真琴「安心しろ。元からだ」
ダニィ⁉︎
真琴「そんなことより最終回だな」
そうですね。本筋は最終回です。まあ、あとがき風味の裏設定もあるからそれも出すかもね。
真琴「それよかようやくあいつがデュエルするのな」
いや、本来もっと初めの方にデュエルする予定だったんだけどオリジナルの日常変を大幅カットしたからこうなったんだ。
真琴「簡単に言うと作者の手抜きだな」
なんてことを!そして否定できないのが辛い!
回りは焼け野原だった。
木々は倒れ、十代達は地に伏していた。
そんな中でワタシと真琴がデュエルをしていた。
しかし、目を疑うような光景だった。
真琴は至る所から血を流し、流れ出る血の量は凄まじく、立っているのもやっとの状況だった。
しかしデュエルの差中、真琴は声を張り上げているようだ。
「……ん!……る…だ!…い……は……だ!……を……な!」
その叫びにワタシは何も答えない。ただ淡々とデュエルを続けていた。そして、ワタシの出したモンスターの攻撃が真琴のモンスターに当たる。そして、その余波で真琴の体にさらに傷が増える。
『嫌だ』
真琴までも崩れ落ちる。そしてワタシの手が上がり……
『嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ』
そして降ろされる。すると、モンスターが真琴にトドメとばかりに攻撃をする。
『やめてぇぇぇぇぇ!』
攻撃が当たる。その時に紫音は目が覚めた。
大徳寺先生が十代に後の事を託し崩れ去って行った。
十代達もなんとか立ち直り、三幻魔を封印をする!と意気込んでいる時の事であった。
「何?あの夢は....私がまーくんとデュエルしているなんて....しかも傷付けるような....。何も無ければいいんだけど....」
紫音はそう思わずにはいられなかった。
しかし、この悪夢は三幻魔が復活するまで続いたらしいが。
十代達は大徳寺先生の真相から、より一層気を引き締めるも、いつ来るかわからない最後の黒幕に手をこまねいていた。そんな中で真琴は
「このカードは使いにくいから抜くか?でもそうしないと手札を増やすの大変だし....でもコンボだからギミックが揃わないとダメから....」
デッキを組み替えていた。来るべき三幻魔との戦いに意気込んでいる....わけでは無くただの日課だ。
「さて、こんなもんだろ」
真琴がデッキの組み替えを終える。外を見ると、暗くなって来ていた。その時、真琴の並外れた動物的第六感とも言えるほどのカンが何かに反応した。
「明日あたり何かがある気がする....今のうちに誰かと話をしておくべきだろうか....。いや、めんどくさい。寝よう」
真琴は一瞬考えるものの、面倒になったのかあほらしくなったのかわからないが思考をやめて寝床に着いた。
閑話休題
作者「ちなみにこれはギャルゲ風にするとこうなります」
明日何かが起こりそうな気がする。しかし今からだと1人しか会えないな。
誰と会いますか?
明日香
彩花
陽美
紫音
ジュンコ
十代
明日に備えて寝る←
作者「こんな感じでしょうか?まあ、面白半分なんですがね?真琴君は明日に備えて寝るを選択しますた。ノーマルエンドでしょうかね?」
それはさておき話の続きです。
紫音の顔色が悪い中十代達の元に影丸理事長が万を時して登場し、真琴達が見守る中十代とデュエルする流れとなった。
影丸理事長は三幻魔を操り、十代を苦しめるも、大徳寺先生から受け取ったカードにより、逆転勝ちをする。
「(しかしライフ半分がコストだとしても好きなカードを3回サーチ+終わった後はモンスターに装備するカードになり、攻撃力を相手モンスターの数倍....つまり2体なら2倍。5体なら5倍にするカードになる。てか割とインチキカードだな)」
などと真琴君は大徳寺先生が託したカードについて考えていた。流石に1度のデュエルでダメになったらしいが。てかそんなカード横行させてたまるか。←by作者
幻魔達が負け、影丸理事長から抜け出ていき、老人姿となる。なんでも青年時代をやり直したい云々かんぬんなど言っていたが、「(俺達を巻き込まないでくれ)」と言うのが真琴の第一感想だったり。そして、ほのぼのとした中で来週の進級試験の事を話している中で鮫島校長が三幻魔を再封印しようとした矢先の出来事だった。
ゴゥ!
文字にするとただそれだけ。強烈な衝撃波が真琴や彩花達を襲った。
回りに植わっていた木々は倒れ、十代達も突然のダメージに呻いていた。真琴は咄嗟に体を低くし、衝撃波を凌いでいた。
何事かと真琴が目を向けた先は、驚愕の光景だった。
「………」
「紫音?」
三幻魔の闇が紫音を覆っていた。
目は虚ろになり、いつも笑顔だった顔は無表情になっていた。
流石の真琴も驚き声をかける。
「……」
しかし紫音は何も語らず、何も答えない。真琴がどうすればいいのか困っていると、真琴達の回りに明確な殺意と共に闇が吹き荒れるそして、紫音がデュエルディスクにいつもはめているデッキを取り出し、デッキケースにしまうと、虚空に手を翳す。すると、闇が固まっていき、そこに新たなカード達が現れ、デッキとなる。
「デッキを創り出した.....だと?」
そして、そのデッキをはめ込むと、構えを取る。すると、真琴と紫音の回りは闇が囲む。
「チッ!(影丸が呼び覚ました三幻魔が暴れているのか?.....このままでは紫音も危ない)」
真琴は一瞬でその判断を下し、デッキケースからデッキを取り出しはめ込む。
お互いはデッキからカードを5枚引く。
「デュエル!」
「……」
真琴と紫音を操る三幻魔の戦いぎ始まった。
真琴と紫音の間にルーレットが現れる。そして、矢印が止まった先は真琴の名前だった。
「先攻は俺だな。ドロー!」
真琴は普段では考えられない程真剣な顔をしていた。
「俺はセンジュゴッドを召喚!効果によりデッキから破滅の女神ルインをサーチ!カードを2枚伏せてターンエンド!」
センジュゴッドATK1400
真琴
手札5→6→5→6→4
モンスター/センジュゴッド
魔法、罠/セットカード2枚
真琴はあっという間にターンを終わらせる。
行ったのは特に目立ったプレイもしない、無難なフィールド。
よく言えば無難。悪く言えば勢いが無い。
「……」
紫音がドローする。
「……(ワタシは手札からフィールド魔法、失楽園を発動。更に天変地異、デーモンの宣告を発動。効果により、デッキを裏返しデュエルをする。そして、500払いデーモンの宣告を宣言。引いたカードはデーモンの宣告。さらに発動し、効果を使用。宣言は降雷皇ハモン。手札に加える)」
紫音(三幻魔)LP4000→3000
紫音はしょっぱなから飛ばして来る。正直召喚条件がかなりむつかしいカードだから召喚には時間がかかると踏んでいたが、あっという間に揃いそうだと真琴は冷や汗を垂らす。そして、直接脳内に響いてくる声に顔を顰める
「……(3枚の永続魔法を墓地に送り降雷皇ハモンを召喚!)」
まず現れたのは黄色の体に超弩級の攻撃力を持つ幻魔の一角が現れる。と言っても、幻魔シリーズは最低でも3000の攻撃力を確保されるけどね。
「……(失楽園の効果によりデッキから2枚ドローし、バトルに入る)」
失楽園の中に生えている木になっている林檎がポトリと紫音の手に落ちると、眩い光と共に2枚のカードになる。
「……(ハモンでセンジュゴッドに攻撃。失楽の霹靂)」
「そんなやつを受けれるか!リバースカードオープン!和睦の使者!」
ハモンの操る雷の前に神聖な使者が現れる。なんとかハモンの攻撃は逸れ、真琴にダメージは無い。しかし、逸れた先の所は土がめくれ上がり、大きくはないが、穴になっていた。
「やはりダメージは実体化しているのか....」
真琴はその光景に当たって欲しくない予想が当たっていた。
「しかも影丸理事長が操っていた時よりもダメージが大きい。おそらく影丸理事長が扱える程度でしか力を使っていなかったんだろうが、今は暴れているだけ....。ただ災厄を撒き散らすカードになっているのか....!」
真琴の考えは当たっていた。影丸理事長がコントロールしていた時は影丸理事長が壊れないようにパワーを理事長がコントロールしていたが、今は三幻魔が紫音を乗っ取りデュエルをしている。つまり紫音の身体が傷を負おうが、知ったこっちゃ無いとばかりに全力で暴れているのだ。
と言っても、自ら乗っ取っている紫音が動けなくなると困るので最低限守っているが。元々の力よりも劣化した(原作からOCG効果になった)とは言え、幻魔として現在の力を十全に振るえる今の方が脅威だった。
「……(モンスターをセット。カードを4枚伏せてターンエンド)」
紫音(三幻魔)
手札/5→6→5→3→5→0
モンスター/セットモンスター1体、降雷皇ハモン
魔法、罠/セットカード4枚
「俺のターンドロー」
真琴はカードを引くも、顔色は良く無かった。さらにバックがかなり分厚いため、とてもじゃないが、やってられない。しかし、動かないわけにはいかないため、動く。
「俺はフィールドのセンジュゴッドを生贄に、光神テテュスを召喚!さらにエンド・オブ・ザ・ワールドを発動!手札の大天使クリスティアを儀式素材とし、現れよ!破滅の女神ルイン!」
光神テテュスATK2400
破滅の女神ルインATK2300
「(バックカードは召喚反応罠じゃ無かったのか?なら、攻撃反応系統?でも他のカードもありえる。とりあえず使わせないことには始まらないな)バトル!破滅の女神ルインでセットモンスターを攻撃!」
「(リバースカードオープン。神の恵み)」
発動されたのはドローする度にライフを回復するカード。天変デーモンでただカードをドローするだけになるコンボもできなくもない。まあ、既にそのうち2枚が、墓地に行っているが。
真琴のエースモンスターの一角を担うルインが赤い槍をセットモンスターに投げつける。
セットされていたモンスターはメタモルポットだった。
「……(手札が0のため、5枚ドロー)」
「1枚捨て、5枚ドロー」
紫音LP3000→3500
捨てられたカード→団結の力
真琴は手札を見る。しかし、眉をひそめる。手札が中途半端だったようだ。それに、装備しようか迷っていたカードも落とされてしまった。
「カードを2枚伏せる。これでターンエンド!」
「……(エンドフェイズ、リバースカードオープン、心鎮壷。今伏せた2枚を封じる)
真琴のエンドフェイズにリバースカードの1枚が表側になる。選択したカード2枚を存在する限り発動を封じる
永続罠。伏せたカードを2枚も封じる擬似的1:2交換。最低限破壊カードの対象をこいつにしないといけないため、ワンテンポ遅らせる事も可能だ。まあ、今回のようなエンドサイクのような感じでの使用が基本になるカードだな。
真琴
手札4→5→4→1→5→3
モンスター/破滅の女神ルイン、光神テテュス
魔法、罠/セットカード3枚(うち2枚は使用不可)
「……」
紫音がカードを引くと、神の恵みの効果によりライフが回復する。正直このままだとだんだんライフが離されていくだけだ。
紫音LP3500→4000
「……(失楽園の効果により、デッキから2枚ドロー」
紫音LP4000→4500
手札が8枚。異常なまでの手札に流石の真琴もどんな行動をするか読めないようだ。
「……(幻銃士を召喚。効果により、2体のトークンを特殊召喚)」
幻銃士ATK1100
現れたのは小さな銃を背中にしょったモンスター。しかし、召喚時に自分を含むフィールドのモンスターの数だけトークンを場に出せる優秀なモンスターだ。と言っても元々のフィールドで2体だと1体あぶれるので1体の時に召喚するのが理想だ。
幻銃士トークン1ATK500
幻銃士トークン2ATK500
「……(銃士トークン2体と幻銃士を生贄に幻魔皇ラビエルを特殊召喚)」
幻魔王ラビエルATK4000
小さな銃士達が光球となり消えると、黄色のモンスターの隣に青い巨人が降り立つ。
「……(2枚のリバースカードオープン。王宮のお触れ、宮廷のしきたり)」
お触れの影響下のため、無効になっているが、罠が表側になる。
「………………(心鎮壷と宮廷のしきたり、王宮のお触れを生贄に最後の幻魔を呼び出す!現れろ!神炎皇ウリア!)」
神炎皇ウリアATK0→3000
少しの思考の末、3枚のカードを墓地に送り、ウリアを出す。ライフアドバンテージを優先したようだ。それに、ウリアでの破壊も可能なのもあるのだろう。
「……(ウリアの効果により、真ん中のセットカードを破壊!)」
破壊されたカード→スキル・サクセサー
普段ならそこそこ使える打点増強カードだが、今の場合はあまり意味の無いカードだ。まあ、ダメージは減るが。
「……(バトル。降雷皇ハモンでテテュスを攻撃。失楽の霹靂)」
「っ!リバースカードを発動!攻撃の無敵化!これにより、この戦闘中、テテュスは破壊されない!」
「……(だが戦闘ダメージは発生する)」
真琴LP4000-(4000-2400)=2400
「……(神炎皇ウリアで破滅の女神ルインを攻撃。)」
「リバースカード発動!神秘の中華鍋!(許せ。ルイン)」
「……(攻撃を続行。テテュスを攻撃。さらにラビエルでも攻撃。ハイパーブレイズ!天界蹂躙拳!)」
真琴LP2400+2300-(4000-2400)-(3000-2400)=2300
「いっ!わぁぁぁぁぁぁ!っく!うわぁぁぁぁぁぁ!っくぅ!」
イ◯ーク関係無いよ?
そんなネタはさておき、真琴の身体は三体のモンスターの攻撃に多大なダメージを受けていた。
身体のあちこちから血を流す。身体中の筋肉が、骨が、悲鳴を上げていた。
口の中が切れたのか、ぺっと血を吐き出す。
「……(まだ倒れぬか。カードを1枚伏せてターンエンド)
紫音
手札5→6→8→7→6→5→4
モンスター/神炎皇ウリア、降雷皇ハモン、幻魔皇ラビエル
魔法、罠/失楽園(フィールド魔法)、神の恵み、セットカード1枚
真琴にターンが渡る。しかし、全身傷だらけの真琴はドローするのもやっとの状態だった。
「っく!俺の....ターン。....ドロー」
カードを引こうとすると、頭からの血が目にかかり、片目が封じられる。
「俺が引いたカードは天使族モンスター、マンジュゴッド。よって追加ドロー。引いたのは天界王シナト。追加ドロー。....これで終わりだ」
テテュスは天使族の優秀なドローターボ。公開という代償の代わりに、絶大な恩恵を与える。前チャンピオンも言っていた。手札は可能性だと。(満足?そんなものは知らん。俺の管轄外だ←by作者)
「俺はマンジュゴッドを召喚。効果により、デッキから奇跡の箱舟をサーチ。そして、天使の施しを発動。3枚引き、2枚捨てる....」
捨てられたカード→絶対王バックジャック、デュナミスヴァルキリア
「絶対王バックジャックの効果発動。このカードが墓地に送られた時、デッキトップを3枚めくり、好きな順に入れ替えられる」
背中に小さなターボがついている人型の悪魔が、真琴のデッキを操作して墓地に落ちていく。
「俺は手札から魔法カード、モンスタースロットを発動!墓地のデュナミスヴァルキリアとフィールドのマンジュゴッドを選択する。そして俺はデッキから1枚ドロー。引いたカードは終末の騎士。よって、特殊召喚!この時、デュナミスヴァルキリアは除外される」
終末の騎士ATK1400
「効果により、デッキから儀式魔人プレサイダーを墓地に」
終末の騎士が墓地に魔人を落としていく。赤いマフラーをたなびかせる姿はかっこいいぜ。しかし、制限からいつになったら帰って来てくれるんだ?
「俺は手札の儀式魔法、奇跡の箱舟を発動。墓地の儀式魔人プレサイダーと、フィールドの終末の騎士を儀式素材とし、現れよ!天界王、シナト!」
天界王シナトATK3300
天界の王たるモンスターが真琴の場に降臨する。幻魔達を相手に少々負けるが、それでも強力なモンスターだ。
「バトル!天界王シナトで神炎皇ウリアを攻撃!天界剣一閃!」
「……(リバースカードオープン。攻撃の無力化。バトルフェイズは終了だ)」
「!....ターンエンド」
真琴
手札3→4→6→5→6→5→3
モンスター/天界王シナト、光神テテュス、マンジュゴッド
魔法、罠/無し
「……(私のターンドロー。確か絶対王バックジャックは厄介な効果があったな。封じておこうか。手札から手札断札を発動。お互いに2枚墓地に送り、2枚ドローする)」
「俺はヘカテリスを公開し、追加ドローだ」
紫音LP4500→5500
墓地に送られたカード(真琴)儀式魔人プレサイダー、ブレイクスルースキル
(紫音)リビングデッドの呼び声、スキルドレイン
神炎皇ウリアATK3000→5000
墓地に永続罠が送られたため、ウリアの攻撃力が上がる。
「……(失楽園の効果により、2枚ドロー)」
紫音LP5500→6000
「……(バトル。これで終わり。神炎皇ウリアで天界王シナトに攻撃。ハイパーブレイズ!)」
シナトに無慈悲なウリアの攻撃が迫る。炎のような高熱(?)のブレスだ。
しかし、その攻撃の直前、小さな、背中にジェットエンジンのような物をつけた悪魔が割り込む。
「俺は墓地の絶対王バックジャックの効果発動!このカードをゲームから除外し、デッキから1枚ドロー!ドローしたカードが罠カードの場合、伏せ、そのターン中に即座に使用する事ができる!」
「……(まさしく運命のドローという事か。面白い。だが、失敗すればあるのは貴様の敗北だけだ)」
「(確かにこのデッキは通常罠が多いが、そもそも罠は多くは無い。手札には先程仕込んでおいた聖なるバリアミラーフォースが来ている。残るカードは....いや、引くんだ!)ドロー!」
真琴がドローする。そして......
「俺が引いたカードは通常罠!和睦の使者!そして、セットし、即座に発動!このターン、俺のモンスターは戦闘によっては破壊されず、戦闘ダメージも0になる!」
「……(ふん、曖昧な、一縷の希望を手にしたか。だが、次はない。カードを2枚伏せてターンエンドだ)」
紫音
手札4→5→4→6→4
モンスター/神炎皇ウリア、降雷皇ハモン、幻魔皇ラビエル
魔法、罠/失楽園(フィールド魔法)、神の恵み、セットカード2枚
真琴のターンに移る。しかし、デュエルを続けるのも困難になって来ている。肋骨も数本折れてそうだ。
だが、真琴は続ける。めんどくさがりのくせに、何処か一本筋を通す人間性だったが故に今ここに立っていた。
「俺のターンドロー!....こいつは!」
真琴はドローカードを見て驚く。なんでも入れたはずのないカードがデッキからドローされたからだ
「(こいつは、あいつのために手に入れていたカード....このデッキも、共に戦っているのか....?そんなわけは無いか。何はともあれ)俺が引いたカードは幻奏の音姫プロディジー・モーツァルト!よって追加ドロー!」
真琴はカードを引くと、手札をざっと見渡す。このターンで決着は不可能と見ると、次のターンに望みをつなげる為に動く。
「俺はヘカテリスの効果を使い、デッキから神の居城ヴァルハラを手札に。カードを3枚伏せて、全てのモンスターを守備表示にする。これでターンエンド」
真琴
手札3→5→2
モンスター/天界王シナト、マンジュゴッド、光神テテュス
魔法、罠/セットカード3枚
「……(私のターンドロー)」
真琴のボロボロの姿になっているのに対し、三幻魔操る紫音は全くの無傷だ。しかし、見るからに雰囲気が痛々しい。
「……(私は手札からE・HEROエアーマンを召喚。効果により、デッキからE・HEROプリズマーをサーチする。そして、失楽園の効果で追加ドロー)」
紫音LP6000→7000
もう既に紫音のライフは初期ライフの倍近くだ。減らすのにもかなりの労力が必要になってくる。
「……(神炎皇ウリアの効果発動。トラップディストラクション!)」
「ぐっ!」
破壊されたカード→聖なるバリアミラーフォース
仕事しないミラフォ。やはりこういう運命なのだ。
「……(バトルだ。ハモンで天界王シナトに攻撃!失楽の霹靂!)」
シナトは守備表示。発生する戦闘ダメージは0だ。しかし
「……(ハモンの効果発動。戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、1000ポイントのダメージを相手に与える)」
真琴LP2300→1300
「……(ラビエルで光神テテュスを、エアーマンでマンジュゴッドを攻撃!)」
青い巨人と体に扇風機のような装置を付けたHEROが真琴のモンスターカードゾーンを荒らす。
「……うーん」
真琴が紫音と命懸けのデュエルをしていると、ようやく十代が目を覚ます。頭を振り、周りを見渡して絶句する。そして、デュエルしている真琴を見ると、すぐさま駆け寄ろうとするが、周りにある闇によって侵入を封じられる。
「……(邪魔だ)」
ただそれだけ言うと、紫音の三幻魔達は十代に攻撃をする。 真琴の身体はボロボロのため、助けに行こうにも、助けに行けない状態だった。
そして、無慈悲にも十代を三幻魔が吹き飛ばす。
「やめろ!やめるんだ!紫音!相手は俺なんだ!そんな事をするな!」
真琴は必死に紫音に語りかける。闇に沈んだ自我を呼び覚ますために。
「……(終わりだ。ウリアでダイレクトアタック!)」
「ぐっ!その前にリバースカードだ!活路への希望!ライフを1000支払い、相手とのライフの差、2000ポイント毎にデッキから1枚ドローできる!俺のライフは300で、お前のライフは7000!よって3枚ドロー!」
「……(粉砕しろ。ハイパーブレイズ!)」
「手札のクリボーの効果発動!戦闘ダメージを0にする!」
真琴LP1300→300
「……(チッ。ターンエンド。エンドフェイズ、手札制限により、リビングデッドの呼び声を墓地に。この瞬間ウリアの攻撃力が上昇する)」
神炎皇ウリアATK5000→6000
手札5→6→8→7
モンスター/エアーマン、ハモン、ウリア、ラビエル
魔法、罠/セットカード2枚、失楽園(フィールド魔法)、神の恵み
はい、キリが割といいのでここで切ります。
真琴「やばいほどライフに差があるんだが」
そだね。
真琴LP300
紫音LP7000
でも大丈夫!鉄壁入ったから負けないよ!
真琴「そんな事がリアルにあるわけ無いだろう?だいたい優秀なカードだが、そこそこライフコストが必要なカード全般が使用不可になるんだぜ?勝てるわけがねぇだろ」
あはははは?
真琴「まあいい。さて、今回のキーカードだ」
光神テテュス
効果モンスター
星5/光属性/天使族/攻2400/守1800
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分がカードをドローした時、そのカードが天使族モンスターだった場合、
そのカードを相手に見せる事で自分はカードをもう1枚ドローする事ができる。
真琴「天使族のドローターボだな。公開するだけで追加ドローが可能だ。天使族を引いて、公開し続けるだけで大量のドローを可能にする。まあ、手札に貯めたそのカードをどう使うかが問題なんだがな」
真琴「ちなみに入れやすいが、相手もこのモンスターを狙うため、守る手段も必要になってくる。そこはデッキとの相談だな」
真琴「天使族のため、ヴァルハラに対応し、光属性のため、オネストにと対応。優秀なモンスターだ」
真琴「引きまくって勝利を手に!だな。とりあえず使ってやってくれ」
真琴「こんなところか?」
はい!ありがとうね。
真琴「とりあえず駄作者からの状況説明とお詫びだ」
はい。この度大学入学のために、リアルが大変いそがしく、続きを書こうにもなかなか時間が取れない状況ょだったため、このように帰還があいてしまいました。楽しみにしてくれていた方々。読んでくれている方々。非常に申し訳ございません。あと1話か2話程ですので、最後までお付き合い頂けたらと思います!
では、また次回!