で特殊召喚!」

ハーピィ・チャネラーが手を振ると、デッキから仲間のダンサーが出てくる。そのダンサーが踊ると、手札に消えてゆき、新たなるモンスターが躍り出る。

 

ハーピィ・ダンサーDEF1000

霧の谷のファルコンATK2000

 

「さらにミストバレーの神風の効果発動!デッキからコアキメイル・ドラゴを攻撃表示で特殊召喚!」

そして、突然吹いた強烈な風により、ジュンコのデッキからドラゴンの姿をしたモンスターが場に現れる。

 

コアキメイル・ドラゴATK1900

 

「カードを1枚伏せてターンエンド。エンドフェイズ時、手札の嵐征竜-テンペストをコストとして公開し、コアキメイル・ドラゴを維持する!これで終わりよ」

 

枕田

手札6→5→4→3→2(嵐征竜テンペスト、ハーピィ・ダンサー)

モンスター/ハーピィ・チャネラー、ミストバレーのファルコン、コアキメイル・ドラゴ

魔法、罠/セットカード1枚、フィールド魔法(ミストバレーの神風)

 

 

「ジュンコの勝ちね」

このデュエルを十代達と見ていて天上院は呟く

「どうしてそう思うんだ?」

「コアキメイル・ドラコはお互いに光属性と闇属性のモンスターの特殊召喚を封じるわ。儀式モンスターは幸か不幸か光属性と闇属性のモンスターが多いの。まあ、儀式とそれのための供物、そして呼び出す(降臨する)だからかしらね」

「そんな!負けるな〜真琴〜!」

「頑張るッス!真琴君〜!」

 

そんな中、真琴は動こうとしない。

「........」

「どうしたの!怖気ずいたのかしら!」

「zzzzz」

「え?」

真琴は寝ていた。それも盛大に。

 

「「「「お、起きろ〜!」」」」

「師匠!流石です!逆境にも眠れるだけの胆力!オレには無いものをやはりたくさん持ってますね!」

陽美はどこか勘違いをしていた。

 

「ふぁ?ああ、終わったのか。じゃあ、俺のターンだ。ドロー」

目を覚ますと、いつものやる気の無い声のもと、カードを引く。

「俺は手札から速攻魔法、サイクロンを発動。お前のバックカードを破壊する。そして、マンジュゴッドを攻撃表示で召喚。効果でデッキから高等儀式術を手札に」

 

破壊されたカード→ゴッドバードアタック

 

「やはりそのカードだったか。まあ、ハーピィだけではなくとも、鳥獣族がいるなら採用は出来るカードだしな」

「くっ!(読まれていたというの!)」

「まあ、儀式モンスターは光と闇のモンスターが多い。俺の相棒達も光だしな。しかし、それだけしか、儀式モンスターはいないというわけでは無い。おじさんが普段親のいない俺のために手に入れてくれた非常に高価なカードがここにある。いくぞ!俺は手札から高等儀式術を発動!見せるカードは、カオス・ソルジャー!」

そう言うと、周りがざわつき始める

「カオス・ソルジャー⁉︎」

「遊戯さんが使っていたカードじゃないか!」

「真琴君!すごいッス!」

「カオスの儀式は手に入れれなかったそうだがな。さて、こいつは地属性モンスター!コアキメイル・ドラコの効果は受けない!俺は墓地にトライホーンドラゴンを送り、儀式召喚!カオス・ソルジャー!」

混沌の鎧を身に纏う戦士が場に現れる。

 

カオス・ソルジャーATK3000

真琴手札6→5→3

 

「しかし!私のライフは残るわ!ミストバレーの神風とハーピィ・ダンサーの効果であと2ターンは持ちこたえれる!その間にそのカードを破壊するカードを引けば、私の勝ちよ!」

「2ターンもいらねぇよ。めんどくせぇし、眠い。だからこのターンで終わらせる!俺は手札からアドバンスドローを発動!カオス・ソルジャーを生贄に、デッキから2枚ドロー!」

「せっかく出したカードを墓地に送るなんて!やはり、オリシスレッドね!(何をしようとしているの⁉︎)」

 

真琴

手札3→5

LP4000→3200

 

「それはどうかな?儀式モンスターはそのカテゴリー故に、個別の補助カードもある。これはその内の1枚だ!手札から装備魔法、契約の履行を発動!ライフを800ポイント払い、墓地から正規召喚に成功した儀式モンスターを蘇生できる!蘇れ!カオス・ソルジャー!」

「蘇生カードを握っていたから普通に墓地に送れたのね。でも、さっきの状態とほとんど変わらないわ!」

「それはどうかな?」

「え?」

「俺のライフは、契約の履行の発動するために払った、800ポイント、お前より少ない」

「それが何だと言うのよ!」

「ふぅ、ここまでいっても分からないか。装備魔法の復習が必要だな」

そう真琴が言うと、枕田もその存在に思い至ったのか、顔を青くする。

「なっ、ま、まさか!」

「手札から装備魔法、巨大化を発動!装備するモンスターはカオス・ソルジャー!」

カオス・ソルジャーが大きくなり、力強くなる。

 

カオス・ソルジャーATK3000→6000

 

「攻撃力6000......」

「まあ、翔は一応友人なんだ。負けるわけにはいけないからな。悪く思わないでくれよ。カオス・ソルジャーでコアキメイル・ドラコに攻撃!」

「キャァァァァァ!」

 

枕田LP4000-(6000-1900)=0

 

「ジュンコ!」

攻撃の爆風で枕田が吹き飛ばされ、湖に落ちかけるが

「全く。面倒なのはもうこりごりだ」

そう言いつつ、真琴が抱きとめる。運がいいのか悪いのか、枕田は気絶していた。女子達の方に行くと、枕田を手渡し、十代達の所に戻る。

「じゃあ、約束通り、翔は連れて帰るぞ?」

「ええ、でもあなたの実力は図りきれなかったわ。少し、残念ね」

「また機会はあるだろ。それに、俺はわからないがこんなことしなくとも、十代はデュエルをしようと言えばしてくれると思うがな」

「あなた、気付いていたの?」

「まあ、最初の話で少し変だと思ってな。怪しきは罰せないならとりあえず、返せばよかったんだ。その後、証拠を手に入れたら罰を加えればいいんだ。デュエルをする必要なんて無かったんたがらな」

「ふふ、流石ね。でも少しだけ、間違いがあるわ。私は、あなたの実力も知りたかったのよ」

「全く、俺の実力なんて知ってもなんの意味も無いだろうに」

「どうかしらね.....」

「まあ、帰るぞ。また大徳寺先生に見つかったらどれだけ怒られるかわからん。面倒な反省文もありそうだしな」

そう言って真琴は十代と翔とし一緒に帰っていった。

 

「ふふ、彩花の言うとうり、めんどくさがりやのくせに、自ら首を突っ込む人のようね。ふふ、面白い人ね」

そう呟いた

 

ちなみに帰ると、大徳寺先生が待ち構えていて、こってり怒られた後に、反省文を書かされたのは言うまでも無い。また、翌日十代達のデュエルしていた湖の近くでクロノス教諭が倒れていたのだが、これは完全なる余談だろう。




というわけで今回は陽美ちゃんの弟子志願回でした!
真琴「そうだな。全く、面倒なことをさせやがる」
まあ、君が圧倒的?な強さを持っているから、それに憧れたんだろう(そして、気が付いていないであろうが、小さな恋心も抱いているだろうし。自分で書いていてなんだが、罪作りなヤツだ)
真琴「そうかよ。別にそこまで強いわけでは無いんだがな.....。まあいいか、さて、今回のキーカードだ」

カオス・ソルジャー
通常モンスター
星8/地属性/戦士族/攻3000/守2500
「カオスの儀式」により降臨。

フィールドか手札から、レベルが8以上になるようカードを生け贄に捧げなければならない。


真琴「こいつは遊戯さんが使用していたカードだ。今ではカオス・ソルジャー-開闢の使者-として、作り直されているな」

真琴「また、もとは世界大会の優勝者にたった一枚だけ渡されたカードだな。この後、レプリカとして、作られた物が、世に出回っている」

真琴「儀式モンスターの戦士族かつ効果を持たないモンスターという、補助のしやすいカードでもある。例えば、反転世界の影響を受けなかったり、攻撃対象になった時に発動できるジャスティスブレイクの被害を受けなかったりと、バニラデッキに入れやすいな」

真琴「じゃあ、こんな所で失礼するぞ」
次の話は過去回にしようと思っています。原作には無いので、かなり大変ですが頑張ります。
ミスや、こうすればいいのでは?という指摘はいつでも募集しています。
感想を入れてくれればとても作者は嬉しいです。皆様の感想が作者の活力です。
では、また次回。

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