真琴「どうしたんだ?」
いや、これをみている人がいるかはわからないけど、いつみてくれているかわからないので、こんな挨拶にしました!
真琴「わかりにくいからやめろ」
あ、はい。
真琴「だいたい作者は脳筋なんだから単純に殴り勝つデッキを使わせろよ」
だが断る!
真琴「この前攻撃力6400のジールギガス見たんだが」
さて何のことですか?
真琴「....巨大化バカめ」
巨大化の何が悪い!攻撃力9000のアルティメットの攻撃にロマンを感じないのか!
真琴「どうでもいい」
なん....だと....
ようやく真琴君も学園祭の事から抜け出し、なんとか平常通りの日常を再び行い始めたところだ。
「師匠〜!」
「んぁ?なんだ?」
「ほら!ここに師匠がのってるぜ!」
陽美が出してきたのは学校新聞だった。そこには
『えーっと?突如現れ、夢のごとく消えた2人の美女!今どこに⁉︎....何これ?』
『....たぶんマスターを探してるのでは?』
『ご主人様は女の私達が見ても綺麗でしたからね〜』
精霊ズが話しているが、真琴は無視して
「なんだよ、本当に」
「へへっ、知ってるのは限られてるし、口が堅い人しかいないからばれないとは思うけど、面白いな!」
「面白がるな。お前自分の師匠相手にそんなこと言うなよ」
「へへっ!」
陽美は笑うが、すっと真剣な顔になって
「ここ最近師匠が難しい顔ばっかしてたからな。なんとかして気分転換して欲しかったんだ」
真琴はこれを聞くと、びっくりした。
「そんな顔をしてたか?」
「ああ、なんだか何かしたいのに、何も出来ずに困っている人のような顔をしていたぜ」
「.....ったく、なんで俺の弟子はできる奴なんだろうね」
「じゃあ、やっぱり!」
「まあ、お前は気にするな。俺でなんとかできるからな」
「でもっ!」
「ったく。師匠が信じれないのか?大丈夫。安心しな」
真琴はそう言うと、ぽんぽんと頭を軽く撫でると
「さ、昼メシ食いに行こうぜ。早くしないと購買のパンがなくなっちまう」
「....おう!」
陽美は先に行く真琴に追いつこうと、少し走りながら追いかけるのだった。
その日、撫でられた頭に片手を置いて、普段の陽美では考えられない顔を見せていた。
そのため、クラスのみんなを驚かせたのは言うまでもない。そして、そのギャップにやられた男子も少なくなかったのだった。
はてさて、そんな事のあった夜。学校にセブンスターズや3幻魔の事を聞きつけ、売り込みに来たギャンブラーがいた。まあ、そいつは明日香の元クラスメイトだったそうだ。しかし、その年でギャンブラーとは。大丈夫なのか?
なんでも、明日香が言うには、デュエルモンスターズの面白さをわかって貰おうと思ってデュエルしたのだが、「勝ったんだからこれは貰うぜ」などと言いつつスカーフを持って行ったそうだ。小学生のイタズラにしてはすこし、やりすぎではなかろうか?まあ、第三者の真琴は黙っていたが。
「ミツオ君!デュエルよ!」
「(ああ、結局こうなるのね)」
真琴は明日香の真横で呆れていた。
そんな様子をミツオは気になったのか、声をかける。
「ところでさっきから明日香君と一緒に話している君は誰だい?」
「....ああ、俺か?俺は「真琴〜!」だ」
「え?」
「だから「師匠〜!どこですか〜?」だ」
「すまない、もう一度言ってくれ」
「.....ま「あ!まーくん!こんなとこにいたのね!」....」
真琴の言葉に被せる彩花達。他意は無いのだろうが、真琴にはいい迷惑だ。
「えーっと?」
「俺の名前は御鏡真琴。ただの一学生だ」
「ふん。ならなんでこんな所(校長室)にいるんだい?」
「たまたま明日香と話していると、外の奴らがいたからな。で、入ってみたというだけだ。よーするに偶然だな」
「なるほど。しかし、君は明日香君と仲がいいのかい?」
「まあ、悪くは無いが」
「ええ。嫌いじゃないわ」
と、この言葉を聞いたジュンコが突然出て来ると
「明日香さんが相手でも負けませんから!」
これだけ言うと、飛び出して行った。真琴はまるで意味がわかってない。
『ああ、うん、ご主人様はまず他人の心の機微を読みましょう?』
『....でも堂々とドスルーするのがマスタークオリティ』
『なんとかならないのでしょうかねぇ?』
『....こればっかりはどうにもならないと思う』
精霊達は呆れを通り越して、もう何も言えんって顔になっていた。失礼な
真琴は頭の上に?マークを浮かべていると、ボーイ(ミツル君)が
「君とデュエルだ!」
などといい始めた。明日香とするんじゃないんかい
「初めは明日香君としようと思っていたが、君を倒さないといけないようだ!」
「ええ〜」
真琴はその理不尽な言い分に明日香に目で助けを求めるが
「いいわ!そのデュエル、受けて立つわ!」
と、明日香が真琴の話を聞かずにデュエルの承諾をする。ひでぇ。
「ちょっ!ヤル気は「ふふん、真琴は強いわよ」いや....あの「師匠に飛び入りのギャンブラーが勝てるわけないぜ!」だからヤル気はn「さあ!まーくん!コテンパンにしてやって!」......はい。頑張ります」
真琴に言葉を一切出させず、勢いだけでデュエルすることが決定される。哀れ。
「君には負けない!」
こう、ボーイ(ミツオ君)が言うとデュエルフィールドに行ってしまった。
「明日香よ、どうしたんだ?」
「いや、なんとなくデュエルしないといけない気がしてたんだけど、真琴の方が強いでしょう?」
「おいおい、俺はただの一般人だぞ?特別な力なんてあるわけねぇだろ」
「セブンスターズのうちの1人だった兄さんに勝っていてただの一般人は無いと思うわよ」
「チッ。面倒な」
明日香と真琴が彩花達を無視して話をしていると、彩花は話の途中で出てきた言葉が気になったようだ。
「ねぇ、そのセブンスターズって何?」
「あん?なんでもねぇよ」
「なんでもないじゃ無いと思うよ?だってまーくんの嘘はわかるんだもん」
「んあ?なんでだ?」
「愛ゆえに!」
「さよけ」
「酷い!でも、嘘ついてるのは否定しないんだね?」
「........お前達には関係ねぇよ」
「師匠。オレは師匠のおかげで救われたんだ。だから師匠の役に立ちたいんだ。オレ達が力になれるなら言ってくれよ」
「........」
真琴は彩花達の姿に重い重い溜息をつく。
「知ったら後戻りはできないぜ?」
「承知の上よ」
「師匠の隣に立ちたいんだぜ?オレは」
「それに何かあっても、まーくんが守ってくれるでしょ?」
「どーだかな?とりあえず話は校長に聞いてくれ。俺はデュエルフィールドに行く」
そう言うと真琴は明日香とともにデュエルフィールドに向かう。彩花達は校長の話を聞いた後にデュエルフィールドに向かうが、怒りで割と我を忘れていた。
はてさて、なんだかんだと間があいたがデュエルフィールドに着いた。2人がデュエルの準備をしているのを見つめるクロノス教諭の「どうしてこんなことになってしまったノデスーノ?」という言葉に深く同意する。さて、準備万端、待っていたミツルと真琴はデッキをセットしデュエルディスクを展開する。そして構えると
「「デュエル!」」
「先攻は僕が貰うよ?」
「待たせたしな。まあ、問題無い」
「そうか。なら、ドロー!」
ミツオは先攻を貰っていいか聞くと、真琴は承諾する。そして、掛け声の元、ドローする。
「俺はギャンブル天使バニーを攻撃表示で召喚!」
ミツルが召喚したのは、溢れんばかりの胸を強調するような黒い服にうさ耳の女性系モンスター。客観的にみてもまあ、可愛い部類だろう。
ギャンブル天使バニーATK1200
「あ!可愛い!」
「ん?翔、お前はブラックマジシャンガール一筋じゃなかったのか?」
「も、勿論だよ」
翔の目が点になる。
こいつらは何をしてるんだろう?
「僕は永続魔法、セカンドチャンスを発動し、ギャンブル天使バニーの効果を発動!俺は表と裏を宣言し、コイントスを行う。当たった場合は相手に。外れた場合は俺に1000ポイントのバーンダメージを与える!」
ミツオはポケットから一枚のコインを取り出し、表と裏を説明する。
「こちらが表。こっちが裏だ」
「ん、理解」
軽くコインにキスをすると、コインを高々と上げて手の甲に乗せる。
「裏だ」
コインは表。ハズレだ。
「よし!これで1000ポイントのダメージが!」
「いや、俺はここで永続魔法、セカンドチャンスの効果を使わせてもらおう!」
「セカンドチャンス?」
「この効果により、1ターンに1度だけ、コイントスをやり直すことができる!」
ミツオはもう一度高々と上げて手の甲に乗せる
「裏だ」
出たコインは裏。
「当たったため、相手に1000ポイントのダメージだ!
真琴の真上から大量のコインが落ちてくる。これだと回復してるようにも見えるぞ?
真琴LP4000→3000
「カードを1枚伏せてターンエンド」
ミツオ
手札5→6→5→4→3
モンスター/ギャンブル天使バニー
魔法、罠/セカンドチャンス、セットカード1枚
「俺のターンだ。ドロー」
真琴はドローすると、難しい顔をする。
「(何だよこの手札。動けなさすぎる)俺は手札から魔法カード、愚かな埋葬を発動。デッキから儀式魔神プレサイダーを墓地に送る。そして、俺は愚かな埋葬を除外し、マジックストライカーを特殊召喚!」
マジックストライカーATK600
「攻撃力が600?」
「戦闘ダメージが0になり、なおかつ直接攻撃できるモンスターだな」
「あ、三沢君いたんだ」
「初めからいたぞ!」
ホントこいつらは何をしてんだ?
「バトル!マジックストライカーでダイレクトアタック!」
「俺はここでリバースカードオープン!永続罠、モンスターBOX!」
「モンスターBOXか....っ!まあ、予想はできたがっ!」
モンスターBOXの効果もギャンブル性能。コイントスで表裏を当てることができた場合、相手の攻撃モンスターの攻撃力を0にする。
「まあ、維持コストに500ポイント、払わないといけないんだがね」
「コイントスしろよ」
「させてもらおう。裏だ」
しかし、コインは表
「よし!ハズレだ!」
「おっと、ここでセカンドチャンスの効果発動!これは永続魔法だ勿論発動できる」
「セカンドチャンスのおかげで、ギャンブルデッキ特有のデメリットになる確率がぐっと落ちるんだな」
ミツオはセカンドチャンスの効果により、再びコイントスをする。今度は当たったために、マジックストライカーの攻撃力は0になり、ダメージを与えられなかった。
「メイン2、モンスターをセット、カードを3枚伏せ、ターンエンド」
手札が満足している!
真琴
手札5→6→5→4→0
モンスター/マジックストライカー
魔法、罠/セットカード3枚
「俺のターンドロー!スタンバイフェイズにモンスターBOXの維持コストを払う!」
ミツオLP4000→3500
ミツルはドローしたカードを見るとニヤリと笑う。
「さあ!ギャンブルを楽しもうか!俺は2体目のギャンブル天使バニーを召喚!」
バニーガールの隣に同じバニーガールが並ぶ。うん、普通に考えると眼福ってやつだな。まあ、真琴はどうでもよさげにしているが。
「いくぞ、ギャンブル天使バニーの効果発動!」
再びコイントスを行うミツル。1度目は外れるも、2度目にはきっちり当ててくる。
真琴LP3000→2000
「バトルだ!ギャンブル天使バニーでマジックストライカーに攻撃!」
マジックストライカーは大量のコインに撃ち抜かれて破壊される。
「続けてそのセットモンスターにも攻撃だ!」
おいおい、攻撃力1200で攻撃とは大丈夫なのか?
「俺が伏せていたのはメタモルポット。破壊されるが、効果発動だ」
大丈夫だった。
裏返されたのはお互いの手札が5枚になるリバースモンスター。このカードを使ったデッキ破壊は割と有名だな。仲間にファイバーポットやサイバーポットがいるが、あちらは禁止だ。まあ、ポットの仲間は割と多いが、手札や、モンスターに関わるモンスターというのが共通しているのかな?それはさて置き
「俺は手札が0枚なので、5枚ドローだ」
「こっちは3枚捨てて5枚ドロー」
お互いの手札が5枚になる。
「俺はカードを1枚伏せてターンエンド」
ミツオ
手札3→4→3→5→4
モンスター/ギャンブル天使バニー×2
魔法、罠/セットカード1枚、セカンドチャンス、モンスターBOX
真琴のターンの前に明日香は何かを思ったのか、言う。
「やっぱりその姑息な所は変わってないわね。ミツオ君」
「この一か八かのギャンブル魂の何処がいけないと言うんだ!」
「そういう所が.....よ」
明日香とミツオが話している隣で十代達は
「なぁ、姑息ってなんだ?」
「うーん、卑怯とかズルいってことかなぁ?こんな時は」
「まあ、コイントスやり直しはズルいよなぁ」
十代の達をさて置き、過去の話がなされる。そして、母に貰ったスカーフの話になり、それをミツオ君が持って行ってしまった。この話はやはり本当のようだ。
「あれ以来、このスカーフは俺の御守りだよ」
と言うと軽くキスをする。
「このスカーフがあれば必ず勝負に勝てるんだ」
「そう。.....でも貴方じゃ真琴君には勝てないわ」
「負け惜しみを....お前のターンだぜ!」
ミツオと明日香の話がひと段落付いたため、真琴に注目が移る。
「(後ろめたさが少しだけ感じられる。盗みは良く無いが、奴もそれをわかっているのか。だが、彩香達に勝て言われてるし、今回の事だ負けるわけにはいかないな)俺のターンドロー!」
真琴はドローカードを見ると、眉をひそめる。欲しいカードでは無いようだ。
「俺はセンジュゴッドを召喚!効果により、デッキから闇の支配者ゾークを手札に加える!」
センジュゴッドが真琴に儀式モンスターを手渡す。
センジュゴッドATK1400
「バトル!センジュゴッドでギャンブル天使バニーに攻撃!」
「おっと、リバースカードオープン!アストラルバリア!こいつで直接攻撃に変更するぜ。さらにモンスターBOXの効果だ」
コイントスをする。そして、1度目は外すが、2度目には当ててくる。
「....俺はこれでターンエンド」
真琴
手札5→6→5→6
モンスター/センジュゴッド
魔法、罠/セットカード3枚
「どうしたんだい?そんなにも手札があるのに動かないなんて」
ミツオは自身の優位に酔っているのか、饒舌に語る。
「それに戦術がシンプルで読みやすいよ」
「さっさと進めな」
「おっと。では、俺のターンドロー!スタンバイにモンスターBOXの維持コストを支払う」
ミツオLP3500→3000
「俺はサイクロンを発動!真ん中のカードを破壊する!」
「ならチェーンだ!リバースカードオープン!スケープゴート!子羊トークンを4体、守備表示で特殊召喚するぜ」
「甘い!甘いぞ御鏡!俺は伝説の賭博師を召喚!」
伝説の賭博師ATK500
「こいつはコイントスを3回行い、その表の回数によって効果を決定する。簡単に言うと、表が1回以下なら俺のデメリットに、2回以上なら俺のメリットになる」
コイントスをする。1度目は2回目に失敗するも、セカンドチャンスの効果により、やり直す。そして、3回連続で成功する。
「3回連続で成功した場合、相手フィールド上のモンスター全てを破壊する!」
真琴の場のスケープゴートとセンジュゴッドが爆発する。
「まずい!真琴の場はこれじゃカラッポだ!」
「このままじゃ負けちゃうっす!」
十代達も危機感を覚える。
「これで終わりだ!ギャンブル天使バニーでダイレクトアタック!」
真琴LP2000-1200=800
「2体目のギャンブル天使バニーでダイレクトアタック!」
「リバースカードオープン!ガードブロック!」
ギャンブル天使バニーがトランプを投げつける攻撃をしてくる。てかカードが武器って....
(作者)「遊戯王の世界でカードは武器です」
「⁉︎」
真琴は何かを感じ取ったのか、虚空を見るが、すぐにデュエルに戻る。
「ガードブロックの効果だ。戦闘ダメージを0にして1枚ドロー」
「よし!これなら耐え切れる!」
「チッ!なら、伝説の賭博師でダイレクトアタック!」
真琴LP800-500=300
「メイン2、カードを1枚伏せる。これでターンエンドだ」
ミツオ
手札4→5→4→3
モンスター/ギャンブル天使バニー×2、伝説の賭博師
魔法、罠/セットカード1枚、モンスターBOX、セカンドチャンス、アストラルバリア
「(ミツオ君。私はあの時、デュエルモンスターズの奥深さ、確率、戦術などを突き詰めた面白さを知ってもらいたかった)」
「いくぞ!俺のターンドロー!」
真琴はデッキからカードを引く。この危機的状況からの脱却を考えて。
「俺は手札から魔法カード、ナイトショットを発動!お前のバックカードを割らせて貰うぞ」
「チッ!」
破壊されたカード→攻撃の無力化
「手札からトラップイーターの効果発動!お前のフィールドのアストラルバリアを墓地に送り、こいつを特殊召喚!」
トラップイーターATK1900
「さらにソニックバードを召喚!効果により、デッキから闇の支配者との契約を手札に加える」
ソニックバードが真琴に儀式魔法を手渡す。しかし、デッキに入ってるくせになかなかメインでは出なかったな。こいつ
ソニックバードATK1400
「いくぜ、俺は手札から儀式魔法、闇の支配者との契約を発動!俺は墓地の儀式魔神プレサイダーと、フィールドのソニックバードを儀式素材とし、現れよ!闇の支配者ゾーク!」
闇の支配者ゾークATK2700
「闇の支配者ゾークはまあ、お前のモンスターと似通っていてな。ダイスの出目により、効果を決定する」
真琴は胸ポケットからダイスを出すと、ミツオに投げ渡す。
「なんだ?」
「細工をしていないことの確認だ」
「OK、問題無い」
「そうか。ならダイスロールだ!」
真琴はダイスを高々と軽く回転させつつ、上げる。カランカランと高い音を立てつつ、ダイスは止まる。
出た目は6だった。
「ゾークの効果だ。ダイスの出目が6だった場合、俺のフィールドのモンスター全てを破壊する」
「ああ!せっかく出したのに!」
「ハハハハハ!流石僕だ!運に恵まれている!」
「何を勘違いしている?俺の運が悪いことは知っている。ならばそれを逆手にとった戦術だってできるのさ。リバースカードオープン!デーモンとの駆け引き!」
「なんだそれは⁉︎」
「自分フィールド上のレベル8以上のモンスターが墓地に送られたターンにしか発動出来ないが、デッキ、手札からバーサークデッドドラゴンを特殊召喚できる。いでよ!バーサークデッドドラゴン!」
バーサークデッドドラゴンATK3500
「攻撃力3500⁉︎」
「すごいんだな!」
「伝説の賭博師の攻撃力は500だ!これで攻撃が通れば勝てるんだな!」
「ふふん、しかし、俺のフィールドにはモンスターBOXとセカンドチャンスが存在する!たとえ強力なモンスターを出した所でカウンターで倒してやるさ」
「(ミツオ君。貴方はわかっているはずよ。ギャンブルを続けて行く中で、勝ち続ける事なんて不可能ということを)」
「やれるもんならやってみるんだな。いくぞ!バトル!バーサークデッドドラゴンで伝説の賭博師に攻撃!」
「モンスターBOXの効果発動!コイントスだ!」
「(貴方にギャンブルの才能は.....無い!)」
表を宣言するが、裏。ハズレだった。
「やはりお前は運が良いのか悪いのかわからんな。1度目を必ず外すなんて」
「ふん!しかし、セカンドチャンスの効果発動!コイントスをやり直すことができる!」
「悪いがそれは許せないな。手札から幽鬼うさぎの効果発動!」
「幽鬼うさぎ?」
「あ、可愛いっす」
周りの人達の頭に?マークが飛び交う中、真琴は説明する。
「こいつは少々面白いモンスターでな。モンスター効果の発動時、または既に表側になっている魔法、罠カードの効果発動時に手札から墓地に送るか、フィールドから墓地に送る事で効果が発動するんだ」
「で、その効果はなんなんだよ!」
「幽鬼うさぎの効果。発動されたそのカードを破壊する!」
ポンッと小さな女の子が現れるとミツオの場のセカンドチャンスを取ろうと必死になる。うーんうーんと唸っているかのような描写になんだか小さな子が重いものを動かそうとしている時のなんだか応援したくなる光景だった。そして、なんとかバリッと音が聞こえてくるような感じで破壊するも、反動で尻餅をつく。周りの人間はあまりの可愛さに悶えていたり。お持ち帰りぃぃぃーなどと叫んでいたりしていた。幽鬼うさぎは立つと、周りにギャンブル天使バニーや伝説の賭博師がいることに気が付くと、真琴の方にぽてぽてと走ってきて、真琴の後ろに隠れると、すうっと消えて行った。
幽鬼うさぎの効果を発動しただけで周りがいろいろと大変なことになっている。
「これによりセカンドチャンスは破壊。よってコイントスをやり直す事は出来ない!行け!バーサークデッドドラゴン!」
「う、うわぁぁぁ!」
ミツオLP3000-(3500-500)=0
「ふぅ、危なかったぜ」
真琴はほっと息をはいた。
「おっしゃー!勝ったぜ!流石真琴!」
「やったね!」
「やったんだな!」
ミツオがガクリと膝を落とす。その時にコインが転がってきた。
「お、お前も一か八かだったじゃないか!」
「そうでも無いわ。ただ、貴方の外す確率が上がっていた。それだけのことよ」
明日香は突き放すような言葉とともに締める。
「貴方と真琴君を一緒にしないで!」
真琴の隣に明日香が立つ。しかし、言ってることイケメンやありませんかい?
「......持っていけよ。俺の大切な物を」
ミツオが立ち上がる。
「こいつは俺の大切な物だ。俺の好きだった子の持っていたスカーフだ」
明日香は目を見開いて驚く。
「持って行けよ。まあ、これで一か八かの運試しは、出来なくなったがな」
ミツオの言葉に周りはおお〜っと気持ちがわかったことのあいづちみたいなものを言う。
「ミツオ君!」
「ボーイだって!まあ、どっちでもいいけどよ。まあ、天上院なら大丈夫か。頑張れよ」
ミツオ改めボーイは後ろを向いて歩き出す。
「流石真琴だぜ!」
「うん!勝ったね!」
「でも、恋にセカンドチャンスは無かったんだな」
「まあねぇ」
「ん?とりあえずよかったぜ!ボーイ!今度は俺とデュエルしようぜ!ガッチャ!」
「うぇっ⁉︎」
流石のボーイもかの返答は予想だにはしてなかったようだ。
「真琴最高!デュエル最高!」
十代の言葉に周りは呆れるばかりだった
「いやぁ、若いって素晴らしいですね」
「でも、シニョール十代に恋のデュエルは早いノーネ」
そんな中、真琴はこっそり抜け出そうとしていたが、目の前に彩花が現れる。すかさず反転して逃げようとするも、紫音に阻まれる。横には陽美もいた。
「真琴。おとなしくしなさい」
「まーくん?キチンと聞くことには答えてよね?」
「師匠....」
もはや犯罪者の尋問のような様相。真琴は
「黙秘権を行使する!」
「却下」
「弁明の余地を!」
「わかるならね」
無駄なあがきをするしかなかった。
はい!と言うわけでギャンブルデッキでした〜。
真琴「セカンドチャンス以外にも出たら目みたいなカードもあるな。ギャンブルは面白い。本当に運任せだからな」
そうなんですよね〜。実際問題ダイスポットで出たら目決めた時メチャクチャ気持ち良かったですしね
真琴「駄作者よ、ギャンブルデッキなんて作ってたんだな」
と言うより、私の運の悪さを逆手にとったデッキなんですよね(ゾーク使って13回連続で6を出したという伝説保持者。勿論細工なんてしてません)
真琴「そ、そうか。では今回のキーカードだ」
闇の支配者ゾーク
儀式・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2700/守1500
「闇の支配者との契約」により降臨。
フィールドか手札から、レベルが8以上になるよう
カードを生け贄に捧げなければならない。
1ターンに1度だけサイコロを振る事ができる。
サイコロの目が1・2の場合、相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。
3・4・5の場合、相手フィールド上のモンスター1体を破壊する。
6の場合、自分フィールド上のモンスターを全て破壊する。
真琴「作中でも説明があるように、出た目によって効果ぎ決まるモンスターだ。複数体破壊する可能性もあるが、効果解決時なので、スターライトロードや大革命返しは発動できません。スターダストはできますが」
真琴「今回のように6が出たさいのリカバリーとして、ワイゼルやデーモンとの駆け引きをいれてるのもいいだろう」
真琴「効果の上位互換かどうかは分からないが、同属性、同種属のデミスが存在する。利点としたら、ライフコストが必要無い点と、魔法、罠を破壊しない点だろうか?しかし、効果の発動がかなり運任せなのは否めないが....」
真琴「元ネタはアドベンチャーゲームの闇の中の悪魔のようだ。原作ではファンブル(自爆)をしていたりするので、自爆効果もあるのだろう。それでも出る確率は17%ほど。それ以外はまあ、ある程度はメリットになるだろう」
真琴「バクラは原作、アニメ共にカードとしては使ってないが、優秀なモンスターだ。使ってみてくれ」
真琴「こんなところか」
はい、そうですね。では、デュエル中のミスやこうすればいいのでは?などといった意見はいつでも募集しております。感想も書いていただけたらなと思います!皆様の感想が作者の活力です!
では、また次回!
所で真琴君をエクシーズ次元に飛ばしたし、今度はシンクロ次元に飛ばしてみようかねぇ?いや、ペンデュラム次元でもいいかな(悪い笑み)